大量の個人情報が関係会社を通じて、流出していたことが発覚した通信教育大手の

ベネッセホールディングス(岡山市)が、さばき切れない謝罪に対応するため、解雇した

派遣社員を利用していたことがわかりました。

電話
https://www.flickr.com/photos/fabrisalvetti/324258224/

22日に『朝日新聞』が報じたもので、関係者の話によるとベネッセは個人情報の流出が発覚した直後、

それまで新規会員募集の仕事についていた派遣社員らを契約打ち切りで解雇

間もなく、11日、派遣会社から解雇された人あてに

「お仕事の募集 毎日怒られる仕事 時給1100円」

との内容が書かれたメールが届き、今月14日から月末までベネッセの専用フリーダイヤルで謝罪

するための仕事を持ちかけられたとのこと。

また翌日の12日にはこの仕事について

「ネット上などで口外しないように」

と口封じの注意をするメールも届いたとのこと。

ベネッセには多くの苦情や問い合わせが殺到しており、同社の原田泳幸社長によると16日までに5万

件の連絡が寄せられたとしていますが、

画像:【謝罪する原田泳幸会長兼社長ら】
謝罪する原田泳幸会長兼社長ら
http://news.goo.ne.jp/picture/jiji/nation/jiji-140709X754.html

関係者は

「新規会員募集のときには個人情報については安全ですよとお客様に説明させておいて、謝罪も派遣にやらせるなんて、企業としての倫理観がない」

と話しています。

ベネッセではこの報道に

「本来は社員が対応すべきだが受けきれない件数だった。
一刻も早く対応すべく、同じ認識を持つ業務委託会社とともに対応している」

と説明しています。

また企業リスクに詳しい藤江俊彦千葉商科大教授は

「人件費削減のために使っている派遣社員に、人手が足りないから会社としての謝罪窓口をやらせるのでは、信頼性に疑問を持たれかねない。
こういう事態に対応できるようにしておくのも企業のリスク管理だ」

と話しています。

(参考:http://www.asahi.com/articles/ASG7L44JBG7LUTIL01Q.html)

派遣社員は本当に使い捨てられていますね・・

またベネッセの原田社長は個人情報流出の補償について、「前例では1件500円だ」との発言もしており、

ひんしゅくを買っています。