紅莉栖「岡部が私の白衣の匂いを嗅いでる…」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 19:36:19.10 ID:+DFOVj0f0
紅莉栖「あ、あんた……」
岡部「これは……」
紅莉栖「返しなさい!」バッ
岡部「あ……まて……」パシッ
紅莉栖「っ!離せ!この変態っ!」ベシッ
岡部「うぐっ」ドサッ
紅莉栖「まさか人の服のにおいを嗅ぐのが趣味な変態のところに白衣を忘れるなんて」
紅莉栖「最悪だわ」バタン
岡部「……っ」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 19:44:16.55 ID:+DFOVj0f0
がちゃっ
まゆり「トゥトゥルー♪オカリーン」
まゆり「今のはね、おかえりとオカリンをかけてみたんだけど……」
まゆり「……オカリン?」
岡部「……っ」
まゆり「どうしたの?なにかあったの?」
岡部「……いや、なんでもない」
岡部「……なんでも、ないんだ」
まゆり「……なにか悩み事ならまゆしぃにも相談してね」
まゆり「解決できるかはわからないけど、聞くことくらいならできるから……」
岡部「……本当に、何もないんだ……心配かけた」フラッ
まゆり「……オカリン」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 20:23:13.93 ID:+DFOVj0f0
岡部「……」トゥルルルルトゥルルルル
岡部「……出ない、か」ピッ
岡部「……ハァ」
岡部「ダルめ……」ググッ……
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 20:34:43.43 ID:+DFOVj0f0
回想~2時間ほど前~
ダル「むっふっふっ……」
ダル「できたお」
ダル「牧瀬氏の資料を基に作り上げた未来ガジェット試作品『思っちゃやーよ♪』」
ダル「一見するとタイムリープマシンと同じような感じだけど内容はまったくの別物……」
ダル「はー……早くみんなにこの発明を見てもらいたいお」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 20:45:51.22 ID:+DFOVj0f0
バンッ
ダル「!?」
岡部「やばいっ!ダル!タイムリープだっ!」
ダル「えっ、あっ、ちょっ」
天王寺「岡部ぇ!店の商品ぶっ壊しやがって!!」
ダル「え!?」
カチャカチャ
岡部「とべよおおぉぉ!!」ジジジッ……ピーッ
岡部「……って、あれっ!?」
天王寺「おーかーべー」
岡部「ああぁぁぁぁ……あぁぁぁぁ!!!!」バキッ グシャッ ドカッ
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 20:49:59.08 ID:+DFOVj0f0
岡部「いてて……タイムリープマシンが作動しなかった……」
岡部「不具合でもおきたのか?」
ダル「あのー、オカリン?」
岡部「ダル?どうした?」
ダル「あの……そのマシンなんだが……」
岡部「え?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 20:51:54.28 ID:+DFOVj0f0
岡部「なにぃ!?タイムリープマシンを分解しただとーっ!?」
ダル「脳に直接信号を送って、対象の脳にはたきかける機能を利用したまったく新しいガジェットをつくったんだお」
ダル「まさかいきなりオカリンが実験台になるとは思わなかったが……」
岡部「いったい何をつくったんだ?」
ダル「未来ガジェット試作品『思っちゃやーよ♪』簡単に言うと洗脳機だお」
岡部「な……」
ダル「これをつけた人間は、ある条件を満たした瞬間からその人間の言うことを聞きたくなるんだお」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 20:57:21.69 ID:+DFOVj0f0
岡部「貴様っ……なんというものを作ったのだ!!」
ダル「いやぁ、脳にはたらきかける機能が面白そうでつくったんだけど、効果は未知数なんだお」
ダル「効果としては難しいことは省くけど、条件を満たした相手のことをどうしても考えてしまうようになるんだお」
岡部「む……」
ダル「それでもって、徐々に効果があられてその条件の相手から命令がないと」
岡部「……ないと?」
ダル「発狂するかもしんない」
岡部「ダルウウゥゥ!!!」ガクガク
ダル「ごごごごめんオカリン!!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:05:56.38 ID:+DFOVj0f0
ダル「効果が効き始めるのは10分後くらいからだからあともう少ししてからだと思われ」
岡部「その条件ってなんだ」
ダル「匂い」
岡部「匂い?」
ダル「匂いを嗅ぐことでその対象を主人として認めてしまうわけだろJK」
岡部「誰の匂いもかがなければ?」
ダル「どうしていいかわからず発狂するかもしんない」
岡部「なんて馬鹿な発明をしているんだお前は!!」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:07:58.46 ID:+DFOVj0f0
ダル「むっ!オカリン!ひどいお!人の発明をそんな風に思ってるなんて!」
ダル「あ、そうだ、オカリンを奴隷にして他のみんなも洗脳したらいいんだお」
岡部「なっ……」
ダル「ここには今、僕とオカリンの二人だけ……しかも僕は徹夜でここにいたから」
ダル「匂いは十分……」
岡部「くっ……」バッ
ダル「そ、それは!?」
岡部「ふはははっ、助手が忘れていった白衣だ!これで窓を開ければ貴様の陰謀もおしまいだ!」
ダル「くぅ、盲点だったお……」
岡部「というか、どうでもいいが、治す方法は?」
ダル「うーん、まだ試作品だから……ないんだお」
岡部「な?い?」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:08:37.25 ID:+DFOVj0f0
ダル「すまんこ」
岡部「ダールー」
ダル「とりあえず、タイムリープして戻ったら万事解決じゃないかと思われ」
岡部「そのタイムリープマシンを改造したのだろうが己が!」
ダル「あー……直すのに部品買ってくるお」
岡部「とっとと行って来い!!」
………
……
…
岡部「……やばい、助手早くでてくれ」ピピッ
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:09:13.41 ID:+DFOVj0f0
プルルルッ プルルルッ ピッ
紅莉栖「……なによ、変態」
岡部『助手よ、あれには深いわけがあってだな』
紅莉栖「匂いを嗅ぐのに理由なんて……変態行為以外に思いつかないんだけど」
岡部『ぐっ……』
紅莉栖「言い返せないんでしょ、変態」
岡部『……はい、私は変態です』
紅莉栖「……は?」
岡部『この変態に、どうかご指示をお願いします』
紅莉栖「……岡部?」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:17:24.56 ID:+DFOVj0f0
岡部『……はっ!?く、クリスティーナよっ!よく聞くのだ!』
岡部『実はダルのやつが変なガジェットをつくってそのせいで』
紅莉栖「私の服を嗅いでいたと?苦しい言い訳にもほどがあるわよ」
岡部『本当だ!でなければ貴様のような蒙古斑まるだし女の匂いなど……』
紅莉栖「っ!蒙古斑などないわ!しねっ!!」
岡部『っ!!……了解しました』
紅莉栖「へっ?」
岡部『それでは、失礼しますご主人様』ピッ
紅莉栖「……なんなのよ……もう」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:26:05.18 ID:+DFOVj0f0
ダル「あ、牧瀬氏」
紅莉栖「橋田、なにやってんの?」
ダル「いやぁ、タイムリープマシンばらしちゃって」
ダル「その修理の部品を買いに……」
紅莉栖「タイムリープマシンばらしたの!?」
ダル「うん。一応資料見て理論考えながらつくってみたんだけど」
ダル「匂いに反応する洗脳装置ができあがったんだお」
紅莉栖「匂いに反応する洗脳装置……って、まさか岡部!?」
ダル「ん?知ってるの?」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:30:28.89 ID:+DFOVj0f0
紅莉栖「橋田!もしかして岡部ってそれつかったの!?」
ダル「事故だったんだけどね」
ダル「まさかいきなりつけるとはおもわなくってさ」
ダル「僕の命令を聞きたくないからって近くにあった牧瀬氏の服の匂いを嗅いだんだけど」
ダル「牧瀬氏の言うことならなんでもきくお」
紅莉栖「……洗脳装置」
ダル「あ、でも牧瀬氏の言うことしか聞かないから安心するお」
紅莉栖「まさか……!!!!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:44:37.97 ID:+DFOVj0f0
ラボに向かうと、一人の男が屋上から身を投げ出しているのが見えた。
それは、力なく、地面に吸い込まれるように
頭から 地面を その身を 赤く染めた。
END
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:48:11.12 ID:cUWokufk0
乙
タイムリープマシン改造したし詰んだな
タイムリープマシン改造したし詰んだな
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/24(月) 21:53:37.93 ID:iTBs8mud0
乙