地球上で最も黒い新素材「Vantablack(ヴァンタブラック)」登場、黒すぎて空間に穴が開いたように見えるレベル
イギリスの企業がこのたび、カーボンナノチューブ(CNT)を利用した光吸収材料「Vantablack(ヴァンタブラック)」の開発に成功しました。このヴァンタブラックは、光の反射率がわずか0.035%という驚くべきレベルに達しており、地上で最も “黒い” 物質として記録を更新しているそうです。
物体に光があたると、その反射の強さによって明るく見えたり暗く見えたりします。光を多く反射する物体では目に入る光も多くなるために明るく、逆に光を反射しにくい物体では目に入る光も少なくなるため暗く見えます。
こうしたことは人間の目に限らず、様々な装置や科学機器において重要なポイントとなります。特に、宇宙望遠鏡のような超精密光学機器においては、余分な光を効率的に吸収・シャットアウトしてくれる光吸収材料は欠かせないもので、NASAなども効果的な光吸収材料の開発を継続的に行っています。
今回、イギリスのナノテク企業Surrey Nanosystems社が創りだしたヴァンタブラックは、そのあまりの黒さゆえに人間の視覚では対象を正しく識別できないほど。このことについて英紙インディペンデントでは、「この素材を使用してシャネルのリトルブラックドレスを仕立てたら、ドレスの形をした穴の周囲に着ている人間の頭や手足が浮いているように見えるだろう」と表現しています。
Surrey社によると、CNTを利用した光吸収材料の開発はこれまでにも行われていたものの、従来のプロセスでは高温加熱によってCNT自体が融解してしまう問題があり、併せて、生成したCNT膜の金属基板への接着性の悪いことが課題になっていたとのこと。
今回、同社は比較的低い温度を維持したままカーボンナノチューブを金属基板上に密に成長させる技術を開発し、これによってヴァンタブラックの驚くべき可視光吸収能を実現できたとしています。実際、いくつかの海外メディアはアルミホイルをヴァンタブラックでコーティングした実物サンプルの写真を掲載していますが、その黒さは画面越しにも実感することが出来ます。
アルミホイルをVantablackでコートしたサンプル。写真でもその黒さが実感できます。
Surrey社のプレスリリースによると、同社はすでに最初の顧客への納入を完了しており、現在はさらなる増産の要求に応えるための開発を行っているとのこと。
個人的にはコストがどの程度なのか気になるところですが、ここまで光を吸収する能力を備えているとなると、アイデア次第で色々な応用に繋がりそうな気がしますね。
[The Independent via THE VERGE] [Surrey Nanosystems] [the guardian] [dailymail]
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著者
企業の研究所で家電関連技術の研究開発に携わっておりましたが、2013年4月をもって退職し、当サイトの専属となりました。Techinityはソース明示のポイントを抑えた解説を、Cul-Onはちょっとした小ネタ紹介的な内容にしていければと思っております。
くろっ!
黒く塗りつぶしたようにしか見えねえwww
これフォトショで加工したんでしょ?
ヴァンダミングブラック!!(テレ東ナレ風
この色で壁を塗りたいな
カメラのレンズとか望遠鏡の中とかに採用されるといいかもね
カーボンナノチューブ黒体自体は新しいものじゃないけど
研究レベルから製品化までもっていけたってのは大きそうだな
ペイントで黒く塗りつぶすとこんな感じ
く、くろい…
塗料や染料として使えるといいな
まるで松崎しげる
黒って言うより闇色だ、これ!
ペガッサ星人ごっこができる。(古っ)
確かに一番したは塗りつぶしたみたいな黒だな
黒く塗れ!
ヴァンタブラックか・・・某大規模掲示板のネタ飲料みたいな名前だな・・・
なるほど!すげえなファンタグレープ!
ファンタブラック! 必飲!
そして尿もこの色に!!
イケメンがうつってる
ええやんええやん
しわや照明ムラがあってもきっちり黒一色で、クロマキーの抜けが良くなりそう。
全面この色の部屋を作ったらどうなるんだろう…?
雑な加工された画像にしか見えない
これってクシャクシャにしたアルミホイルの表面が読み取れないレベルってことか
地上のブラックホールって事だね。
夜道にたて置いたら歩行者がつっこみそう
実際にいろんな角度から見ても凸凹が認識出来ないのかな
実物見てみたい
凄さがいまいち伝わってこないくらいフォトショ塗りつぶしに見えるという凄さ
黒く塗れ!