TVアニメ『スターダストクルセイダース』第17話「恋人その2」感想
バルタン星人よろしく分身あるいは同朋で溢れかえるラバーズ。『The Lovers』という
暗示するタロットの名称が複数形なことが、その能力(戦闘スタイル)に反映されているのかもしれません。
それではジョジョアニメ第3部第17話の感想です。よろしくお願い申し上げます。
もうちょい下だ もっと下だ ○を立てるなよ
丸の中には『爪』が入ります。決して『歯』ではありません。何、想像してんのさ。
ですが背中をかかれた感覚のポジティブフィードバックでさえ声を上げて悶えていたジョセフ。
もしダンが『もっと下もやってくれ』とホモ臭い要求を出していたらジョセフは腹上死していたかもしれません。
声を出すな! 人が見ているぞ!
台詞だけ抜き出すと何か妙にエロい気がする今回です。
と言いますか、声を出していなくても『テレビのショーウィンドウに向かって諸手を突いて凝視している』のは
何気に危ないおじいさんのような気もしますが、声を出さなければ気付かれないレベルだったのでしょう。
ハイエロファントのテカテカ
今週のハイエロファントは体色に液体めいた流動と反射が加わっており美しかったです。
アニメ化の恩恵で一番見栄えが良くなっているのは、ハイエロファントかもしれません。
ラバーズは~俺だッッ!
ラバーズが化けていた偽エロファント。イエロー・テンパランスの時に続き、偽者がまたもや登場です。
やっぱり見た目がウルトラマンにちょっと似ているから偽者登場は避けられない運命なのかしら。
もしくはチャリオッツに化けたところで、花京院の目は誤魔化せないと思っていたのかもしれません。
お前に貸してるツケさ 必ず払ってもらうぜ
貸していたのがケツでなくて本当に良かった。
それはともかく、細かいことが気になると夜も眠れない承太郎先輩ですが
忘れっぽい一面もあり、メモはしっかり取る性格の人のようです。ラバーズへの挑発のための演技かもしれませんが。
しかし、この気になることをキッチりメモるという事が、後々のヒトデの博士号へと繋がるのでしょう、きっと。多分。
最も最も最も恐ろしぃ マギィイイイーーー
『最も』の回数は確認していませんが、確実に原作漫画の回数と同じでしょう。私はアニメスタッフを信頼しています。
『最も』大合唱中の肩組んでいるラバーズ二人組がやけに微笑ましいのもあわさって
最後の全員でのアイドルグループみたいな決めポーズがスゴイ可愛いです。こんなに可愛かったか?ラバーズ。
テメーへのお仕置きターイムがやってくる楽しみがな
黙って耐えてダンをやり過ごすほど承太郎は、まだ人間ができていないのか不敵にダンを挑発します。
ただ、よく考えてみると花京院のサポートのためにダンの集中力を削いでいるようにも思えます。
ジョセフへ危害は加えさせない、スタンドバトルにも集中させない、この両方をやり遂げる承太郎は流石です。
花京院のすぐ隣にいるくせに何のサポートも出来ていない10年近く修業済みのポルポルとは大違いです。
そのダメージは花京院にやられているな
花京院のスタンドにラバーズの額を割られたため、そのダメージを受けるダン。けどジョセフの額までは割れませんでした。
ラバーズ⇒ダンへのダメージ反映までは、ジョセフにフィードバックされないのかとも考えましたが
そもそもラバーズがダメージに応じてジョセフの脳で暴れることが出来なかったからですね、この時。
脳幹へのオーバードライブ
最初からやれよ! とも思いましたが、ラバーズを捕まえるのが先決だったのでしょう。
花京院が触手で捕らえた後でなければ、ラバーズは無傷で逃げてしまい対策が取れなくなってしまいます。
ラバーズに肉の芽を育てるという目的を遂行させているように見えて、その実、花京院達が脳幹でちゃんとラバーズを
捕捉できるよう、体を張って我慢していたジョセフの策士ぶりが光ります。ジョースター卿ならば
「ラバーズに侵入された? 逆に考えるんだ。ラバーズを一所に足止めできたと考えるんだ」と言うでしょう。
いくら殴ってもいい ぶってください けってください
追い詰められたダンの命乞いですが、こういう時にこそ本性が出るものです。(本人は演技のつもりでも)
自分が受けたダメージを数倍にして返すというマゾッ気ありきのスタンド能力からして、やはり彼はMです。
先週の感想でダンはドSと言いましたが、Mの間違いでした。と言いますか両刀です。
ちゃんと俺たちの事を予習してきたのか
高校生らしく『予習』という単語を使う承太郎。同じく花京院も『勉強不足』という単語も使っていましたが
外国でも常に学ランファッションを貫き通すからには、こういう台詞の一つや二つ捻り出すのも茶飯事なのでしょう。
ただディオの刺客としては、確かに承太郎達の事を勉強不足だったかもしれません。
とは言え、勉強していたとしても、まさか『スタンドを小さくしてくる』という発想は無かったと思います。
触手巻き付けたままラバーズを返した花京院
ハイエロの能力でなら、あの場で縛りつけて捕獲できていたんじゃないのと思えますが
これは承太郎に『お仕置きタイム』を譲るための、花京院の粋な計らいだとも考えられます。
承太郎が花京院の事をよく知っているように、花京院も承太郎の事をよく知っているようで
コケにされると非常に根に持つ承太郎の性格からして、彼にラバーズのとどめを刺させてあげないと
フラストレーションが溜まって、大変よろしくないと理解していたのです。
直接、話をせずとも伝わるまさに以心伝心。真隣にいたのにアッサリ偽者に騙されたポルポルは見習うべき。
結果的に今回のお話では、ポルナレフのマックスはジョセフの血管を切った時だけでした。
ポケモンで例えるなら「いあいぎり」で道を作っただけです。いわゆる秘伝要員です。
約20秒間に渡るオラオララッシュ
スゴイ。確かにスゴイ…ですが、何となく『最も』連呼ラバーズの方が演出時間的に長かったような気がして
ちょっとインパクトが弱め。原作漫画では3Pも使ったという、分かりやすい尺度があったのですが
アニメではなかなかそういう尺度は作れません。シンジ君がカヲル君を握り潰すのと同じくらいの時間使わない限りは。
以上、事実はリタイヤなんだろうけど、ダンが死んだとしか思えない今週の感想です。ありがとうございました。