TVアニメ『スターダストクルセイダース』第16話「恋人その1」感想
※彼らは聖帝軍ではありません。
開始早々、ツッコミどころ満載の登場をしてくれたジョースター一行。まるで世紀末覇王伝。
その変な趣味の馬車はどこで調達したのか、承太郎とポルナレフが綺麗に腕組みしていますが
隠れていて見えない花京院まで、腕組みを決めていたらどうしようかなどと余計なことまで考えてしまいます。
聖帝軍ではないと言いましたが、十字軍(クルセイダース)ではあるので実際は大差ないかもしれません。
それでは第16話恋人その1の感想です。よろしくお願いいたします。
と言いますか、恋人戦で2話使うことにちょっと驚きです。多分、来週のオラオラでかなり尺を使うのでしょう、きっと。
パキスタン最大の商工業湾岸都市カラチに到着した
オラオラジオでも言及されていましたが、ナレーターの丁寧な地理紹介で中東近辺に少し詳しくなれた気がします。
かつて桃鉄で日本の地理を覚えたように、ジョジョ3部で中東~エジプトの地理を覚えた人も多いのではないでしょうか。
買い物の仕方を解説しよう!
地理説明に引き続き、買い物の仕方まで解説してくれるナレーターさんマジ親切です。
地理の知識と違って、活かせる場面があまり無さそうですが。
触手に蹂躙されるエンヤ婆(無修正)
肉の芽に顔面ぐっちゃぐちゃにされるエンヤ婆。目や鼻からミミズが這い出てきているようで、かなりグロイです。
正直、黒塗りにされてもおかしくないシーンだろうとは思っていたのですが、まさかの無修正。実に世紀末。世も末です。末法です。
最近、全く黒塗り使っていなかったせいでスタッフが黒塗りの存在を忘れているかのようでもあります。
ただ、顔面破壊具合の表面上の見た目はマイルドだったので、黒塗り不要でOKだったのでしょう。
スティーリー(鋼入りの)ダン「お命頂戴いたします」
自称ハンサム顔の人よりもはるかにイケメンなダン登場。
本体をストレートに見せた上で「お命頂戴いたします」とのたまう所は、アヌビス神を彷彿とさせ
意外と骨太なキャラなのかな…と思いきや直ぐにキャラ崩壊(?)します。と言いますか
この時点での紳士ぶったり大物ぶった態度は完全に承太郎達を舐めきった上での演技にすぎませんでした。
指一本触ることはできない⇒グワァーーーッ
承太郎先輩に冗談やハッタリは通じません。もったいぶった言い方とかしていると偽テニール船長のように台詞の途中で攻撃されます。
承太郎先輩はまだるっこしいのは嫌いなので、セリフを言い終わるのを待ってくれたりしないのです。
少年漫画的には意外とえげつない主人公です。
ダンはせっかちな承太郎を「馬鹿めが」と罵りますが、正直血反吐はかされてしまった彼も結構おバカに見えるシーン。
こいつに痛みを感じる間も与えず瞬間に殺してみせる
今回、脳味噌まで筋肉と化したような発言が少し目立つ承太郎さん。
花京院やポルナレフが押しとどめますが、止めなかったらマジでダンを殺してそうです。
そしてマジで痛みを感じさせずに殺して、あっさりと話を終わらせてそうな凄みがあります。やった!恋人戦完!
が、残念ながら力業な展開は封印され、ミクロの決死圏へと話は転がります。
小さくなれるはずなんだ
マジで!? と10年近く修行に励んだポルですら思いつきもしなかった仰天事実を告げる花京院。
そして実際に小さくなるハイエロとチャリオッツ。ある意味、自由すぎるにもほどがあるトンデモ展開です。
足がしびれる!? 承太郎は何をしとるんだ!
何もしてませんでした。しかし、そんな態度がダンの怒りを買い、恥辱の限りを尽くされる承太郎先輩。
クリムゾンが放っておかないシチュエーションです。くやしい! けど感じちゃう的なアレです。
ダンの性格が超ドSと言いますか単に嫌な奴って感じですが、この性格あってこそのスタンド「恋人」です。
必勝を期するなら、そもそも本体は隠れたまま攻撃するのがセオリーです。
第5部ぐらいだと遠隔操作型スタンド使いは大体みんなそんな感じ。しかしながら、鋼入りのダンが
ずっと隠れたまま一方的に攻撃するのが性に合っているような奴なら「太陽」みたいなスタンドが発現していたのでしょう。
また、ダンがジョースター一行の前に現れたのは、本体自ら多少は語っていたことから類推するに
エンヤ婆の脳内から肉の芽を持ってジョセフの脳内へ入るための精密動作には
面と向かった状態でスタンドを操作する必要があったのだと思われます。遠隔操作型スタンドは
本体の目の届きにくい場所では一般的に精密動作性が鈍ることが、第6部のC-MOON戦で逆説的に言及されています。
近距離パワー型ですら、10年近く修業したのに本体の目の届かないところではスイカ割りも出来ないチャリオッツという例があります。
反例としては、本体がそもそも視力に頼らないからなのかゲブ神が遠隔操作でありながら精密動作性がスゴイです。
オーマイゴッド
自分の頭の中でチャリオッツが血管の壁を切った際に気持ち悪さから悶えるジョセフ。
頭をぶんぶん振り回していますが、中のハイエロやチャリオッツの作業の邪魔になりそうです。
来週では花京院に「ちょっと動かないでくださいジョースターさん」とか言われそう。
折角だから舐めてもらおうか
意味深な次回予告での台詞。と言いますか次回予告の台詞が全部ダン(と恋人)の台詞でした。
個人が次回予告の台詞を独占するのって、ひょっとしてこれが初めてでしょうか?
以上、ダンが憎々しいまでに引っ張りまくったお陰で来週のお仕置きタイムが楽しみでならない今週の感想です。
ありがとうございました。