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シャロ「幸せを運ぶうさぎ」 : ホライゾーン - SSまとめサイト

シャロ「幸せを運ぶうさぎ」

≫ EDIT

2014-07-17 (木) 12:01  その他二次創作SS ご注文はうさぎですか?   コメント:0   このエントリーをはてなブックマークに追加
1: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:38:14.23 ID:sz8YJ+nSO

リゼ「シャロ、誕生日おめでとう」

シャロ「リゼ先輩。ありがとうございます」

リゼ「シャロ……」ギュッ

シャロ「っ!?///」

シャロ(り、り、りりリゼ先輩!?)

リゼ「シャロのために特別なプレゼントを用意したんだ。受け取ってもらえるか?」

シャロ「は、はい! もちろん!!」

リゼ「そ、そうか! それじゃ、受け取ってくれ」

シャロ「は、はい」

リゼ「……///」

シャロ「……あの、プレゼントはどこに?」

リゼ「何言ってるんだシャロ。目の前にあるだろ?」

シャロ「へ……目の前って…………!?」

シャロ(いつの間にかリゼ先輩の体にリボンが巻かれて……)

リゼ「う、受け取ってくれるんだろ?//////」

シャロ「……こ、こんな…………」プルプル

シャロ(こんなプレゼント……!!)


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2: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:40:28.78 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「喜んでーっ!!!」ガバッ

チュンチュン

シャロ「…………あれ」

シャロ(どうして布団の中に……)

シャロ「り、リゼ先輩は……?」キョロキョロ

シーン…

シャロ「も、もしかして……」ワナワナ

シャロ「さっきのは……夢?」





ガチャッ

千「シャロちゃん、朝よ~」カンカンカンカン

千夜「起きて……って、どうしたの? そんな震えながら丸くなって」

シャロ「放っておいて……」プルプル

千夜「?」




3: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:42:01.30 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「……」モグモグ

千夜「シャロちゃん」

シャロ「何よ」

千夜「お誕生日おめでとう」

シャロ「! ……あ、ありがと///」

千夜「ふふ、プレゼントは夕方のパーティーまで待ってね?」

シャロ「べ、別にパーティーなんて……」

千夜「そんなこと言わないの。提案したリゼちゃんが悲しむわ」

シャロ「り、リゼ先輩!?」ガタッ

千夜「? どうしたの?」

シャロ「き、今日のお祝いって、リゼ先輩が提案したの!?」




4: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:42:28.09 ID:sz8YJ+nSO

千夜「ええ。言ってなかった?」

シャロ「聞いてないわよ! 私はてっきり、あんたかココアの思いつきだと思って……」

千夜「この前皆でシャロちゃんへのプレゼントの相談をしたときにね、リゼちゃんがやらないかって」

シャロ「そ、そう……リゼ先輩が……///

千夜「嬉しそうね」

シャロ「わ、悪い!?」

千夜「そんなこと言ってないわ」

シャロ「……もう」




5: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:43:10.38 ID:sz8YJ+nSO

リゼ「今日、何の日か覚えてるか?」

ココア「もちろん! シャロちゃんの誕生日だよね」

チノ「ちゃんとプレゼントも用意しました」

リゼ「そ、そうか……ちなみに、二人は何を用意したんだ?」

ココア「私達はティーカップをプレゼントするよっ」

リゼ「私達?」

チノ「私とココアさんの二人から、ということです」

ココア「この前チノちゃんと一緒にプレゼント探ししてたら、とってもいいお店を見つけたの!」




6: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:44:01.62 ID:sz8YJ+nSO

チノ「少し高かったですが、これならきっとシャロさんにも喜んでもらえると思います」

リゼ「そうか……ティーカップか」

ココア「リゼちゃんは何をプレゼントするの?」

リゼ「わ、私か? 私は……」

ココア「うん」

リゼ「えーと…………」

チノ「リゼさん?」

リゼ「…………」

チノ「もしかして……まだ用意できてないとか?」

リゼ「……ああ」ガクッ

ココア「ええっ!? シャロちゃんの誕生日今日だよ!?」

リゼ「わ、分かってる! けど、何をあげたらいいかわからないんだ!!」




7: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:45:09.15 ID:sz8YJ+nSO

リゼ「いろいろと案は浮かんだんだが、どうにもしっくりこなくて……もっとシャロが喜ぶプレゼントがあるんじゃ、って考えてるうちに時間だけが過ぎて……」

チノ「今日は、夕方からシャロさんのお家で誕生日パーティーをすることになってますし、それまでに用意できれば……」

リゼ「モノさえ決まればすぐ用意はできる! 決まりさえすれば……」

ココア「うーん……」

チノ「……リゼさん、今日はバイトお休みしていいですから、プレゼント探しに集中してください」

リゼ「え? い、いや、けど……」

チノ「このままバイトに出ても、仕事に集中できないかもしれないですし……プレゼントが決まらなかったら大変じゃないですか」




8: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:45:56.91 ID:sz8YJ+nSO

ココア「そうだよ、リゼちゃん!」

リゼ「チノ……ココア……。けど今日は休日だし、ラビットハウスも混むだろ?」

チノ「お店のことは気にしないでください。リゼさんの分までココアさんが頑張りますから」

ココア「うんうん……え?」

チノ「大丈夫ですよね、ココアさん」

ココア「う、うん、もちろん頑張るけど」

リゼ「……すまない、二人とも。この恩は必ず返す!!」ダッ

チノ「ファイトですよ」

ココア「で、できるだけ早く帰ってきてね!」




9: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:47:22.48 ID:sz8YJ+nSO





千夜「バイトは夕方までよね?」

シャロ「ええ。ところで千夜、ワイルドギース見てない? 朝からいないみたいで」

千夜「見てないけど……あ、もしかしたらワイルドギースもシャロちゃんへのプレゼントを用意しに出かけたのかもしれないわ」

シャロ「そんなわけないでしょ……」

千夜「ふふっ、それは冗談だけど。活発な子だし、朝から出かけたみたいね。心配しなくても、そのうち帰ってくるわよ」

シャロ「べ、別に心配なんてしてないわよ!! ……行ってくるわ」

千夜「いってらっしゃい」フリフリ




10: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:48:37.85 ID:sz8YJ+nSO

リゼ「はぁ……」トボトボ

リゼ(いろいろ駆け回って探したけど、やっぱりピンとくるものがない……)

リゼ「あまり時間も……ん?」

マヤ「あ、リゼだ!」

メグ「こんにちは~」

リゼ「チマメ……いや、チノがいないからマメか」

マヤ「マメって……リゼは何してたの? バイトは?」

リゼ「ああ、実は……」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


マヤ「ふーん。だったらシャロが喜ぶものを考えなきゃいいんじゃね?」

リゼ「え?」




11: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:49:38.05 ID:sz8YJ+nSO

マヤ「シャロに喜んでもらいたいと思うから決まらないんでしょ? ならシャロの喜ぶものじゃなくて、リゼがあげたいもので決めればいいじゃん」

リゼ「私があげたいもの……」

マヤ(おお、なんかそれっぽいこと言えた気がする……!)

メグ(マヤちゃん適当に言ったんだろうなぁ……)

リゼ「……いいかもしれない」

マ・メ「「え、ほんとに!?」」

リゼ「……うん、そうしてみよう。ありがとな! ……ほら、これ」

マヤ「へっ?」

メグ「お金?」




12: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:50:44.30 ID:sz8YJ+nSO

リゼ「これで二人でケーキでも食べに行ってくれ」

メグ「そ、そんな。受け取れないよぉ」

リゼ「遠慮するなって。……そうだ、じゃあこのお金でフルール・ド・ラパンに行ってくればいい」

マヤ「フルール・ド・ラパン?」

リゼ「ああ。今の時間はシャロがバイトしてるはずだからな。それで二人からも誕生日を祝ってやってくれないか?」

マヤ「いいよー!」

メグ「本当にいいの?」

リゼ「ああ、頼んだぞ」

メグ「うん!」

リゼ「それじゃあ私はこれで……どうした?」




13: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:51:35.11 ID:sz8YJ+nSO

メグ「あ、ううん。今日はリゼちゃん、髪留めしてないなぁって」

マヤ「あ、本当だ」

リゼ「え? ……ない。どこかに落としたか……」

メグ「なくしちゃったの?」

マヤ「心当たりとかは?」

リゼ「いろんなところ回ったからな……まぁ失くしたものは仕方ない。じゃあな、二人とも」

マヤ「ばいばーい!」

メグ「またねー!」





ワイルドギース「……」ジー




14: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 08:52:53.87 ID:sz8YJ+nSO

一旦ここまで

今日中には完結予定です




17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/15(火) 11:27:48.20 ID:OW5g951zo

ごちうさだー



18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/15(火) 17:32:10.71 ID:4pIRQdAGO

心ぴょんぴょんする



19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/15(火) 19:16:57.49 ID:QgDZx1vDO

心がぴょんぴょんするスレはいいスレだ



20: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 19:36:18.64 ID:sz8YJ+nSO

ワイルドギースっていうのはシャロの家の庭に住み着いてる不良うさぎのことです

詳しくは、まんがタイムきららコミックスより好評発売中の「ご注文はうさぎですか?」3巻をご覧ください

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4832244205/




21: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 19:38:17.32 ID:sz8YJ+nSO

夕方



千夜「ふんふふ~ん……」サッサッ

シャロ「掃除お疲れさま」

千夜「あらシャロちゃん、おかえりなさい」

シャロ「ただいま。ココア達はまだよね?」

千夜「ええ、もう少し後だと思うけど。隠したいものがあるなら今のうちよ?」

シャロ「そんなものないわよ! ……まぁ、少し部屋の掃除はしておこうかしら」





シャロ「……ふぅ、こんなところね」

シャロ(そういえばワイルドギースはまだいないみたいだけど……どこ行ったんだろ)

「シャロちゃーん! ココアちゃん達来たわよ~」

シャロ「はーい!」




22: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 19:40:53.73 ID:sz8YJ+nSO

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ココア「それでは……」

ココア「シャロちゃん、お誕生日おめでとー!!」

「「「おめでとう!!」」」

シャロ「あ、ありがとう皆……///」

ココア「じゃーん! チノちゃんのお父さん特製ケーキでーす!」

シャロ「す、すごい……! 今度お礼を言わなきゃ」

ココア「そんなに気にすることないよ~」

チノ「ココアさんが言うことではないと思いますよ。……けど、私もそう思います。今日はシャロさんの大切な記念日なんですから」

千夜「ふふ、無礼講ってやつね」

リゼ「そ、それは少し違くないか?」




23: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 19:41:41.24 ID:sz8YJ+nSO

ココア「さ、ケーキを切り分けるよ~」

リゼ「自分のぶんを大きくしたりするなよ?」

ココア「…………少し、くらいは」

チノ「ダメですよ、ココアさん」

ココア「千夜ちゃん、切っていいよ。私がやると煩悩に負けそうだから」

千夜「そう?」

シャロ(友達から祝ってもらって、皆でケーキ食べて……)

シャロ「……ぐすっ」

チノ「し、シャロさん!?」

リゼ「な、なぜ泣く!?」

千夜「ココアちゃんが自分の分を大きく切ろうとしたからシャロちゃんが!」

ココア「私のせい!? ご、ごめんなさい!」

シャロ「ち、違うの。これはその、嬉し涙で……」

リゼ「嬉し涙?」

ココア「わ、私のせいじゃないんだよね? 大丈夫だよね?」




24: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 19:43:14.52 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「こんなに騒がしいお祝いは初めてだったから……すっごく楽しいの」

シャロ「皆……本当にありがとう」ニコッ

リゼ「シャロ……」

チノ「シャロさん……」

ココア「しんみりするのはまだ早いよっ」

千夜「そうね。パーティは始まったばっかりなんだから」

シャロ「……ええ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


シャロ「もうこんな時間になってたのね……」

千夜「楽しい時間は過ぎるのが早いわね」

リゼ「そろそろお開きか?」




25: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 19:45:17.77 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「そうですね。あまり遅くなるわけにもいきませんし」

ココア「じゃあそろそろだね」

シャロ「そろそろって何が?」

ココア「それはもちろん……プレゼントタイム!」

千夜「そうね。誰からにする?」

チノ「まずは私達でいいのでは?」

ココア「そうだね!」

チノ「では……私とココアさんからはこれを」スッ

ココア「開けて、開けて!」

シャロ「え、ええ」ガサガサ

シャロ「……! きれいなティーカップ!!」

ココア「チノちゃんと二人で一生懸命選んだんだ~」

チノ「大切に使っていただけると嬉しいです」




26: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 19:46:41.96 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「……ありがとう。大切にする」

千夜「次は私がいっていいかしら?」

リゼ「ああ、私は最後でいい」

千夜「それじゃあ……はい」スッ

シャロ「袋? いろいろ入ってるみたいだけど……」

千夜「うさぎ用のおもちゃとかおやつとか、いろいろね」

リゼ「うさぎ用?」

千夜「これからワイルドギースともっと仲良くなれるように、と思って。たくさんあるから、好みに合うもので遊んであげて?」

シャロ「……ど、努力するわ」

リゼ「よし、最後は私からだな」

シャロ「!」




27: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:25:36.64 ID:sz8YJ+nSO

シャロ(り、リゼ先輩からのプレゼント……!)

リゼ「私は――」

ガタッ

ワイルドギース「……」

千夜「あら?」

シャロ「ワイルドギース……今帰ってきたの?」

ワイルドギース「……」

ワイルドギース「」ピョン

リゼ「わっ」

千夜「リゼちゃんの膝の上に……」

シャロ(な、なんて羨ましいことを……!)

ワイルドギース「……」

ココア「すっかり居座っちゃったね」

チノ「どうしましょう」




28: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:27:34.98 ID:sz8YJ+nSO

ワイルドギース「」ジー

千夜「……!」

千夜「それなら、リゼちゃんはもう少しここにいたらどう?」

リゼ「え?」

シャロ「!!」

千夜「ワイルドギースはリゼちゃんに遊んでほしいみたいよ?」

リゼ「そうなのか? まぁ私は別にいいけど」

千夜「それじゃパーティは一応お開きってことで、私達は帰りましょうか」

ココア「そうだね~」

チノ「シャロさん、お邪魔しました」

シャロ「う、うん、皆ありがとうね」

千夜「シャロちゃん、頑張って」ボソッ

シャロ「なっ///」

千夜「ふふ。二人とも、じゃあね」

ココア「お邪魔しましたー!」

ガチャッ バタン




29: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:28:57.84 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「ふ、二人になっちゃいましたね」

リゼ「そうだな……」ナデナデ

シャロ「……」

リゼ「……」ナデナデ

シャロ(か、会話が……)

リゼ「あっ、そういえば……」ガサゴソ

シャロ「ど、どうかしました?」

リゼ「いや、結局まだシャロにプレゼント渡してなかったと思って」

シャロ「プレゼント……」

シャロ(せ、先輩……どんなプレゼントを……)ドキドキ

リゼ「……はい。誕生日おめでとう」スッ

シャロ「きれいな箱……開けてもいいですか?」

リゼ「ああ、気に入ってくれると嬉しいんだが……」

シャロ「それでは……」パカッ




30: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:30:11.99 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「これ……ペンダント、ですか? かわいい……」

リゼ「いろいろ考えてみたんだが、どうにもシャロが喜んでくれるものがわからなくてな。……実はそれ、私が欲しかったものなんだ」

シャロ「先輩が?」

リゼ「ああ。よく見てくれ」

シャロ「あ……ペンダントが二つ?」

リゼ「ペアのペンダントなんだ。可愛くてずっと欲しかったんだけど、何分ペアだからな。一人で買っても、と思ってずっと手を出せなかったんだ」

シャロ「なるほど……」

リゼ「それでその、提案なんだが……片方を私が持って、もう片方をプレゼントとしてシャロに贈りたいんだ!」

シャロ「え……ええええええ!?」




31: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:31:53.36 ID:sz8YJ+nSO

シャロ(し、しぇんぱいとペア!? 私が!?)

リゼ「だ、ダメか?」モジモジ

シャロ「いいです!!受け取ります!!」

リゼ「ほ、本当か!?」パアアアッ

シャロ(はっ! モジモジしてる先輩が可愛すぎてつい条件反射で……)

シャロ「せ、先輩? 一つ聞いてもいいですか?」

リゼ「ん?」

シャロ「その……どうして私に?」

リゼ「どうしてって、それは」

シャロ「そ、それは……?」ドキドキ

リゼ「シャロは大事な友達だからな!」

シャロ「……ですよねー」ガクッ




32: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:32:43.30 ID:sz8YJ+nSO

シャロ(そうよね……そんなうまいことがなかなかあるわけないじゃない……)

ワイルドギース「……」ノソノソ

リゼ「お、どいてくれたな。それじゃ、私も帰るよ」

シャロ「はい……さよなら、先輩」

リゼ「ああ、またな」

ガチャッ バタン

シャロ「……はぁ~…………」

ワイルドギース「……」

シャロ(結局、私の独り相撲だった……)

シャロ(下手に期待したぶん、へこんじゃうわ……)

ワイルドギース「……」ガブッ

シャロ「きゃあああああああ!?」




33: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:34:05.44 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「い、いきなり何するのよ!?」

ワイルドギース「……」グイッ

シャロ「ち、ちょっと、なんでそんなに引っ張って…………これは」

シャロ「確か、リゼ先輩の髪留め……なんであなたがこれを?」

ワイルドギース「……」

シャロ「もしかして……追いかけろって言いたいの?」

ワイルドギース「……」グイッ

シャロ「わ、わかったから!」

ワイルドギース「……」ジー

シャロ「あなた……」

シャロ(この子……私に……)

シャロ「…………」ゴクリ

シャロ「確かこの辺にインスタントの……」ゴソゴソ




34: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:35:18.59 ID:sz8YJ+nSO




「…………………ぱ~い」



リゼ「……なんだ? 後ろのほうから……」クルッ

シャロ「リゼせんぱあああああい!」

リゼ「し、シャロ!?」

シャロ「はぁ……はぁ…………ふぅ。リゼ先輩!!」

リゼ「どうしてそんなテンション高く……まさかカフェインで!?」

リゼ(な、なんで……?)

シャロ「リゼ先輩!忘れ物を届けにきました!!」

リゼ「わ、忘れ物? ……あっ、私の髪留め!」

シャロ「はい!」




35: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:36:29.27 ID:sz8YJ+nSO

リゼ「失くしたと思ってたんだ! ありがとな」

シャロ「いえいえ!もうひとつ用事があったので!」

リゼ「用事?」

シャロ「はい! ……リゼ先輩!大好きです!!」

リゼ「へっ?」

シャロ「愛してます!!」

リゼ「え………………ええええええええええええええ!?///」

シャロ「先輩とペアのペンダント、私大切にします!! では!!」ダッ

リゼ「え……//////」ポカーン




36: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:37:41.83 ID:sz8YJ+nSO

千夜「私が帰った後にそんな面白いことがあったなんて……」

シャロ「面白くないわよ!! あいつが唆してきたせいで私は……!!」

千夜「あら、ワイルドギースのせいにしちゃいけないわ。コーヒーを飲んでハイテンションになってまで告白したのはシャロちゃんの意志でしょ?」

シャロ「う……」

千夜「むしろ背中を押してくれたことに感謝しなくちゃ」

シャロ「うぅ…………でもあれからリゼ先輩からメールの一つもないのよ? 完全に引かれた……」ズーン

千夜「決めつけるのは早いんじゃない? 今日学校で話しかけてみたら」




37: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:38:40.49 ID:sz8YJ+nSO

シャロ「ムリムリムリ! 絶対ムリ!! もし話しかけて……」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


シャロ『せ、先輩。昨日のことなんですけど』

リゼ『……ああ、シャロ。悪いんだが、昨日あげたペンダント返してくれないか?』

シャロ『え……』

リゼ『まさかシャロが同性愛者なんて思わなかったよ。もう二度と私に近づかないでくれ』

シャロ『そ、そんなぁ……』ウルウル


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


シャロ「……なんてことになったらぁ……!!」ガクガク

千夜(すごい妄想力…………あら?)




38: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:40:57.96 ID:sz8YJ+nSO

千夜「……とにかく、学校に遅刻しないようにね? それじゃ」

ガチャッ バタン

シャロ「うぅ…………」

コンコン

シャロ「…………千夜?」

シーン

シャロ(……千夜じゃないの? いったい……)

ガチャッ

リゼ「よっ」

シャロ「」




39: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:41:57.27 ID:sz8YJ+nSO

シャロ(な、な、ななななんでリゼ先輩が!?)

リゼ「……あがっていいか?」

シャロ「は、はいっ」





シャロ「……」

リゼ「……」

シャロ(ど、どうしよう……)

リゼ「……なぁ」

シャロ「は、はい!」

リゼ「き、昨日のは、シャロの本当の気持ちなのか?」

シャロ「え……」

リゼ「そ、その、私のことを…………愛してる、とか///」ボソッ

シャロ「うっ……」




40: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:42:49.55 ID:sz8YJ+nSO

シャロ(な、なんて答えれば………………いや、これ以上ごまかしてどうするの! 自分の気持ちに…………素直に!!)

シャロ「……はい。昨日のは、私の気持ちです」

リゼ「……二言はないな?」

シャロ「はい、ありません」

リゼ「…………そのあとの」

シャロ「え……?」

リゼ「そのあとの言葉も、二言はないんだな?」

シャロ「そのあとって……」

リゼ「……ペンダント、大切にするって」

シャロ「は、はい! もちろんです!!」

リゼ「そうか…………そうか……///」

シャロ「先輩……?」




41: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 20:44:21.00 ID:sz8YJ+nSO

リゼ「…………うん、それならいいんだ。さ、学校にいくぞ」

シャロ「えっ!? せ、先輩!?」

リゼ「ほら、早く準備しろ。遅刻するぞ?」

シャロ「ち、ちょっと待ってください! け、結局どういう……」

リゼ「あ、早速ペンダント付けてみたんだけど……似合ってるか?」

シャロ「に、似合ってますけど……それよりさっきのはどういう……」

リゼ「そっか、似合ってるか!」ニコッ

シャロ「っ//////」

リゼ「私、先に行ってるからな。あ、ペンダント付けるの忘れるなよ?」

シャロ「わ、分かりました……ってそうじゃなくて! 私の話を聞いてくださいよー!!」





おしまい




45: ◆aU2gxYbeBY 2014/07/15(火) 21:13:29.93 ID:sz8YJ+nSO

シャロちゃん誕生日おめでとうございます


読んでくださった方、ありがとうございました




43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/15(火) 20:53:21.12 ID:AZhCMoFo0

乙。とても良かった。
これはハッピーエンドかな?

何はともあれシャロちゃん誕生日おめでとう!




44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/15(火) 20:59:15.46 ID:QgDZx1vDO


あー心がぴょんぴょんする




46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/15(火) 21:42:53.62 ID:BQet4ccm0

久々に心ぴょんぴょんしたわ
やっぱり定期的にぴょんぴょんしなきゃダメだわ……




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フレンダ「麦野は今、恋をしているんだね」 通称"麦恋"、有名なSS

キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 珍しい魔術側メイン、見るといーの!

垣根「初春飾利…かぁ…」 新ジャンル定温物質ウヒョオオ!!

美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」 御坂美琴のレベル5に至る努力の経緯

上条「食蜂って可愛いよな」御坂「え?」 ストレートに上食。読めて良かった

一方通行「もっと面白い事してモリモリ盛り上がろォぜ」 こんなキャラが強い作者は初めて見た

美琴「週末は アイツの部屋で しっぽりと」 超かみことを見てみんなで悶えましょう

ミサカ「たまにはMNWを使って親孝行しようぜ」 御坂美琴のDNAは究極に可愛くて凄い

番外個体「     」 番外通行SSの原点かな?

佐天「対象のアナルを敏感にする能力か……」 ス、スタイリッシュアクションだった!

麦野「どうにかして浜面と付き合いたい」 レベル5で楽しくやっていく

ミサカ「俺らのこと見分けつく奴なんていんの?」 蒼の伝道師によるドタバタラブコメディ

一方通行「あァ!? 意味分からねェことほざいてンじゃねェ!!」 黄泉川ァアアアアアアアアアア!!

さやか「さやかちゃんイージーモード」 オナ禁中のリビドーで書かれた傑作

まどかパパ「百合少女はいいものだ……」 君の心は百合ントロピーを凌駕した!

澪「徘徊後ティータイム」 静かな夜の雰囲気が癖になるよね

とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)【禁書×けいおん!】 舞台は禁書、主役は放課後ティータイム

ルカ子「きょ、凶真さん……白いおしっこが出たんです」岡部「」 これは無理だろ(抗う事が)

岡部「フゥーハッハッハッハ!」 しんのすけ「わっはっはっはっは!」 ゲェーッハッハッハッハ!

紅莉栖「とある助手の1日ヽ(*゚д゚)ノ 」 全編AAで構成。か、可愛い……

岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」 SUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

遊星「またD-ホイールでオナニーしてしまった」 ……サティスファクション!!

遊星「どんなカードにも使い方はあるんだ」龍亞「本当に?」 パワーカードだけがデュエルじゃないさ

ヲタ「初音ミクを嫁にしてみた」 ただでさえ天使のミクが感情という翼を

アカギ「ククク・・・残念、きあいパンチだ」 小僧・・・!

クラウド「……臭かったんだ」 ライトニングさんのことかああああ!!

ハーマイオニー「大理石で柔道はマジやばい」 ビターンビターン!wwwww

僧侶「ひのきのぼう……?」 話題作

勇者「旅の間の性欲処理ってどうしたらいいんだろ……」 いつまでも 使える 読めるSS

肛門「あの子だけずるい・・・・・・・・・・」 まさにVIPの天才って感じだった

男「男同士の語らいでもしようじゃないか」女「何故私とするのだ」 壁ドンが木霊するSS

ゾンビ「おおおおお・・・お?あれ?アレ?人間いなくね?」 読み返したくなるほどの良作

犬「やべえwwwwwwなにあいつwwww」ライオン「……」 面白いしかっこいいし可愛いし!
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