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名だたる歴史家、大学教員、暗号研究者のたゆまぬ研究と現代の技術を持ってしても、未だ解明に至っていない古代ミステリーが存在するという。いったい誰が?何のためにこれらの遺物を残していったのだろうか?あの人物の死因の真相は?
そんな夢とロマンと思い入れが交差する、12の古代ミステリーを見ていこう。
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1. パラカスの地上絵「カンデラブロ(燭台)」
ナスカの地上絵が最も有名な地上絵ではあるが、ナスカの地上絵から200キロメートル離れた場所にそれ以上に不可思議な地上絵が存在する事をご存じだろうか?
ペルーにある「パラカスの地上絵」は四方180メートルの土地の事を言い、ナスカの地上絵に隣接しているにも関わらずナスカ文明によって描かれたものではないと言われている。この土地で発見された土器の年代測定から紀元前200年、つまりナスカ文明の前代とされるパラカス文明が作ったものだと推定される。しかし、カンデラブロを「誰が作ったか」は解決したものの「なぜ作られたのか」は依然として謎のままである。
Paracas Candelabra, Peru
一説ではカンデラブロは燭台ではなく、実際には創造神ビラコチャの杖だと考えられており、宗教的価値があるのではないかとも言われている。
だが、それ以上に現実的な説は「カンデラブロは船乗りの為の目印だ」とされるものである。それはカンデラブロが山に掘られ巨大な燭台の形をしている事と、方角的に海を向いており、20キロメートル先からも見える事から推定される事から由来する。
2. ファイストスの円盤
ファイストスの円盤はまるで映画「インディ・ジョーンズ」シリーズに登場しそうな代物だ。この円盤は1908年にイタリア人考古学者ルイジ・ペルニエルによってミノア文明(別名:クレタ文明)のファイストス神殿で発見された。
粘土製で紀元前2000年紀に作られた物だとされており、解読不可能の謎の文字が書かれている。学者らはこの円盤に描かれている文字が線文字Aや線文字Bに類似する事から、恐らくクレタ人によって作られた物だとしているが、クレタ人の線文字Aは未だに解読されていないため、この円盤の解読は現段階では難しいと考えられている。考古学者にとってファイストスの円盤は未だに最も心躍る謎の一つなのだ。
3. アフィントンの白馬
イングランド・オックスフォードシャー州アフィントンには、全長115メートルの巨大な地上絵が存在する。この地上絵は、深い穴を掘り、そこに砕いたチョーク(白亜)を流しこんで作られたものだと考えられている。
この白馬の近くで発見された墳丘墓が新石器時代前後の物だと推測されており、この白馬の絵柄に似た馬が青銅器時代の古銭にも描かれている事から、この白馬に何かルーツがあるのではないかとも考えられている。
TBS Discovery - White Horses (Uffington and Hackpen)
この白馬には2つの謎がある。ひとつは、白馬が描かれた年代である。現存する多くの馬の絵は18世紀初頭に描かれた物だ。その為人々の白馬への憧れや白馬を描き始めた起源はここにあるのかもしれない。そしてふたつ目に、その保存状態である。これは地域の人々の貢献が大きく関わってくる事ではあるが、その保存状態は素晴らしく、作られた年代を考えると極めて貴重なランドマークである事がわかる。
4. タータリー・タブレット
ルーマニアの村で発見されたこの小さなストーン・タブレットは、もしかしたら、世界で最も古い書物かも知れない。
これまで、考古学者の多くは紀元前3500年から3100年の間に、各地域の民族が独自の言語を生み出し・使い始めていたと思っていた。例えばメソポタミア文明のシュメール語等がその一つである。しかし、もしこのタータリー・タブレットが本当に古代の人々によって書かれた物だとすれば、これまで見つかったどの書物よりも2000年近く古い物だとされている。
The oldest (first) writing sistem in the World found in ROMANIA Tartaria clay tablets
そう考えた場合、初めて文学を使用したのは南ヨーロッパの新石器時代(紀元前5500年から紀元前4500年)を生きた古代文明、「ヴィンカ文明」だと推測される。また、タータリー・タブレットのみならず、ヴィンカ文明の遺物の多くに記号が書かれていることも分かっているのだ。
5. ホワイト・シャーマンの壁画
インディアン(アメリカの原住民)の過去は謎に満ちている、彼らの過去を紐解く一つの方法は、彼らが残した「壁画を見る事」だ。テキサス州ペコス川にある壁画「ホワイト・シャーマン」はその中でも随一の美しさと歴史的価値を持っている。
7メートル四方のこの壁画は4000年以上前に描かれた物で、ホワイト・シャーマンが過去に消えていった宗教を伝える為に描かれたものだと考えられている。
しかし、そこに描かれている状況については様々な説が存在する。これまで考古学者によって最も支持されてきた説は、5人の人々が戦っている、もしくは戦い前夜の儀式を行っているという物だ。だが最近になって一人の学者がこれに意を唱えた。彼が出した説によると、そこに描かれているのはペヨーテ(和名:ウバタマ)を使い霊界と交信しようとする人々の姿で断じて戦いの儀式ではないというのだ。
6. ザクレブのリネンの本
「ザクレブのリネンの本」は現存するエトルリア語を記載した書物の中で最も長いものだ。エトルリア語はインド・ヨーロッパ語族に属さず、ラテン語の基盤を築いたとされる為、歴史的にも重要な言語だとされているが、残念な事に現在ではその言葉の殆どが失われている。
この為、現存するリネンの本の多くは未だに解読されないまま放置されている状態だ。現在ある書物を元にザクレブのリネンの本を解読してみると、礼拝式文カレンダーだという事がわかる。
ザクレブのリネンの本が素晴らしい理由はその保存状態にある。この書物は紀元前3世紀に作成されたと考えられているが、リネンの本がこの保存状態で現存するのは極めて稀である。
ちなみに、ザクレブのリネンの素晴らしい保存状態の裏には理由がある。実はこのリネンは古代エジプトの人々によりミイラを包む為の布として再利用されたのだ。その為、ザクレブのリネンのみが長い間雨風から守られた。初めてザクレブのリネンを見つけた人々が描かれている言語をエジプト語と間違えたのは仕方のないことかもしれない。
7. サハマ・ライン
ナスカの地上絵やパラカスの地上絵に魅了される人は、ボリビアのサハマ・ラインについても知っておくと良いかも知れない。サハマ・ラインは他の地上絵同様、地上に無数の線が描かれているものである。しかし、その規模は他の地上絵を小さく見せてしまうほどの物なのだ。
サハマ・ラインとは文字通りボリビア近くのサハマ山付近に存在する無数の線(ライン)の事だ。そこには数千から数万の無数の線が存在している。線の長さは1メートルから3メートルの太さで、長い物だと18キロメートルに続く直線も存在する。サハマ・ラインが描かれている区域の面積はおよそ7.5平方キロメートルで、これはナスカの地上絵の15倍の広さという事になる。その規模とは裏腹に、サハマ・ラインの謎は全くと言っていいほど研究されていない。
サハマ・ラインの不思議な点はその長さではなく、線の正確さにある。地形や長さに関係なく、綺麗な直線を描いている。この線を先史以前の人類が作り上げたというのだから不思議だ。サハマ・ラインが作成された目的も詳しく分かっていない。
8. ロンゴロンゴ
ロンゴロンゴはイースター島で発見された文字、もしくは原文字とみられる記号である。もしこれが言語であった場合、ロンゴロンゴが書かれた書物は人類に3つ、4つしか無い独自に発達した文字体系の一つである可能性がある。
しかし残念な事にロンゴロンゴは今のところ解読不可能で、そこに記載されている文章は謎である。もしかしたら、そこにはイースター島に存在していた文明の足跡が残されているかもしれない。
9. ブライスの地上絵
カリフォルニア州ブライスに近いコロラド砂漠には数種の動物や図形等を描いた地上絵が幾つも見つかっている。その中でも一際有名なのが50メートルにも及ぶ巨人の地上絵である。その大きさ故に、ブライスの地上絵の全貌は1932年に空中から撮影されるまで分からなかったのだ。
この地域で見つかった地上絵は恐らくインディアン、特にQuenchanもしくはMojave族によって描かれたものではないかとされている。地上絵がエッチングされている事から、何らかの文明的象徴を表していると考えられてはいるが、現在その本質が判明している地上絵は二つだけである。
一つ目にマスタムホ創造神、二つ目にカタール創造神である。この二つの地上絵はMojave族にとって重要とされる神への崇敬の念の現れを示した物だとされている。しかし、この地上絵の最も深い謎は作られた年代である。考古学者等は恐らく450年から1万年前の物だとしているが、情報の少なさ故に特定が困難な状況となっている。
10. アレクサンドロス三世の死
アレクサンドロス三世はアレクサンダー大王という異名でも有名なマケドニアの王である。彼は紀元前323年6月10日にバビロンにあるネブカドネザル二世の宮殿で亡くなった。死の2週間前に急に体調を崩し、高熱と下半身の痛みを訴えていた。この為、アレクサンダー王は毒殺されたというのが定説だ。
しかし、現代でも「誰が毒殺したのか?」というのは謎のままである。勿論これに反対する説もあり、本当にただの病死だと考える学者もいる。ただそうなると「一体どのような病気で亡くなったのか?」という問題が再度浮上してくるのだ。
彼の死をさらに不思議にさせるのはメソポタミア南東部で暮らしていたカルデアの人々による言葉である。彼等はアレクサンダー王にバビロンに足を踏み入れないように忠告していた。そして、カルデアの人々はそこでアレクサンダー王が亡くなるであろう、という事も予知していたのだ。
11. ジャームのミナレット
ジャームのミナレットとはアフガニスタンのゴール州ジャーム川のほとりにある64メートル程のミナレット(尖塔)の事を言う。12世紀から13世紀に作られたとされるこの塔は今でも尚その美しさは失われておらず、その美しさと状態からユネスコ世界遺産に登録されている。
この塔に描かれている言葉を解読する事が出来れば、この塔が作られた理由が解明出来るはずだが、未だ謎である。唯一わかっている事はこの塔がムスリムで初めて安定支配を築き上げたゴール朝の人々によって作られたという事だけである。
Discover Afghanistan - The Minaret of Jam
ミナレットにまつわる最も心躍る説は、この塔が失われた土地「Firozkoh(フィロッコ)」の一部ではないかという物である。フィロッコは別名「ターコイス山」とも言われ、ゴール朝で最も繁栄を遂げた大都市だったのだ。しかしチンギス・ハンの息子オゴデイが攻め入った事により、ゴール朝の栄光ともいえるこの都市の場所は跡形もなく消え去ってしまったのだ。
12. エメラルド・タブレット
実はこの「エメラルド・タブレット」は既に失われており現存しない。故にこのタブレットの作成者・作成された場所・タブレットの在り処・そしてその形状、全てにおいてわかっていない。
我々が知っている唯一の情報はエメラルド・タブレットが歴史に初めて登場したのが6世紀から8世紀に書かれたアラビアの本の中、という事だけである。またこの本自体も翻訳された物で、原本はシリア語で書かれているそうだ。
エメラルド・タブレットは文字通りエメラルドの板に文字が刻まれた書物であり、その中には「錬金術の基礎」が書かれているとされている。そして錬金術師にとって喉から手が出るほど欲しい「賢者の石」の錬成方法も、このタブレットに記録されていると言われている。
via:ducatinghumanity・原文翻訳:riki7119
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コメント
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4. 匿名処理班
賢者の石は頂いたよ
報酬も忘れてないよ
君に与えるつもりさ永遠の生命をね
5. 匿名処理班
トップの青銅のライオンって、川口駅前にない?
6.
7. 匿名処理班
どれもMr.ゼロの解釈が聞いてみたいw
8. 匿名処理班
裏面が青カビだらけのピザも究明して欲しいと願う。
9. 匿名処理班
ファイストスの円盤が美味しそう。
森永のビスケットみたいだ。
10. 匿名処理班
なんか俺でも作れそうな物がいくつかあるな
11. 匿名処理班
考古学者や歴史家って楽しそうだな。勿論表立った派手な活動しか知らないから言えるんだろうけどやってることがもう少年漫画の主人公だ。古代遺跡の未知なる文明の謎を解くとかもう。
12. 匿名処理班
ファイストスの円盤ってクレタ人が本当に作ったのなら、
解明してみたら案外、「クレタ人のジレンマ」の答えだったりして(笑)
13. 匿名処理班
他のはともかく、一番最後のは論外じゃないかな?
書物で触れられているだけで実在しないモノまで含めてたら、ロマンでもミステリーでもなくただの荒唐無稽になってしまう気が