心を読むサイバーな自転車用ヘルメット。その理由は?
この記事は協力メディア「geared」からの転載です。
自転車乗りの「心を読む」というサイバーSF映画のような機能が盛り込まれたヘルメットです。何のために?と思いきや、そこにはとてもユニークな狙いがありました。
Kickstarter にて発表されたこのヘルメットは、その名も MindRider。ヘルメット内に埋め込まれたセンサーが脳内の電気信号を測定し、乗り手がリラックスした時と、神経を使った時を記録。そのデータを専用のスマートフォンアプリに転送し、GPSによってマッピングしていきます。
開発者いわく――リラックスしていた場所とは快適にツーリングできるエリアであり、神経を使った場所とは交通渋滞や悪路などの理由で自転車の乗りにくいエリアであると。これらのデータを地図上に蓄積していくことで、安全でストレスのない走行ルートが浮かび上がってくる……というわけです。
MindRider で取得したデータは、アプリを通じて他のユーザーと共有することができます。ユーザーが増えれば増えるほど、実用的な地図が出来上がることでしょうし、そうしたソーシャルな使い方に MindRider の真価が見出せるように思います(自分ひとりが走ったコースの良し悪しなら、アプリに残さずとも、だいたい脳内に蓄積されますしね)。
MindRider は7月11日までプレッジを受け付けていますが、現状では目標金額に達していません。しかし、多くのメディアが紹介するなど、このガジェットへの注目度はとても高く、今後の進化にも期待したいところ。サイクリングのあり方を変える可能性を秘めた、夢のあるプロジェクトなんじゃないでしょうか。
Presented by geared
(gearedエディター)