P&G(ピー・アンド・ジー)と米国の家電メーカー・Whirlpool(ワールプール)はこのたび、家庭でもわずか10分という短時間で衣類のドライクリーニングが出来る次世代衣類ケアシステム「Swash」を、今年9月から米国で発売すると発表しました。
洗濯機と乾燥機、アイロンの役目を一台でこなすというこのSwashは、わずか10分間で衣類を洗浄してくれるという優れもの。綿やポリエステルはもちろんのこと、デニムやウール、カシミヤ、スパンコールやレースの付いた衣装なども洗浄可能とのことです。
高さ130cm×幅76cm×奥行き42cmと、小型の折りたたみベッドほどのサイズの本体の中に衣服をセットしておくと、そのまま着れる状態にまで仕上げてくれます。
▼ケースを引き出して、綺麗にしたいシャツなどの衣類をハンガーにセット。
▼衣類の下の部分をクリップで止め、ピンと張った状態にします。
▼ケース上部に専用の洗剤をセットして、本体を閉めればクリーニングがスタート。水は一切使いません。
▼ポンプによって洗剤が送り出され、ケース内に拡散されてゆきます。
▼洗剤が衣類に染み渡ったタイミングで、乾いた熱風を循環させます。この時に、衣類についた汚れやニオイ成分が洗剤とともに蒸発することで衣類がクリーニングされる仕組み。
▼仕上がりは以下の様な感じ。シワが消えて、パリっとした仕上がりになっているのが見てとれます。
本体価格は499ドル(約5万円)と、一般的な洗濯機に比べるとお手頃な価格のようにも思えますが、専用洗剤は12個入りのセットで6.99ドル(約700円)と、かなりお高め。日常使用というよりは、ここぞという場面での仕上げに使う方が良さそうです。
当面は米国内のみでの販売を予定しているとのことですが、各地の空港にあるデルタ航空のラウンジにも設置される予定とのことなので、アメリカに旅行する機会があれば利用することが出来るかもしれません。
洗濯から乾燥までを室内で行う文化が一般的な米国では人気の商品となりそうですが、日本でも売り出されることに期待したいものですね。
これ、すっごい欲しい!
12個入り700円ならむしろ安い
クリップを適当に増設すれば
薄手の生地なら2、3着やれるかな
ワイシャツ1着クリーニング(ランドリー)に出したら150円近くすることを考えたら12個入り700円なら安い。欲しい。日本でも普及するかも。
しかし汚れが一緒に「蒸発(揮発?)」する「洗剤」って何者?
一般のドライクリーニングと同様の有機溶剤?
「蒸発」したその溶剤(?)は回収されるのか?大気中に放出されるのだったら環境汚染の心配はないのか?
(ドライクリーニング業界は汚染防止にかなり気を使っているが、それでもしばしば土壌汚染が問題になるが……。)