1: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 21:47:05.30 ID:JRGzphgC0
響「やっぱり、やよいだよね」

千早「え?」

春香「響ちゃん? どうしたの急に?」

響「なんとなく気になってさ」

春香「妹キャラ? ん~……」

千早「ふぅ……」

響「あれ?」


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2: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 21:48:50.65 ID:JRGzphgC0
 ─ 春香・千早 ─


千早「我那覇さん、なにか勘違いしているようだけど」

響「な、なにが?」

千早「高槻さんは妹じゃないわ、天使よ」

響「天使!?」

千早「ええ」

春香「た、たしかに天使みたいに可愛いよね、やよいは」

響「あ、ああ! そうだよね」

千早「みたいに? なにいってるの春香」

春香「え?」

千早「高槻さんは天使そのものでしょ?」

春香「……」

響「……」

千早「天使そのものよね?」

春香「あ、はい」

響「ソウデスネ」

千早「ふふっ、高槻さんが妹なんて、おかしなことを言うんだから」

春香「……」

響「……」




3: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 21:50:22.55 ID:JRGzphgC0
春香「私も、やよいは妹って感じじゃないなぁ」

響「え、なんで?」

春香「やよいって、家ではお姉さんでしょ」

響「うん」

春香「私よりしっかりしてるし」

響「あ~、たしかに」

千早「ほんとね」

春香「……」

響「ん?」

千早「どうしたの?」

春香「二人とも、そこは少しぐらいフォローしようよ!」

響「あはは、ごめんごめん」

千早「ふふっ、冗談よ」

春香「もう……」

響「だったらさ」

春香「ん?」

響「妹キャラだと思うのって誰?」

春香「妹かぁ……そうだな~」

千早「妹……」

響「うんうん」

春香「響ちゃん」

響「え? 自分?」




4: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 21:51:50.76 ID:JRGzphgC0
春香「うん、響ちゃん」

響「な、なんで自分? 同い年だよ?」

春香「そうなんだけど……なんでだろ、千早ちゃん?」

千早「私に聞かれても……」

響「……」

春香「……」

響「……身長?」

春香「ち、違うよ! そうじゃなくて」

響「だったらなんで?」

春香「ん~……」

響「……」

春香「ちっちゃくて可愛いから……かな?」

響「……」

春香「……」

響「やっぱり身長じゃないか!」

春香「あ、あれ?」

響「ふーんだ! どうせちっちゃいですよーだ!」

春香「うぅ……そうじゃないんだけど、どう言えばいいのかなぁ」

千早「ふぅ……」




5: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 21:53:45.19 ID:JRGzphgC0
千早「私も、妹は我那覇さんだと思うわ」

響「千早も自分?」

千早「ええ」

響「それって、やっぱり……身長?」

千早「違うわ」

響「ほんとに?」

春香「……」

千早「うまく言えないけど……」

響「うん?」

千早「もし自分に妹がいたらと考えたら……我那覇さんだったから」

響「妹がいたら……」

千早「そういう理由じゃダメ、かしら?」

響「う、ううん! ダメじゃないけど、そんなこと言われたら照れるぞ……」

千早「ふふっ」

春香「わ、私も! そんな感じ!」

響「春香……」ジトー

千早「……」

春香「な、なんで二人してそんな冷たい目で見るのかな~?」のヮの;




6: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 21:55:43.82 ID:JRGzphgC0
響「でもさ、自分そんなに妹っぽい?」

春香「響ちゃんは、明るくて元気いっぱいで可愛いって感じだからかなぁ」

響「それって子供っぽいってこと?」

春香「そ、そうとも言うかな」

響「う……」

春香「で、でもダンスはすごくかっこいいし、響ちゃんにはいろんな魅力があるもんね!」

響「魅力?」

千早「そうね、妹っぽいというのも我那覇さんの魅力のひとつだと思うわ」

響「そ、そっかな?」

千早「ええ」

春香「そうだよ!」

響「そっかぁ……」

春香「……」

千早「……」

響「だったらいいや! えへへ」

春香「あはは……」

千早「ふふっ、我那覇さんったら」




7: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 21:57:04.62 ID:JRGzphgC0
響「~~♪」

春香「……」

千早「……」

春香「……ねえ、千早ちゃん」ヒソヒソ

千早「……なに?」ヒソヒソ

春香「響ちゃん、ちょっと単じゅ……素直すぎじゃないかな?」ヒソヒソ

千早「ええ、少し心配になるわね」ヒソヒソ

春香「私たちが守ってあげないとね!」ヒソヒソ

千早「そうね」ヒソヒソ

響「え、なに?」

春香「な、なんでもないよ! あはは」

千早「ええ、なんでもないわ。ふふっ」

響「?」




8: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 21:58:37.93 ID:JRGzphgC0
 ─ 伊織・美希・律子 ─


響「伊織だったら、やっぱり妹はやよいだよね?」

伊織「は? いきなりなによ」

響「765プロで妹キャラっていったら誰かなって」

伊織「ああ、世間一般ではやよいかもね」

響「でしょ?」

伊織「でも、個人的には……違うわね」

響「違うの? なんで?」

伊織「なんでって、それはほら……」

響「ん?」

伊織「と、友達だから……?」

響「……」

伊織「……///」

響「あ、そっか! 伊織とやよいは親友だもんな!」

伊織「う、うるさいわね! そんなこと大声で言わないでよ!///」




10: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:00:28.92 ID:JRGzphgC0
響「じゃあ、妹だと思うのは誰?」

伊織「そうね……亜美?」

響「ああ、亜美か!」

伊織「いや、違うわ。あんなのが妹だったら身が持たない……」

響「あはは……そこまで言わなくても」

美希「ねえねえ、なんの話?」ヒョコ

伊織「うわっ!? 驚かせないでよ!」

響「あ、美希」

美希「ミキもまぜて♪」

響「ちょうどよかった。美希にも聞きたかったんだ」

美希「なにを?」

響「765プロで妹キャラって誰だと思う?」

美希「妹? そんなの決まってるの」

響「え?」

律子「あら、珍しい組み合わせね」

響「あ、律子も一緒だったんだ。おかえりー」

伊織「おかえり」

律子「ええ、ただいま」




11: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:03:04.24 ID:JRGzphgC0
響「珍しいって、自分と伊織が?」

美希「たしかにデコちゃんと響が一緒にいるのって、あんまり見たことないかも」

伊織「そう?」

響「そうかな?」

美希「ミキとデコちゃんはいつも一緒だよね♪」

伊織「それはないわ」

美希「え~」

響「自分、ここのみんなと友達だと思ってたんだけど……」

みきいお「「えっ?」」

響「えっ!?」

伊織「……」

美希「……」

響「な、なんで……?」グスッ

伊織「ちょっ、泣くことないでしょ? 冗談よ」

響「な、泣いてなんか……」グスッ

伊織「ああもう! 私が悪かったわ、ごめん」

美希「ごめんね、響。ミキも冗談だよ?」

響「そういう意地悪はやめてほしいぞ……」

律子「今のは伊織と美希が悪いわ。そういうのは冗談でもやめなさい」

伊織「わかってるわよ」

美希「は~い、ごめんなさい」

律子「まったく……」

響「えへへ、律子はお姉ちゃんみたいだな!」

律子「な……なにいってるのよ///」




12: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:05:24.92 ID:JRGzphgC0
美希「あはっ、妹はやっぱり響なの」

響「え?」

伊織「にひひ、珍しく美希と同感だわ」

響「えぇ!? 二人とも自分より年下なのに?」

伊織「そうだったっけ?」

響「うぐっ……!」

美希「歳なんて関係ないの」

響「い、いや……妹なんだから歳も関係あるよね?」

伊織「だって、アンタちびっ子で泣き虫だし?」

美希「響はちっちゃくて可愛いから妹だよね」

響「ちびっ子とか言うなー!」

響「ていうか、伊織は1cmしか違わないだろ!?」

伊織「私はまだこれから伸びるから」フフン

響「ぐぬっ……! じ、自分だって」

律子「はいはい、そこまで」




13: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:09:33.89 ID:JRGzphgC0
伊織「そういう律子はどうなのよ?」

律子「は?」

美希「律子…さんだったら、妹はデコちゃんかな?」

いおりつ「「はあ?」」

伊織「冗談でしょ」

律子「ありえないわ」

いおりつ「「は?」」

伊織「なによ? この伊織ちゃんが妹で不服でもあるの?」

律子「なに? 妹様のつもり?」

伊織「……」

律子「……」

響「ちょ、ちょっと二人とも」

律子「そうね……私は美希にするわ」

伊織「な!?」

美希「え? ミキ?」

伊織「待ちなさい! なんで私を差し置いて美希なのよ!?」

響「本音が出てるぞ……」

美希「あはっ♪ デコちゃんヤキモチやいてる」

伊織「そ、そんなわけ……!」

律子「素直じゃないわね~」

伊織「アンタに言われたくないわよ!」

響「いや、あの……」

美希「ミキが妹か~。うれしいけど、デコちゃんのほうがお似合いだと思うな」

いおりつ「「ちょっと待て!」」

響「あ~……うん。とりあえず美希に一票、っと」




14: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:11:15.23 ID:JRGzphgC0
響「おかしい……5人に聞いて4人が自分なんて」

響「それも同学年二人と、年下二人だし……」

響「それなら……あ、ちょうどいいところに!」


 ─ 亜美・真美・小鳥 ─


響「亜美、真美。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

亜美「あ、ひびきん」

真美「聞きたいこと? なになに?」

亜美「んっふっふ~、なんでも聞いてくれたまえ」




15: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:13:36.21 ID:JRGzphgC0
響「765プロの妹キャラって誰だと思う?」

あみまみ「「妹キャラ?」」

響「うん、誰が一番妹っぽいかなって」

亜美「なにそれ、やよいっちの圧勝じゃね?」

響「やっぱりそうだよね!」

真美「ん~……やよいっちは違くない?」

響「あれ、また?」

亜美「そっかな? あの千早お姉ちゃんでも、やよいっちの妹オーラでデレデレだよ?」

響「千早は次元が違ったけど……」

真美「でもさ、やよいっちって食べ物のこととか結構うるさいっしょ?」

亜美「あ、そだね。お金のことにも厳しいし」

真美「たまに、りっちゃんよりおっかないこともあるよね」

亜美「あるある~」

響「それは亜美と真美に対してだけじゃ……」

亜美「亜美たちだけ?」

真美「それってまさか……」

あみまみ「「後輩いびり!?」」

響「いやいや、なんでそうなる」




16: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:15:56.42 ID:JRGzphgC0
真美「ていうか、やよいっちって真美たちよりお姉ちゃんだし」

亜美「むしろ高校生のお姉ちゃんたちよりしっかりしてない?」

あみまみ「「だよね~」」ジー

響「うん、こっちを見ながら言うのはやめて」

亜美「だって」

真美「ねえ?」

響「ぐっ……!」

真美「やっぱ、やよいっちは妹キャラじゃないっしょ」

亜美「家事もカンペキだし」

真美「赤ちゃんの育児までできるし」

あみまみ「「ん~……」」

響「……」

真美「なんていうか……お母さん?」

亜美「それだ!」

響「えぇ?」

あみまみ「「765プロの母!」」

響「妹から一気にレベルアップした!?」




17: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:18:34.88 ID:JRGzphgC0
真美「で、やよいママがどうしたのさ、ひびきん?」

響「もう、どこからつっこんでいいのかわからないぞ……」

亜美「だから、やよいママがなんなのさ」

響「いや……やよいの話じゃなくてね」

小鳥「765プロの妹キャラは誰か、よね?」

あみまみ「「うぉあ!?」」

響「ぴよ子!?」

小鳥「ふふふ……765プロの生データベースこと、この音無小鳥の出番ね」

響「生データベースって、なんか気持ち悪いんだけど……」

小鳥「まずは亜美ちゃんからね」

亜美「亜美から?」

小鳥「誰が妹キャラだと思う?」

亜美「妹か~……う~ん?」

響「もし自分に妹がいたら、とかでもいいよ」

亜美「亜美、一番年下だし、妹とか考えたことないからよくわかんないや」

真美「……」




19: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:20:44.21 ID:JRGzphgC0
亜美「真美にパス! もうちょっと考える」

真美「うぇっ!?」

小鳥「あら、それなら真美ちゃんどうぞ」

真美「ま、真美? 真美はその……妹だよね?」

響「うん、妹」

真美「あ……亜美?」ボソッ

小鳥「え? 聞こえなかったわ」●REC

響「……」

真美「亜美……かな」

亜美「へ? 亜美?」

真美「う、うん……///」

亜美「たしかに亜美は妹だけどさ」

真美「うん、真美は亜美のお姉ちゃんだし……///」

亜美「お姉ちゃん? 妹?」

真美「……ダメ?」

小鳥「んふっ♪ いいわ……真美ちゃん、すごくいい」●REC

響「……」




20: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:24:06.56 ID:JRGzphgC0
亜美「もー! 真美ったら冗談ばっかり」

真美「え?」

亜美「今までそんなこと言ったことなかったじゃん」

真美「あ……うん」

響「いや、亜……」

真美「だ、だまされた? んっふっふ~」

響「あ……」

亜美「もー、そういうのやめようよ~」

真美「ごめんごめん。あはは……」

亜美「ん、反省したまえ」

響「……」

真美「亜美のバカ……」ボソッ

小鳥「ふぅ……これは捗りそうね」●REC

響「ねえ、ぴよ子」

小鳥「ん? 真美ちゃんはあとでフォローしてあげましょうね」

響「え? うん、それはもちろんだけど」

小鳥「だけど?」

響「なんで録画してるの?」

小鳥「心のアルバム(フルHD)よ」

響「そっか、心のアルバムか~……って、なんでさ!?」

小鳥「も~、響ちゃんのいけず~」

響「油断も隙もないんだから……」




21: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:26:00.93 ID:JRGzphgC0
亜美「妹がいるんだったら、いじりがいがあるほうがいいな~」

真美「いじりがいか~」

響「それが基準?」

真美「となると、はるるんかひびきん?」

響「しかも自分!?」

亜美「いおりんもなかなか」

真美「ゆきぴょんも捨てがたい……」

響「もう妹とか関係ないよね、それ?」

小鳥「うふふ、亜美ちゃん真美ちゃんらしくていいじゃない」

響「う~ん……」

亜美「りっちゃんはイタズラしたらおっかないし……ん?」

真美「あれ? なんか大事なこと忘れてない?」

亜美「亜美も思った。もうちょっとで答えが出てきそうなんだけど……」

真美「真美も。ん~……んん~?」

あみまみ「「あっ!」」

響「お?」

小鳥「?」

あみまみ「「兄ちゃん!」」

響「待てー!」




22: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:28:48.56 ID:JRGzphgC0
あみまみ「「え?」」

響「兄ちゃんって言ってる時点で、いろいろとおかしいよね!?」

あみまみ「「なんで?」」

響「なんでって、妹キャラの話だからね!?」

亜美「もー、ひびきんは考え方が古いなぁ」

真美「ジェネレーション・ギャフンってやつだね」

小鳥「ジェネレーション・ギャップよ、真美ちゃん」

響「そういう問題じゃない!」

あみまみ「「え~?」」

小鳥「まあまあ、響ちゃんが選ばれるよりいいでしょ?」

響「うっ……」

小鳥「うふふ」

あみまみ「「?」」

響「だったら、ぴよ子は誰だと思う?」

小鳥「妹?」

響「うん」

小鳥「そうねぇ……律子さんかな」

亜美「りっちゃん?」

小鳥「ええ」




23: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:31:09.49 ID:JRGzphgC0
響「律子は意外かも」

小鳥「そう?」

亜美「りっちゃんは妹って感じじゃないからなぁ」

真美「どっちかっていうと、お姉ちゃんって感じだよね」

小鳥「それがいいんじゃない」

響「え?」

あみまみ「「?」」

小鳥「みんなにはギャップ萌えはまだ早かったかしら? うふふ」

真美「ギャップもえ?」

亜美「なにそれ?」

小鳥「聞いちゃう? 大人の階段上っちゃう?」

亜美「オトナの……」

真美「階段……?」

あみまみ「「……!」」ゴクッ

響「あ~……それはまた今度で」

あみまみ「「え~!」」

小鳥「あら、残念」




24: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:32:57.45 ID:JRGzphgC0
響「……ヘンなこと教えちゃダメだぞ?」

小鳥「どんな?」

響「へ?」

小鳥「ヘンなことって、たとえばどんな?」

響「そ、それは……」

小鳥「ん?」

響「だから……」

小鳥「んん?」

響「……///」

亜美「なになに?」

真美「ナイショ話?」

響「じ……自分、他のみんなにも話を聞いてくるから!」

 タタタッ…

真美「ちょっ、ひびきん?」

亜美「行っちゃった」

真美「ピヨちゃん、なんだったの?」

小鳥「ん? うふふ♪」

あみまみ「「?」」




25: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:36:25.74 ID:JRGzphgC0
響「今のところ……自分が4票、美希と律子が1票、プロデューサーが2票?」

響「もうなんのアンケートだかわからないぞ……」

響「あ、自分の分でやよいにも1票か」

響「真美は本音では亜美なんだろうけどな~」

響「まいっか。次いこう!」


 ─ 真・雪歩・貴音 ─


貴音「ふぅ……雪歩のお茶は、身も心も癒されますね」

雪歩「ふふ、ありがとうございます」

真「う~ん……どうすればこんなに美味しく淹れられるんだろ?」

雪歩「そ、そんな大したことじゃないよ」

響「真と雪歩と……貴音も一緒か。ちょうどよかった」

真「ん?」

貴音「おや?」

雪歩「響ちゃん、どうしたの?」




26: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:39:07.29 ID:JRGzphgC0
響「765プロの妹キャラについて、みんなの意見を聞いてるんだけど」

雪歩「妹キャラ?」

響「うん。一番妹っぽいのって誰だと思う?」

真「いきなりそんなこと聞かれても……」

貴音「まずは落ち着いてから話しませんか?」

真「そうだよ。響も一緒にお茶していきなよ」

響「あ、うん」

雪歩「あ、響ちゃんのお茶淹れてくるね」

響「うん、ありがと雪歩」

貴音「さあ、ここが空いていますよ?」ポンポン

響「なんで貴音の膝に座らなきゃならないのさ」

貴音「わたくしは構いませんが?」

響「こっちが構うんだよ!」

真「あはは、とりあえず貴音の隣にでも座って」

雪歩「はい、響ちゃんお茶どうぞ」

響「ありがと。いただきます」




28: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:41:34.18 ID:JRGzphgC0
雪歩「え~と……妹キャラだっけ?」

響「そうそう、それをみんなに聞いてたんだ」

真「妹キャラか~」

貴音「ふむ……」

雪歩「私は……やっぱりやよいちゃんかなぁ」

響「おお! やっとやよいが」

真「やっと?」

響「みんな、やよいは妹キャラだと思ってないみたい」

真「あ~……やよいは意外と、しっかり者のお姉ちゃんって感じだからね」

雪歩「それは私も思うけど、もし妹がいるならやよいちゃんがいいかなぁ、って」

響「うんうん、わかる」

雪歩「私のことちゃんとお姉ちゃんとして扱ってくれそうなの、やよいちゃんだけだし……」

響「ん?」

雪歩「あ、でも私なんかがお姉ちゃんじゃ、やよいちゃんも迷惑かな? 迷惑だよね……」

響「いや、あの……雪歩?」

真「まずいね」

雪歩「やっぱり……こんなダメダメな私は……!」

貴音「萩原雪歩!」

雪歩「は、はいぃ!」

ひびまこ「「!?」」




29: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:43:45.65 ID:JRGzphgC0
貴音「わたくしの目を見なさい」

雪歩「は、はい」

貴音「あなたはダメダメではありません」

雪歩「私はダメダメじゃない……」

貴音「自分を信じなさい」

雪歩「自分を信じる……」

響「貴音……」

貴音「そうです。ここに犬がいますね」

ひびまこ「「え?」」

雪歩「犬……? はい、います……」

響「犬なんていないよね?」

真「ボクにも、なにがなんだか……」

貴音「この犬の頭を撫でるのです。できますね?」

雪歩「頭を……はい、できます……」

真「ゆ、雪歩?」

雪歩「……」ナデナデ

響「そ、それは犬じゃなくて貴音の頭だぞ?」

真「聞こえてないみたいだね」

貴音「どうですか?」

雪歩「ふわふわで……気持ちいいです……」ナデナデ

貴音「ふふふ、よくできました。もういいですよ」

雪歩「はい……」




30: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:45:56.00 ID:JRGzphgC0
貴音「では、大きく息を吸って」

雪歩「すうぅ……」

貴音「吐いて」

雪歩「はぁぁ……」

ひびまこ「「……」」

雪歩「……」

貴音「さあ、もう大丈夫ですね?」

雪歩「はい、もうなにも怖くない……」

響「雪歩になにをしたー!」

貴音「はて? 穏便に説得を試みただけですが?」

響「暗示を説得とは言わない!」

貴音「ふふふ、暗示などと面妖なことを」

響「どっちがだー!」

真「お、落ち着いて響?」

響「ぐっ……!」

雪歩「ど、どうしたの響ちゃん?」

真「ほら、雪歩も正気に戻ったみたいだし」

響「わ、わかったよ」

雪歩「?」




31: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:48:09.18 ID:JRGzphgC0
真「じゃあ、次は貴音だね」

貴音「なんでしょう?」

真「妹キャラは誰かって話だよ」

貴音「妹きゃらというのがよくわかりませんが……」

真「妹にしたいのは誰か、でもいいんだよね?」

響「うん、それでもいいよ」

貴音「それならば……」

真「うん」

響「……」

貴音「誰か一人を選ぶというのは難しいですね」

真「そっかぁ」

響「そんなに難しいかなぁ」

真「すぐに選んでもらえなくて残念?」

響「は……? な、なにいってんのさ!」

真「へへへ」

貴音「?」

雪歩「四条さんは、実際みんなよりお姉さんですからね」




33: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:50:52.98 ID:JRGzphgC0
真「だったら、先にボクからでいいかな?」

貴音「そうですね」

真「じゃあ、ボクは響で」

響「あ~……また自分かぁ」

雪歩「また?」

真「もしかして春香と千早も?」

響「うん、よくわかったね」

真「へへっ、あの二人ならなんとなくね」

雪歩「真ちゃんと響ちゃんだと、ほんとに姉妹っぽい感じだね」

響「そっかな?」

貴音「響とて、悪い気はしないでしょう?」

響「それはまあ……真だったらお姉ちゃんでもあんまり違和感ないし」

真「ほんと!?」

響「え? うん」

真「だったら! ま……真お姉ちゃんって呼んでもいいんだよ?」

雪歩「!?」

貴音「なんと!?」




34: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:52:52.96 ID:JRGzphgC0
響「な、なにいって……」

真「ほら! 真お姉ちゃん!」

雪歩「ま、真ちゃん?」

響「いや、あの……」

真「さあ!」

響「ほんとに?」

真「もちろん! さあ!」

響「わ、わかったよ……」

真「へへっ、やーりぃ」

響「ま……」

真「……」

雪歩「……」

貴音「……」

響「……真お姉ちゃん?」

真「ふあぁぁぁぁ!///」

雪歩「はぅ///」

貴音「こ、これは……」




35: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:54:52.30 ID:JRGzphgC0
響「うわ……なんかすごく恥ずかしいぞ///」

真「もう一回! お願い!」

響「ええっ!?」

貴音「なりませんよ、真」

真「なんでだよ、貴音?」

響「そ、そうだよ! 言ってやってよ貴音」

貴音「次はわたくしの番です」

響「そうそう! ……え?」

貴音「わたくしも妹は響と決めました。さあ、貴音お姉ちゃんと!」

響「貴音もかー!」

雪歩「私もお願いしようかなぁ。雪歩お姉ちゃんって」

響「雪歩まで!?」

雪歩「真ちゃんだけなんてずるいよぉ」

響「そんなこと言われても……」

真「さあ!」

貴音「さあ!」

雪歩「ほら、響ちゃん!」

響「うわぁぁぁぁん!」




37: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:57:10.55 ID:JRGzphgC0
響「うぅ……ひどい目にあったぞ」

響「自分の1位、確定しちゃったし……」

響「貴音も自分が妹かぁ」

響「……」

響「べ、別に嬉しくなんかないけどね!」


 ─ やよい・あずさ・P ─


響「あと残ってるのは……あ、いたいた!」

やよい「あ、響さん」

あずさ「あら、どうしたの?」

P「響か。おつかれ」

響「これでやっと全員さ~」

やよい「全員?」

響「みんなに意見を聞いてて、3人で最後なんだ」

あずさ「意見? なにかしら?」

響「うん、765プロの妹キャラについてなんだけど」




38: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 22:59:32.58 ID:JRGzphgC0
やよい「妹キャラ……ですか?」

響「一番妹っぽいのは誰だと思う?」

やよい「妹っぽい……」

あずさ「そうね~……」

P「それは俺も答えるのか?」

響「もちろん。ぴよ子にも聞いたし」

P「俺の立場だと、誰か一人を選ぶのは難しいんだが」

響「別に一番可愛いとか、す……好きな娘とかじゃないんだからいいでしょ?」

P「それだったら迷わず響って答えるんだけどな」

響「まあね、自分完璧だから当然……って、ええっ!? なにいってんの!?」

P「ははは、あいかわらず響はいいリアクションをするなぁ」

響「う、うるさい! この意地悪プロデューサー!///」

やよい「響さん、顔が真っ赤です」

響「そ、そんなことないよ! 全然!///」

P「ははは」

響「笑うなー! もう……バカ///」




39: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:01:41.78 ID:JRGzphgC0
あずさ「あまり女の子をからかっちゃダメですよ、プロデューサーさん」

P「はい、ごめんなさい」

響「あずささんには全然態度が違うんだから……」

やよい「あずささんはみんなのお姉さんですね」

あずさ「あら、それは嬉しいけど……」

響「けど?」

あずさ「私なんかより律子さんのほうがしっかりしてて、みんなのお姉さんだと思うわ」

やよい「それは違います!」

あずさ「え?」

やよい「あずささんも律子さんも、どっちもみんなのお姉さんです!」

あずさ「やよいちゃん……」

響「うん、自分もそう思うよ」

あずさ「響ちゃん……うふふ、二人ともありがとう」

やよい「えへへ」

あずさ「でも、困ったわね……」

やよい「?」

響「なにが?」

あずさ「妹って、誰か一人を選ぶのよね?」

響「うん、そうだけど」

あずさ「一人だけなんて選べないわ」

響「それは……」




40: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:04:33.96 ID:JRGzphgC0
やよい「みんなってことじゃダメなんですか?」

P「いいんじゃないか、あずささんはそれで」

響「う~ん……ま、いっか。あずささんはみんなが妹ってことで」

あずさ「うふふ、ありがとう響ちゃん」

響「じゃあ、次はやよいだな」

やよい「わ、私ですか?」

響「うん、誰が妹だと思う?」

やよい「いもうと……いもうと…………」

響「……」

やよい「ん~……妹? う~ん…………」

響「いや、もっと適当に考えていいからね」

あずさ「亜美ちゃんと真美ちゃんは違う?」

やよい「亜美と真美は長介みたいだから、妹って感じじゃないです……」

響「……ぷっ」

P「長介くんか。ははは、上手いこと言うな」

響「ぷ、プロデューサー……くっ。亜美と真美に悪いよ……くふっ、くくく」プルプル

やよい「?」




41: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:06:57.19 ID:JRGzphgC0
あずさ「それなら、かすみちゃんに似てると思うのは誰かな?」

やよい「かすみに……」

あずさ「ええ」

やよい「……雪歩さん?」

響「お、奇遇だな!」

やよい「きぐう?」

響「雪歩もやよいって言ってたぞ」

やよい「そうなんですか? それは嬉しいです!」

あずさ「うふふ」

やよい「あ、でもダメですよ。 妹なんて言ったら雪歩さんに失礼です」

響「いや、それは……」

P「他のみんなも、年齢とか関係なく選んでるんじゃないか?」

響「うん、年齢だけじゃなく性別も」

P「ってことは俺か。亜美と真美だろ?」

響「あはは、さすがよくわかるね」

P「あいつらは、まったく……」

やよい「雪歩さんでいいんですか?」

響「もちろん。雪歩も喜ぶと思うよ」

あずさ「そうね、私もそう思うわ」

やよい「えへへ、それならよかったです」




42: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:11:21.80 ID:JRGzphgC0
P「響、ちょっといいか?」

響「なに?」

P「急に妹キャラとか、ネットの書き込みでも気にしたんだろ?」

響「うっ……そういうところだけは鋭いよね」

やよい「ネット……ですか?」

P「これはウチのファンクラブのBBSだけど……ほら、スレッドがいっぱいあるだろ?」

やよい「すれっど?」

P「さっきの妹キャラみたいに、特定のテーマや話題について意見を言い合うんだ」

やよい「う~……パソコンはよくわかりません……」

P「そうだな……ほら、たとえばこれとか」

やよい「え~と……『響は俺の生き別れた妹』『長女・貴音、次女・美希、三女・響』」

響「は?」

やよい「そうだったんですか!?」

響「違うよ! これはそういうんじゃなくて……」

P「素直さはやよいのいいところだけど、書いてあることをなんでも信じちゃダメだぞ」

やよい「なんだか難しいです……」

あずさ「あら? 響ちゃんのほうが美希ちゃんより年上よね?」

やよい「そうですよね!」

響「そこ!?」

P「あずささんもか……」




43: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:13:45.39 ID:JRGzphgC0
やよい「はわっ! 私の名前がありますよ?」

P「そりゃウチのファンクラブだからな」

あずさ「こういうのって、なにが書かれてるかわからなくて怖いですよね」

P「ここはファンの集まりだから、概ね好意的な雰囲気ですよ」

響「そうだけど……」

P「響は気にしすぎだ」

響「だって、ファンの人からもみんなの妹みたいに言われてるし……」

P「響にはそういう魅力があるってことだろ」

響「うん、それは春香も言ってた」

あずさ「私もそう思うわ。だから気にしちゃダメ」

やよい「そうですよ!」

響「あずささん……やよい……」

P「それがアイドルなんだから、堂々としてればいいんだよ」

響「うん……」

P「それでも悔しいなら、トップアイドルになって見返してやれ」

響「トップアイドルに……そっか、そうだよね!」

P「おう、響はそれでいいんだ」

響「へへっ、ありがとプロデューサー!」




44: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:16:10.77 ID:JRGzphgC0
響「……って、聞きそびれるところだった!」

あずさ「あら?」

やよい「なにをですか?」

響「プロデューサーは誰が妹なの?」

P「俺か? 俺はあずささんだな」

あずさ「私ですか?」

響「みんなのお姉さんなのに?」

やよい「あ! だったらプロデューサーはみんなのお兄ちゃんですね」

P「おう、そういうことだ。いいところに気付いたな、やよい」

やよい「えへへ~」

響「それって、なんかずるいぞ」

P「そうじゃなきゃプロデューサーなんて務まりません」

響「むぅ」

あずさ「うふふ、お兄ちゃん♪」

P「」

響「ふぁっ!?」

やよい「はわぁ……///」

あずさ「あ、あら? どうしたんですかお兄ちゃん?」

P「」

響「それはちょっと反則だぞ……」

あずさ「?」




45: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:18:34.63 ID:JRGzphgC0
P「ふぅ……とんでもない破壊力だった」

あずさ「もう、それほどのことですか?」

P「ははは、ごめんなさい」

あずさ「知りません! ……でも」

P「はい?」

あずさ「私にとってはお兄ちゃんじゃなくても、みんなのお兄ちゃんにはなれますよね?」

P「?」

響「……」

やよい「なぞなぞですか?」

あずさ「そうね、ちょっと難しいなぞなぞ」

やよい「う~、全然わかりません……」




46: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:21:32.46 ID:JRGzphgC0
あずさ「プロデューサーさん」

P「なんですか?」

あずさ「今すぐじゃなくていいですから、いつか答えを聞かせてくださいね?」

P「はあ、わかりました」

響「わかってない……よね」ホッ

やよい「なにがですか?」

響「べ、別に安心なんかしてないよ!?」

やよい「安心?」

響「な、なんでもない!///」

やよい「?」

あずさ「約束ですよ、お兄ちゃん♪」

P「」

やよい「はわっ///」

響「また!?」

あずさ「あらあら、うふふ♪」

P「」

響「おーい! 帰ってこいプロデューサー!」


───

──






47: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:25:23.17 ID:JRGzphgC0
 ─ 全員集合 ─


春香「あ、響ちゃん! さっきのアンケートどうなったの?」

響「ちょっと待って。今、集計するから」

真美「765プロの妹ってやつ?」

亜美「ほほう、それは楽しみですなぁ」

響「はい、おまたせ」


①自分 7票

②やよい 3票

③美希・雪歩・律子・プロデューサー 2票

⑦春香・千早・伊織・亜美・真美・真・貴音・あずささん 1票

⑮ぴよ子 0票




48: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:26:25.73 ID:JRGzphgC0
美希「この『自分』って響?」

伊織「わかりにくいわね」

響「そんな細かいことは別にいいでしょ」

春香「あはは、やっぱり響ちゃんの圧勝だね」

千早「あら? ずいぶん票数が多いようだけど?」

真「え~と、7票と3票と……2票が4人で、1票が8人?」

雪歩「全部で26票だね」

やよい「あ、それはあずささんの分です」

春香「あずささんの?」

やよい「あずささんはみんなのお姉さんですから」

あずさ「一人だけ選べないから、みんなってことにしてもらったの。ごめんなさい」

雪歩「そ、そんな謝らなくてもいいですよ」

真「あずささんなら、そういうことでいいんじゃないかな」

春香「そうだね」

貴音「では、わたくしもみんなのお姉さんということで……」

響「ダメ」

貴音「なんと」




49: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:28:18.10 ID:JRGzphgC0
小鳥「私の名前があるのは何かの嫌がらせかな~? それとも天然かな~?」

響「自分、天然じゃないぞ!」

小鳥「ええ、よくわかったわ……」

響「わかればいいんだけど」

一同「「……」」

あずさ「あの、音無さん? これはですね……」

小鳥「いいんです。票ももらえないのに、同情なんてもらっても……ふふふ」

あずさ「う……」

P「お、俺もあずささんの分は入ってないですから」

小鳥「それなのに2票も取ってますよね? うふふ……」

P「う……」

律子「プロデューサーに2票……ふぅん? 亜美、真美?」

真美「な、なんで真美たちって決めつけるのさ!?」

亜美「そーだそーだ! オーボエだ!」

あずさ「『横暴』よ、亜美ちゃん」

律子「響?」

響「え? うん、亜美と真美だけど」

亜美「ちょっ、ひびきん!?」

律子「やっぱりね。ちょっとこっちきなさい」

真美「ひびきんの裏切り者!」

亜美「妹! 天然!」

響「て、天然じゃないってば!」




50: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:31:22.05 ID:JRGzphgC0
伊織「この私が美希に負けるなんて……」

美希「デコちゃん、まだすねてるの?」

伊織「拗ねてない!」

真「美希って、たしかに妹っぽいかも。お姉さんがいるからかな?」

美希「そうかな~?」

伊織「それなら私だって……」

真「あ、伊織もお兄さんがいるのか」

美希「だったら、ミキもデコちゃんも律子…さんの妹なの!」

伊織「はあ?」

美希「それでいいよね、律子…さん?」

律子「ええ。ちゃんと伊織のこをと考えてくれてるのね、美希」

美希「えへへ、もちろんなの♪」

伊織「ふんっ。別にありがたくないけど、そういうことにしてあげるわ」

美希「あはっ♪ デコちゃん照れてる」

伊織「照れてない!///」

真「あはは、丸く収まってよかったよ」

美希「真くんはお兄ちゃん♪」

真「やだよ!」

美希「え~」

伊織「にひひ。よろしくね、お兄ちゃん♪」

真「なんでボクばっかりー!」




51: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:34:48.49 ID:JRGzphgC0
雪歩「あれ、私が2票? あずささんと……誰だろ?」

やよい「あ、私です!」

雪歩「やよいちゃん? どうして私?」

やよい「や、やっぱりダメでしたか?」

雪歩「ううん、そうじゃなくて……やよいちゃんだとは思わなかったから」

やよい「かすみに似てるのが雪歩さんだったから……ご、ごめんなさい!」

雪歩「ち、違うよ。謝らなくていいから」

やよい「え?」

雪歩「私……かすみちゃんに似てる?」

やよい「はい……ほわほわ~って感じで、優しいところが似てるかなーって」

雪歩「ふふっ、そういってもらえると嬉しいな」

やよい「ほんとですか!? はわぁ……よかったです」

雪歩「二人ともお姉ちゃんで妹だね」

やよい「はい! 妹でお姉ちゃんです! えへへ」

亜美「いやぁ、なごみますなぁ」

真美「さすが765プロの癒しコンビですなぁ」

律子「……亜美? 真美?」

あみまみ「「ふゎい!?」」

律子「まだこっちの話は終わってないのに、なにをよそ見なんかしてるのかしらねぇ?」

あみまみ「「ごめんなさぁ~い……」」




52: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:37:06.24 ID:JRGzphgC0
千早「高槻さんに3票……」

春香「どうしたの、千早ちゃん?」

千早「どうもこうもないわ」

春香「え?」

千早「あずささんは仕方ないとしても、二人もわかってない人がいるみたいね」

響「」ビクッ

雪歩「」ビクッ

やよい「?」

千早「あら? どうしたのかしら萩原さん、我那覇さん?」

雪歩「ど、どうもしないよ?」

響「な、なんの話? 全然聞こえなかった」

千早「ふぅ~ん?」

春香「まあまあ、千早ちゃん。プロデューサーさんにだって2票入ってるんだよ?」

千早「それが?」

春香「2票までなら誤差だよ、誤差!」

千早「誤差?」

響「う、うん! よくあるよくある!」

雪歩「ご、誤差って怖いよね~」

千早「そう……なのかしら?」

春香「そうだよ! はい、この話題終わり!」

千早「え、ええ……」




53: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:39:36.71 ID:JRGzphgC0
亜美「さてさて、765プロの妹も無事決まったことだし?」

真美「ひびきんには今日から、真美たちをお姉ちゃんって呼んでもらおうかな?」

響「ちょ、ちょっと待って! それとこれとは……」

春香「いいね、それ!」

響「春香ぁ!?」

やよい「私も響さんのお姉ちゃんなんですか?」

あずさ「もちろんよ。うふふ」

響「いやいや! 妹キャラってだけで……」

美希「あはっ、面白そう」

響「面白くないよ!」

伊織「妹のくせに口答えしないの。にひひ♪」

真「うはっ、また響にお姉ちゃんって呼んでもらえるのかぁ」

雪歩「ごめんね響ちゃん? 私もまた呼んでもらいたいな」

貴音「あの心揺さぶる魅惑の一言……わたくしも忘れられません」

千早「四条さんがそこまで言うなら……私も」

響「み、味方がいないぞ……」




55: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:42:22.65 ID:JRGzphgC0
小鳥「また私だけ仲間外れなんてこと……ないわよね?」

P「そういうことなら、俺はお兄ちゃんかな」

響「二人は止める立場でしょ!? ねえ、律子!?」

律子「あ~……うん、諦めなさい」

響「うわぁぁぁぁん!」



響「やっぱり妹キャラなんてやだー!」




おわり




56: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:43:29.15 ID:JRGzphgC0
おまけ


亜美「よし! せっかくだからお姉ちゃんキャラも決めよう!」

真美「へ? それはあずさお姉ちゃんで決まりじゃないの?」

亜美「りっちゃんとかお姫ちんだっているんだから、まだわかんないっしょ」

小鳥「ねえ、亜美ちゃん」

亜美「ん、なに?」

小鳥「そこはお世辞でもいいから、もう一人の年長者を挙げるべきだとお姉さんは思うわ」

亜美「お世辞? なにいってんのピヨちゃん?」

小鳥「……」

P「あ、あの……音無さん?」

小鳥「いいんです。私だってほんとはわかってるんです……ふふふ」

P「いやいや、音無さんは十分お姉さんですって! まだにじゅ」

小鳥「それ以上言ったら責任取ってもらいますよ?」

P「……」

律子「はいはい、私は小鳥さんに1票ね」

小鳥「え? ええっ!?」

律子「一番付き合いが長いのは私ですからね。義理ですよ、義・理」

小鳥「義理ですかぁ? ふ~ん」

律子「なにか?」

小鳥「い~え! わかってますよ、ふふっ♪」




57: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:46:07.01 ID:JRGzphgC0
響「自分は……」

貴音「……」ジー

響「……貴音」

貴音「貴音お姉ちゃんですよ、響?」

響「それはもういいよ! で、貴音は?」

貴音「ふむ、やはりあずさでしょうか。いや……あずさお姉ちゃん?」

あずさ「あらあら、貴音ちゃんったら。うふふ」

響「もう勝手にしてくれ……」

亜美「亜美もあずさお姉ちゃん!」

真美「あ……」

亜美「ん?」

真美「ううん、なんでもない!」

響「(真美って言ってもらいたかったのかな?)」

真美「真美は……やよいっち!」

やよい「わ、私? 私なんて全然お姉さんじゃないよ?」

真美「真美にとってはお姉ちゃんだからいいんだよ!」

やよい「そ、そっか。真美のお姉ちゃん……えへへ」

真美「んっふっふ~」




58: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:48:31.92 ID:JRGzphgC0
春香「私は、やっぱりあずささんかなぁ。千早ちゃんは?」

千早「私は……春香ね」

春香「あはは、やっぱり春香さんか……って、私!?」

千早「春香さんかって……なにいってるの春香?」

春香「うん、真顔で返されてもこっちも困るよ」

千早「?」

春香「それはいいから! なんで私なの?」

千早「え? ええ、そうね……春香には何度も助けられてるから」

春香「え?」

千早「もし私に姉がいるとしたら……春香みたいな人だったら、って思ったの」

春香「千早ちゃん……」

千早「世話の焼ける姉だけど。ふふっ」

春香「……って、一言多いよ!」

真「たしかに春香って、みんなを助けたりみんなに助けられたりで、いつも忙しそうだね」

春香「うぅ、真まで~……」

真「あはは、ごめんごめん。ボクも春香に1票入れようか?」

春香「冷やかしは結構です!」

真「そうだね、お姉さんってことならやっぱりあずささんだ」

亜美「おお! あずさお姉ちゃん、早くも独走か!?」

あずさ「あらあら、どうしましょう」




59: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:51:11.46 ID:JRGzphgC0
雪歩「わ、私は四条さん……かな」

響「雪歩は変わってるな~」

雪歩「そうかな? って、響ちゃんもそうでしょ」

響「そうだけど……」

貴音「響も雪歩も、なぜ貴音お姉ちゃんと呼んでくれないのでしょう?」

響「これだよ?」

雪歩「……」

貴音「これではありません、貴音お姉ちゃんです」

響「それはもういいってば」

雪歩「ごめんね、響ちゃん。無理にお姉ちゃんなんて呼ばせて……」

響「わかってくれればそれでいいけど」

やよい「あの……私もいいですか?」

響「うん、やよいは誰?」

やよい「雪歩さんです!」

雪歩「ふふっ、ありがとうやよいちゃん」

やよい「はい! えへへ」

雪歩「あのね、ちょっとお願いがあるんだけど……」

やよい「お願いですか?」

雪歩「雪歩お姉ちゃんって呼んでくれるかな?」

やよい「はい?」

響「おい!」




60: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:54:31.24 ID:JRGzphgC0
伊織「わ、私は……」

美希「ミキは律子、さん!」

伊織「ちょっ、割り込まないでよ! 私が先にりつ……」

美希「ん~? なぁに~?」

伊織「ああもう! 私も律子よ!」

律子「……」

美希「あはっ、ちゃんと言えたね♪」

伊織「余計なお世話よ、まったく……」

真美「りっちゃん? ミキミキが?」

春香「ちょっと意外だよね。あんなに、いつもお説教されてるのに」

律子「春香も同じ目にあいたいのかしら?」

春香「え、遠慮します!」

美希「なんで? 律子…さんがミキのことを考えて言ってるのは、ちゃんとわかってるよ?」

亜美「おお!? ミキミキがいつのまにかオトナに!?」

美希「ふっふ~ん♪ ミキだって、いつまでも子供じゃないの」

律子「ふふっ、ほんとそうね……」

伊織「ま、いちいちうるさいけど、言ってることは聞いておいて損はないわね」

律子「あんたも、たいがい一言多いわね」

伊織「誰かさんに似たんじゃない?」

いおりつ「「は?」」

美希「あはっ♪ やっぱり仲良しさんだね」

いおりつ「「誰がだ!」」




61: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:57:44.66 ID:JRGzphgC0
響「え~と……あずささんが4票でトップかな?」

あずさ「うふふ、照れるわね」

亜美「やっぱ、あずさお姉ちゃんがみんなのお姉ちゃんだね!」

真美「なんたって、今日の主役だかんね!」

あずさ「主役?」

P「よし、あずささんのバースデーパーティを始めるか」

一同「「おー!」」

あずさ「あ、あら? 聞いてないですよ?」

春香「サプライズですよ、サプライズ!」

真「へへっ、一日遅れだけど、ボクたちのお姉さんの誕生日だからね」

雪歩「みんなでお祝いしないと」

あずさ「みんな……うふふ、ありがとう」




62: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/20(日) 23:59:20.47 ID:JRGzphgC0
春香「じゃあ、いくよ~!」

「「あずさ」」

「「あずさお姉ちゃん!」」

「「あずささん」」



「「お誕生日おめでとう!」」




おわり




63: ◆PQxO3wwU7c 2014/07/21(月) 00:01:03.23 ID:1qcrV+Fy0
遅くなったけど、あずささん誕生日おめでとう!

色塗れなかったけど、765プロの母と姉と妹でセルフ支援絵です

http://i.imgur.com/phMzQtM.jpg
no title





68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/21(月) 00:33:03.99 ID:g3Y4tDbDO

やよいみたいなお姉ちゃんほしい




69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/21(月) 07:00:51.11 ID:NgezsRA6o
絵もうまい




引用元: 響「765プロで妹キャラっていったら」