ソニーが「バックアップ SD カード」の新製品 SN-BA F シリーズを発表しました。バックアップSDカードは、PCの指定フォルダを自動でバックアップするWindowsアプリ同梱のSDカード製品。新製品のSN-BA Fシリーズでは、前モデルでは非推奨だったメールデータなどのバックアップにも対応します。
SONY Backup SD Card
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5 枚
昨年7月にソニーが発売した
バックアップSDカード は、あらかじめ指定しておいたフォルダを監視し、なにか変更があればそのデータを自動でバックアップするソフトを同梱したSDカード製品でした。
ただし、大容量のファイルが頻繁に更新されるメールフォルダをバックアップ元に指定すると、フラッシュメモリーの書き換え回数の上限にすぐに達してしまうおそれがあり、そうしたデータのバックアップには利用しないよう但し書きがありました。
しかし、ビジネスなどに使う PC ではメールデータのバックアップ需要が高いことも事実で、SN-BA F シリーズでは新たにメールデータのバックアップへの対応を果たしています。
バックアップには付属の Windows ソフト Real-time Backup Utility (Ver 2.0.0) を使用します。メールデータのバックアップには「かんたん設定」機能が用意され、Outlook と Thunderbird についてはウィザードに従って設定できます。
その他のメールソフトについても、メールデータがあるフォルダを指定すればバックアップ可能。バックアップ周期は1日ごと、1週間ごと、1か月ごとから選択でき、暗号化にも対応します。
書き換え回数の問題については、付属ユーティリティーの「書き換え回数上限お知らせ機能」が事前に通知してくれます。
SDカードを含むフラッシュメモリーはその特性上、データを保存したまま長期間放置した場合、そのデータが消えてしまうことがあります。これはデータとして蓄えられた電荷がメモリーセルから漏れ出てしまうためで、ときどきデータを上書きするリフレッシュ作業が必要です。付属ユーティリティーにはデータの自動リフレッシュ機能もあり、SDカードをスロットに挿入しておきさえすれば、リフレッシュを意識する必要はありません。
容量は16GB、32GB、64GB、128GBをラインナップ。SDインターフェースは UHS-I に対応し、SDスピードクラスは Class 4。前モデルからは 128GB が加わった以外に大きな変化はありません。対応する OS は、Windows Vista SP2以降、Windows 7 SP1以降、Windows 8、Windows 8.1。
発売日は8月27日。オープン価格ですが、予想実売価格は 16GB が4000円前後、32GB が7000円前後、64GB が1万4000円前後、128GB が2万7000円前後。
なお、付属のユーティリティは ソニーのサイトからもダウンロード可能ですが、バックアップSDカード 以外の SD カードで使用した場合は30日間限定のお試し版として動作します。
下は昨年発売された前モデルの紹介動画。