【アール・ブリュット】チェコのアウトサイダーアーティストLubos Plnyが描く解剖図的抽象絵画
「アール・ブリュット」とは生の芸術、アウトサイダー・アート(特に芸術の伝統的な訓練を受けておらず、名声を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向・モードに一切とらわれることなく自然に表現した作品のこと wiki)のことです。Lubos Plny(ルボシュ・プル二ー)(1932-2003)さんは解剖図のような絵を多く残しています。幼少より解剖や死体に興味があり、人間や動物の死体解剖を見学していたそうです。これらの作品にはペンの他に血液や毛髪、皮膚などを直接使っています。画像では分かりにくいですが、細かく数字や言葉が描かれています。かなり病的なものではありますが、重なり合う線や有機的で原始的なフォルム、色彩がとても美しいです。
ルボシュ・プル二ーは少年時代から人体とその有限性の問題に取り憑かれ、人間や動物の死体解剖をいつも見学していた。身体に穴を開け、あるいは液体の摂取量と尿の比率を比較したり、体の薬物反応を観察したりと身らの身体を実験台とする。これらの実験の結果が、彼の作品制作の前提なのである….
「廃人と抽象」より
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解剖と変容 アール・ブリュットの極北へ―チェコの鬼才ルボシュ・プルニーとアンナ・ゼマーンコヴァー (Anatomia Metamorphosis)