富山市の女子高生、宮島愛夏（あいか）さん（１８）がインターネットの動画サイトに 「ぶらっくす
わん」の名前でダンスの動画を投稿し、再生回数１１万回を超える人気を集 めている。来年３月
の北陸新幹線開業に向け、富山県の助成を受けて、富山、高岡、黒部 市の名所を背景に各地
をＰＲするビデオを制作する予定で、富山発のネットアイドルは「 ここにしかない風景をバックに
ダンスを披露し、一人でも多くの人に富山に興味をもって もらいたい」と意気込んでいる。
　宮島さんは昨年９月から、学校の制服風の衣装などさまざまな姿でダンスを披露する映 像を、
動画サイトの「ユーチューブ」や「ニコニコ動画」に投稿し始めた。投稿した曲は 現在、１２曲に上
る。

　「ふるさとを背負って踊りたい」と、県内を代表する風景を背景に踊ることにこだわり 、ダンス
の舞台は富山市の富岩運河環水公園や県庁前公園、市民芸術創造センター、射水 市の新湊
大橋など多岐にわたる。風景が最もきれいに見えるよう、光の具合や人通りなど を考慮し、早
朝５時に撮影したこともある熱の入れようだ。

　４～１６歳までバトントワリングに打ち込み、中学生の時に北陸大会で３位の実績を残 した。
高校に進学してダンス部に入ったが、「思い描いたダンスと違う」と休部。動画サ イトを見ていて、
さまざまな人が自由な発想でダンス動画を投稿していることに興味を持 ち、自分も投稿を始め
た。

　「他の人と違ったことをしたい」と、中学生の時に黒い白鳥をイメージした衣装でバト ントワリン
グの大会に出たことを思い出し、「ぶらっくすわん」と名乗ることにした。

　富山の風景と愛らしいダンスの組み合わせは人気を集め、再生回数は急上昇。映像を見 たイ
ベント主催者の目にとまって県内外のライブに参加し、地元のテレビＣＭに出演する など活動の
幅を広げている。

　今月、県内の高校生や大学生と「とやまｄｅ踊ってみたプロジェクト実行委員会」を発 足させた。
県から「新幹線開業等若者チャレンジ事業」として助成を受け、新幹線の駅が 設けられる富山、
高岡、黒部市の名所を背景に、宮島さんや実行委メンバーがダンスで各 地をＰＲするプロモー
ションビデオを制作する。

　制作したビデオは動画サイトに投稿し、１１月には富山市のフォルツァ総曲輪でダンス パフォ
ーマンスライブを行う予定だ。

　メンバーは現在６人で、実行委は楽曲提供や撮影、踊りなどで協力してくれる人を募集 してい
る。宮島さんは「たくさんの仲間と力を合わせ、ダンスで富山を盛り上げたい」と 笑顔を見せた。

富山のニュース 【7月16日02時21分更新】
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20140716201.htm

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