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もし出会いがなかったら、悲惨な末路をたどっていたであろう動物たち。だが運命の出会いがそこに会った。一度は人生を諦めかけていた動物たちに他ならぬ第二の人生を与えたのは時として悪魔になり、時として天使にもなる人間たちである。
ここでは人間の手によって救出された10のリアルライフストーリーを見ていくことにしよう。
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1.虐待を受け保護された犬、世界一醜い犬コンテストで優勝
「世界一醜い犬コンテスト」といっても、それはその愛すべき容姿に与えられる賞である。2014年のこのコンテストの優勝者はピーナッツというチワワとシーズーのミックス犬(2歳)だった。飼い主はノース・カロライナ州グリーヴィルのホーリー・チャンドラー。
愛嬌のある顔をしたピーナッツは、子犬の頃に虐待を受け、体に火をつけられレスキューセンターに運ばれ、奇跡的に回復した。その後保護施設で9ヶ月の間、しょんぼり暮らしていたところ、現飼い主であるチャ ンドラーさんに引き取られ今では元気に暮らしている。
チャ ンドラーさんはコンテストの優勝賞金1,500ドルを、虐待を受けて獣医の元に運ばれる動物の為に寄付したという。
2.溺れているクマを救った男性
2008 年、黒いクマ(ブラックベア)がフロリアのタラハッシーの南65kmにあるアリゲーター・ポイントの近くの住宅街の至近に現れた。動物管理官が到着 し、熊に鎮静剤が込められた矢を撃ち込んだが、クマはすぐにはおとなしくならず、メキシコ湾の海に逃げ込んでいってしまった。
クマが着水したと同時に、鎮静剤が効き始めた。フロリダ魚類および野生動物保護委員会(FWC)の生物学者アダム・ウォーウィックさんがこの熊の窮地 を救うべく行動を起こした。クマが沖に向かって泳ぎ始めた時、ウォーウィックさんは靴とシャツを脱ぎ、クマを救出すべく海に飛び込んだ。
溺れそうになっていたクマはウォーウィックさんに飛びかかろうとしていた。体長2メートルものクマが向かってくるその姿にさすがにひるんだというウォーウィックさんだが、運よくクマはバランスを崩しそのまま真後ろに倒れた。ウォーウィックさんは体重170kgのクマをなんとか引っ張って岸に戻った。その後岸で待っていたバックホーのオペレーターが熊をトラックに乗せ、本来居るべき野生の場所に放しに行ったという。
3.森に捨てられていた半身の犬、ピッグ
ピッグは生まれたばかりの時、3匹の兄弟と一緒に、ジョージア州アトランタ郊外の森の中に捨てられていた。ピッグは生まれつき体に障害を持っており、彼女の背骨は本来あるべき長さより18cmも短く、骨の一部と肋骨の一部が欠け、腰の関節が曲がっており、その為は胴体が不通の犬よりも短く体重も半分しかない。
後ろ足で立とうとすると蛙のような姿になるし、歩こうとすると前足と胴体の接続部分が高い位置にあるため変な歩き方になる。頭を左右に向けることができな い。真横を見る時は体全体で向きを変えなければいけないのだ。だがとても元気で散歩も大好きだし、遊ぶのも大好きだ。
アラバマ州に住むキム・ディレンベックさんはクリスマスにアトランタに旅した時に初めてピッグに会った。獣医は安楽死を薦めたが、彼女はピックを家に迎え入れることにした。ピッグはその奇形のために長くは生きないと思われていたが現在生後8カ月、不利な条件に屈せず普通の生活を送っている。
ディレンベックさんは語る。「ピッグは自分がみんなと違うなんてこれっぽっちも気付いてないと思う。この先大きくなって体重増加による負担が彼女にどのような悪影響をもたらすかはわからない。でも、例え長生きできないとしても、ピックに与えられた一生を最後まで共に過ごすことができるということが、私に与えられた最大の幸せだと思う。」
4.障害を持つチワワと実験動物のニワトリが親友として暮らす話
共に死を免れた烏骨鶏と二本足のチワワが深い絆で結ばれた。ペニー(烏骨鶏)とルー(チワワ)は米ジョージア州ダルース動物病院の受付で働いているアリシア・ウィリアムスさんによって救われた。
最 初に救われたのは烏骨鶏のペニーだった。ウィリアムスさんは動物学科の生徒でもあり、ペニーはその実験室にいた生後9週の実験用動物だった。通常、実験動物は実験が終わったあとは安楽死させるが、ウィリアムスさんはペニーを自宅に連れて帰る許可をもらった。数カ月後、動物病院にちっちゃな ルーが来た。ルーは公園の溝の中で震えているところを保護され運ばれた。その時生後7週目だったが、生まれつき前肢が両方ともなかったため、素人ブリーダーに よって捨てられたものと推定された。
ウィリアムスさんはルーも家族の一員として迎え入れることを決意した。そしてどういうわけか、この1匹と1羽は大親友となり一緒に遊ぶようになったという。昨年から定期的に病院に連れてくるようになったところ、このカップルの仲睦まじい姿が人気を呼び、その姿を一目見たさに予約客まで呼び込んでしまうほどになったという。
5.ボロボロになっていた捨て犬の命に再び炎が灯る
動物愛護団体「ホープ・フォー・パウ」のエルダ・ハガーさんとアニー・ハートさんは、その時3匹のピットブルを保護した帰り道だった。小さなモジャモジャの犬が カリフォルニアのコンプトンの通りでさまよっているのを見つけた。
2人はこの怯えた小さな犬を救うために車を止めた。あとからわかったことだが、この犬は1年以上前に飼い主に捨てられてこのあたりに住み着いていたそうだ。2人によってテオという名前をつけられたこの犬は、人を怖がり逃げ回りやっとの思いで捕まえた。ひどく怯えていたテオはきれいに洗われ、身体検査をされている間、びくびくと震えていて餌も食べなかった。テオは虐待された過去があるようで、精神状態が崩壊していた。しばらく時間がかかったが、ついにこの小さな犬は自分の殻から出てきた。
一度は裏切られ心を閉ざしていたテオだが、すべてを許し、もう一度人間を信じることを決意したテオに、今は何の迷いもないようだ。
6.高速道路の中央分離帯の上でうずくまっていたチワワ
2014年5月、カリフォルニア州ウォールナットクリークのそばの高速道路、インターステート680の中央分離帯にチワワが座っているのが目撃された。
おびえながらそこでうずくまっていた犬は警察官にお菓子で誘導されながら無事に救出された。最初この犬は意図的にこの場所に捨てられたと考えられたため、何人かの人たちが里親に名乗りでてくれたが、そのうち、この近くに住む家族がこの犬の所有者であることが判明した。
2人の幼い女の子と父親はこの1週間必死になって、裏庭から逃げ出した犬を探していたそうだ。このチャームという愛犬は無事に家族のもとに戻る事ができた。
7.密猟者により母親を殺され孤児となったサイの赤ちゃん
母親を密猟者に殺された生後6ヶ月の赤ちゃんサイ、ハルキーが南アにあるHESC(フートスプルート絶滅危惧種保護センター)に保護されたのは2014年の5月のことだった。
ハルキーは母親の死体のそばで狂ったように鳴き続けており、母親のそばから決して離れようとしなかった。鎮静剤を打ってHESCに連れて行かれたが、それ以来、ハルキーはひとりで寝るのを嫌がった。人間の係員と一緒に寝るか、でなければ、スカープという名前の羊と一緒に眠った。スカープはセンターの動物たち全ての母親の代わりを務めている。
ハルキーは月齢15〜18ヶ月で離乳するまでセンターで育て、そのあとは保護区内で野生に戻されることになっている。
8.別々の場所に保護されたヤギとロバの友情物語
ヤギのミスターGと、ロバのジェリー・ビーンは、南カリフォルニアのアニマルホーダー(訳注:動物収集癖があり世話が出来ないのがわかっているのに増やし続 ける過剰多頭飼育者)のところで10年も悲惨な生活を送ったあげく、救出された。
救出には2つのサンクチュリーが名乗りをあげたので、ミスターGはカリ フォルニア州のある団体のところに、ジェリー・ビーンは別の場所に送られた。ミスターGは、保護されたあとずっと鬱状態だった。彼は自分の居住区の隅に横たわり、頭を上げることすら滅多になかった。ボランティアがヤギの体を動かしてずっと寝たきりにならないようにしていた。ヤギは慰めようがないほど落ち込んでおり、餌を食べなかった。そこで飼育員はあることに気が付いた。彼はずっと一緒に暮らしていたジェリービーンに会いたがっているのだと。
ボランティアが、14時間かけて ジェリービーンを迎えに行った。ジェリービーンが到着した時からヤギは変わった。彼は小屋から飛び出してきて、ジェリービーンの回りを駆けまわった。保護団体はこの二匹を永久住民としてグラスバレーの600エーカーの敷地に迎えることにした。
「会えないよ、悲しいよう。」 何も食べられなくなってしまったヤギにロバと再会させたところ元気を取り戻した!(アメリカ)
9. 食肉市場から救出された犬がシカゴで幸せに暮らす
韓国で食卓に乗るはずだった食肉用の犬が、犬猫食を禁止する目的で韓国を訪れていた動物権利擁護団体の弁護士によって救出された。
ロビン・ドーマンさんは「イン・ディフェンス・オブ・アニマルズ」という動物権利擁護団体の弁護士で、彼女は韓国のセオンガムにあるモラン市場を視察している時 に、市場のオリから逃げ出したとみられる若い犬を見つけた。
ドーマンさんが車に戻ろうとした時に珍島犬が突然現れて走り回っていた。寒さと怖さに震えていて、駐車場の車の下に潜り込んだまま動こうとしなかったという。しばらくこの犬を救い出そうと格闘した結果、ようやく姿を現して、ドーマンさんの指を舐め、しっぽを振ったので、すぐに抱きしめて車に乗せた。
犬はナン (韓国語で雪)にちなんでナニーと名付けられた。 彼女はドーマンさんの今回の旅で救出された4匹の犬のうちの1匹だ。 シカゴ・のレスキュー団体のボランティアにいったん保護され、最終的な里親が現れるまで待つことになっている。
10.ホームレスの女性と野良猫がお互い助けあう話
ローザカトビッチさんとミス・タキシードという名前の黒白猫はありえない場所で出会った。カリフォルニア州コルマにある墓地だ。
2000年にカトビッチさんの恋人が心臓動脈瘤という病気で亡くなった。悲劇は続く。その3日後に彼女のお父さんもまた亡くなってしまった。激しい悲しみに襲われ、精神を止んでしまったカトビッチさんは仕事を失い、数年後、家も失ってしまった。
ホームレスとなり、さらに鬱がひどくなった彼女は、コルマにある亡くなった恋人、リッチのお墓の前で日々を過ごすようになる。彼女がミス・タキシードに会ったのはそこだった。
コルマの墓地には多くの野良猫たちが住んでいる。野良猫は普通人間にはあまり近寄ってこないものだが、ミス・タキシードは違った。カトビッチさんがミス・タキシードを必要としているように、ミ ス・タキシードもカトビッチさんを必要としているようだった。
「リッチのお墓の花瓶を直していたら、このネコが来て、手の下に頭をグイッと入れてくるの。まるで”違う違う、花瓶じゃない、私。私を愛して。”と言ってるみたいだったわ。突然私は決心したの。なぜかはわからない。でもこのネコは私のことを必要としているみたいなの。」
ミス・タキシードの面倒を見ることはカトビッチの孤独を癒やし、悲しみから目を逸らせた。しばらくして、彼女はサン・マテオの近くの手頃な料金のアパートに入居を申し込み、無事にその一室に入居することが出来た。同居者はもちろん、ミス・タキシードだ。
「ネコを連れて言っていいという許可をもらったの。お医者さんも、私の人生はこのネコが頼りだと言ってるし、私もそう思うの。」と、カトビッチは言う。
via:oddee・原文翻訳:LK
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コメント
1.
2. 匿名処理班
2が凄いな、人間って使命感しだいでこんなことまで出来るんだな。後体力もw
3. 匿名処理班
食用・・・・
4. 匿名処理班
ミス・タキシードかぁ
いい名前だ
5. 匿名処理班
人のせいで不幸になってしまった動物のほうが断然多いのに、それを無視してこんなものを制作するとかなんかイラつくな…
救われたとか言われても救われるもとの原因も人のせいが多いし、それで「これうちら人間がやったんだよ!うちらすごいね」みたいなアピールしてるようでなんかもやもやする…
6.
7. 匿名処理班
ミスターG、ジェリービーン、ミスタキシード
名前がおしゃれだな。
8.
9. 匿名処理班
ほとんど全部人間のせいか…
なんか自分が嫌になるね
10. 匿名処理班
ぞぬが幸せそうでよかった
11. 匿名処理班
ピッグ君? コラかと思ったよ・・・
元気らしいけど、内臓の容積が少ないだろうからハンデはあるだろう。
がんばれよな
それにしても、人でない生き物に「人生」ってのは違和感あるんだけど、
こういう話だとわからんでもない。
12. 匿名処理班
烏骨鶏て手入れするとここまでもふもふになるんだな
真っ白で汚れ一つないもふもふに飼い主の愛を感じる
13. 匿名処理班
体に火つけるとかどんだけ下衆なんだよ。
優しい家族ができて良かった、幸せに過ごしてねυ´• ﻌ •`υ
14.
15. 匿名処理班
9は良い話かなあ?
ワンコは大好きだけどよそんちのご飯にまでケチつけに行ってるのは傲慢な気がするよ。