１８日、神戸地裁は児童養護施設の元指導員・古家克俊（こいえかつとし 35才）容疑者に懲役５年

（求刑８年）の有罪判決を言い渡しました。

児童養護施設では、親からの虐待などで自宅から離れて暮らす児童らが集まっていますが、古屋

容疑者は自分の立場を利用し、２０１２年８月～１０月にかけ、施設内で１２～１４才の男子児童３

人に性的虐待を加えたとされています。

また施設の調査によると、古屋被告から被害を受けた児童は１２人に上り、性的虐待が１年近く続

いた児童もありました。

古屋被告は他の職員からは熱心な人物とみられていましたが、児童には

「逆らったら指導しないぞ」
「これは罰の代わりだ」

などと脅しをかけて、虐待行為を口止めしており、また児童は自宅にも帰ることができないため、

被害が長らく、表面化していませんでした。

裁判で古屋被告は

「他に行くところがない子どもたちに対し、信頼を利用して身勝手なことをした」
「当時は大したことではないと思っていた」

と述べました。

厚生労働省によると、全国の児童養護施設での子供への虐待件数は７１件（２０１２年度調査）。

うち性的虐待は１３件となっています。

元・児童養護施設職員で関西大学教授の山縣文治氏は

「施設のような閉鎖空間では、弱い立場の子どもへの虐待が起こりやすいが、発覚するのはごく一部だ。子どもたちは親に助けを求められず、虐待を打ち明ける相手もいない。
親からの虐待で心に傷を負っている子も多く、「他に行くところがない」と思いがちだ。
施設でも虐待を受ければ、大人や施設に対する不信感を拭えなくなる。
職員の増員などの対策が必要だ」

と話しています。

（参考：http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201407/0007157893.shtml）

立場を利用して、親から虐待をされた子供をさらに虐待する・・

本当に極悪ですね。

懲役５年も少し甘い気がしますが、どうなのでしょうか・・