モバP「霊感少女が望む事」
- 1 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 18:42:44.84 ID:wUy7xbsQ0
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某日 事務所
P(……ホラー映画『聖靴学園の七不思議』は、上映されてから大反響を呼び、今年度上半期の映画興行収入トップという大成功に終わった)
P(おかげで事務所の売り上げも上昇。元々人気はあったので、今やウチのアイドルをテレビ・雑誌で見ない日は無い)
P(そして、多くのアイドルが映画で共演したおかげか、事務所内の空気は更に明るく、和やかな雰囲気にもなった)
P(どうやら普段話さない事務所仲間とも話す機会が出来たため、上から下まで隔たりが無くなったようだ)
P(そう……今回の映画撮影は大成功だった。ここにいる数多くのプロデューサーの1人として、本当に嬉しい)
P(……本当に嬉しいのだ。何から何まで嬉しいことずくめ、悪いことは1つもないんだが……その……)
P「……」チラッ
小梅「……♪」ギュ
P(今映画の主役であった担当アイドルの小梅が……あの撮影以来、俺から離れなくなりました)
※備考
白坂小梅・主演:『聖靴学園の七不思議』
- 2 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 18:44:17.95 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「♪ ……♪」ギュギュ
P「あー……小梅?」
小梅「? Pさん、な、なに……?」ギュー
P「うーんと、傍に居ることは全く問題ないんだけどな。こう、ずっと腕に抱きつかれてるとPCのキーが……作業が出来なくて……」
小梅「あっ、ご、ごめんなさい……」パッ
P「ああいや、こっちこそごめんな。折角小梅が傍に居てくれるのに……しかも、立ったままで疲れたろ?」
- 3 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 18:45:17.68 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「う、ううん、だいじょぶ。それに……お仕事だから、悪いのは私…………あっ」ポフ
P「?」
小梅「ふふ……いいこと、思いついたの。……よい、しょ」カラカラ
P(小梅が隣のデスクから座椅子持ってきて……)
小梅「んしょ……こう、して。……こう」ポフン
P(……俺の隣に座椅子を付けて、座った)
小梅「これなら、立ったままじゃないし……そ、それに」
サワサワ
P「んおっ?」
小梅「邪魔にならないよう……Pさんに触れられる、ね? へへ……」パァァ
P(小梅が俺の腿を嬉しそうになでなでしてる…………くっそ可愛い)
- 4 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 18:47:47.71 ID:wUy7xbsQ0
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P「お、おう、そうだな。……でも、俺の腿なんて触って楽しいのか?」
小梅「うん、楽しくて……Pさんの、傍にいる感じがするの」
P「……なるほど」
小梅「それが、すごく……嬉しい、です。えへへ……」テレレ
P(言って恥ずかしくなったのかテレテレしてる小梅くっそ可愛い。もう1回言うわ、小梅くっそ可愛い)
- 6 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 18:52:22.86 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「ぴ、Pさんは、そのままお仕事……して、いいよ?」
P「ん……そうだな。小梅はその為にこうしてくれたんだもんな。……ありがと、小梅」ナデナデ
小梅「あっ……褒めて貰うと……ぽかぽか、するね。不思議、不思議……」サワサワ
P「……仕事始めると俺、あまり話せなくなるけど平気か?」
小梅「うん、へ、平気。こうしてるだけで、私……十分だから」
P「……そっか。俺、集中しちゃうと声聞こえなくなるかもしれないから、何かあったらぺちぺちしてくれ」
小梅「うん、ぺちぺち……する。こう、かな……?」ヘヨッヘヨッ
P(ぺちぺちするためにダボダボの袖で素振りしてる小梅……可愛い)
P「ああ、それだけスナップ利いてれば大丈夫だ。じゃ、パパッと仕事片付けるから待っててな?」カタンッ
小梅「が、頑張ってね……?」サワサワ
P「おう、任せろ任せろー」カチッカチッ
カタカタ カタカタカタカタタ…
小梅「ふふ、Pさん、Pさん……♪」サワサワ
ちひろ(端から見ると小梅ちゃんがプロデューサーさんの太ももを触っているだけの光景に見えるんですが、何なんですかねアレ……?)
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- 7 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 18:53:58.27 ID:wUy7xbsQ0
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次の日 事務所
小梅「……り、理由?」
P「そう、理由思いっきり聞きそびれてたからな。小梅、ここ最近はずっと俺の傍に居てくれるけど……何で?」
小梅「……知り、たい?」コテッ
P(お人形さんみたいに首傾げる小梅可愛い……)
P「ああ、知りたいな。前々からこうして一緒だったけど、こうも傍に居る事ってあんまり無かったし」
小梅「そっか……じゃあ、教えてあげる。私が……Pさんの傍に居る、理由……」
- 8 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 18:56:07.44 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「えと……わ、私……この前の撮影で、見つけたの。アイドル……ずっとやっていく、コツ」
P「あ、撮影って聖靴学園の時の事か? そういえば本番前、ロケ地の学校を探索してたときに小梅言ってたな……?」
小梅「うん、マキノさん、メアリーちゃん、奥山さん、響子さん……みんなで探検して、た、楽しかったね?」
P「俺としては、撮影よりも力入っちゃったなぁ。小梅と一緒にホラーっぽい場所たくさん探索して……怖かったけど、凄く楽しかった」
小梅「よ、良かった……あ、でも、初めからあの場所……わるい子、居なかったの」
P「七不思議と言っても、結局は《噂》だったんだよな。最後の噂以外は、アイドルやペットとかの仕業だったし……」
- 9 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 19:03:09.94 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「あ、そうじゃなくて……幽霊のこと、だよ?」
P「……はい?」
小梅「……え? あ……ごめんね、そうだったね……ううん、Pさん、なんでもない」フルフル
P「!? ま、待って小梅、今どこ見て話してたの? ちょっと小梅!?」
小梅「あ……話、逸れちゃったね。えっと、えーと……」
P「お、おう、その話は無かった事にするのな。な、無かったことでいいんだな? ……えーと、アイドルを続けるコツが、ど、どうしたんだ?」
- 10 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 19:05:36.67 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「あっ、う、うん。アイドル、ずっとやっていくコツ……。それはね……Pさんと、いっしょに居ること……なの」
P「……俺と?」
小梅「あ、アイドルって、生き残るの……難しいよね? だから、私を守ってくれるPさんと、いっしょに居れば……ずっとアイドル、出来ると思う」
P「守る、か。うーむ……すまん、小梅を守ってるつもりってなかったんだけども……」
小梅「ううん、Pさんと居ると……いつもが、もっと、楽しいことになるよ? だ、だから……」トテトテ
P「小梅?」
小梅「それが、とっても、守って貰えてる感じがして……う、嬉しいの」ピトッ
P(寄り添うように近づいて俺の腕つまんでる小梅めっちゃキュート……)
- 12 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 19:15:46.59 ID:wUy7xbsQ0
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P「……なるほど。だからここ最近はずっと傍に居てくれたんだな、ありがとなー」ナデナデ
小梅「う、うん。あ……Pさんに教えちゃったから……これからは、もっといっしょにいる、ね?」ピトッ
P「……もっと?」
小梅「えと……いっしょに、ごはんとか、食べに行ったり……?」
P「あー、そういう……ふむ、それじゃあ早速、今日は一緒に晩ご飯食べに行くか?」
小梅「えっ……い、いいの……?」
P「それくらいお安いご用だ。しかも小梅の頼みとあれば、受けない理由がない」
小梅「ほ、ホント……? わ、わ、う、嬉しい……!」ピョコピョコ
P(ちっちゃくぴょんぴょんする小梅、So Cute……)
- 13 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 19:21:21.24 ID:wUy7xbsQ0
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P「それじゃ、早速近くのレストランとか調べてみよう。小梅、好きな場所選んで良いからなー」カタカタ
小梅「うん、うんっ。ど、どれにしようかな……」
P「小梅がティンと来たところ選んでくれればいいぞ。あー、他の子もいれば誘ったんだけども……」
小梅「あ……呼んで、おさいふ、平気?」
P「平気平気。小梅、映画の撮影の時に『みんなで食べると美味しい』って言ってたからさ。それなら1人でも多くの仲間と一緒に食べれば、より一層美味しくなるだろ?」
小梅「わぁ……Pさん、優しい…………あっ、それなら……!」トテトテ
P「およ、小梅、どこに……?」
- 14 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 19:24:59.88 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「……あ、あのっ」ヒョイッ
ちひろ「にゃひゃっ!? こ、小梅ちゃん、私がこっそり隠れて覗いてるの気付いてたの!?」ビクッ
P(何をしてるんだあの人は……)
小梅「は、はい。あの子が、ずっと見てるよって…………あ、あの、ちひろさん?」
ちひろ「あうっ、の、覗いてごめんなさ――」
小梅「い、いっしょに……ご、ごはんっ、食べません、か……?」
ちひろ「……ほぇ?」
- 15 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 19:29:49.75 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「あ、あの……ごはん、ちひろさんともいっしょに、食べたいなって……その……」モジモジ
ちひろ「わ、私も一緒に? えっ、い、いいんですか、プロデューサーさん?」
P「ええ、大丈夫ですよ。というか、俺も誘うつもりでしたので渡りに船というか……」
小梅「あ、同じこと、考えてたんだ……。ちひろさん、時間……だいじょうぶ? いっしょに……行ってくれます、か?」
ちひろ「はい、それはもちろん! 仕事はもう終わっていたから覗ンンッ……とにかく、誘ってくれてありがとね、小梅ちゃん」ナデナデ
小梅「えへへ……ちひろさんといっしょにごはん、ほとんど無いから…………さ、誘えて、本当に良かった、です……」パァァ
ちひろ(あ、やばい、小梅ちゃん滅茶苦茶かわいい抱きしめたい……)
P(流石に小梅が照れて爆発しちゃうかもなので止めておいてくださいねー)
ちひろ(うう、生殺しですね……)
- 16 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 19:33:08.25 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「ほ、他に帰ってきてる人、居たら誘いたかったけど……いないね」
P「むぅ、残念だな。まぁ沢山居たらお店にも迷惑掛かっちゃうだろうし、今日はこのメンバーでご飯かな」
ちひろ「な、なんだかすみません2人とも。まさか、誘って貰えちゃうなんて……」
P「なーに言ってるんですか。アイドルのために頑張る仕事仲間なんですから、そういうのは無しですよ。な、小梅?」
小梅「うん。ちひろさんも……同じ事務所でお仕事してる、仲間だから……もちろん、いっしょ、です」
ちひろ「こ、小梅ちゃん……! ありがとうっ……!」ギュー
小梅「わ、わわっ……!?」ワタワタ
P「あっ、ちひろさんズルっ……じゃない、小梅にはまだ役目があるので駄目ですよ!」グイー
ちひろ「ああ、もっとスリスリしたいのにぃ……」ズルズル
- 17 : ◆qKN1KEFb.k 2014/07/29(火) 19:36:18.12 ID:wUy7xbsQ0
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小梅「? Pさん、や、役目……って?」
P「ほら、さっきまでしてただろ? 俺たち、これからどうするんだったっけ?」
小梅「あ、そ、そうだったね、お店決めないと……が、頑張る……!」
P「はは、まぁそこまで気合い入れなくてもいいんだけどな。時間に余裕が有れば、何回だって食事くらいは行けるからさ」
小梅「あ…………Pさん、やっぱり優しい……いっしょに居て、ホントに良かったと思う……」
P「……ありがとな。さ、一覧出すから、ぱぱっと選んじゃっておくれっと」カタカタ カチッ
小梅「う、うん。……4人でごはん、凄く楽しみだね。ふふ……みんなで楽しめるところが、いいな……」カチ カチ
ちひろ「……?」
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- 2014年07月29日 23:55
- ムラムラした