晶葉「出来たぞ助手よ!良い雰囲気になると懐メロを歌い出すロボットだ!」
- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:06:41.45 ID:W97Z241mo
- 晶葉「くれぐれも悪用しないようにな」
P「悪用って言ってもそもそも使う用途が見当たらないんだが……」
晶葉「まあ聞け。近頃の芸能界の風紀は乱れに乱れている」
P「元からそういう世界だしなあ」
晶葉「プロデューサーとその担当アイドルがところかまわずイチャイチャしていることも珍しくはない」
P「え、そっち?」
晶葉「最近はそういうのを目当てにプロデューサーを目指す輩もいるそうじゃないか」 - 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:09:36.84 ID:W97Z241mo
- P「まあ確かに、由々しき問題ではあるな……」
晶葉「そこでこのロボットの登場だ。Pとアイドルがいい雰囲気になった時に懐メロを聞いて古き良き昔を思い出せば……」
P「良き時代も何も昔からそういう世界なんじゃ」
晶葉「昔の清く正しい関係を思い出す奴らが増えていけば芸能界の風紀も元通りになるというわけだ」
P「そんなに上手く行くことないだろ……」
晶葉「まあものは試しだ。さっそく事務所の奴らで試してみるぞ」 - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:12:09.43 ID:W97Z241mo
- ―――凛の場合
凛「プロデューサー。話が、あるの。ちょっと」
CoP「なんだ、急に……改まって」
凛「あのね、今の私があるのは――たくさんのファン、たくさんの仲間」
凛「たくさんのスタッフが支えてくれるからなんだよね」
CoP「んん?ああ……そうだな」 - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:13:28.19 ID:W97Z241mo
- 凛「でも…そもそも私が一歩目を踏み出せたのは」
凛「たった一人の言葉があったから」
CoP「……」
凛「――あの言葉がなかったら、私はずっと何も見つけられないままだったのかな、って……」
凛「だからプロデューサー。私は、あなたに……」 - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:15:16.07 ID:W97Z241mo
-
ロボ「ふたりを~ゆうやみがあ~↑」
凛・CoP「!?」
ロボ「つぅつむ~ この窓辺に~↓」
ロボ「あしたも~ すぅばらしい~ しあわせ~がくるだろ~う」
ロボ「きみの~ひとみはぁ~ ほぉしの~かがやきぃ~↑」
ロボ「こいするー このむねはぁー ほのおとぉー も・え・て・い・るぅー!」
『幸せだなァ・・・ぼかぁ、君といるときが、一番幸せなんだ』
『ぼかぁ、死ぬまで君を離さないぞ・・・いいだろ?』
凛・CoP「…………」 - 9 :>>8 サンクス 2014/07/23(水) 23:18:46.38 ID:W97Z241mo
- P「おお……すごい。ロボットの力で凛とPにまるで抜け殻のような空虚な雰囲気が漂っているぞ!」
晶葉「いい感じに良い雰囲気が霧散したようだな!」
P「すごいロボットを開発したものだなあ晶葉」
晶葉「ふふん!どうだ私の力は!」
P「……でもこれってハタから見ると嫉妬に狂ったただの迷惑な奴らじゃないか?」
晶葉「何を言うか助手よ。芸能界の風紀を糺すという崇高な使命を忘れたか」
P「そうだったっけ?」
晶葉「そうだよ」
P「そうだったな」
晶葉「そうとも」
P「よおしそうと決まれば次のアイドルも良い雰囲気をなくさせてやろうじゃないか!」
晶葉「そのいきだ助手よ!撤収だ!」
P「撤収ー!」 - 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:22:50.65 ID:W97Z241mo
- ―――幸子の場合
幸子「……Zzz」
CuP「……」パシャ
幸子「んっ……あっ、なっ何、写真撮ってるんですか!?」
CuP「幸子の寝顔が可愛かったから、つい」
幸子「かっ、カワイイのは当たり前です!ボクなんですから!それよりも消してくださいってば!」
CuP「こんなに可愛いのに?」 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:24:39.24 ID:W97Z241mo
- 幸子「ねっ、寝顔なんていつでも見せてあげますから!だからそれを消してください!」
CuP「……いつでも?本当に?」
幸子「……んんんー!もー!」ペシペシ
CuP「痛い痛いすまんすまん。ライブ終わってなかなか出てこないから心配したんだ」
幸子「心配してくれなくても!結構です!」
CuP「なあ許してくれよ。ほら、写真を消すからさ。本当に大丈夫か?」 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:26:37.31 ID:W97Z241mo
- 幸子「……少し疲れただけです。なにせ単独ライブだったので……それよりも!ライブ前の約束、覚えてますよね!?」
CuP「ん~?約束なんてあったっけ?」
幸子「忘れたとは言わせませんよ!“ライブを成功させたらご褒美してあげる”って!言いました!」
CuP「分かった分かった。大きな声を出すなって。……ほら、目を閉じて」
幸子「…はい…」
CuP「顎、上げて」スッ
幸子「(えっ…えっ…)」ビクビク - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:30:01.23 ID:W97Z241mo
-
ロボ「まわれま~われメリゴーランッ」
幸子・CuP「「!?」」
ロボ「もうけし~て止まらないよーにッ」
ロボ「うごきだ~したメロディーッ ラ ラ ラ~ ラ~ブソ~ング」
ロボ(Wanna make love...)
ロボ(Wanna make love song、hey baby...) - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:32:51.99 ID:W97Z241mo
- ロボ「とめどな~く楽しくーてッ やるせないほど切なくてッ」
ロボ「そんなあ~さに生まれるッ 僕なりィ~のラ~ブソ~ングッ!」
ロボ(LALALA...Wanna make love...Wanna make love song,hey baby...)
幸子「……これがご褒美なんですか?」
CuP「いや、そんなはずは・・・」 - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:34:33.19 ID:W97Z241mo
- 晶葉「ご褒美をねだるなんてなあ!死にかけの兵士が、戦場で甘ったれてする行為なんだよ!」
P「聞いたこと無いよそんなの」
晶葉「事務所のど真ん中で風紀を乱すような行為にどうして糺さないでいられようか」
P「まあこんなところでやってたら邪魔のし甲斐もあるってことだな」
晶葉「思い知ったか!」
P「おい本音が漏れてるぞ?」
晶葉「そんなことはないぞ」
P「本当に?」
晶葉「本当だとも」
P「じゃあ大丈夫だな」
晶葉「その通りさ」
P「それじゃあ次の良い雰囲気をぶち壊しに行くぞ!」
晶葉「撤収ー!」 - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:38:09.79 ID:W97Z241mo
- ―――愛野渚の場合
PaP「お疲れ様、渚。いい試合だったぞ」
愛野「プロデューサー!いたの!?」
PaP「後半の方くらいから、かな。ちひろさんが今日渚の試合があるから、って」
愛野「いやだなァ。来るって知ってたらもっと良いところ見せたのに……」
PaP「そもそもどうして呼んでくれなかったんだよ。水臭いじゃないか」 - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:40:43.28 ID:W97Z241mo
- 愛野「へへッ。相手には悪いけど、勝って当然の学校だからね」
愛野「もっとすごいところとぶつかった時に、プロデューサーを呼ぼうと思ってさ」
PaP「ほー。そいつは楽しみだな。その時はちゃんと呼んでくれよな」
愛野「もちろんだよ!ぷ、プロデューサーのために、ちゃんと勝ってみせるよ!」
PaP「お、俺のためにか?」
愛野「そうだよ!なんてったって、プロデューサーは……」 - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:42:50.28 ID:W97Z241mo
-
ロボ「煌めくーときにー 捕らわーれ夢中でーいーたーい~」(※)
愛野「ああっ!?ゴールネットからロボットが!?」
ロボ「後悔する?素敵ーじゃあない?ひとりーじゃなーいーし」
P(Wow Wow Wow……)
ロボ「あふーれだすー涙が~ 美しければ~ああ~」
ロボ「人はまた 終わらぬ旅に 時を費やせるか~ら~」
(※:くりかえし) - 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:46:53.98 ID:W97Z241mo
- 愛野「……歌い終わったらすぐにどっか行っちゃったんだけど、あのロボ、何?」
PaP「……いや、知らないな」
PaP「……それで、なんだったっけ?」
愛野「いや……なんでもないよ」
PaP「そうか……帰るか」
愛野「うん……」 - 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/23(水) 23:55:50.43 ID:W97Z241mo
- P「今回も上手く行ったようだな」
晶葉「またつまらぬ雰囲気を壊してしまった……」
P「そういえば、このロボットの歌う懐メロを選ぶ時、どんなものを選曲基準にしてるんだ?」
晶葉「簡単なことさ。その場の人間が一番懐かしいと思うような曲を自動的に歌うようにアルゴリズムを組んでいるぞ」
P「それのどこが簡単なんだ……じゃ、じゃあ仮に菜々さんに一番合う懐メロを選曲するとしたら……」
晶葉「……最悪、江戸時代の歌謡曲が流れだす可能性も排除しきれないな」
P「どんだけ広い時代から歌を集めたんだよ」
晶葉「まあその時はその時だな。明日から菜々が事務所に姿を見せなくなっても、私たちは知らん顔をするしかないな」
P「そんな非道な」
晶葉「さあ!次の場所に行くぞ!まだまだゴールは遠いんだからな!」 - 25 :>>22 少なくとも自分は別人です 2014/07/24(木) 00:03:40.87 ID:4SflSaBvo
- ―――相馬夏美の場合
PaP「誕生日おめでとうございます、相馬さん」
相馬「あら?嬉しい。誕生日覚えていてくれたの?」
PaP「もちろんじゃないですか。担当アイドルの誕生日を忘れるやつなんていませんよ」
相馬「……実はその誕生日も、昨日になってしまったわけだけれど」
PaP「……すいません。謝る言葉もありません」 - 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 00:07:01.33 ID:4SflSaBvo
- 相馬「私もずいぶん待たされちゃったわ。でもいいわ。ちゃんとお祝いしてくれたもの」
PaP(その言葉の割に目が笑ってない……)
相馬「プレゼントも……中々いいのを選んでくれたみたいじゃない。さすがはプロデューサーね」
相馬「でも遅れて祝いに来た罰として……プレゼントとは別なものも欲しいかしら」
PaP「え、それって、もしかして……」
相馬「そう。私と今夜……」 - 28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/24(木) 00:12:21.31 ID:4SflSaBvo
-
ロボ「き~しゃのまどかーら ハンケチふーれーばー」
相馬「誰!?っていうか、何!?」
ロボ「ま~きばの乙女ーが 花束なー
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク