UEFA緊急対策委員会は7月16日、現在の政情を考慮してロシアのチームとウクライナのチームが対戦しないようにすると発表した。
ロシア・サッカー協会(RFS)とウクライナ・サッカー協会(FFU)の両協会が、ロシアとウクライナのチームが対戦することになった場合、安全の保障とセキュリティに懸念があると表明。両協会の要請を考慮して、UEFAが改めて通知するまで両国のチーム同士が抽選結果により対戦しないよう配慮することに決めた。
現在行われているUEFAチャンピオンズリーグ予選の組み合わせでも、ロシア側のFCゼニトやウクライナ側のドニエプルと言ったチームが顔を合わせることはない。
また、同じく政情不安のイスラエルではUEFA主催の試合を行わないことが決まった。チャンピオンズリーグおよびUEFAヨーロッパリーグに出場予定のイスラエルのクラブは、国外の代替会場で試合が行われることになる。
参考:
UEFA
ウクライナではロシア系の「新ロシア派」とウクライナ系に分かれて戦いが起こっている。
少し前に、ウクライナのサッカークラブ「メタリスト」と「FCチョルノモレツ・オデッサ」のサポーターがウクライナ国の統一のために行進を行った。当初の予定では行進のみ行われるはずだったが新ロシア派を排除するため戦いが起こった。
メイン通りに集結する新ロシア派。マスクとヘルメット、盾などを装備し、棒やバットで武装する。
別の場所ではウクライナのサッカーファンがウクライナの国歌を歌っていた。
ここに集まった人々は戦うような装備はしていなかった。
しかし、ウクライナのサッカーファンは数で圧倒されているにもかかわらず、武装した新ロシア派をみるとそれに向かって走り始め衝突が起こった。警察は衝突が起こらないように間に入って遮断していたが人数が十分ではなかった。
通りはすぐに煙で包まれた。
衝突が一時的に収まると、お互いに石を手に取り投石を開始する。
投石には女性も参加した。
新ロシア派の中にはAKライフなどで武装した兵士と思われる人物も混ざっている。
警察のシールド部隊を挟んで投石が行われた。サポーターの投石により新ロシア派が後退する。
別の日、ウクライナのサッカークラブ、メタリストとドニプルのサポーターが団結し、ウクライナを開放するためフレアを焚いた。ドニプルはUEFAチャンピオンズリーグ本戦を勝ち取るため、現在予選を戦っている。
参考:
Ukraine investigation
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