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「3年前に77人が犠牲となったノルウェー銃乱射事件で生き残りました。質問があれば何でも聞いてください」当時17歳だった生存者が掲示板で質疑応答:らばQ
2014年07月24日 12:32
 

ノルウェー連続テロ事件の生存者00
2011年7月22日、今からちょうど3年前に、ノルウェーのオスロ政府庁舎爆破事件とウトヤ島銃乱射事件が連続して発生し、77名が死亡しました。

世界に衝撃を与えた銃撃事件で生き残った、当時17歳の少年が質問を受け付けていました。

海外掲示板でのやりとりをご紹介します。

ノルウェー連続テロ事件の生存者01
掲示板で質疑応答を受け付けていたのは、事件当時17歳だったJarl Riskjell Gjerdeさん。
ノルウェー連続テロ事件 - Wikipedia)(当時の海外記事

Q: どんなことが起きているか気づいたとき、最初に思ったことは何ですか?
A: 「なんてこった!」実際に大きな声を発したと思う。最初のうちは、誰か10代の若いやつがAK47ライフルでふざけているだけかと思っていた。そしてそれなら自分の中では大したことはないと思っていた。ところが部屋の隣で人々が殺され始めた。いきなりパニックになり、近くで銃撃音が聞こえ、これは訓練でもジョークでもないとはっきりわかった。実際に人間が僕のいた隣の部屋で殺されている。「なんてこった!」

Q: 事件の後、あなたの人生はどう変わりましたか?
A: 間違いなく自分の人生は変わってしまったね。1人の命を救い、警察の誤った解剖報告についても裁判前に変更させた。 それ以来、誰かを助けることへの強い責任感が生まれたように思う。もっと、もっと何かができるのではないかとね。他の人のことをより気にかけるようになった。繰り返された陳腐な言葉だが、決意があれば何でもできると思う。心のダメージを乗り越えたあと、もっと自分に何かができるように感じた。起きたことの反動かもしれない、いつでも誰かがトラブルだと(倒れるとか、酔っ払いとか)急いでそばに行って助けるようになった。反面、情緒は不安定になった。みんなが自分を避けているような気もした。ただし今はトラウマにはなっていない。誰かがそのことを言いだすまでは、あまり考えなくもなった。でも事件後は自分の性格が変わったように思う。

Q: 負傷はしましたか?
A: 自分たちが撃たれていると気づいたあと、自分は窓から飛び降りた。それは落ちたという感じで、手に擦り傷を負った。撃たれなくて幸運だった。

Q: ブレイビクは死刑になるべきだと思いますか?
A: 彼みたいな人間は死刑に値すると思うものの、誰も彼を殺すべきではないとも思う。

Q: マスコミがあまり報道していないと思うことは何ですか?
A: マスコミのヘリコプターが警察より45分も早く来たこと。助けではなく、カメラだとわかったときは、とても腹が立った。それから本土にいる警官たちは撃たれるのを恐れてコンテナの後ろに隠れていた。3〜400mもあったんだ。ほとんどは何もしようとしていなかった。

Q: 事件のことについて夢でうなされたことがありますか?
A: 1回か2回だけ。それも去年と思う。自分が裁判に出席して、何が起きたのか提示しているというものだった。

Q: 一般人の銃の所持についてどう思いますか?
A: かなり多くのバカが銃の所持を許されている。自分の国が銃社会を助長していないことには感謝している。だが世界中で銃撃事件が起きるのを聞くたびに、かなり強く自分の心に響く。銃声と叫び声は誰も体験しちゃいけない。

Q: 事件のことで、もっとも記憶に焼き付いたことは何ですか?
A: そこで出会った女の子がいたんだが、銃撃の前日に彼女が僕に話してくれたこと。彼女が生まれる前に姉を亡くしているそうで、彼女にはお姉さんの分も生きる目的があると語っていた。そして彼女は翌日亡くなった。

Q: 両親に再開したとき、最初にかけた言葉は何ですか?
A: 笑顔で「ハイ」。そのとたん、母は号泣した。
ノルウェー連続テロ事件の生存者03

Q: 被害者の中に個人的な知り合いはいましたか?
A: 1人は友人で、深くではないけれど、3〜4人とは知り合った。

Q: 誰か亡くなるところを見ましたか?
A: 1人は僕の腕の中で死んでいった。死者を何人見たかというのは数えてはいない。

Q: 生き残ったことに罪悪感はありますか?
A: 生き残った人の多くに罪悪感はあるようだけど、僕は罪悪感を感じたことはない。誰かを助けることができたことを幸運に思い、さらに自分の腕の中で死んだ人がいたことから、死ぬときに彼を独りにしなかったことはよかったと思う。そう、彼は死ぬときは独りぼっちじゃなかった。

Q: ブレイビクの刑についてどう思いますか?(最高刑21年を受刑中)
A: まじめに、15分ほど通りで一般公開する刑を与えればいいと思っている。21年という刑を誤解している人も多いが、それは21年しか刑に服さないという意味ではない。21年後に、再び彼を社会に放り出しても安全かどうかの審議が行われる。安全ではないとの判断を受けたら、さらにまた別の5、10、21年が科される。仮に安全だと判断されても、彼を釈放したとたんに彼を殺す人が出てくると思うので、彼は2度と出てくることはないと思う。それから彼が精神的にまともであるということには同意できない。彼の裁判のほとんどの様子を見たが完全にクレイジーだね。裁判では彼に責任能力を問えるかどうかというところに進展していたが、精神状態が正常という結論で、むしろ彼を犠牲者や天才のように扱う人が増えると思う。精神異常者ならば、単なる政治的な主張をする銃を持った異常者だ。この意見に反論する人は多いけれど、自分はそう思っている。

ノルウェー連続テロ事件の生存者02
想像を絶する経験としか言いようがありませんが、メディア発表とは違う面をうかがい知ることができたかと思います。

Tomorrow marks the 3 year anniversary of the 22.07 massacre in Norway. I survived the attack.

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zeronpa | カテゴリ:政治・法律  海外の反応
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