トルコの主要都市・イスタンブールで生まれた、市民と動物とが共存するための新しい取り組みをご紹介します。

イスタンブールでは、もともと野良であった犬や猫を行政が保護し、凶暴でないものは避妊や去勢の手術を経て再び元の場所に戻すなど、街ぐるみでの保護活動が行われています。

そうした取り組みの甲斐もあってか、イスタンブール市内には現在10万頭にも及ぶ猫や犬が住んでいると言われており、街中を歩くと、そこかしこに犬や猫が闊歩している風景を見ることが出来ます。

彼らの中には、市民の自宅に連れ帰られてペットとして生涯を全うするものもいるそうですが、野良状態で街中を住処にしている大多数のものにとっては、エサの確保は必ずしも容易いものではありません。そこで、地元企業のPugedon社が設置したのがこの、自動販売機のような形をしたボックスというわけです。

▼飲み終わったペットボトルをボックスに投入。

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▼ボックスの反対側では、ペットフードが供給されています。これらのえさは、実はリサイクルで得られた資金で購入されているという仕組み。

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▼お腹を空かした動物たちは、ボックスの所にやってきてエサにありつけるというわけです。

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▼小さな子どもが背伸びをしてペットボトルを投入している横で、のんびりとご飯にありつくワンコ。なんだかほっこりする風景ですね。

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▼段ボール箱に大量のペットボトルを入れて持ち寄る子どもたちも。

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動物と人間とが共存してゆく上で理想的なアイデアとも思えるこの「自動販売機」ですが、他の国でもこうした取り組みが普及してくることを願いたいものです。

[via jezebel] [参考: 一般社団法人 松江犬猫の会]