1: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:02:10 ID:t7QQTfvI
男「誘ってくれたのおじさんじゃないですか」
幼父「いかにも」
男「なら俺が来るまで待ってて下さいよ」
幼父「だって男、来るのが遅いんだモン」
男「モン…って」
幼父「あれ?何か変だったか?」
男「……何でも無いです」
男「6時に来いって言ってたじゃないですか」
幼父「今何時?」
男「6時丁度ですよ」
幼父「いかにも」
男「なら俺が来るまで待ってて下さいよ」
幼父「だって男、来るのが遅いんだモン」
男「モン…って」
幼父「あれ?何か変だったか?」
男「……何でも無いです」
男「6時に来いって言ってたじゃないですか」
幼父「今何時?」
男「6時丁度ですよ」
2: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:03:51 ID:t7QQTfvI
男「てか、どれだけ飲んでるんですか?」
幼父「んー、実は昼から飲んでるのじゃよ」
男「それはもう晩酌じゃないじゃないですか!」
幼父「そうとも言うかもしれんなー」
男「晩酌に付き合えって呼ばれたから来たのに…」
幼父「いやぁ…なんて言うの?アレだよアレ…」
男「アレ?」
幼父「……俺、今なんて言おうと思ったっけ?」
男「知りませんよ」
幼父「あー、まぁ取り敢えず立ち話もアレだから上がれ上がれ」
男「はい、お邪魔します」
幼父「んー、実は昼から飲んでるのじゃよ」
男「それはもう晩酌じゃないじゃないですか!」
幼父「そうとも言うかもしれんなー」
男「晩酌に付き合えって呼ばれたから来たのに…」
幼父「いやぁ…なんて言うの?アレだよアレ…」
男「アレ?」
幼父「……俺、今なんて言おうと思ったっけ?」
男「知りませんよ」
幼父「あー、まぁ取り敢えず立ち話もアレだから上がれ上がれ」
男「はい、お邪魔します」
3: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:04:30 ID:t7QQTfvI
居間
幼父「そんじゃまず何飲む?」
男「一応、お酒持参ではあるんですが…」
男「ビールありますか?」
幼父「あぁ、男はビールが好きなんだってな」
男「取り敢えず最初の一杯はビールが良いですね」
幼父「うむ、そこに座って待ってろ。グラスとつまみ取ってくるから」
幼父「ビールはそこの冷蔵庫に入ってるけど、まだ見るなよ」
男「他所の家の冷蔵庫を勝手に開けたりしないですよ」
幼父「ん、じゃあ待ってろ」
スタスタ
男「はい」
幼父「そんじゃまず何飲む?」
男「一応、お酒持参ではあるんですが…」
男「ビールありますか?」
幼父「あぁ、男はビールが好きなんだってな」
男「取り敢えず最初の一杯はビールが良いですね」
幼父「うむ、そこに座って待ってろ。グラスとつまみ取ってくるから」
幼父「ビールはそこの冷蔵庫に入ってるけど、まだ見るなよ」
男「他所の家の冷蔵庫を勝手に開けたりしないですよ」
幼父「ん、じゃあ待ってろ」
スタスタ
男「はい」
4: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:05:11 ID:t7QQTfvI
男「……昼から飲んでたかー」
男「こういう時、先に酔われたら負け…なんだよなぁ…」
男「でもまぁ、酔った勢いで言うのは卑怯だもんな」
男「よし!覚悟は出来てる!今日、言うぞ!」
幼父「んー?なーにーがー?」
男「!?」
男「こういう時、先に酔われたら負け…なんだよなぁ…」
男「でもまぁ、酔った勢いで言うのは卑怯だもんな」
男「よし!覚悟は出来てる!今日、言うぞ!」
幼父「んー?なーにーがー?」
男「!?」
5: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:05:51 ID:t7QQTfvI
幼父「ん?何?俺の顔が何か憑いてる?」
男「おじさん、言い間違い怖いですよ」
幼父「まぁまぁ、小さい事は気にするにゃ」
男「にゃって…」
幼父「ん?何か変だった?」
男「何でも無いです……今日、おばさんは?」
幼父「あー、ちょっと実家に帰ってる」
幼父「明日の昼には帰って来るけど…何だ?用事か?」
男「いえ、何でも無いです」
男「おじさん、言い間違い怖いですよ」
幼父「まぁまぁ、小さい事は気にするにゃ」
男「にゃって…」
幼父「ん?何か変だった?」
男「何でも無いです……今日、おばさんは?」
幼父「あー、ちょっと実家に帰ってる」
幼父「明日の昼には帰って来るけど…何だ?用事か?」
男「いえ、何でも無いです」
6: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:06:28 ID:t7QQTfvI
幼父「あ、そ?んじゃ取り敢えず乾杯しようぜ」
男「はい」
幼父「ほい、これ。あとこれも」
男「ありがとうございます…ってこれは?」
幼父「グラスがどうした?」
男「あ、いや、そっちじゃなくてこっちの…」
幼父「あぁ、つまみね!久しぶりに腕を振るっちゃったぜ」
男「はい」
幼父「ほい、これ。あとこれも」
男「ありがとうございます…ってこれは?」
幼父「グラスがどうした?」
男「あ、いや、そっちじゃなくてこっちの…」
幼父「あぁ、つまみね!久しぶりに腕を振るっちゃったぜ」
7: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:07:19 ID:t7QQTfvI
幼父「俺の実家から大量のじゃがいもが送られてきてな」
男「そうなんですか」
幼父「だから今日はじゃがいも率高いぜー?」
男「大好物だから問題ないです」
幼父「そりゃあ良かった。色々作ったからな」
男「なんかすいません」
幼父「水くせぇ事言うなよ、俺とお前の仲だろ?」
ガチャガチャ
幼父「ほら、ビールだ」
男「あ、はい」
トクトクトク
男「そうなんですか」
幼父「だから今日はじゃがいも率高いぜー?」
男「大好物だから問題ないです」
幼父「そりゃあ良かった。色々作ったからな」
男「なんかすいません」
幼父「水くせぇ事言うなよ、俺とお前の仲だろ?」
ガチャガチャ
幼父「ほら、ビールだ」
男「あ、はい」
トクトクトク
8: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:09:06 ID:t7QQTfvI
幼父「さ、まずは乾杯だ!乾杯っ!」
男「はいっ!乾杯っ!」
キンッ
ごくっごくっ
男「ぷはー!…ってこれなんのビールですか?」
幼父「こりゃあ、アレだよ、地ビール?」
男「首かしげられても、俺は知りませんよ」
男「はいっ!乾杯っ!」
キンッ
ごくっごくっ
男「ぷはー!…ってこれなんのビールですか?」
幼父「こりゃあ、アレだよ、地ビール?」
男「首かしげられても、俺は知りませんよ」
9: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:09:49 ID:t7QQTfvI
幼父「あー、そうそう、これ北海道の地ビールなんだよ」
男「へぇ…地ビールなんですか…美味しいですね」
幼父「ほら、つまみも食えよー」
男「美味しそうですね」
幼父「薄切りにしたじゃがいもを敷き詰めて」
幼父「その上に細切りにしたベーコンとスライスしたトマト」
幼父「更にチーズをパラパラしてフライパンで焼いた物だ」
幼父「取り敢えず食えよほらほら」
男「それじゃ頂きます」
ぱくっ
モグモグ
男「!?」
男「へぇ…地ビールなんですか…美味しいですね」
幼父「ほら、つまみも食えよー」
男「美味しそうですね」
幼父「薄切りにしたじゃがいもを敷き詰めて」
幼父「その上に細切りにしたベーコンとスライスしたトマト」
幼父「更にチーズをパラパラしてフライパンで焼いた物だ」
幼父「取り敢えず食えよほらほら」
男「それじゃ頂きます」
ぱくっ
モグモグ
男「!?」
10: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:10:41 ID:t7QQTfvI
幼父「美味しいだろ?」
男「美味しいです!」
幼父「その上、このビールにも合うはずなんだぜ」
男「このビール…なんでしょか、フルーティーな感じが」
幼父「おう、これはフルーティーなのがウリのビールだ」
幼父「しかもほれ、原料にじゃがいもが使われてるんだぜー」
男「あ、思いっきり瓶に書かれてますね」
男「美味しいです!」
幼父「その上、このビールにも合うはずなんだぜ」
男「このビール…なんでしょか、フルーティーな感じが」
幼父「おう、これはフルーティーなのがウリのビールだ」
幼父「しかもほれ、原料にじゃがいもが使われてるんだぜー」
男「あ、思いっきり瓶に書かれてますね」
11: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:11:37 ID:t7QQTfvI
幼父「これと合わない訳が無い」
男「すごいですね」
モグモグモグ
幼父「おい、これフライパン1枚分しか作ってないんだから、ちょっとは遠慮しろよ」
男「あ、そうなんですか?すいませんバクバク食っちゃって」
幼父「あーいや。お客様をもてなすのは主催者の使命だから別に良いんだけど」
男「ふふっ、どっちなんですか」
幼父「えぇい!全部食え!」
男「すごいですね」
モグモグモグ
幼父「おい、これフライパン1枚分しか作ってないんだから、ちょっとは遠慮しろよ」
男「あ、そうなんですか?すいませんバクバク食っちゃって」
幼父「あーいや。お客様をもてなすのは主催者の使命だから別に良いんだけど」
男「ふふっ、どっちなんですか」
幼父「えぇい!全部食え!」
12: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:12:22 ID:t7QQTfvI
男「それじゃ遠慮なく」
ヒョイぱくヒョイぱく
幼父「そうは言っても遠慮するのが、人ってもんだろ?」
男「いやぁ、あまりにも美味しかったんで」
幼父「……乾杯だ、乾杯!」
男「あ、はい」
キンッ
男「んっ…ぷはー。これは合いますね」
幼父「そうだろそうだろ」
ヒョイぱくヒョイぱく
幼父「そうは言っても遠慮するのが、人ってもんだろ?」
男「いやぁ、あまりにも美味しかったんで」
幼父「……乾杯だ、乾杯!」
男「あ、はい」
キンッ
男「んっ…ぷはー。これは合いますね」
幼父「そうだろそうだろ」
13: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:13:19 ID:t7QQTfvI
幼父「へっへっへ、今日はもてなすぜー?」
男「や、そんなに気を遣わなくても…」
幼父「おい、ここは一体誰の家だ?」
男「おじさんの家ですね」
幼父「じゃあ、ここでは俺がルールブックだ!」
幼友「おとなしく、もてさなれ…もてららさせ……」
男「……おじさん、マジでどれくらい飲んでるんですか?」
男「や、そんなに気を遣わなくても…」
幼父「おい、ここは一体誰の家だ?」
男「おじさんの家ですね」
幼父「じゃあ、ここでは俺がルールブックだ!」
幼友「おとなしく、もてさなれ…もてららさせ……」
男「……おじさん、マジでどれくらい飲んでるんですか?」
14: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:14:36 ID:t7QQTfvI
幼父「そんなの数値で表せるもんじゃねーしなぁ」
男「数値は量で表せるんじゃあ…」
幼父「んー、日本酒を三合くらい…」
男「結構飲んでますね」
幼父「それとウイスキーを1杯と…」
男「えっ?」
幼父「泡盛を2杯…いや、3杯?」
幼父「ロックで飲んだなー」
男「数値は量で表せるんじゃあ…」
幼父「んー、日本酒を三合くらい…」
男「結構飲んでますね」
幼父「それとウイスキーを1杯と…」
男「えっ?」
幼父「泡盛を2杯…いや、3杯?」
幼父「ロックで飲んだなー」
15: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:15:32 ID:t7QQTfvI
男「どう考えても飲みすぎですよ!」
幼父「俺がルールブックなんだぜ?俺ん家で、俺が飲んで何が悪い?」
男「いやー、人を呼びつけておいて、泥酔ってどうですかね?」
幼父「飲まなきゃやってられねぇ日もあるんだよー」
男「そ、そうですか」
幼父「ほら、男っ!もっと飲め飲め!」
トクトクトク
幼父「俺がルールブックなんだぜ?俺ん家で、俺が飲んで何が悪い?」
男「いやー、人を呼びつけておいて、泥酔ってどうですかね?」
幼父「飲まなきゃやってられねぇ日もあるんだよー」
男「そ、そうですか」
幼父「ほら、男っ!もっと飲め飲め!」
トクトクトク
16: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:16:32 ID:t7QQTfvI
男「はい」
ゴクッ
幼父「今日、このビール全部飲み終わるまで帰さねーぜ?」
男「何本あるんですか?」
幼父「あと23本だ」
男「無理ですよ!それに持参したお酒もありますし」
幼父「まぁ、余ったら幼ちゃんが飲むだろ」
男「…そうですね」
ゴクッ
幼父「今日、このビール全部飲み終わるまで帰さねーぜ?」
男「何本あるんですか?」
幼父「あと23本だ」
男「無理ですよ!それに持参したお酒もありますし」
幼父「まぁ、余ったら幼ちゃんが飲むだろ」
男「…そうですね」
17: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:17:29 ID:t7QQTfvI
幼父「ところで酒って何を持ってきたんだ?」
男「はい、これあの、俺の誕生日に幼が…」
ガサガサ
男「おじさんの書斎から勝手に取っちゃったと思うんですけど」
男「ラフロイグと泡盛を持ってきました」
男「これすっごく貴重な泡盛って言ってましたけど」
幼父「あぁ、わざわざ持ってきたのかー」
男「おじさんと飲めば喜ぶって言ってたんで」
男「はい、これあの、俺の誕生日に幼が…」
ガサガサ
男「おじさんの書斎から勝手に取っちゃったと思うんですけど」
男「ラフロイグと泡盛を持ってきました」
男「これすっごく貴重な泡盛って言ってましたけど」
幼父「あぁ、わざわざ持ってきたのかー」
男「おじさんと飲めば喜ぶって言ってたんで」
18: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:18:20 ID:t7QQTfvI
幼父「そうだなー。よくぞ持ってきたなー」
男「やっぱり大事なお酒だったんですね?」
幼父「勝手に持って行った訳じゃないけどよー」
幼父「確かに好きなの持っていけって言ったの俺だけどよー」
幼父「値段の高い順に持っていくんだもんなー」
幼父「特にそのラフロイグは入手困難な奴だからなー」
幼父「さすがに父、涙目よ?涙目」
男「やっぱり大事なお酒だったんですね?」
幼父「勝手に持って行った訳じゃないけどよー」
幼父「確かに好きなの持っていけって言ったの俺だけどよー」
幼父「値段の高い順に持っていくんだもんなー」
幼父「特にそのラフロイグは入手困難な奴だからなー」
幼父「さすがに父、涙目よ?涙目」
19: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:19:03 ID:t7QQTfvI
男「あ、やっぱり貴重な物だったんですね」
幼父「娘やカミさんの前では泣けないじゃん?」
幼父「けど大人だって泣くんだぜ?」
男「知ってますよ。おじさん、結構涙もろいじゃないですか」
幼父「そうか?」
男「俺達の成人式の日にも、ワンワン泣いてたじゃないですか」
幼父「そんなの記憶にございませんなぁ」
ゴクゴク
男「泣いてましたよ」
ゴクゴク
幼父「娘やカミさんの前では泣けないじゃん?」
幼父「けど大人だって泣くんだぜ?」
男「知ってますよ。おじさん、結構涙もろいじゃないですか」
幼父「そうか?」
男「俺達の成人式の日にも、ワンワン泣いてたじゃないですか」
幼父「そんなの記憶にございませんなぁ」
ゴクゴク
男「泣いてましたよ」
ゴクゴク
20: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:19:44 ID:t7QQTfvI
幼父「ふぅ…なぁ、もうビールはいいだろ」
男「俺はまだ2本目なので、もう少し飲みたいですけど」
幼父「今日はお前のために色々用意してあるんだよ」
幼父「と、言う訳で次はワインだ!」
男「ワインですか…一回しか飲んだ事無いんですよね」
幼父「飲みやすいヤツだから安心しな」
男「あれですか?ボジョレーヌーボー?」
男「俺はまだ2本目なので、もう少し飲みたいですけど」
幼父「今日はお前のために色々用意してあるんだよ」
幼父「と、言う訳で次はワインだ!」
男「ワインですか…一回しか飲んだ事無いんですよね」
幼父「飲みやすいヤツだから安心しな」
男「あれですか?ボジョレーヌーボー?」
21: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:20:27 ID:t7QQTfvI
幼父「ばっか、お前、あれはだなぁ」
幼父「ボジョレー地方で作られた、その年のワインの出来栄えを知る為の物であって」
幼父「美味いかどうかはまた別の話なんだぜ?」
男「へぇ、そうなんですか?」
幼父「そうなんだよ」
男「解禁日には日本中で騒ぐじゃないですか。最近はそうでもないけど」
幼父「あんなもん、ありがたがって騒いでんの、日本人だけって話だぜ」
幼父「ボジョレー地方で作られた、その年のワインの出来栄えを知る為の物であって」
幼父「美味いかどうかはまた別の話なんだぜ?」
男「へぇ、そうなんですか?」
幼父「そうなんだよ」
男「解禁日には日本中で騒ぐじゃないですか。最近はそうでもないけど」
幼父「あんなもん、ありがたがって騒いでんの、日本人だけって話だぜ」
22: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:21:16 ID:t7QQTfvI
幼父「ま、俺も知り合いのソムリエから聞いた話だからよ」
幼父「深くつっこまれても知らんのだがな、ははは」
男「ははは」
男・幼父「……」
幼父「…大丈夫、ちゃんと解ってるって」
幼父「ちょっと待ってろよっと」
スタスタ
男「…ビールもうちょっと飲も」
ゴクッゴクッ
幼父「深くつっこまれても知らんのだがな、ははは」
男「ははは」
男・幼父「……」
幼父「…大丈夫、ちゃんと解ってるって」
幼父「ちょっと待ってろよっと」
スタスタ
男「…ビールもうちょっと飲も」
ゴクッゴクッ
23: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:22:28 ID:t7QQTfvI
・
・
幼父「おう、待たせたなー」
男「そんなに待ってないですよ」
幼父「おい、ビール瓶が5本空になってるな」
男「まだまだ、たかが5本ですよ」
幼父「ま、そうだな、たかが5本だな」
男「地ビール美味しいです」
・
幼父「おう、待たせたなー」
男「そんなに待ってないですよ」
幼父「おい、ビール瓶が5本空になってるな」
男「まだまだ、たかが5本ですよ」
幼父「ま、そうだな、たかが5本だな」
男「地ビール美味しいです」
24: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:23:09 ID:t7QQTfvI
幼父「おら、ワイン持ってきたんだから、次はこっち飲めよ」
男「はい、頂きます」
トクトクトク
幼父「そんじゃ、乾杯!」
男「乾杯!」
キンッ
ゴクッ
男「はい、頂きます」
トクトクトク
幼父「そんじゃ、乾杯!」
男「乾杯!」
キンッ
ゴクッ
25: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:24:01 ID:t7QQTfvI
男「あ、美味しい…てか飲みやすい」
幼父「そうだろそうだろ」
男「これ、なんてワインですか?」
幼父「ピノ・ノワールだ」
男「聞かない名前っすね」
幼父「これはカリフォルニアのワインでな」
幼父「ワイン初心者にオススメだ」
幼父「そうだろそうだろ」
男「これ、なんてワインですか?」
幼父「ピノ・ノワールだ」
男「聞かない名前っすね」
幼父「これはカリフォルニアのワインでな」
幼父「ワイン初心者にオススメだ」
26: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:25:49 ID:t7QQTfvI
男「へぇ…お高いんですか?」
幼父「おいおい、野暮な事聞くなよ」
男「すいません」
幼父「余計な事考えねーで、飲めよ」
男「あ、ワイン飲む時の作法とか全然知らないんですけど…どうすれば?」
幼父「ここは俺の家だ。作法とか気にすんな。飲め飲め」
男「はい、頂きます」
ゴク
幼父「おいおい、野暮な事聞くなよ」
男「すいません」
幼父「余計な事考えねーで、飲めよ」
男「あ、ワイン飲む時の作法とか全然知らないんですけど…どうすれば?」
幼父「ここは俺の家だ。作法とか気にすんな。飲め飲め」
男「はい、頂きます」
ゴク
27: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:26:33 ID:t7QQTfvI
幼父「つまみも食えよ」
男「これはなんですか?」
幼父「パイユ作ってみた。揚げたてだぞ」
男「パイユですか?」
幼父「ほら、ワンピースでさ、サンジがさ、作ってただろ?」
男「んんー?」
幼父「作ってたんだよ!気になるなら帰ってからじゃがいものパイユでググれ」
男「あー、はい。そうします」
男「これはなんですか?」
幼父「パイユ作ってみた。揚げたてだぞ」
男「パイユですか?」
幼父「ほら、ワンピースでさ、サンジがさ、作ってただろ?」
男「んんー?」
幼父「作ってたんだよ!気になるなら帰ってからじゃがいものパイユでググれ」
男「あー、はい。そうします」
28: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:27:54 ID:t7QQTfvI
幼父「ちょっとさっきのと被るけど、これ美味いからよ」
幼父「あったかいウチに食えよ」
男「それじゃ頂きます」
ぱくっ
モグモグ
男「あ、美味しい」
男「カリカリのじゃがいもにチーズって合いますねぇ」
モグモグ
幼父「だろだろ?俺、最初に作ったやつ全部自分で食っちまってなー、へっへっへ」
幼父「あったかいウチに食えよ」
男「それじゃ頂きます」
ぱくっ
モグモグ
男「あ、美味しい」
男「カリカリのじゃがいもにチーズって合いますねぇ」
モグモグ
幼父「だろだろ?俺、最初に作ったやつ全部自分で食っちまってなー、へっへっへ」
29: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:28:31 ID:t7QQTfvI
男「これがワインに合うおつまみですか?」
男「ワインにはチーズのイメージですけど」
モグモグ
幼父「あのなぁ、男」
男「はい」
幼父「俺達は別にグルメリポーターじゃあねーんだ」
幼父「美味い酒に、美味いつまみ」
幼父「それだけで良いじゃねーか」
男「ワインにはチーズのイメージですけど」
モグモグ
幼父「あのなぁ、男」
男「はい」
幼父「俺達は別にグルメリポーターじゃあねーんだ」
幼父「美味い酒に、美味いつまみ」
幼父「それだけで良いじゃねーか」
30: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:29:28 ID:t7QQTfvI
幼父「そりゃ、ビールにショートケーキ出されても困るけどよ」
男「そりゃ合わないでしょうねぇ」
モグモグ
幼父「美味いモンてのは、大概どう食べても美味いんだよ」
男「はい、美味しいです」
モグモグゴクゴク
幼父「そうだろ?それで良いじゃねーか」
男「全くその通りですね」
モグモグ
男「そりゃ合わないでしょうねぇ」
モグモグ
幼父「美味いモンてのは、大概どう食べても美味いんだよ」
男「はい、美味しいです」
モグモグゴクゴク
幼父「そうだろ?それで良いじゃねーか」
男「全くその通りですね」
モグモグ
31: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:30:30 ID:t7QQTfvI
幼父「おっと、グラスが空じゃねーか」
トクトクトク
男「おっとっと、すみません」
男「……おじさんはあんまり飲まないんですね?」
幼父「俺は昼から飲んでるんだぜ?少し休んでるだけよ」
男「そうですか…それじゃ俺は遠慮無く」
ゴクッ
男「んー、これからはワインも飲んでみよう」
トクトクトク
男「おっとっと、すみません」
男「……おじさんはあんまり飲まないんですね?」
幼父「俺は昼から飲んでるんだぜ?少し休んでるだけよ」
男「そうですか…それじゃ俺は遠慮無く」
ゴクッ
男「んー、これからはワインも飲んでみよう」
32: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:31:11 ID:t7QQTfvI
男「実は初めて飲んだワインが渋くて、かび臭くて、その上高くて…」
幼父「何だ?生意気にビンテージワインでも飲んだのか?」
男「えと、まぁ、はい」
幼父「あー、これも聞いた話しだけどな」
幼父「ビンテージワインなんてのは、一般人が飲む物じゃねーんだよ」
幼父「俺達が想像もつかないような、上流階級のステータスとして存在してるんだ」
幼父「だからお前は、あんま年代物には手ぇ出すなよ?」
男「出したくても出せませんよ」
幼父「それこそ桁違いだからな」
幼父「何だ?生意気にビンテージワインでも飲んだのか?」
男「えと、まぁ、はい」
幼父「あー、これも聞いた話しだけどな」
幼父「ビンテージワインなんてのは、一般人が飲む物じゃねーんだよ」
幼父「俺達が想像もつかないような、上流階級のステータスとして存在してるんだ」
幼父「だからお前は、あんま年代物には手ぇ出すなよ?」
男「出したくても出せませんよ」
幼父「それこそ桁違いだからな」
33: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:31:59 ID:t7QQTfvI
男「んっ…最後の一個頂きました」
幼父「お、完食したなー」
男「すいません、美味しかったんで」
幼父「それで良いんだよ」
幼父「作った料理を全部食べて貰えるって、嬉しいだろ?」
男「そうですね」
ゴクッ
幼父「お前も、幼ちゃんにそうしたんだろ?」
男「そ、そうですね」
ゴクッ
幼父「お、完食したなー」
男「すいません、美味しかったんで」
幼父「それで良いんだよ」
幼父「作った料理を全部食べて貰えるって、嬉しいだろ?」
男「そうですね」
ゴクッ
幼父「お前も、幼ちゃんにそうしたんだろ?」
男「そ、そうですね」
ゴクッ
34: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:32:56 ID:t7QQTfvI
幼父「めちゃくちゃ喜んでたぜ、お前の手料理」
男「そうですか……はは、嬉しいですね」
ゴクッゴクッ
幼父「お、丁度ワインも無くなったし、次の準備してくらぁ」
スタスタ
男「…幼、この前の事、親に話したのか……これはマズイかも」
男「とりあえずビール飲もう…」
ゴクゴク
男「そうですか……はは、嬉しいですね」
ゴクッゴクッ
幼父「お、丁度ワインも無くなったし、次の準備してくらぁ」
スタスタ
男「…幼、この前の事、親に話したのか……これはマズイかも」
男「とりあえずビール飲もう…」
ゴクゴク
35: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:33:32 ID:t7QQTfvI
・
・
幼父「おう、おまたせ」
幼父「……お前、またビール飲んだな?」
男「すいません、間が持たなくて」
幼父「ま、良いんだけどな」
幼父「ほれ、今度は焼酎だ。飲めるか?」
男「飲んだ事無いですね」
・
幼父「おう、おまたせ」
幼父「……お前、またビール飲んだな?」
男「すいません、間が持たなくて」
幼父「ま、良いんだけどな」
幼父「ほれ、今度は焼酎だ。飲めるか?」
男「飲んだ事無いですね」
36: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:34:12 ID:t7QQTfvI
幼父「じゃあ今飲め。ロックで飲め」
カランカラン
トクトクトク
男「頂きます」
幼父「おう、乾杯っ」
キンッ
コクッ
男「ん、甘い……サツマイモみたいな味がする」
幼父「お!良く解ったな」
カランカラン
トクトクトク
男「頂きます」
幼父「おう、乾杯っ」
キンッ
コクッ
男「ん、甘い……サツマイモみたいな味がする」
幼父「お!良く解ったな」
37: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:34:49 ID:t7QQTfvI
男「はい?」
幼父「これ鹿児島の芋焼酎なんだよ。頂き物でなー」
男「おじさんの頂き物って凄そうですね」
幼父「んな事ねーよ……まぁ地道に昔ながらの酒作ってる蔵元からの頂き物だけどな」
男「やっぱり凄そうですね」
幼父「いやいや……んで、つまみはこれだ」
男「今度は焼き物じゃないんですね」
幼父「焼き物、揚げ物と続いたからな、これはサラダっぽい物だ」
男「タコ入ってますね」
幼父「これ鹿児島の芋焼酎なんだよ。頂き物でなー」
男「おじさんの頂き物って凄そうですね」
幼父「んな事ねーよ……まぁ地道に昔ながらの酒作ってる蔵元からの頂き物だけどな」
男「やっぱり凄そうですね」
幼父「いやいや……んで、つまみはこれだ」
男「今度は焼き物じゃないんですね」
幼父「焼き物、揚げ物と続いたからな、これはサラダっぽい物だ」
男「タコ入ってますね」
38: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:37:15 ID:t7QQTfvI
幼父「取り敢えず食え食え」
男「それじゃ、頂きます」
ぱくっ
モグモグ
男「あ、和風な味付けなんですね……わさびの味がする」
幼父「茹でたじゃがいもとタコとアスパラをお手製の和風ドレッシングで和えた物だな」
男「んー、この和風ドレッシング自家製なんですか?凄いですね」
幼父「そうでもねえよ。案外簡単に出来るんだぜ」
男「んー、美味しい。嫌いな要素が見当たらないですね」
男「それじゃ、頂きます」
ぱくっ
モグモグ
男「あ、和風な味付けなんですね……わさびの味がする」
幼父「茹でたじゃがいもとタコとアスパラをお手製の和風ドレッシングで和えた物だな」
男「んー、この和風ドレッシング自家製なんですか?凄いですね」
幼父「そうでもねえよ。案外簡単に出来るんだぜ」
男「んー、美味しい。嫌いな要素が見当たらないですね」
39: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:37:57 ID:t7QQTfvI
幼父「ほらほら、酒も飲めよ」
トクトクトク
男「ありがとうございますっ」
コクッ
幼父「おう」
男「美味しいですねぇ」
モグモグモグ
コクッ
トクトクトク
男「ありがとうございますっ」
コクッ
幼父「おう」
男「美味しいですねぇ」
モグモグモグ
コクッ
40: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:38:45 ID:t7QQTfvI
幼父「……食わせ甲斐があるなぁ、お前は」
男「そうですか?そんな事、初めて言われましたけど」
モグモグ
幼父「……お前の結婚相手はさぞかし幸せだろうなぁ」
男「!?」
幼父「なぁ?」
男「そ、そうですね、が、頑張ります」
モグモグモグモグ
男「そうですか?そんな事、初めて言われましたけど」
モグモグ
幼父「……お前の結婚相手はさぞかし幸せだろうなぁ」
男「!?」
幼父「なぁ?」
男「そ、そうですね、が、頑張ります」
モグモグモグモグ
41: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:39:44 ID:t7QQTfvI
幼父「お、全部食ったな。これは残すかと思ったんだがなー」
男「……ご馳走様です!」
幼父「そんじゃ準備してくるからちょっと待ってろ」
スタスタ
男「おじさん、何か気付いてるっぽいんだが……」
男「……結構飲んでるけど、全然酔えないな」
男「ビール飲も」
ゴクゴク
男「……ご馳走様です!」
幼父「そんじゃ準備してくるからちょっと待ってろ」
スタスタ
男「おじさん、何か気付いてるっぽいんだが……」
男「……結構飲んでるけど、全然酔えないな」
男「ビール飲も」
ゴクゴク
42: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:40:25 ID:t7QQTfvI
・
・
幼父「……おいおい、お前無茶し過ぎだろ」
男「いえ、全然無茶じゃないです」
幼父「結局ビールが全部空になってるぞ?」
男「内容量が少ないからですよ」
幼父「まぁ良いけどよ……聞いてた通り、ザルだなーお前は」
男「全然問題ありません」
・
幼父「……おいおい、お前無茶し過ぎだろ」
男「いえ、全然無茶じゃないです」
幼父「結局ビールが全部空になってるぞ?」
男「内容量が少ないからですよ」
幼父「まぁ良いけどよ……聞いてた通り、ザルだなーお前は」
男「全然問題ありません」
43: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:41:28 ID:t7QQTfvI
幼父「それでこの酒の味、ちゃんと解るのか?」
男「問題ありません。解ります!」
幼父「これ、マジでとっておきの酒だからよ」
男「あ、そう言えば俺が持ってきたお酒は…」
幼父「いいよいいよ、お前にやるよ。誕生プレゼントだ」
幼父「幼ちゃんがそう言わなかったか?」
男「そ、そうっすね」
男「問題ありません。解ります!」
幼父「これ、マジでとっておきの酒だからよ」
男「あ、そう言えば俺が持ってきたお酒は…」
幼父「いいよいいよ、お前にやるよ。誕生プレゼントだ」
幼父「幼ちゃんがそう言わなかったか?」
男「そ、そうっすね」
44: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:42:22 ID:t7QQTfvI
幼父「ほら、つまみはこれだ」
男「あ、ゴーヤーチャンプルーじゃないですか」
幼父「へっへっへ、この料理がお前だけの物と思うなよ」
男「そんな事思ってませんよ」
幼父「さ、これがとっておきだ!飲めっ!」
トクトク
男「ありがとうございます」
男「あ、ゴーヤーチャンプルーじゃないですか」
幼父「へっへっへ、この料理がお前だけの物と思うなよ」
男「そんな事思ってませんよ」
幼父「さ、これがとっておきだ!飲めっ!」
トクトク
男「ありがとうございます」
45: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:43:00 ID:t7QQTfvI
男「それじゃ、おじさんも」
トクトク
幼父「おう、ありがとよ」
幼父「乾杯だ!少しずつ味わって飲めよ」
キンッ
男「…これはどこのお酒ですか?」
幼父「良いからとにかく飲んでみろよ」
チビッ
トクトク
幼父「おう、ありがとよ」
幼父「乾杯だ!少しずつ味わって飲めよ」
キンッ
男「…これはどこのお酒ですか?」
幼父「良いからとにかく飲んでみろよ」
チビッ
46: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:43:45 ID:t7QQTfvI
男「頂きます」
チビッ
幼父「どうよ?」
男「…これ、泡盛ですか?」
幼父「そうだ。すげーだろ?」
男「こっちの、貰ったやつも凄かったですけど…これは……」
幼父「酔いで酔いが吹っ飛ぶだろ?」
男「うーわー……凄いです、素人の俺でもはっきり解るくらい」
チビッ
幼父「どうよ?」
男「…これ、泡盛ですか?」
幼父「そうだ。すげーだろ?」
男「こっちの、貰ったやつも凄かったですけど…これは……」
幼父「酔いで酔いが吹っ飛ぶだろ?」
男「うーわー……凄いです、素人の俺でもはっきり解るくらい」
47: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:44:47 ID:t7QQTfvI
幼父「これはなー、実はカミさんにも内緒で買ったのだ」
男「そうなんですか…これも古酒(クース)ですよね?」
幼父「おう。でも、お前が幼ちゃんと一緒に飲んだ奴よりなー」
男「は、はい」
幼父「もっともーっと古い奴だ」
男「あれ、幼がアルコール度数40度あるとか言ってましたけど」
幼父「こっちはアルコール度数45度くらいかな」
男「そうなんですか…これも古酒(クース)ですよね?」
幼父「おう。でも、お前が幼ちゃんと一緒に飲んだ奴よりなー」
男「は、はい」
幼父「もっともーっと古い奴だ」
男「あれ、幼がアルコール度数40度あるとか言ってましたけど」
幼父「こっちはアルコール度数45度くらいかな」
48: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:45:48 ID:t7QQTfvI
男「あと、値段つけられないくらい高価だって言ってましたけど」
幼父「まぁそうなんだけどな」
幼父「あれ、実は今飲んでるコレを買ったついでに、オマケで貰った物なんだ」
男「あの味でオマケ……でもこの味なら納得ですね」
男「これだけ美味しいと、やっぱり進んじゃいますね」
チビッ
幼父「まぁそうなんだけどな」
幼父「あれ、実は今飲んでるコレを買ったついでに、オマケで貰った物なんだ」
男「あの味でオマケ……でもこの味なら納得ですね」
男「これだけ美味しいと、やっぱり進んじゃいますね」
チビッ
49: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:46:27 ID:t7QQTfvI
幼父「これよ、秘密なんだけどよ」
男「はい?」
幼父「一つの酒壺をよ、6人で金出し合って買ったんだ」
男「6人で、ですか?」
幼父「俺のへそくりで買ったんだけどよ」
幼父「一人当りの金額、知りたいか?ん?」
男「おじさん、言いたいんですよね?いくらなんですか?」
幼父「国産の普通乗用車が一台、新車で買えるくらいだ」
男「っ!?」
男「はい?」
幼父「一つの酒壺をよ、6人で金出し合って買ったんだ」
男「6人で、ですか?」
幼父「俺のへそくりで買ったんだけどよ」
幼父「一人当りの金額、知りたいか?ん?」
男「おじさん、言いたいんですよね?いくらなんですか?」
幼父「国産の普通乗用車が一台、新車で買えるくらいだ」
男「っ!?」
50: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:47:08 ID:t7QQTfvI
幼父「ビビったか?ビビっただろ!うぇっへっへー」
男「笑い事じゃ無いですよ…そんなに高いんですか……」
幼父「ちなみにお前んちにもあるはずだぜ、全部飲みきってなければな」
男「マジですか?ウチの親も関わってるんですか?」
幼父「これ、男同士の秘密な?絶対言うなよ?」
男「誰にも言いませんよ。てか、言えませんよ」
幼父「フフ、おら、もっと飲めよ」
トクトク
男「笑い事じゃ無いですよ…そんなに高いんですか……」
幼父「ちなみにお前んちにもあるはずだぜ、全部飲みきってなければな」
男「マジですか?ウチの親も関わってるんですか?」
幼父「これ、男同士の秘密な?絶対言うなよ?」
男「誰にも言いませんよ。てか、言えませんよ」
幼父「フフ、おら、もっと飲めよ」
トクトク
51: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:47:46 ID:t7QQTfvI
男「ありがとうございます」
チビッ
幼父「沖縄にはこれより美味い古酒もあるぜ」
男「マジですか!?」
幼父「古ければ古い程、美味くなって行くからな」
幼父「さすがにそっちは手が出なかったんだけどよ」
チビッ
幼父「沖縄にはこれより美味い古酒もあるぜ」
男「マジですか!?」
幼父「古ければ古い程、美味くなって行くからな」
幼父「さすがにそっちは手が出なかったんだけどよ」
52: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:48:23 ID:t7QQTfvI
幼父「でもま、俺が持ってる酒の中ではとびっきりだ。美味いだろ?」
男「すげー美味しいです、前のよりもスーっと喉に入ってくる」
男「けどしっかりアルコールを感じるし、泡盛独特の風味もあるし」
幼父「お?なんだ?グルメリポーター気取りか?」
男「いや、正直な味の感想ですよ」
チビッ
幼父「チャンプルーも食えよ」
男「頂きます」
男「すげー美味しいです、前のよりもスーっと喉に入ってくる」
男「けどしっかりアルコールを感じるし、泡盛独特の風味もあるし」
幼父「お?なんだ?グルメリポーター気取りか?」
男「いや、正直な味の感想ですよ」
チビッ
幼父「チャンプルーも食えよ」
男「頂きます」
53: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:49:09 ID:t7QQTfvI
幼父「これは俺も食うぞ!流石に腹減って来た」
モグモグ
男「んー!これ、島豆腐ですね?」
幼父「気付いたか」
男「この島豆腐どうしたんですか?」
幼父「これ、幕張で買って来た」
男「幕張に島豆腐屋があるんですか?」
幼父「イオンの中に沖縄の県産品を売ってる店があるんだよ」
幼父「朝イチで行ってきたんだぜ、コレ作る為に」
モグモグ
男「んー!これ、島豆腐ですね?」
幼父「気付いたか」
男「この島豆腐どうしたんですか?」
幼父「これ、幕張で買って来た」
男「幕張に島豆腐屋があるんですか?」
幼父「イオンの中に沖縄の県産品を売ってる店があるんだよ」
幼父「朝イチで行ってきたんだぜ、コレ作る為に」
54: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:50:18 ID:t7QQTfvI
男「へぇ…知らなかったです」
幼父「美味いだろ?」
男「美味しいですね。ウチはいつも木綿で作ってるんで」
男「でもやっぱりゴーヤーチャンプルーは堅めの島豆腐が合いますね」
男「スパムと卵も入ってるし、ちょっと甘めの味付けだし」
男「じいちゃんちで食べるのと同じ味ですよ。美味しい」
幼父「まぁ、今日の酒と料理はちょっとこだわってみた訳だ」
幼父「美味いだろ?」
男「美味しいですね。ウチはいつも木綿で作ってるんで」
男「でもやっぱりゴーヤーチャンプルーは堅めの島豆腐が合いますね」
男「スパムと卵も入ってるし、ちょっと甘めの味付けだし」
男「じいちゃんちで食べるのと同じ味ですよ。美味しい」
幼父「まぁ、今日の酒と料理はちょっとこだわってみた訳だ」
55: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:51:17 ID:t7QQTfvI
男「酒もつまみも最高に美味しいですね」
幼父「お前んちのこだわりには勝てねーけどな、はは」
男「あの2人はちょっとおかしいんですよ」
幼父「月の酒代すげーんだろうな」
男「2人揃って同じ趣味ですからね」
幼父「これからはお前も晩酌に付き合ったり出来るじゃねーか」
男「お酒は自分で稼げる様になってから、と」
幼父「お前んちのこだわりには勝てねーけどな、はは」
男「あの2人はちょっとおかしいんですよ」
幼父「月の酒代すげーんだろうな」
男「2人揃って同じ趣味ですからね」
幼父「これからはお前も晩酌に付き合ったり出来るじゃねーか」
男「お酒は自分で稼げる様になってから、と」
56: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:51:58 ID:t7QQTfvI
幼父「ぷぷっ!男父が言いそうだなぁ」
男「実際言われたんですよ、オヤジに」
幼父「そうかそうか。それもそうだな」
幼父「学生が酒ばっか飲んでちゃいかんよなぁ」
男「まぁそうですね」
幼父「じゃあ大学で幼ちゃんが作った変なサークル、辞めさせてくれよー」
男「それは俺も散々言ったんですけどね」
男「実際言われたんですよ、オヤジに」
幼父「そうかそうか。それもそうだな」
幼父「学生が酒ばっか飲んでちゃいかんよなぁ」
男「まぁそうですね」
幼父「じゃあ大学で幼ちゃんが作った変なサークル、辞めさせてくれよー」
男「それは俺も散々言ったんですけどね」
57: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:52:38 ID:t7QQTfvI
幼父「娘が酔っ払って帰って来ると、不安になるんだよなー」
男「それは俺もですけどね」
男「サークル仲間と上手いことやってますよ」
幼父「知ってるけどよー…嫁入り前の娘が毎週末午前様はなー」
男「で、ですよねぇ」
男「でも言って聞く様なら、最初からあんな変なサークル作りませんよね」
幼父「何だっけ?『アルコール飲み比べ会』だっけ?」
男「それは俺もですけどね」
男「サークル仲間と上手いことやってますよ」
幼父「知ってるけどよー…嫁入り前の娘が毎週末午前様はなー」
男「で、ですよねぇ」
男「でも言って聞く様なら、最初からあんな変なサークル作りませんよね」
幼父「何だっけ?『アルコール飲み比べ会』だっけ?」
58: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:53:47 ID:t7QQTfvI
男「いえ『酒類に含まれるアルコール度数と旨みを比較検討する会』ですね」
男「略して『酒会』です」
幼父「別にサークルなんざ作らなくてもなぁ」
男「サークルのメンバーでコンパもしてるみたいですよ」
幼父「おいおい、穏やかじゃねーな……大丈夫なのかよ?」
男「幼曰く、サポート役に徹しているから大丈夫だそうです」
幼父「お前、それを100%信じてんのか?」
男「略して『酒会』です」
幼父「別にサークルなんざ作らなくてもなぁ」
男「サークルのメンバーでコンパもしてるみたいですよ」
幼父「おいおい、穏やかじゃねーな……大丈夫なのかよ?」
男「幼曰く、サポート役に徹しているから大丈夫だそうです」
幼父「お前、それを100%信じてんのか?」
59: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:54:38 ID:t7QQTfvI
男「もちろん信じてますよ。好きな人の事を疑いたくないです」
幼父「へぇ…言うじゃねーか」
男「いやいや…それに、コンパの日は自分が迎えに行ってるんで」
男(これ全部食べ終わったら…おじさんに言うぞ…言ってやる……)
幼父「何だ?上の空か?流石に酔ったか?」
男「全然問題ありませんです!」
幼父「そうか?箸が進んでねぇけど、もう腹いっぱいか?」
幼父「へぇ…言うじゃねーか」
男「いやいや…それに、コンパの日は自分が迎えに行ってるんで」
男(これ全部食べ終わったら…おじさんに言うぞ…言ってやる……)
幼父「何だ?上の空か?流石に酔ったか?」
男「全然問題ありませんです!」
幼父「そうか?箸が進んでねぇけど、もう腹いっぱいか?」
60: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:55:29 ID:t7QQTfvI
男「い、いえ!」
ガツガツモグモグモグモグ
男「ん!ご馳走様でした!」
幼父「お、取り敢えず全部食ったな?」
男「そうですね、美味しくてついつい……で、でs」
幼父「おかわりあるんだよ、もちろん食うよな?」
男「は、はい、頂きます」
幼父「んじゃ待ってろよ」
スタスタ
男「くっ…スカされた……いやでも…おかわり分食べたら!」
男「……取り敢えず泡盛飲もう」
チビッ
ガツガツモグモグモグモグ
男「ん!ご馳走様でした!」
幼父「お、取り敢えず全部食ったな?」
男「そうですね、美味しくてついつい……で、でs」
幼父「おかわりあるんだよ、もちろん食うよな?」
男「は、はい、頂きます」
幼父「んじゃ待ってろよ」
スタスタ
男「くっ…スカされた……いやでも…おかわり分食べたら!」
男「……取り敢えず泡盛飲もう」
チビッ
61: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:56:08 ID:t7QQTfvI
・
・
幼父「…まさかとは思うけど、泡盛全部飲んでねーだろうな?」
男「飲んでませんよ」
幼父「ほれ、今度はじゃがいもも入れてみた」
男「アレンジですか…でもじゃがいもは何にでも合いますもんね」
幼父「そうだな。全く偉大な野菜だよ」
・
幼父「…まさかとは思うけど、泡盛全部飲んでねーだろうな?」
男「飲んでませんよ」
幼父「ほれ、今度はじゃがいもも入れてみた」
男「アレンジですか…でもじゃがいもは何にでも合いますもんね」
幼父「そうだな。全く偉大な野菜だよ」
62: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:56:54 ID:t7QQTfvI
男「…結構量ありますね」
幼父「あぁ、多めに作ったんだ。島豆腐使いきりたかったしな」
男「豆腐ですもんねぇ」
モグモグ
幼父「泡盛飲んで、チャンプルー食べて……沖縄みたいだな?」
モグモグ
男「まぁ、部屋は完全に洋風ですけどね」
幼父「三線でも弾くか?」
幼父「あぁ、多めに作ったんだ。島豆腐使いきりたかったしな」
男「豆腐ですもんねぇ」
モグモグ
幼父「泡盛飲んで、チャンプルー食べて……沖縄みたいだな?」
モグモグ
男「まぁ、部屋は完全に洋風ですけどね」
幼父「三線でも弾くか?」
63: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:57:33 ID:t7QQTfvI
男「え?弾けるんですか?」
幼父「ちょっとかじったことあるんだぜ」
男「でもそれは次の機会にお願いします」
幼父「何だよ、聞きたくねーのかよ」
男「酔ってるからですよ。危ないですし」
幼父「それもそうだな……壊したらカミさんに叱られるし」
男「三線はあるんですね」
幼父「カミさんのな?」
男「なら尚更今弾いちゃダメですよ」
幼父「ちょっとかじったことあるんだぜ」
男「でもそれは次の機会にお願いします」
幼父「何だよ、聞きたくねーのかよ」
男「酔ってるからですよ。危ないですし」
幼父「それもそうだな……壊したらカミさんに叱られるし」
男「三線はあるんですね」
幼父「カミさんのな?」
男「なら尚更今弾いちゃダメですよ」
64: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:58:07 ID:t7QQTfvI
幼父「なぁ男」
男「はい?」
幼父「俺が今日、お前に出す料理は実はこのチャンプルーで最後だ」
男「そうなんですね」
幼父「お前が幼ちゃんに出した料理もチャンプルーが最後だったんだろ?」
男「そ、そうですね、最後はゴーヤーチャンプルーでしたね」
幼父「褒めてたぜ」
モグモグ
男「そ、そうですか」
モグモグ
男「はい?」
幼父「俺が今日、お前に出す料理は実はこのチャンプルーで最後だ」
男「そうなんですね」
幼父「お前が幼ちゃんに出した料理もチャンプルーが最後だったんだろ?」
男「そ、そうですね、最後はゴーヤーチャンプルーでしたね」
幼父「褒めてたぜ」
モグモグ
男「そ、そうですか」
モグモグ
65: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 20:58:52 ID:t7QQTfvI
男「あ、これで最後ですね」
幼父「最後のゴーヤー頂きっ!」
パクっ
幼父「フフフ、油断してっからだ。しっかりしろよ」
幼父「酒はもう少しあるけど…まだ何か食うか?食うなら軽く作るが」
男「い、いえ、結構食べましたし……」
幼父「それじゃ、ここからはえだまめを肴に酒をチビチビと飲むかね」
トクトク
男「はい」
チビッ
幼父「最後のゴーヤー頂きっ!」
パクっ
幼父「フフフ、油断してっからだ。しっかりしろよ」
幼父「酒はもう少しあるけど…まだ何か食うか?食うなら軽く作るが」
男「い、いえ、結構食べましたし……」
幼父「それじゃ、ここからはえだまめを肴に酒をチビチビと飲むかね」
トクトク
男「はい」
チビッ
66: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:00:09 ID:t7QQTfvI
・
・
2時間後
幼父「へっへ……あの時のお前らの顔ったら傑作だったよなぁ」
チビッ
男「それ言われると恥ずかしいです」
チビッ
幼父「はっはっは、一丁前に照れやがって」
チビッ
男「そりゃ恥ずかしいですし照れもしますよ」
チビッ
男・幼父「……」
チビッ
・
2時間後
幼父「へっへ……あの時のお前らの顔ったら傑作だったよなぁ」
チビッ
男「それ言われると恥ずかしいです」
チビッ
幼父「はっはっは、一丁前に照れやがって」
チビッ
男「そりゃ恥ずかしいですし照れもしますよ」
チビッ
男・幼父「……」
チビッ
67: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:00:49 ID:t7QQTfvI
幼父「……なぁ」
チビッ
男「はい?」
チビッ
幼父「これで今日のもてなしは全部だ」
幼父「俺が持ってる最高の酒も出した」
男「はい、ご馳走様でした。どれも美味しかったです」
チビッ
男「はい?」
チビッ
幼父「これで今日のもてなしは全部だ」
幼父「俺が持ってる最高の酒も出した」
男「はい、ご馳走様でした。どれも美味しかったです」
68: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:01:38 ID:t7QQTfvI
幼父「で?俺、そろそろ限界なんだが?」
男「え、もうですか?」
幼父「おう」
幼父「俺ぁ、昼から飲んでるから、もうそろそろお眠の時間なんだよ」
男「そ、そうですか…」
チビッ
男「え、もうですか?」
幼父「おう」
幼父「俺ぁ、昼から飲んでるから、もうそろそろお眠の時間なんだよ」
男「そ、そうですか…」
チビッ
69: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:02:15 ID:t7QQTfvI
幼父「そろそろ良いだろ?」
男「え?」
幼父「俺に、言いたい事があるんじゃねぇか?」
男「は、はいっ」
幼父「さぁ、さっさと言えよ」
男「あの、おじさん…」
幼父「……」
男「え?」
幼父「俺に、言いたい事があるんじゃねぇか?」
男「は、はいっ」
幼父「さぁ、さっさと言えよ」
男「あの、おじさん…」
幼父「……」
70: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:02:52 ID:t7QQTfvI
男「いえ、お義父さん!お嬢さんを嫁にくださいっ!」
ガバッ
幼父「顔上げろよ、男」
男「……」
幼父「俺はなぁ…実は息子も欲しかったんだよなぁ」
男「はい?」
ガバッ
幼父「顔上げろよ、男」
男「……」
幼父「俺はなぁ…実は息子も欲しかったんだよなぁ」
男「はい?」
71: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:03:47 ID:t7QQTfvI
幼父「公園でキャッチボールとかよ」
幼父「公園でサッカーとかよ」
幼父「公園でフリスビーとかよ」
幼父「公園で50メートル走とかよ」
幼父「公園でピクニックとかよ」
幼父「…あと公園でキャッチボールとかよ」
男(キャッチボール2回言った)
幼父「まぁ、色々やりたかった訳だ」
幼父「公園でサッカーとかよ」
幼父「公園でフリスビーとかよ」
幼父「公園で50メートル走とかよ」
幼父「公園でピクニックとかよ」
幼父「…あと公園でキャッチボールとかよ」
男(キャッチボール2回言った)
幼父「まぁ、色々やりたかった訳だ」
72: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:04:31 ID:t7QQTfvI
男「…今言った事、全部幼とやってましたよね?」
幼父「うむ。幼ちゃんは活発な娘に育ってくれたからな!」
幼父「でもよ、あのじゃじゃ馬が成人して、週末は酒飲んで帰って来るんだぜ?」
幼父「俺も歳取る訳だわな」
男「そりゃそうでしょう。僕らももう二十歳ですし」
幼父「もちろんいつかこんな日が来ると解ってはいたんだぜ?」
幼父「そしてっ!この台詞を言う時を20年待ったぜっ!」
男「え?」
幼父「うむ。幼ちゃんは活発な娘に育ってくれたからな!」
幼父「でもよ、あのじゃじゃ馬が成人して、週末は酒飲んで帰って来るんだぜ?」
幼父「俺も歳取る訳だわな」
男「そりゃそうでしょう。僕らももう二十歳ですし」
幼父「もちろんいつかこんな日が来ると解ってはいたんだぜ?」
幼父「そしてっ!この台詞を言う時を20年待ったぜっ!」
男「え?」
73: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:05:13 ID:t7QQTfvI
幼父「どこの馬の骨とも解らん奴に娘はやれん!!」
男「!?」
幼父「……なーんてな?」
男「…は、はい」
幼父「ところがどうだ?可愛い娘を嫁にくださいって言ってきた奴はさ」
幼父「俺がおしめを替えた事がある奴なんだぜ?」
男「……」
男「!?」
幼父「……なーんてな?」
男「…は、はい」
幼父「ところがどうだ?可愛い娘を嫁にくださいって言ってきた奴はさ」
幼父「俺がおしめを替えた事がある奴なんだぜ?」
男「……」
74: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:05:52 ID:t7QQTfvI
幼父「お前が生まれた時、お前の両親の次にお前を抱っこしたのは俺なんだぜ?」
幼父「そんなん、俺が言いたかった台詞、言えねーじゃん」
幼父「どこの馬だか知りすぎてるくらい知ってるからな」
男「なんか、すみません」
幼父「謝るなよー。俺が悪い事してるみたいだろ?」
男「でもちょっと、なんか、すみません」
幼父「他の誰が来ても取り敢えず娘はやれん!って言っただろうけどよ」
幼父「お前が相手じゃ、なんも言えねーよ」
幼父「そんなん、俺が言いたかった台詞、言えねーじゃん」
幼父「どこの馬だか知りすぎてるくらい知ってるからな」
男「なんか、すみません」
幼父「謝るなよー。俺が悪い事してるみたいだろ?」
男「でもちょっと、なんか、すみません」
幼父「他の誰が来ても取り敢えず娘はやれん!って言っただろうけどよ」
幼父「お前が相手じゃ、なんも言えねーよ」
75: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:06:26 ID:t7QQTfvI
男「じゃ、じゃあ!」
幼父「ただし条件がある」
男「な、なんでしょう?」
幼父「俺、今からすげーまともな事言うぜ?」
男「…それはフリじゃないですよね?」
幼父「フリじゃねーよ」
男「話の腰を折ってすいません」
幼父「お前を婿に~貰う前に~言っておきたい~事がある~」
男「……」
幼父「ただし条件がある」
男「な、なんでしょう?」
幼父「俺、今からすげーまともな事言うぜ?」
男「…それはフリじゃないですよね?」
幼父「フリじゃねーよ」
男「話の腰を折ってすいません」
幼父「お前を婿に~貰う前に~言っておきたい~事がある~」
男「……」
76: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:07:23 ID:t7QQTfvI
幼父「そんな目で見るなよ」
男「やっぱりおじさんと幼って親子ですよね」
幼父「条件!条件な!」
男「はい」
幼父「まず、お前らは成人したとは言え、大学生だ」
男「はい」
幼父「しかも、2人共、ちゃんとやりたい事があって入った大学だろ?」
男「はい」
男「やっぱりおじさんと幼って親子ですよね」
幼父「条件!条件な!」
男「はい」
幼父「まず、お前らは成人したとは言え、大学生だ」
男「はい」
幼父「しかも、2人共、ちゃんとやりたい事があって入った大学だろ?」
男「はい」
77: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:08:07 ID:t7QQTfvI
幼父「だからな、その、ほら」
男「籍を入れるのはちゃんと就職して生活基盤が出来てから…ですか?」
幼父「いやいやいや……お前な?結婚ってのはな」
幼父「基本的に成人してりゃあ誰でも出来るだろ?制度的には親の許可はいらんだろ?」
幼父「もしそうしたいなら、明日にでも入籍しちまえよ」
男「えっ?」
男「籍を入れるのはちゃんと就職して生活基盤が出来てから…ですか?」
幼父「いやいやいや……お前な?結婚ってのはな」
幼父「基本的に成人してりゃあ誰でも出来るだろ?制度的には親の許可はいらんだろ?」
幼父「もしそうしたいなら、明日にでも入籍しちまえよ」
男「えっ?」
78: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:08:46 ID:t7QQTfvI
幼父「お前と幼ちゃんが結婚するって事はだ」
幼父「お互いの両親の戸籍から抜けて、お前らだけの戸籍が出来るって事だ」
幼父「それが結婚って事だ」
男「いや、でもそれは…」
幼父「それは2人で話し合って決めろよ。俺らは何も言わねーよ」
男「おじさん、真面目な話しになってますね」
幼父「俺の理性が超頑張ってんだよ」
幼父「お互いの両親の戸籍から抜けて、お前らだけの戸籍が出来るって事だ」
幼父「それが結婚って事だ」
男「いや、でもそれは…」
幼父「それは2人で話し合って決めろよ。俺らは何も言わねーよ」
男「おじさん、真面目な話しになってますね」
幼父「俺の理性が超頑張ってんだよ」
79: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:09:34 ID:t7QQTfvI
男「じゃあ、条件って何ですか?」
幼父「子作り厳禁!」
男「お、おぉう…」
幼父「ま、お前らの事だからどうせその……まだなんだろ?」
男「まだ…ですね」
幼父「……などと偉そうな事を言ったが、だ」
幼父「しかしちゃんと避妊するなら、しても良いと俺は思う!」
幼父「年頃の男女なんだからな!」
男「は、はぁ…」
幼父「子作り厳禁!」
男「お、おぉう…」
幼父「ま、お前らの事だからどうせその……まだなんだろ?」
男「まだ…ですね」
幼父「……などと偉そうな事を言ったが、だ」
幼父「しかしちゃんと避妊するなら、しても良いと俺は思う!」
幼父「年頃の男女なんだからな!」
男「は、はぁ…」
80: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:10:15 ID:t7QQTfvI
幼父「そう言う事が全然無いと逆に不健全であるとも思うしな!」
男「……おじさん、言ってて恥ずかしくないですか?」
幼父「恥ずかしいから酔いでごまかしてんだよ!」
男「…でもまぁ、はい。それは守ります」
幼父「大学卒業して、就職して、ある程度落ち着いてから、子供は作れ!」
男「はいっ」
幼父「……絶対にだぞ?」
男「解ってます」
男「……おじさん、言ってて恥ずかしくないですか?」
幼父「恥ずかしいから酔いでごまかしてんだよ!」
男「…でもまぁ、はい。それは守ります」
幼父「大学卒業して、就職して、ある程度落ち着いてから、子供は作れ!」
男「はいっ」
幼父「……絶対にだぞ?」
男「解ってます」
81: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:10:56 ID:t7QQTfvI
幼父「あとこの事、幼ちゃんには言うなよ」
男「絶対言いませんよ」
幼父「大人同士の約束だからな?」
男「はい!」
幼父「…孫の顔が早く見たいではあるんだけどな?」
男「はいっ!頑張りますっ!」
男「絶対言いませんよ」
幼父「大人同士の約束だからな?」
男「はい!」
幼父「…孫の顔が早く見たいではあるんだけどな?」
男「はいっ!頑張りますっ!」
82: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:12:03 ID:t7QQTfvI
幼父「次に、家の事なんだがな」
男「はい?家ですか?」
幼父「お前ら、結婚したらアパート借りて2人で暮らすの?」
男「すぐにでは無いですけど、アパート借りようかって話しは出てますね」
男「少しずつですけどバイトして貯金もしてますし」
幼父「あのよ、これは条件って言うか、提案なんだけどよ」
男「はい」
男「はい?家ですか?」
幼父「お前ら、結婚したらアパート借りて2人で暮らすの?」
男「すぐにでは無いですけど、アパート借りようかって話しは出てますね」
男「少しずつですけどバイトして貯金もしてますし」
幼父「あのよ、これは条件って言うか、提案なんだけどよ」
男「はい」
83: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:12:54 ID:t7QQTfvI
幼父「ウチとお前んちの2階ってちょっとおかしい作りだと思わねぇ?」
男「はい?何の話ですか?」
幼父「まず、お前の部屋と幼ちゃんの部屋、近すぎねぇ?」
男「そうですね…わざわざ出窓にしてありますもんね」
幼父「そして俺んちは2階にも風呂がある」
男「あぁ、今は幼専用になってるって聞きましたけど」
幼父「お前んちの2階、ベランダが不自然に広すぎねぇ?」
男「それはまぁ…でも昔からですし」
男「はい?何の話ですか?」
幼父「まず、お前の部屋と幼ちゃんの部屋、近すぎねぇ?」
男「そうですね…わざわざ出窓にしてありますもんね」
幼父「そして俺んちは2階にも風呂がある」
男「あぁ、今は幼専用になってるって聞きましたけど」
幼父「お前んちの2階、ベランダが不自然に広すぎねぇ?」
男「それはまぁ…でも昔からですし」
84: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:13:32 ID:t7QQTfvI
幼父「実は俺と男父でな、20年前に計画した事があるんだよ」
男「なんですか?」
幼父「お前ら結婚したら、ウチと隣りの2階をくっつけて、そこに住めよ」
男「はぁぁぁ?」
幼父「リフォームして三世帯住宅にだな…」
男「ちょ、何ですかそれ!初めて聞きましたけど?」
幼父「初めて言ったからなー」
男「なんですか?」
幼父「お前ら結婚したら、ウチと隣りの2階をくっつけて、そこに住めよ」
男「はぁぁぁ?」
幼父「リフォームして三世帯住宅にだな…」
男「ちょ、何ですかそれ!初めて聞きましたけど?」
幼父「初めて言ったからなー」
85: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:14:19 ID:t7QQTfvI
幼父「お前んちのベランダなー、あそこは最初からキッチンに改装しやすく作ってあるんだ」
男「マジですか…なんですかその変な計画」
幼父「大切に育てた娘を遠くにやりたくないって思うはずだと、20年前の俺は思った訳だ」
幼父「それ言ったら男父がこの計画を出してきやがったんだ」
男「オヤジが…」
幼父「お互いの子供同士が結婚したら、そんな住宅に改装出来る様にしようぜってな」
幼父「1週間で設計図書いて来たんだぜ?2軒とも大改造になるやつだけど」
男「変人ですいません」
男「マジですか…なんですかその変な計画」
幼父「大切に育てた娘を遠くにやりたくないって思うはずだと、20年前の俺は思った訳だ」
幼父「それ言ったら男父がこの計画を出してきやがったんだ」
男「オヤジが…」
幼父「お互いの子供同士が結婚したら、そんな住宅に改装出来る様にしようぜってな」
幼父「1週間で設計図書いて来たんだぜ?2軒とも大改造になるやつだけど」
男「変人ですいません」
86: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:15:09 ID:t7QQTfvI
幼父「まぁ、後々の事は解らんがな」
幼父「しばらくはそれでいいじゃん?」
男「いいじゃん?じゃないですよ…そんなリフォームするお金も無いですし」
幼父「お前、俺らの年収いくらだと思ってんの?」
男「知らないですけど……」
幼父「リフォーム代くらい、俺らが出すっつーの」
男「でもそれは……」
幼父「しばらくはそれでいいじゃん?」
男「いいじゃん?じゃないですよ…そんなリフォームするお金も無いですし」
幼父「お前、俺らの年収いくらだと思ってんの?」
男「知らないですけど……」
幼父「リフォーム代くらい、俺らが出すっつーの」
男「でもそれは……」
87: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:15:43 ID:t7QQTfvI
幼父「気になるよな、お前の性格じゃ」
男「ならない訳無いですよ」
幼父「そう言うだろうと思ってこんなの作っておいた」
サッ
男「借用書ですね」
幼父「金額はまぁ、ちゃんと業者に見積もり出してもらわないと書けないが」
幼父「俺らから借りて、お前がちゃんと返すって事で良いんじゃないか?」
男「……」
男「ならない訳無いですよ」
幼父「そう言うだろうと思ってこんなの作っておいた」
サッ
男「借用書ですね」
幼父「金額はまぁ、ちゃんと業者に見積もり出してもらわないと書けないが」
幼父「俺らから借りて、お前がちゃんと返すって事で良いんじゃないか?」
男「……」
88: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:16:27 ID:t7QQTfvI
幼父「それともアパートでキャッキャウフフな生活を夢見てんのか?」
男「いや、そう言う訳じゃないですけど…」
幼父「大丈夫、お前らが住む2階にも玄関はちゃんと作るからな」
幼父「家の中の階段も撤去だなー」
男「……てかそこまで考えてるなら、もう断れないですよね、この話」
幼父「20年温めてた計画だからなー」
幼父「だがしかし!これはあくまでも提案だからな?」
男「解りました。幼とも相談してからちゃんと返事します」
幼父「お!即答しなかったのは偉いぞ。ほれ、最後の一杯をやろう」
トクトク
男「ありがとうございます」
グビッ
男「いや、そう言う訳じゃないですけど…」
幼父「大丈夫、お前らが住む2階にも玄関はちゃんと作るからな」
幼父「家の中の階段も撤去だなー」
男「……てかそこまで考えてるなら、もう断れないですよね、この話」
幼父「20年温めてた計画だからなー」
幼父「だがしかし!これはあくまでも提案だからな?」
男「解りました。幼とも相談してからちゃんと返事します」
幼父「お!即答しなかったのは偉いぞ。ほれ、最後の一杯をやろう」
トクトク
男「ありがとうございます」
グビッ
89: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:17:33 ID:t7QQTfvI
幼父「お前が幼ちゃんと結婚すればよー」
男「はい」
幼父「家族みんなで酒飲む事も増えるだろうなー」
男「そうですね、あの2人は理由つけてはお酒飲みたがりますから」
幼父「……でもこうしてな」
男「はい?」
幼父「たまにはサシで飲みてぇな」
男「…はい。次は俺がもてなしますよ」
幼父「おう、そうしてくれよ」
男「はい」
幼父「家族みんなで酒飲む事も増えるだろうなー」
男「そうですね、あの2人は理由つけてはお酒飲みたがりますから」
幼父「……でもこうしてな」
男「はい?」
幼父「たまにはサシで飲みてぇな」
男「…はい。次は俺がもてなしますよ」
幼父「おう、そうしてくれよ」
90: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:18:18 ID:t7QQTfvI
男「……おじさん、今日俺が結婚の事話すって解ってましたよね?」
男「だから今日、晩酌に付き合えって言ったんですよね?」
幼父「まぁそうだな」
男「何で解ったんですか?」
幼父「フフ…あんなの見せられたらなぁ」
男「あんなの?」
幼父「お前、幼ちゃんに指輪あげたろ?」
男「は、はい」
男「だから今日、晩酌に付き合えって言ったんですよね?」
幼父「まぁそうだな」
男「何で解ったんですか?」
幼父「フフ…あんなの見せられたらなぁ」
男「あんなの?」
幼父「お前、幼ちゃんに指輪あげたろ?」
男「は、はい」
91: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:19:09 ID:t7QQTfvI
幼父「その指輪をよー、左手の薬指にはめてウットリしてんのよ、毎朝」
男「そ、そうなんですか?しばらくはめずに隠しておくって……」
幼父「朝飯食ってる時、必ずやるんだ。そりゃ俺らも気付くっての」
男「そうでしたか……俺が言うまで隠しててって言ったんですけどね」
幼父「幼ちゃんを責めるなよ?」
男「責めませんよ」
幼父「小さい頃からの夢が叶うんだ。そりゃあ嬉しいだろ、隠せないだろ」
男「…そうですね」
男「そ、そうなんですか?しばらくはめずに隠しておくって……」
幼父「朝飯食ってる時、必ずやるんだ。そりゃ俺らも気付くっての」
男「そうでしたか……俺が言うまで隠しててって言ったんですけどね」
幼父「幼ちゃんを責めるなよ?」
男「責めませんよ」
幼父「小さい頃からの夢が叶うんだ。そりゃあ嬉しいだろ、隠せないだろ」
男「…そうですね」
92: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:20:04 ID:t7QQTfvI
幼父「お前から言ってくるのを待とうかとも思ったんだがな」
幼父「待ちきれなかったから今日お前を呼んだんだわ、ははは」
男「おじさん我慢が苦手ですもんね」
幼父「まーな」
男「……必ず幸せにしますから」
幼父「フフ…くすぐってぇ台詞だねぇ…悪くねぇ心持ちだぜー」
ゴロン
幼父「待ちきれなかったから今日お前を呼んだんだわ、ははは」
男「おじさん我慢が苦手ですもんね」
幼父「まーな」
男「……必ず幸せにしますから」
幼父「フフ…くすぐってぇ台詞だねぇ…悪くねぇ心持ちだぜー」
ゴロン
93: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:20:39 ID:t7QQTfvI
幼父「今日はもうこれでカンバンだ!」
男「おじさん、ここで寝たら大変ですよ?俺が」
幼父「良いじゃねぇか、俺の家だぜ?」
男「寝室まで運ぶのが大変なんですよ!」
幼父「大事な事は全部話したし、全部聞いた」
幼父「もう今日はここで寝る!」
男「ダメですよ!ほら、肩貸しますからちゃんと立って下さいよ」
よろっ
男「おじさん、ここで寝たら大変ですよ?俺が」
幼父「良いじゃねぇか、俺の家だぜ?」
男「寝室まで運ぶのが大変なんですよ!」
幼父「大事な事は全部話したし、全部聞いた」
幼父「もう今日はここで寝る!」
男「ダメですよ!ほら、肩貸しますからちゃんと立って下さいよ」
よろっ
94: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:21:20 ID:t7QQTfvI
幼父「うー!おぶれっ!」
ぎゅうっ
男「うげっ…おじさん、首っ…苦しっ…」
幼父「息子の背中ってのはこんな感じか…良いな…」
ぎゅーーー
男「げはっ!がはっ!」
ドサッバタン
ガチャガチャ
バタン
幼「ただいまぁ………あ!?」
男・幼父「……」
幼「実の父親にまさかの寝取られ!?」
ぎゅうっ
男「うげっ…おじさん、首っ…苦しっ…」
幼父「息子の背中ってのはこんな感じか…良いな…」
ぎゅーーー
男「げはっ!がはっ!」
ドサッバタン
ガチャガチャ
バタン
幼「ただいまぁ………あ!?」
男・幼父「……」
幼「実の父親にまさかの寝取られ!?」
95: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:22:03 ID:t7QQTfvI
男「変な事を口走らないでよ!ちょ…おじさん、起きて下さい!」
幼父「……父親ってのは自分の娘を寝取られる様なもんだよなぁ」
男「おじさんまで変な事言わないで下さいよ!」
幼「私が居ない間に…私の家でなんて!」
男「幼も酔ってる?酔ってるよね?」
幼「サークル活動だから仕方無いでしょ!」
男「おじさんを寝室に連れて行こうとしたら、首を絞められて倒れて…」
幼父「言い訳ぁ見苦しいぜぇ、男……しっかり…しろよ……」
ぐんにゃり
幼父「……父親ってのは自分の娘を寝取られる様なもんだよなぁ」
男「おじさんまで変な事言わないで下さいよ!」
幼「私が居ない間に…私の家でなんて!」
男「幼も酔ってる?酔ってるよね?」
幼「サークル活動だから仕方無いでしょ!」
男「おじさんを寝室に連れて行こうとしたら、首を絞められて倒れて…」
幼父「言い訳ぁ見苦しいぜぇ、男……しっかり…しろよ……」
ぐんにゃり
96: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:22:38 ID:t7QQTfvI
男「おじさん!ここで寝ないで!取り敢えず起き上がって…」
幼「男、どう言う事かちょっと説明して!」
男「おじさんに晩酌に付き合えって言われたから来たんだよ」
幼「そうなんだ…で、今まで飲んでたの?」
男「うん」
幼「ちょっとお父さん!男と飲むなら私も一緒にって言ったでしょ!」
幼父「んんー」
幼「男、どう言う事かちょっと説明して!」
男「おじさんに晩酌に付き合えって言われたから来たんだよ」
幼「そうなんだ…で、今まで飲んでたの?」
男「うん」
幼「ちょっとお父さん!男と飲むなら私も一緒にって言ったでしょ!」
幼父「んんー」
97: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:23:16 ID:t7QQTfvI
幼「お父さん?ちょっと…お父さん?」
ユサユサ
幼父「んー」
ゴロン
男「酔いつぶれちゃったね」
幼「男、悪いけど肩貸して貰える?」
男「もちろん」
ユサユサ
幼父「んー」
ゴロン
男「酔いつぶれちゃったね」
幼「男、悪いけど肩貸して貰える?」
男「もちろん」
98: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:23:59 ID:t7QQTfvI
・
・
幼「どっこい……しょーーーーっと」
ブンッ
ドサッ
幼父「んがっ……んん…」
男「幼、ちょっと乱暴だよ」
幼「お父さんが悪いと思うんだよね」
幼「男と家で飲む時は絶対一緒にって言ってあったのに」
・
幼「どっこい……しょーーーーっと」
ブンッ
ドサッ
幼父「んがっ……んん…」
男「幼、ちょっと乱暴だよ」
幼「お父さんが悪いと思うんだよね」
幼「男と家で飲む時は絶対一緒にって言ってあったのに」
99: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:25:43 ID:t7QQTfvI
男「まぁ、男同士の話があったから」
幼「そうなんだ……何の話?」
男「お嬢さんを嫁にくださいって言ったよ」
幼「マジで!?」
男「うん、ちゃんとお願いしたんだ」
幼「そ、それで…お父さんは何て?」
男「承知してくれたよ…て言うかおじさん最初から解ってたよ」
幼「そうなんだ……何の話?」
男「お嬢さんを嫁にくださいって言ったよ」
幼「マジで!?」
男「うん、ちゃんとお願いしたんだ」
幼「そ、それで…お父さんは何て?」
男「承知してくれたよ…て言うかおじさん最初から解ってたよ」
100: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:26:19 ID:t7QQTfvI
幼「え?解ってた?まさか超能力?」
男「違うよ……幼、指輪を毎朝指にはめて眺めてたんでしょ?」
幼「え?あー……まぁそのー」
男「別に責めてる訳じゃないよ。でもおじさん達、それで気付いたんだって」
幼「我慢出来なかったのです……すまぬ!」
男「だから責めてないって」
幼「でも…そっか、言ってくれたんだね」
幼「超嬉しいよ、男」
ぎゅうっ
男「違うよ……幼、指輪を毎朝指にはめて眺めてたんでしょ?」
幼「え?あー……まぁそのー」
男「別に責めてる訳じゃないよ。でもおじさん達、それで気付いたんだって」
幼「我慢出来なかったのです……すまぬ!」
男「だから責めてないって」
幼「でも…そっか、言ってくれたんだね」
幼「超嬉しいよ、男」
ぎゅうっ
101: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:27:06 ID:t7QQTfvI
男「うん…まぁ先制されて焦ったけどね」
幼「えへへ…ついに願いが叶う日が来るんだねー」
男「籍を入れるのは大学卒業して、就職してからにしようね」
幼「うん。しばらくはバタバタするだろうしね」
スリスリ
男「ま、まずは卒論があるからなぁ」
幼「うん、同時進行で就活もあるしねぇ」
スリスリ
幼「えへへ…ついに願いが叶う日が来るんだねー」
男「籍を入れるのは大学卒業して、就職してからにしようね」
幼「うん。しばらくはバタバタするだろうしね」
スリスリ
男「ま、まずは卒論があるからなぁ」
幼「うん、同時進行で就活もあるしねぇ」
スリスリ
102: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:27:47 ID:t7QQTfvI
男「幼、相当酔ってる?」
幼「えへへー。今日はコンパじゃなくて普通の酒会だったからねー」
幼「ガチで飲んで来ました!」
男「だろうね」
幼「でも良い感じの酔い具合だよー。ぐんにゃりしてないしー」
スリスリ
男「そっか」
幼「それに……今、すっごく気分良いし」
スリスリ
幼「えへへー。今日はコンパじゃなくて普通の酒会だったからねー」
幼「ガチで飲んで来ました!」
男「だろうね」
幼「でも良い感じの酔い具合だよー。ぐんにゃりしてないしー」
スリスリ
男「そっか」
幼「それに……今、すっごく気分良いし」
スリスリ
103: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:29:32 ID:t7QQTfvI
男「ほっぺたすりよせてくるのは良いんだけど…」
幼「……良いけど?」
男「……」
幼「良いでしょ?軽いやつなら」
男「酔った幼がキス魔になるなんてなぁ」
幼「男とだけだからね?」
男「解ってるよ」
幼「……良いけど?」
男「……」
幼「良いでしょ?軽いやつなら」
男「酔った幼がキス魔になるなんてなぁ」
幼「男とだけだからね?」
男「解ってるよ」
104: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:30:13 ID:t7QQTfvI
幼「だから、ね?一回だけっ」
男「んー」
ぎゅうっ
幼「男…愛してるよ…」
男「……俺もだよ、幼」
幼「ん…」
スッ
ギシッ
男「んー」
ぎゅうっ
幼「男…愛してるよ…」
男「……俺もだよ、幼」
幼「ん…」
スッ
ギシッ
105: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:30:57 ID:t7QQTfvI
男「…待った!」
幼「な、何?」
男「……おじさん、見てますよね?」
幼「え?」
男「…見てますよね?」
幼父「……んだよー、つまんねーやつだなー」
幼「あ、起きてたんだ、お父さん」
幼「な、何?」
男「……おじさん、見てますよね?」
幼「え?」
男「…見てますよね?」
幼父「……んだよー、つまんねーやつだなー」
幼「あ、起きてたんだ、お父さん」
106: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:31:31 ID:t7QQTfvI
幼父「折角気を利かせて酔い潰れた振りしてやってんのに好意を無にすんなよな」
幼父「ちゅーぐらいしろっつーの」
幼父「無粋だよ無粋」
男「出歯亀の方が無粋だと思いますけど」
幼「そうだよ、お父さん。趣味悪いよ」
幼父「元々は放り投げられたから酔いが覚めたんだがなー?」
幼「う……」
幼父「おい男、解ってんだろうな?」
男「ちゃんと解ってますよ」
幼「何?」
男「こっちの話だよ」
幼「それって…」
幼父「ちゅーぐらいしろっつーの」
幼父「無粋だよ無粋」
男「出歯亀の方が無粋だと思いますけど」
幼「そうだよ、お父さん。趣味悪いよ」
幼父「元々は放り投げられたから酔いが覚めたんだがなー?」
幼「う……」
幼父「おい男、解ってんだろうな?」
男「ちゃんと解ってますよ」
幼「何?」
男「こっちの話だよ」
幼「それって…」
107: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:32:24 ID:t7QQTfvI
幼父「おーし!そんじゃ3人で飲み直すか?」
男「え?今からですか?」
幼父「男が持ってきた泡盛もあるしな?」
幼「お!いいね~!古酒飲みたいー」
男「う~ん……でももう遅いですし」
男「それにつまみがもう無いんですよね?」
男「え?今からですか?」
幼父「男が持ってきた泡盛もあるしな?」
幼「お!いいね~!古酒飲みたいー」
男「う~ん……でももう遅いですし」
男「それにつまみがもう無いんですよね?」
108: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:33:24 ID:t7QQTfvI
幼父「大丈夫!作り置きのポテトサラダがある」
幼父「あと、じゃがいもをスライスして揚げればポテチにもなるし」
幼父「だから良いだろ?男」
幼「台所の方の冷蔵庫にはエビス冷えてますよ!」
幼「だから良いでしょ?男」
男「んーーーーー」
幼父「な?」 幼「ね?」
男「……それじゃ、今夜はとことんお付き合いしますかね!」
幼・幼父「やー!」
こうして夜は更けていった……
・
・
幼父「あと、じゃがいもをスライスして揚げればポテチにもなるし」
幼父「だから良いだろ?男」
幼「台所の方の冷蔵庫にはエビス冷えてますよ!」
幼「だから良いでしょ?男」
男「んーーーーー」
幼父「な?」 幼「ね?」
男「……それじゃ、今夜はとことんお付き合いしますかね!」
幼・幼父「やー!」
こうして夜は更けていった……
・
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109: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:35:00 ID:t7QQTfvI
翌日
幼馴染の母「な、何なのこれはっ!」
幼母「散らかった酒瓶、抱き合って雑魚寝する三人…」
幼母「あっ!!私の大切な三線の弦が……ぜ、全部切れてるっ!!!」
幼母「こんな……こんなにっ!!!」
ワナワナワナ
幼母「こらーーっ!三人とも起きろーーーーーーーっ!もう昼過ぎよっ!」
男・幼・幼父「ふがっ!?」
この後、幼母さんにめっちゃ怒られた
おわり
幼馴染の母「な、何なのこれはっ!」
幼母「散らかった酒瓶、抱き合って雑魚寝する三人…」
幼母「あっ!!私の大切な三線の弦が……ぜ、全部切れてるっ!!!」
幼母「こんな……こんなにっ!!!」
ワナワナワナ
幼母「こらーーっ!三人とも起きろーーーーーーーっ!もう昼過ぎよっ!」
男・幼・幼父「ふがっ!?」
この後、幼母さんにめっちゃ怒られた
おわり
110: ◆L0dG93FE2w 2014/07/25(金) 21:36:14 ID:t7QQTfvI
これで終わりです
読んでくれた人がいたら嬉しいです
このSSは
男「え?もう?」幼馴染「はーい」
読んでくれた人がいたら嬉しいです
このSSは
男「え?もう?」幼馴染「はーい」
http://ssflash.net/archives/1858433.html
の続きというか、後日談というか、そういうやつです
スレが落ちる前に料理のレシピと写真をアップするつもりです
次スレは
男「僕の初恋」
ってタイトルで立てると思います
見かけたら読んでもらえると嬉しいです
では。
の続きというか、後日談というか、そういうやつです
スレが落ちる前に料理のレシピと写真をアップするつもりです
次スレは
男「僕の初恋」
ってタイトルで立てると思います
見かけたら読んでもらえると嬉しいです
では。
111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/25(金) 21:38:53 ID:EDN0I1Yc
乙!
いい話だった
いい話だった
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