塩水で走る電気スーパーカー、ついに公道デビュー
後ろ姿がなんとも言えない顔してる。
塩水で走るスーパーカーQuant e-Sportlimousineが、ついにドイツとヨーロッパの公道で乗れるようになりました。今年の3月にジュネーブモーターショーでデビューして以来注目を集めてきたこの車、スペックにも見どころが盛りだくさんです。
全長5.25m超、幅2.2m、高さ1.35m。全長5m超えるサイズ感なんて、もうちょっとしたリムジンですよね。それからランボルギーニのように上方へ開くガルウィングドア。ドアが開く様子はとても迫力がありそうです。
しかもこれだけ大きい車体でありながら、トップスピードは380km/h。100km/hに到達するまでにかかる時間はわずか2.8秒といいます。これはマクラーレンP1と同じレヴェルです。というのもこのQuantは、車輪1つごとに電気モータを備えていて912馬力もあるからなわけですが、この馬力が公道で発揮される日はもちろんないかと思われます…。
ウッド調の近未来的なインテリアも気になるところではありますが、1番の特徴は、やはりnanoFLOWCELLと呼ばれる電池。酸化還元反応を利用したこのテクノロジーは1976年にNASAとアメリカの宇宙プログラムが開発したもので、おかげで塩水を動力とした航続距離600kmを達成しています。
そして前述した車体の大きさ、実はこのnanoFLOWCELLに利用するために積まなくてはならない電解液の量とも関係しているようですよ。十分な発電をするにはたくさん積んでおかなくてはならないってことなのでしょうか。
口笛でも吹いているような後ろ姿。どことなくカーズっぽくて、じわじわきます。
低コストで維持できて静かで、二酸化炭素を出す量も少なく環境にやさしい。
これからの日本にももっとこういったテクノロジーの電気自動車が普及したらいいですね。
source: NanoFlowcell via gizmag , designboom
(今野愛菜)
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