引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1403334792/
>>1
当時16歳
女 チビ 眼鏡
男の子
当時17歳
中性的で、端整な顔をしてました
背は普通、痩せてた
恐らく、生まれてから10歳ぐらいまでは、超ド田舎で暮らしていました。
周りにはお爺ちゃんお婆ちゃん、あとは田んぼぐらいしかありませんでした
書き溜めとは?
すみません、じゃあちょっと書き溜めてきます!本当にごめんなさい
面倒見がよく、母が仕事で遅い時などはよくお家にお邪魔させてもらいました。
その孫にあたるのが、スレタイの男の子です。
いちいち男の子と書くのも面倒なので、「ゆき」というあだ名を使うことにします。
ゆきは、何もない田舎での、私の唯一の友達でした。
私はもともと、ちょっと勝気なところがありますが、ゆきはその正反対。
いつも静かに笑っていて、私のあとからついてくるような、ちょっとオドオドした子でした。
私はいつもゆきを引き連れ、色々なことをして遊びました。
ゆきのお婆さんも、「孫が二人できたみたいねー」なんて言っていましたw
私が10歳の時、母が街へ出て仕事をしたいと言い始めたのです。
これまでより多くのお給料が貰え、暮らしも安定するはずだ、と。
女で一つで私を育てる母の、苦渋の末の決断でした。
「引越しなんかしたくないぃいいー!!」と泣き喚きました。
しかし、母の決定は変わらず…。
私は田舎から離れ、県の中心部へ引越しすることに。
>>1ちゃんがいなくなったら、俺、誰と遊べばいいの? とか
俺も町に引越しするー、一緒がいいー、などなど。
見てるこっちの涙が引くほど、豪快なだだっこぶりでしたww
私は「何か情けねーなコイツ」と思い、泣きじゃくるゆきを置いて、さっさと引越し準備に入りました。
玄関先でもじもじするゆき。私は、おもちゃの整理があるから早く用件を言え、とかなりツンツンした
態度でしたw
「本当に行っちゃうんだねー」とぽつり。
1「うん。あともう少しで行く」
ゆき「1ちゃん、寂しくないの?」
1「ちょこっとだけwでも、町にはお友達いっぱいいるってママが言ってたw」
ゆき「ここには、おらんもん…」ナミダメ
1「そんなことないじゃん、小学校にはいっぱいお友達いるじゃん」
ゆき「でも1ちゃんはいないもん」
私はそれっきりまた、拗ねたように口を閉ざしたゆきを放って置いて、準備をしました。
衣装ケースを運んでいると、スカートが落ちました。
と冗談を言ってみました。するとゆきは
ゆき「えっ、本当!貰っていいの!?」
と、何故かめちゃめちゃ嬉しそうに。
ゆき「いや、もうこれ貰った。俺のだから触らないで」
ゆきは頑なに、スカートを抱きしめて離しませんでした。
結局、時間になって私は車に乗り込みました。
車から身を乗り出して、「ばいばーい」と叫ぶと
鼻水を噴出しながら
「ばいばいぃいいい゛ぃいい゛」と藤原竜也化していましたw
引越ししてからしばらくは、ゆきから怒涛の電話攻撃、手紙攻撃がありましたw
母は安定し、割と早く家に帰れる仕事になり、私の寂しさは薄れていきました。
だから、ゆきが居なくなった寂しさも、かなり早くになくなりましたw
…のくせに、ほぼ毎日かかってくる電話。
1「またゆきかwwww」
ゆき「そっちの学校、どう?楽しい?」
1「うん。もう友達いっぱいできたよー」
ゆき「…なにそれ、ずるい」
1「ゆきの小学校もクラス替えあったよね?どうだった?」
ゆき「あんまり」
小規模な田舎学校のくせに、なかなか友達ができないらしく…
ゆき「1ちゃん、もう帰ってこないの?」
1「しつこいwwそうだってば」
ゆき「1ちゃんおらんと、楽しくないや…」
ゆきはかなり引きずっていて、とにかくしつこかったw
電話もほとんどしてこなくなり、ゆきの存在はだんだん埋もれていきました。
それでも、年に2,3回手紙は律儀に届きましたし、年に1回くらいは遊びに行っていました。
しかし、それも中学校進学と同時に終わってしまいます。
こう、中学校になるといよいよ大人?という感じで、自然と男女の溝ができてしまいます。
出てみると、ゆきでした。
ゆき「もしもし、俺」
久々に聞いたゆきの声は、あまり変わっていなくて、相変わらず少女のようでした。
1「あ、ああ…。おひさしぶりです」
ゆき「ちょ、他人行儀な」
1「いや…。」
ゆき「俺たち、もう中学生だねー」
1「そうっすね」
ゆき「…元気?」
1「うん、元気」
ゆき「俺も」
1「学校、どう?」
ゆき「まだなんとも言えないわ」
1「だよね」
ゆき「…」
1「…」
<ユキー、ゴハンー
ゆき「あ、呼んでる。じゃあね、●●(私の苗字)」
1「あ、うん」
会話内容とかは、かなりうろ覚えですが…。5分もなかったはず。
印象的だったのが、最後に「1ちゃん」ではなく私の事を苗字で呼んだことでした。
それから、彼からの連絡はなくなりました。
はいw最初にそう書いてますよ!
部活には一応、美術部に入り、友達にもまあまあ恵まれました。
派手な女の子、という訳には行きませんでしたが…。
頭は普通だったので、中学校3年生になったとき、高校は偏差値的にも普通のところを選びました。
この3年間、正直、ゆきのことは忘れていましたw
何事もなく、高校生活を送っていました。
そんなとき、お母さんに異変が。
もともと体は丈夫な方でしたが、風邪のような症状が出始めました。
顔色が悪く、いかにも具合が悪そうでした。
家に帰ってきても、疲れているのに眠れないことがよくありました。
過労による、病気でした。
(詳しいことは、なんとなくふせておきます。)
すごくショックでした。私が何も考えず、ただただ高校生活を送っていたのに対し
母は身を削って働いていてくれた。それが身に染みて分かりました。
あの時ほど、自分のことを情けなく思ったことはありません。
母「入院かぁー…。大分家あけることになるね」
1「うん…」
母「ごめんねぇ」
1「何で謝るの」
母「いや、あんたもうすぐ夏休みだけど、どうやって暮らしていくのよ」
1「」
そうです。母子家庭の私にとって、母がいなくなる=ぼっち です。
母の入院は一ヶ月程度、ちょうど夏休みと被ります。
その間、私はどう生きていけば…?
1「…一人暮らし、できるかも。一応家事は全部できるし」
母「ダメにきまってんでしょーが」
子供の浅知恵は、母に一蹴されてしまいました。
1「何の電話」
母「んー、あんたね、●●のおばちゃんって覚えてる?」
●●のおばちゃんとは、私の親戚のおばちゃんです。
私が以前住んでいた、ゆきのいる田舎に一人暮らししている女性でした。
1「あー、うんうん。覚えてるよ」
母「あんた、そこに行きなさい。夏休みの間、そこで暮らしなさい」
1「えっw」
母「えっ、じゃないが!迷惑かけるんじゃねーぞ!」
なんと。私はおよそ6年ぶりに、あの田舎に住むことになってしまいましたw
まあ、ここから本編っぽいものです
まあ、持つものと言えば勉強道具と服と小物ぐらいでした。
おばちゃんは、迷惑そうなそぶりを全く見せず、寧ろ嬉しそうに歓迎してくれました。
しかも私の部屋として、使わない部屋をあてがってくれました。
部屋の片づけが終わると、ゆきの家に行って挨拶をしました。
それとなくゆきの事を聞いてみると、なんと部活に行ってるのだそう。
1「将棋部とかですかww」
お婆ちゃん「いんにゃ、バスケよ」
1「!!!?wwww!?」
ゆきがwwあのゆきがバスケwwあまりにも意外な組み合わせでしたww
ただ、唯一の悩みが「女っ気がない」ということらしく。
中学、高校と全く色気がなかったようでした。これには何となく、納得。
ああ、すみません。書き方が悪かったですね。
恋愛の気配がなかった、ということです! ゆきは生物学上は男ですよww
思わず緊張し、ガチガチになってしまいました。正座のまま、居間にいると
ゆきがひょこっ、と戸から顔を出してきました。
お婆ちゃん「ニヤニヤ」
お婆ちゃん「ゆき、1ちゃんよwwww」
1「ド、ドモ…」
ゆきは、大絶叫していましたww
あまりのテンションの高さにびびっていると
ゆきは興奮した様子で、「大きくなったね!」 「髪のびた!?」 「眼鏡になってるぅうう」
とまくしたててきましたw
テーブルを挟んで向かい合わせになったのですが、深呼吸の鼻息がうるさかったw
私も落ち着いて、彼をよくよく見てみました。
背は、伸びていて、体も少し筋肉質になっていました(それでも、スポーツをやっている人間にしては、ヒョロかったようなw)
問題は顔でした。誰だこのイケメソはwwwwww
もう、ビックリするほど綺麗な顔立ちになっていらっしゃいました。
幼い頃から目が私よりも大きく、顔も小さかったのですが、全く劣化していませんでした。
肩身が狭いwwwうはwww
しかしゆきのマイペースっぷりは全く変わっていなかったw
私が緊張しているのを気にせず、ベラベラと喋る喋る。
(ゆきは昔から、興奮すると早口でまくしたてるクセがあったのでw)
1「ハ、ハヒ」
ゆき「俺、中学校に入ってから、色々頑張ったんだよw運動とかも始めたし、勉強も頑張ったしw」
1「ソ、ソデシュカ」
ゆき「いやー懐かしいなー、そういえば1ちゃんは部活何やってるの?」
1「ビ、ビジュツ」
ゆき「ええええ、すっげぇええ!絵、見せて!描いて描いて!」
1「」
正直、苦手なノリでしたww
ゆきからの口撃をコミュ障な返事でボソボソと返していると、何時の間にか夜に。
その日は、ここで夕ご飯をご馳走になりました。
帰るとき、ゆきが送ってくれました。
かえるや、虫の音が懐かしかった。暗いあぜ道を二人で並んで歩きました。
二人でテレビを見ながらスイカを食べていると、ゆきが「部屋を見たい」と言い出しました。
別に断る理由もないか…。と思い、案内すると、何故かゆきは「すげーw」を連発していました。
今思えば、緊張してぶっきらぼうになっていた私を、解そうとしていてくれたのかもw
ゆきは一通り机やポスターなんかを見た後、本棚に目をつけました。
ゆき「1ってこんな難しい小説も読むんだーすげー」
勝手に漁っていくゆき。
その手が、ファッション雑誌の前で止まりました。
すると、今まで口を挟む隙もなく話していた声が、ぴたりと止みました。
ゆきはおもむろに一冊雑誌を抜き、興味深そうにしげしげと見つめました。
ゆき「…すげー、都会の子ってこんな派手な格好してるんだねw」
1「いやいや、ここの女の子もこんな感じじゃないかな…」
ゆき「いやー、多分違うと思うw町には、こんな子いっぱいいる?」
1「うん。皆引くほどおしゃれ」
ゆき「…1も、こんな格好する?」
ゆきが見せてきたのは、花柄やピンク、レースといったいかにも女の子っぽい服のページ。
1「まあ、ここまで派手じゃないけど…」
ゆき「へー。すげー」
な に が ? 馬鹿にしてるのか?
20分くらい、私をほったらかしにして、ゆきは雑誌を読み続けました。
その横顔は、どことなく嬉しそうな、楽しそうなかんじがしました。
雰囲気に圧倒されて、何も言えないでいると、おばちゃんから声をかけられました。
ゆきは、ビクっとして、慌てて本棚に雑誌を戻しました。
少し冗談めかして聞くと、ゆきは何故か眉間に皺を寄せ、「うーん?」と言っていました。
結局、ゆきはそのまま、そそくさと帰ってしまいました。
ゆきは朝から昼は部活に行き、昼ご飯のころには帰ってきました。
昔みたいに一緒にご飯を食べ、漫画なんかを読んだりしていくうちに、緊張も解けていきました。
ゆきは驚くほど頭がよく、勉強なんかも見てもらいました。
男の子とこんな夏休みを過ごしたことはなかったので、毎日が新鮮でしたw
体育館の外から、ちらっとゆきを見てみると、彼は少し細い体を揺らしながら、一生懸命プレーしていました。
もう、なんというか、かなり格好よかったw
悔しいですが、喪女は簡単に乙女心にwwww
しかし、あれです。ゆきは格好よく、頭もよく、人当たりも良い。
どうせライバルなんて山のようにいるのだろうと思うと、なんか、恋に落ちる寸前で自制がかかりました。
ある日、割と近くで夏祭りがあるのだとおばちゃんが言ってきました。
おば「ゆき君と二人で行ってこんねwwwww」
1「」
おば「浴衣貸してあげるからwwwww」
君のように、勘のいいおばちゃんは嫌いだよ…。
1「あのさー」
ゆき「んー?」
1「××で夏祭りあるみたい」
ゆき「あー、知ってるよ。行こうか」
1「」
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
喪女、初めて男子に夏祭りのお誘いを受けるwwwwwwwwww
1「あ、じゃー行こう」
という全く可愛げのない言葉で返してしまいましたw
夏祭り当日、私は約束どおりおばちゃんに浴衣を借りました。
白地にピンクの花があるやつで、すごく綺麗で高そうでした。喪女にはモッタイネ。
おばちゃんは張り切って、似た生地の巾着も用意してくれました。
さらにさらに、どこで学んだのか、あのうなじが見える色っぽいお団子まで結ってくれましたw
おばちゃん、結婚してくれ…。
恥ずかしくて恥ずかしくて、消えたかったw
ゆきはポカンとしたまま、じろじろと上から下まで見つめてきました。
1「いや、見すぎです」
ゆき「すげー、1ちゃんじゃないみたいww誰w」
1「…」
そりゃ、おばちゃんのお節介で人生初のお化粧までしてますし。
夏祭りの間、ゆきはちらちらと髪を見てきたり、下駄を見てきたり…。
まさか。
いやいやいや、まさかって何だwwww
もう、死ぬほどドキドキしましたw柄にもなくww
ゆきにたこ焼きやら、カキ氷やら勧められても、全く喉を通らないほどでしたw
あああ、思い出しても恥ずかしいですw
真夏の方程式面白いですね。原作も素晴らしかったです
気になったのは、ゆきが、ずっと私を見ていること。
たまにゆきの方に顔を向けると、パッと顔をそらすのですが、視線は痛いほど刺さってきました。
ドギマギしながら、おばちゃんの家へ帰ろうとすると、ゆきが申し訳なさそうに言いました。
ゆき「なぁ、1ちゃんまだ時間大丈夫?」
ゆき「いやぁ…。ちょっと家こない?」
1「何で?」
ゆき「いや…」
どうも歯切れが悪いゆき。確かに予定はないので、私はのこのこ付いていきました。
家にはお婆ちゃんがいましたし。
何だ、何だと焦っていると、ゆきはいきなり部屋の真ん中に正座しました。
1「え、どうしたw」
ゆき「…ちょっと大事な話ある」
ゆきは何時になく深刻な顔をして、唇を噛んでいました。
無言のまま、何分か経ちました。
ゆきは私をスルーして、たんすへ。しばらくゴソゴソと中をかき混ぜて
ゆき「…1ちゃんさぁ、覚えてる?」
1「何を」
ゆき「引越しのときさぁ、俺、1ちゃんに服貰ったよね」
ゆきは恥ずかしそうに俯いたまま言いました。
1「覚えてるよ。いらないからスカート押し付けたね」
ゆき「うん…」
1「だから何?」
ゆきの動きがぴたっと止まりました。それからゆっくり深呼吸を繰り返しました。
ゆきはおもむろに、たんすからビニール袋を出してきました。
小さなスカートでした。私が10歳の頃にはいていた、ゆきにあげたものでした。
1「まだ持ってたの?」
ゆきはぎこちなく頷きました。スカートは皺一つなく、綺麗なままでした。
もう少し簡単に書くよう努力します
ゆき「…」
ゆきは暫く黙っていました。いらいらして、少し強めに先を促すと
決心したように言いました。
「1ちゃん、その浴衣、俺に着せて」
はい?
つづきはよ
昔から、女の子の服に興味があった
私から貰ったスカートを一回はいてみたとき、その気持ちに気付いたんだそう。
1ちゃんの浴衣が綺麗で、我慢が出来なくなった。
一回で良いから俺もこういうのを着てみたい。
告白かと思っていた私涙目wwwww
もう呆然でした。
ゆき「そうなるね。でも、1ちゃんになら話せると思って」
1「…」
ゆき「ごめんね、引くよね」
1「いやいやいや」
確かに驚きはありました。しかし、嫌悪感はありませんでした。
むしろ、美形のゆきが浴衣を着たほうがいいような…。
1「…いや、別に。いいけど」
ゆき「まっじで!!!!?やったあああ」
1「明日、明日の夕方ならいいよ」
ゆき「うん!ありがとう1ちゃん!大好き!」
ゆきは見たこともないくらい、喜んでいました。
その姿がすごく無邪気で、不思議なくらい納得してしまいました。
「ゆきは、男の子だけど男の子じゃないんだなー」と
窓から直接部屋にあがらせ、浴衣を広げて見せました。
ゆきは、溜息をついて、うっとりしていました。
1「着かた、分かる分けないよね?」
ゆき「うん、分からん…」
仕方がなく、服を脱いでもらって、私が着付けをしました。
恋に落ちかけた男の裸でしたが、全くドキドキしなかったなw
ゆきは感動したように、言葉を詰まらせていました。何度も何度もくるくる回っていました。
しかし、いくら美形といえども、男にそのまま浴衣を着せたって、ただの「女物の浴衣を着たゆき」で何となく、脱力して笑ってしまいましたw
ゆきもそのことに気付いたようでしたが、化粧やら髪やらは注文してきませんでした。
まだ、少し抵抗感があったのかなー。
ゆき「いや、多分違う。別に、男が好きだとかはない」
ゆき「ただ、女の子の服が着たいだけなんだと思うw」
すっきりしたように、彼は笑っていました。
結局ゆきは自分の女装姿を一時間ほど堪能して、帰りました。
マツコデラックスとゆきをあわせ、マツゆきなんていうあだ名なんかもできましたw
ゆきは、吐き出してすっきりしたのか、自分の中の「女の子」の部分?をあまり隠さなくなりました。
私の前でだけは、ちょっと髪を結んでみたり、なんてかんじです。
だんだん、私も慣れてきて、一緒にファッション雑誌を読んだりなんかもしました。
浴衣の件以来のことだったので、少しびっくりしましたがゆきの必死のお願いに、私も折れました。
この頃には私は、ゆきの女装を手つだってあげたいという気持ちが大きくなっていました。
前回浴衣を貸したときは、やっぱり違和感があったことを思い出しました。
ゆき「あー、たしかに…」
1「前の浴衣は、何かやっぱり、ゆき!って感じだったよね…。女ってかんじじゃなかった」
ゆき「ひでぇ」
1「やっぱり、ウィッグとか化粧とかもしたほうがいいよ」
ゆき「持ってる?」
1「ううん」
1「…町に買いに行ってみる?」
ゆき「えっ」
1「女装したままで」
ゆき「えwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ゆきにワンピースとストッキングを着せて、町へでかけました。
周りの視線を気にしながら、おどおどとしているゆきに、申し訳ありませんが笑ってしまいましたw
1「大丈夫、絶対ばれないwww」
ゆき「無理、無理!やばいよ、風とか吹いたら絶対やばい」
1「wwwwwwwwww」
化粧品は全くの素人だったので、店員さんに聞きましたが、そのときのゆきも面白かったw
店員さんに好みの色を聞かれて、すごくキョドってましたw
結局、ゆきの心配に反して、誰にもばれることなく買い物を終えました。
なんだか、妹ができたみたいで楽しかったw
本当に女の子っぽくて、劣等感を感じました。
感心していると、ゆきは私にも化粧をするよう促してきました。
雑誌を見て練習?していたのか、ゆきはすいすい化粧をしていきます。
女なのに、私は全く上手くできませんでした。
1「黙れマツゆき」
ゆき「ちょっと貸してみw」
ゆきは、道具を取り上げて、私の顔に化粧をしてくれました。
普通なら、きっと断っていたでしょう。けど、何故かこの日だけは、異常なほど親密な雰囲気だったので、なんとなく受け入れました。
ゆきは、丁寧に眉を描いたり、チークを塗ったりしていきました。
顔が近くて、多分お互いの息がかかっていたかもしれません。
わたしはゆきにされるがままでした。
ゆきは、リップを塗ろうとして、少し動きを止めました。
あー、流石にリップはダメだよなーと、ぼんやり思っていると
ゆきは急にリップを置いて、私のほっぺたを両手で包みました。
え?なにこれwww
と思いました。一瞬、何が起こったか分かりませんでした。
多分、ものすごいマヌケ面だったと思います。
しばらくして、ゆきは唇を離しました。
ゆき「…」
1「え、何?」
ゆき「…ごめん」
1「え、ごめんって何」
ゆき「…しちゃった」
1「何が」
ゆき「キスw」
…
はい?
どうでしょうwノーマルなはず
期待
なんか、怒りに似た感情がこみあげてきて、でも、何も言えませんでした。
ゆき「ごめん」
1「いや、ごめんとかじゃないでしょ」
ゆき「つい」
1「ふざっけんな」
の、はずが、ゆきの体はびくともしませんでした。
一人であたふたする私に対し、ゆきはびっくりするほど冷静でした。
ゆき「1ちゃん、ごめんってば」
1「帰れ!帰れオカマ!」
ゆき「騒いだら、人来ちゃうよ」
ゆきは、今度は私の手首を掴んできました。振りほどこうとすると、ギュっと力が入って、引き寄せられました。
びっくりしてもがくと、そのまま抱きしめられました。力が強くて、全く動かない。
ゆきは首の角度を変える?みたいにして、唇を甘噛みしてきました。
全身に鳥肌がたち、力が抜けていきました。
ゆきは何度も何度も、音を立ててキスをしてきました。
耳元に顔を寄せて、一層強くぎゅーっとしてきました。
体が熱くて、呼吸が荒かったので、多分興奮していたんだと思います。
ゆきは、今まで聞いたこともない、甘えた声で私の名前を呼びました。
そこでハッとなって、おもいっきりゆきの後ろ髪を引っ張りました。
ゆきは悲鳴をあげて、床に転がりました。ダッシュで離れ、呼吸を整えました。
ゆき「いてぇー…。1ちゃん、これ抜けてるでしょ絶対」
1「うるさい、黙れ、喋るな、なんでこんなことした」
ゆき「ごめん、我慢できなくなった」
1「なななななななにが」
もう足も口もがたがたで、言葉にできませんでした。ゆきは申し訳なさそうでした。
1「違う、びっくりした」
ゆき「嫌だった?」
1「当たり前だろ、ふざけんなふざけんなふざけんな」
ゆき「でも1ちゃん、ちゅーしたとき、ちょっと、とろんってしてたよ」
私激昂。 しかし、人間って動転しすぎると、言葉すら出なくなるものでした。
思わず身を堅くすると、ゆきは「ごめん、もうしない。本当ごめん」と眉を下げた犬みたいな顔で謝ってきました。
1「な、何でこんなことしたの」
ゆき「え、好きだったから」
1「なんで」
ゆき「何でも何も…。1ちゃんが好きだし」
1「意味分からん」
ゆき「俺も、何でこんなことしたのか分からないや。本当ごめん」
1「そうか、帰れ」
ゆき「うん。ごめん」
呆然として部屋から出ると、おばちゃんが「何その顔wwww」
と笑ってきました。鏡を見ると、汗や涙で顔がわけ分からん状態になっていました。
夜になって携帯を見ると、ゆきからメールがきていました。
「今日はほんとうにごめん、でも、1ちゃんが好きです。
驚かせてごめんなさい。反省しています。責任をとるので、付き合ってください。」
謙虚なのか図々しいのか不明なメールでした。ぼんやりと、奴も動揺してるのかなーと思いました。
「市ね」
一言だけ返信して、布団に入りましたが、その日は全く眠れませんでした。
おやすみなさい
明日まで残ってるか不安ですが、おやすみなさい
何時から再開するの?
迷った末に、ゆきに「昨日のなに?」とメールを送ってみましたが、返信が何時間待っても来ない。
ああ、部活だわ。と気付きました。
しかし、気になって気になってしかたなかった。
謎でした。なんでこんな、派手でもなければ色気もない幼馴染にキスなんかしたのでしょうか。
男子特有のあれだったのでしょうか。それにしても妥協しすぎじゃないか…
「会って話したいんだけど、いいですか?」
警戒心は十分にあったので、公民館の近くに呼び出しました。
木の下で、いらいらしながら待っていると、奴が走ってきました。
1「メールしたほうが遅れるとか」
ゆき「申し訳ないです。お詫びです、1様」
ゆきはコンビニの袋を渡してきました。なんと、ハーゲンダッツのバニラが入っていました!
少し気をよくして、アイスをいただいていると、ゆきがじっと見てきました。
1「何すか」モグモグ
ゆき「昨日のこと…」
1「ああ、メダパニ」
ゆき「メダパニって…。一応、本気だったんだけど」
1「きもい」モグモグ
ゆき「酷い…」
あーん、と口を開けてきたので、アイスを掬って、口に入れる
ふりをして、抜いた雑草をぶちこみました。
1「wwwwwwwwwww」
ゆき「はにふんだよ!!!」
ゆきは涙目で、口を濯いでいました。
ゆき「昨日のメール、ちゃんと読んだの」
1「ううん」
ゆき「!な、なんで」
1「うそ。読んだ」
ゆき「え、じゃあ、じゃあ返事は…?」
ゆきは今にも泣きそうな顔でこっちを見てきました。
1「…いやー、釣り合わないよ」
ゆき「1ちゃんに俺が?」
1「逆だよ馬鹿か」
ゆき「なんで。そんなことない」
1「いーや、あるね。ゆきの顔と性格なら、もっと可愛い子彼女にできるって」
我ながらひねくれた返事でした。
1「そういうお世辞がいっちばん嫌い」
ゆき「俺から見たら、可愛い」
1「眼科行け眼科」
ゆき「俺視力AA。1ちゃんと違って」
1「とにかく無理、ってかダメ」
1「だから、ゆきと私じゃレベルが違いすぎるから」
ゆき「…」
ゆき「俺が、女装趣味だから?」
ハーゲンダッツ噴出するかと思った。
1「そういう理由じゃない、絶対違う!」
ゆき「そっか。何か安心したw」
ゆき「それじゃあ、あの理由じゃ納得できないんだけど」
ゆき「レベル云々とかじゃなくて、こう、違うでしょ。上手くいえないけど」
1「…んー」
ゆき「1ちゃんは、俺の事嫌い?」
1「…普通」
ゆき「普通かー…。じゃあ、これから何をすれば好きになってくれる?」
1「必死か」
ゆき「当たり前じゃん。本当に、本当に好きなんだもん」
1「…」
なにこいつ、恥ずかしい。
ゆき「…やっぱ、嫌?」
1「…」
かわいいなー、と思いました。犬みたいで。
ゆきはしょんぼりして、うつむいてしまいました。
胸が痛くなるくらい、その顔が切なげで、どうしていいか分からなくなりました。
ゆき「ちょww犬ですかww」
1「うん、犬みたいww」
ゆきは笑いながら、おふざけに付き合ってくれました。その顔は、絶対無理して笑っていました。
ゆきは、私の腕の中で硬直していました。ゆきの、汗と制汗剤の匂いがしました。
ゆきはその硬直もつかの間、すぐに私の背中に手を回してきました。
苦しそうに荒く息をしながら、ぎゅーっと抱きしめてきました。
ゆきは何度も、私の名前を呼んできました。
ゆきの声は掠れていて、情けなかった。
やがてゆきは、焦れたように言いました。
ゆき「1…」
1「はい」
ゆき「俺、好きなんだけど…」
1「ど、どうも」
ゆき「…付き合って。ね?」
その言い方が、すごく甘えん坊なかんじがして、正直萌えました。
もういいや、ままよ、と思って、しょうがないな!いいよ!と叫びました。
ゆきは、顔を真っ赤にして「くぅううううう」と耳元で声を絞り出していました。
私は恥ずかしくて、苦笑いしながらそれに付き合いました。
その日は、二人で手を繋いで帰りました。
ゆきは、スキップでもしそうな浮つきようでしたw
これが、夏休み2週間目くらいのことです。だらだら書いてますが、結構展開が早かったような。
余談ですが、その日の夜おばちゃんとご飯を食べてると、何故か赤飯が出てきました。
嫌な予感がしました。
1「」
おば「ゆきのばーちゃんが、近所中に触れ回ってたわwww」
1「」
何故言う、ゆき。そして何故広める、お婆ちゃん。
おば「ってか、まだ付き合ってなかったのねwww」
1「…」
おば「まあ、お幸せにねwwwww」
死にたかった。
かといって、ゆきの女装癖は止みませんでした。
二人でおしゃれをして、お出かけするという奇妙なデートもありましたねw
大体、ゆきの方に視線が集まっていて嫉妬しましたww
トイレから帰ってきたとき、ゆきがナンパされていたこともありました。
ゆきは顔を真っ白にしてキョドってましたw
めちゃくちゃ情けない顔で、助けてーという合図を送ってきました。
お腹を抱えて笑っていると
ゆき「す、すみません!あっちに、あの、彼氏、彼氏待たせてるので、行きます、はいっ」
と大声でまくしたて、こっちへダッシュしてきましたw
彼氏って何だコラ。 ナンパ集団は不思議そうにこっちを見てたなw
が、一つ問題が。
私は、どちらかというと、まだゆきのことを「男」として見ていませんでした。
彼氏というより、「女装好きの友達」といった位置づけに近かった気がします。
今思えば、ゆきに申し訳ないです。
いきなり手を握ってきたり、くっついてきたりといって落ち着きがない。
1「なにw邪魔なんだけどw」
ゆき「うん…」
1「暑いから離れてよ」
ゆき「いや…」
1「何?」
ゆき「…1ちゃん、好きです」
1「何だいきなりww」
付き合い始めてから、ゆきは私の手を握る以上のことは、できていませんでした。
なんとなく、私とゆきの間には、そういうことをしてはいけないような雰囲気が流れ始めました。
ゆきはとてつもなく我慢してたんだと思います。
ある日、私は暇だったので、またゆきの部活の見学に行きました。
おもわず「おー」と感心していると、ゆきが、見たこともないような暗い目でこっちを睨んできました。
部活の帰り、ゆきは私を置いてすたすた帰ろうとしました。
ゆき「…」
1「早い早い、普通に歩いて」
ゆき「…」
1(えっ、キレてる?)
ゆきに、ここまで露骨に無視されるのは初めてだったので、怖くなりました。
無言のまま、ゆきの少し後ろを歩いていると
ゆきが、前を向いたまま言いました。
1「は、はい」
ゆき「…俺の事、本当に好きなの?」
1「はww」
いきなりの質問に、あたふたしていると、ゆきはイライラしたように頭をかきました。
やっとの思いで、「好きだけど」と呟くと
1「うん」
ゆき「じゃあ、態度で示してほしいんだけど」
1「態度って」
ゆき「だってさ、1の俺に対する対応って、友達のころと変わらないじゃん」
1「そ、そんなことないわ」
ゆき「あるし」
ゆき「…なんか、そういう雰囲気にもならないし…」
ゆきのことは素直に好きでした。ただ、なんとなく、踏み入った事をするのが怖い気持ちがありました。
モヤモヤして、ゆきにメールをしてみました。
1「ゆき、今日はなんか怒らせちゃってごめん」
ゆき「怒ってない」
1「いや、怒ってたじゃん」
ゆき「怒ってたっていうか、悲しくなった」
ゆき「理由分かってないのに謝るの?」
1「いや」
ゆき「やっぱり1ちゃん、俺より△△先輩みたいなタイプが好みなんじゃない?」
1「は?何いきなり」
ゆき「だってそうじゃん。今日なんかずっと見てたし」
1「見てないよ」
ゆき「見てた」
ゆき「ほら、やっぱり分かってない。何も分かってない」
1「もうなんなの」
いつもはふざけてるメールの文面が、めちゃくちゃ殺伐としていました。
だんだん私も、いらいらしてきて口調が攻撃的になりました。
ゆき「信じられない」
1「なんで!?」
ゆき「だって、付き合ってるなら、もっとベタベタしあうじゃん」
1「どういうこと」
ゆき「分かってるくせに聞くなよ、そういうとこ嫌い」
1「確かに、△△先輩のほうがさっぱりして男らしいよね」
この一言に、ゆきは傷ついたようでした。
メールがぴたっととまりました。
私はむしゃくしゃして、携帯を放って泣きました。
罪悪感でいっぱいでした。でも、ゆきにどう対応していいか分かりませんでした。
可愛そうなことをしたと思っています。今でも申し訳ないです
おいまさか…
1は母親の心配とかはしてないのかな?
こんな小説があるんですかw読んでみたいです。
母親は、毎日電話をしあい、お見舞いにも頻繁に行っていました。
結構元気になるのが早かったような。
私も、ぼーっとすることが多くなっていました。停滞期というやつかもしれません。
ゆきのお婆ちゃんが、家に訪ねてきました。野菜のおすそ分けをしてくれました。
玄関に腰掛けて、お婆ちゃんは言いました。
ゆき婆「1ちゃん、ゆきと喧嘩でもしてるのね?」
1「」
ゆき婆「今週の初めくらいから、ゆきが元気ないのよ」
ゆき婆「いんにゃ、ゆきも自分が悪い自分が悪いって言いよるよ」
1「えっ」
ゆき婆「すれ違いねぇ」
お婆ちゃんは、にやにや笑っていました。
美形の性格良い幼なじみに熱愛されるとか二次元でしか有り得ないことを
実現してるのが凄いわ…前世で、よっぽど徳を積んだんだな
殆どの人にはこんなラッキーイベント起きること無く
青春なんてものも無く無味乾燥な、むしろ苦痛よりの一生を送るというのに…
1はゆきを逃したら後が大変だろ結婚エンドを望むわ
1「まあ、たしかに」
ゆき婆「だからね、1ちゃんといると、すごく頼もしく見えるのよ」
1「そうですか?」
ゆき婆「そうよ。だから、良かったら、1ちゃんが大人になってリードしてくれんかw」
1「…」
ゆき婆「勿論、腹が立つだろうけど、ゆきもゆきなりに、1ちゃんを大事に思ってると思うんよ。だから、 ゆきと仲直りしてくれんか。ゆきのことを任せられるのは、1ちゃんだけなのよ」
1「します、します。今すぐにでもします」
涙目になりながら言いましたw
お婆ちゃんが帰った後、すぐにゆきの高校へ向かいました。
丁度部活が終わっていたようで、ゆきが俯き加減で校門から出てきました。
1「よう」
ゆき「!!!??」
1「お前のばあちゃん嫁にくれよ」
ゆき「は、え?は?」
1「ごめんなさい」
私は校門の前でおもいっきり土下座しましたw人に見られてなくてよかったw
1「ゆきのアピール無視してごめんなさい。男として見なくてごめんなさい。ゆき、先輩よりずっと格好いいよ」
ゆき「ちょww顔あげて」
1「ゆき愛してるよ」
ゆき「うん、うんww俺もwwだから止めて、脚火傷するよww」
ゆきに引張り上げられました。アスファルトあつい。
ゆき「ばあああああああちゃあああああああああん」
1「めっちゃ良い女ですね」
ゆき「あー…」
1「ちゃんと話し合うか」
ゆき「うん。俺も、ごめん。我儘言ってごめん」
私は素直に、ゆきのことは好きだけど、そういう行為に少し抵抗感があると告げました。
ゆきは真剣に聞いてくれました。
私は、ただ、ゆきに魅力がないということではないと付け加えました。女装のことが気になってる訳じゃない、と。
詳しいことは伏せますが。
そういうことも、ちゃんとゆきに話しました。
ゆきは、納得したようでした。1ちゃんがそういう気持ちになるまで、ちゃんと待ちたいと言ってくれました。
ゆきは、喧嘩した日から全然部活に集中できなかったと漏らしました。
1「精神弱っ」
ゆき「いやいや、だって思いっきりこけちゃったもん。膝見てよ」
ゆきの膝には、大きい絆創膏が張ってありました。私はふざけて、そこに触れました。
ゆきの体が強張りました。痛いの?と聞くと、いや、別にと歯切れが悪い。
ゆきは、真っ赤になっていました。その顔を見ていたら、どうしようもなく、胸がぎゅーっとなる感じがしました。
ゆきはびくっとなり、「汗かいてるよ」と言いました。
気にせず、ほっぺたをぷにぷにしまくりました。ゆきは、目を逸らしながらもじもじしていました。
そっと顔を近づけると、またびくっとなりました。
もうなんか、暑さにやられて、私はゆきにキスをしました。
勢い良くしたので、歯と唇が当たって痛かったw
しかも眼鏡のままなので、ずれたしw
1「ごごごごごごめん」
ゆき「い、いや、いいけど、いいけど」
1「なんか、ほら、暑いから。暑いから」
ゆき「うん、そうだね、うん」
私はごめんごめんと呟きながら顔を背けました。
ゆき「1ちゃん、平気なの?」
1「は、はい?」
ゆき「俺にちゅーしても、平気なの?」
1「い、いや。うん、別に」
ゆき「そっかー。嬉しい」
ゆきはふにゃっと笑いました。恥ずかしくて、顔中に汗が噴出してきました。
ゆき「良かったら、こっち向いてくれない?」
1「…」
ゆき「1ちゃーん」
下を向いたまま、ゆきのほうに顔をむけました。
ゆきが顎を優しく掴んできました。びっくりして、「うおっ」と叫ぶと、ちょっとふきだしていました。
ゆきがまた、キスしてきました。この前のように唇を噛まれて、音を立ててきました。
くすぐったくて、逃げようとすると、頭を押さえられました。
ゆきが小さい声で、口を開けてほしいと言ってきました。
なんで、と言おうとして口を開けると、ゆきがいきなり舌を入れてきました。
ちょっと、不覚にも、ちょっとだけとろんってなりました。力が抜けました。
ゆきは女の子みたいな、甘えた声で喘ぐみたいにしながら、何回も何回もキスしました。
私はずっと、硬直していたと思います。
ゆきは私の髪に顔をうずめて、ぎゅーっとしてきました。
ゆき「苦しかった?」
1「いや、うん、別に」
ゆき「しちゃったね、べろちゅー」
1「うんw」
なんとなく、おかしくて、二人で笑いました。
ゆきは今まで以上に私にあまえるようになりました。
私も、べろちゅーの一件以来、あまり遠慮がなくなったと思います。
人生の中で、一番楽しくて、充実した夏でした。
海も行ったし、バスケの試合も観に行ったし、まあ余談ですが、本当の意味での脱喪?もしたりして。
母が退院し、私も帰ることになりました。
夏休みが終わって欲しくなかったです、正直。
私が帰る日、ゆきはあの日と同じように、拗ねて玄関に立っていました。
1「うんw帰るww」
ゆき「死にそうなほど寂しいんだけど」
1「うん、そうだね」
ゆき「…楽しかったねー」
1「うん」
ゆき「…」
1「…」
ゆき「ここに住めばいいのに」
1「あはは」
ゆき「…はー」
荷物を全部まとめ、おばちゃんとゆき婆と、近所の人に挨拶をして、
お婆ちゃんが号泣しながら、ゆきの背中を小突いて、ゆきを押し出しました。
ゆきは赤い目をしながら、送ってくとぶっきらぼうに言いました。
蝉の声とか、田んぼの咽かえるみたいな土の匂いとか、ゆきの汗ばんだ手とか、
そういうものとは全部お別れなんだなー、と思うと
やっぱり我慢できなくて、私はしゃっくり上げながら泣いてしまいました。
ゆきも、触発されたように泣きはじめました。
二人でわんわん泣きながら、バス停まで歩きました。
ゆき「1ちゃんさぁ」
1「なんよ」
ゆき「前引っ越す時、全然泣いてなかったのにさぁ」
1「うるさい」
ゆき「あのさー」
1「なんよ」
ゆき「1ちゃん、服何か一着でもいいからちょうだい。あの時みたいに」
おい、そこ一番需要だろうが
はしょらず書こう
無理無理無理無理www
ゆきは、受け取って、涙声でありがと、と言いました。
そして何を思ったのか、自分の着ていたTシャツを脱ぎました。
1「ちょちょちょちょwww」
映画みたいな感動のシーンで何やってんだこいつww鼻水でたわwww
1「いらねぇえwww変態www」
ゆき「そう言わんで、もらっでよ゛ぉ」
1「wwwwおまわりさんwwww」
ゆきの奇行に爆笑してると、バスが来ました。
立ち上がると、ゆきがまた、手を握ってきました。
1「バス来ちゃうよ」
ゆき「1ちゃん、ばいばい゛」
1「うん、ばいばい。メールしようね」
1「あほかwwしないわwwwってか、しゃっくりで何言ってるか分かんないよww」
ゆき「まだっ、来て、ねっ」
1「うん。来る。絶対来る」
バスが止まって、ドアが開きました。私は一回だけ、ゆきをぎゅうっと抱きしめました。
ゆきは、涙でぐちゃぐちゃの顔で、ドアごしから何か叫びました。
私は急いでバスの後ろの席に行って、彼に手を振りました。
ゆきは手がちぎれるくらい、ぶんぶん振っていました。
その姿がすごく情けなくて、切なくて、泣きました。
しかし五分後、そこにはバスの座席で爆睡する1の姿が…!!
いえ、何か泣きつかれて寝てしまいましたw
バスを降りて携帯を見た途端、ゆきからの大量のメールがあり、ちょっと引きました。
すまん、ゆきw
ゆきも初体験だったのか、場所はどうしたかゴムはしたのかとか色々謎が気になるわ
行為の描写しなくていいから、この疑問だけでもスッキリさせて
お互い初めてでしたし、なんというか、最後まではしてないというかw
最後までしてないのかw
さすがに、もう今は済みだろ?kwsk
もう終わりますね
結論から言うと、ゆきとの交際は今でも続いてますw
私は今20で、地元の大学に通っています。ゆきと同じ大学に行きたくて頑張りましたww
この長ったらしい話を書こうと思ったのは、この間、ゆきと一緒に使ってるクローゼットから
例のスカートとブラウスが出てきたからです。
ちなみに奴の女装癖は今でも健在です。かわいいです。
そんな、妹みたいな、友達みたいな、私の大事な男の子の話でしたw
終わりです!!!
クソスレ失礼しました!!!ww
何か質問とかあれば、どうぞ!
時かけ観てるようだった
これからも仲良くな!
ありがとうございますww
男だけど、女装っていいね!
1のゆき君ばりに中性的でないとむりぽ
ゆきと初めて最後までしたのは、19歳のときです。
どちらにせよ学生だろうが
まあ、高校生って立場より幾分かマシって感じか
いつ最後までしたかもkwsk
読み返したら下手糞すぎて涙出るww
簡単に書きますと
・1、ゆきの部屋で大人の絵本発見
・爆笑しながら読んでると、後ろに気配。呆然として立ち尽くすゆきがww
・面白くて、こういうのが趣味かwwと笑ってやると、ゆき君拗ねる
・ご機嫌なおしに、ちょっとお高めの服を貸してあげる
・ゆき、着方が分からず悪戦苦闘。肩が見えてちょっとセクスィーに
・からかってこちょこちょ
・そういう感じに
・しかし、最後までは拒否。 早すぎる。
といったかんじですw
びっくりしたのは、ゆきが避妊具を持っていたこと。先輩から貰ったとかなんとか言ってましたが、
ひったくって捨てました。
エロ本持ってるとか普通に男だなw
避妊具捨てたらあかんw生はヤバいぞw
最後までする気ありませんでしたし、ゆきも望んでいませんでした
ゆきは何系の女装なん?
いつも貸してあげ
ふわふわガーリーな感じですねー
今も女装して外でデートとかしてるの?
もう書いてやるwwww
どうでしょうw
見えている肩をつーっとなぞると、ゆきが「んひwww」みたいな笑い方をしたので
調子に乗って、首や脇腹なんかもつんつんしました。
ゆきはそのたびに、びくびくしていました。
1「wwwww」
ゆき「1ちゃん、1ちゃんっ、もうやめwww」
1「おもれーwww」
ゆき「まっwwいひひwww」
「いひっw」 とか「ちょww」とか言っていたのが無くなり、んっとかうっとか言うように。
ちょっとびっくりして手を引くと、ゆきが顔を覆ったまま
ゆき「い、1ちゃん…」
1「は、はい」
ゆき「ちょ、もっとしてくれない、ですか…」
…^^
ゆき「1ちゃん、お願い…」
1「うわあああああああああああああ」
ゆきは焦れて、私の腕を自分で掴み、体に這わせてました。
1「ちょ、おまっ、何考えてんの!やめて!」
慌てて叫ぶと、ゆきが覆いかぶさってきました。
ゆきは1ちゃん好き、大好き、と言いながらおでこや首にキスしてきました。
それが何だか心地よくて、じっとしてると
1「嫌です」
ゆき「な、なんで…」
ゆきが耳元で囁いてくるので、何か、それが癪になって突き飛ばしました。
ゆき「ちょ、1ちゃん、逆でしょこれ」
1「うるさい」
お返しとばかりに、ゆきにキスしたり、耳を舐めたりしました。
ゆきはすっかり大人しくなって、声を殺すみたいにしながら喘いでいました。
なんとなく満足して、顔を離すと、ゆきはえ?という顔をしました。
ゆき「ええぇっ!?」
1「だってこのままだと、本番まで行くじゃん」
ゆき「…」
ゆきは真っ赤で、震えていました。私が退こうとすると、拗ねたように
「こんなのずるい、我慢しろなんてずるい」と呟きました。
1、覚醒。
ゆきのお腹に跨って、べろちゅーをしました。気持ち良さそうにしてるゆきが可愛くて可愛くて、
だんだん自分も訳が分からない気分になりました。
ゆきがすごく甘えた声で、触って欲しい、と言ってきたので、わざと腰や足の付け根を触りました。
どこをしてほしいのか、ちゃんと言って欲しいと言うと、
ゆきは、唇を噛んで躊躇っていました。
私が「じゃあもうやめる」と言うと、ゆきはやっと、小さな声で言いました。
ゆきは多感だったようで、2回ほどすぐいきました。
いくとき、すごく切ない声で、「ごめん、1ちゃんごめん、大好き」と言っていたのがやばかった…。
そのあと、ゆきは私にも触ろうとしてきましたが、断固拒否しました。
終わりですw
ゆきが緊張しすぎて色々ハプニングばっかりでしたから…
ただ1が疲れてるなら今でなく後日でも良いよ
ふたりともガッチガチに緊張して、正座をして、
ゆきが「良いですか」と聞いてきたので、神妙に頷きました。
ゆきはぎこちない手つきで服を脱がしてくれました。
(ちなみに、私がゆきに触れることはあっても、その逆は許していませんでした。
だから、ゆきはこのとき、初めて私の全裸を見たはず)
がっつくゆきは犬みたいで、たまに乱暴でした。
しかし私が濡れてくるのを確認すると、ドヤ顔で「感じてるじゃん、やらしー女」と爆弾発言。
爆笑する私に対し、赤面&涙目ゆき。
めっちゃくちゃ痛くて、泣きそうでしたが、ゆきが気持ち良さそうなので我慢しました。
入れるとき、余裕の無い声で「きっつ…」と言ったのと
腰を振ってる最中に、涙流しながら「愛してる」って言ってきたのと
いくときに、「1ちゃん、あっ、もう、無理っ…」って言われたのが萌えでした。
「結婚しようね、責任とるから。ね、結婚して」
と言われたのには参りました…。
まあ、しつこくて情けないゆきですが、私も旦那さんなら絶対彼がいいですね。
ゆき愛してます。
ありがとうございました!
二人が結婚するの祈ってる
メガネ破裂しろ
ちょっと胸が痛くなって気持ちくなった笑
おしあわせに!
1001:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/06/13(金) 23:47:03.91 ID:AtoZ
【悲報】マクドナルド完全終了の予感wwwwwwwwwwwww
2年前までヤクザだったけど質問ある?
久々に地元のゲーム屋どうなってるか覗いた結果wwwwwwwww
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コメント
1.七発目:2014年07月16日 20:16 ▽このコメントに返信
これがラノベを愛した奴の末路か…
2.名無しAtoZ:2014年07月16日 20:18 ▽このコメントに返信
結局男なの?女なの?
3.あ:2014年07月16日 20:24 ▽このコメントに返信
フィクションなら最初に書いてほしい
4.名無しさん:2014年07月16日 20:32 ▽このコメントに返信
ラノベつうより20年くらい前の別マにありそうなお話やね
5.まとめブログリーダー:2014年07月16日 20:35 ▽このコメントに返信
長くて途中でみるのやめた
6.あ:2014年07月16日 20:42 ▽このコメントに返信
は?おとこじやんお?お?
7.名無しAtoZ:2014年07月16日 20:59 ▽このコメントに返信
放浪息子かな?
しかし女の人特有のネチっこい文章で疲れた
8.名無しAtoZ:2014年07月16日 21:03 ▽このコメントに返信
地の分もセリフ文も一行開けるのはここ最近の傾向で初心者でも真似することあっても、
この人の場合は地の文は読みやすいように短く、しかし長い場合はちゃんと改行しても
一行開けない改行方法してる。
書くのが初心者ってことはないよ。
しかも、書き溜めてないといいつつ、その後の文章の投稿量に比べて、書き溜めてる間の
時間が短すぎる。
よほどの速筆なのかもしれないけど、まあ事前に書いていたと考える方が自然。
9.マンタ:2014年07月16日 21:06 ▽このコメントに返信
どうでもいい情報をダラダラ書いてるだけ。
10.名無しAtoZ:2014年07月16日 21:17 ▽このコメントに返信
タイトル詐欺
11.名無しAtoZ:2014年07月16日 21:17 ▽このコメントに返信
少女漫画かw
12.名無し:2014年07月16日 21:35 ▽このコメントに返信
3ページで止めた
クドい面白くない無駄
13.名無しAtoZ:2014年07月16日 21:37 ▽このコメントに返信
>9
正に。
長い割に中身ない。面白くない。
14.か:2014年07月16日 21:37 ▽このコメントに返信
嫌いじゃないけど寒い
15.:2014年07月16日 21:41 ▽このコメントに返信
あらかわいい
16.名無しAtoZ:2014年07月16日 21:44 ▽このコメントに返信
この手の語り口調は完全に釣りです。お疲れ様です。
17.名無しAtoZ:2014年07月16日 21:49 ▽このコメントに返信
相手は男だがまたのあかしがきりとられてないんだな
まぁ1がんばれよ
あぁ、それとながったらしいし途中で見るのやめたわハンブンモミテネーヨ
18.名無し:2014年07月16日 21:50 ▽このコメントに返信
お幸せにー(*´∇`*)
19.あ:2014年07月16日 21:56 ▽このコメントに返信
普通にキモい
20.:2014年07月16日 21:57 ▽このコメントに返信
なんか実話だとしても、喪女の妄想ってかんじですごく気持ち悪い。文章がキモいのかな
21.んs:2014年07月16日 22:07 ▽このコメントに返信
喪女の妄想きめぇ
っつうかむしろ哀れ
22.え:2014年07月16日 22:10 ▽このコメントに返信
タイトル逆だよね?
女っぽい男の子がちゃんと男の子だったって話じゃん
まあ全体的に夢見がちな女の妄想って感じ
冴えなくて化粧もろくにできなくて美術部で喪女って部分はリアルだからホントかもね
23.名無しAtoZ:2014年07月16日 22:17 ▽このコメントに返信
ゆき君が脳内変換で羽生結弦になっていたわw
24.名無し:2014年07月16日 22:18 ▽このコメントに返信
化粧もろくにできない人がそんな高級な服持ってるんか?着付け出来るんか?
25.名無しAtoZ:2014年07月16日 22:32 ▽このコメントに返信
声変わりしてない中学生なら話してもバレない、か?
女装癖というハードルの高い趣味を理解してくれる相手がいて幸せになれて良かったな。
26.名無しくん:2014年07月16日 22:41 ▽このコメントに返信
フィクションでも
ほぅっとするわな
ええのう…
こういう感覚って忘れるもんだな
27.あ:2014年07月16日 22:57 ▽このコメントに返信
大学生の同棲を許す親とかこの世に存在するの?
28.まとめブログリーダー:2014年07月16日 23:03 ▽このコメントに返信
抜いた。
29.へ:2014年07月16日 23:03 ▽このコメントに返信
なんやしらん ワイ イチモツが軽く反応したで
ワイのM魂を揺さぶりよったわ あとは 現物を見んとなんともいえんわ、
30.名無し:2014年07月16日 23:23 ▽このコメントに返信
まぁいいじゃない
二時間ドラマにしたらおもしろそう
福士蒼汰と川島海荷でよろしく