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宥「私の彼女は黒と言います」


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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 20:44:31.59 ID:0t2okMHa0


玄「ねえ、お姉ちゃん」

宥「何?玄ちゃん」

玄「この頃彼女さんと会ってる?」

宥「うん、毎日会ってるよ」

玄「そっかあ、いつかは紹介してね」

宥「うん」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 20:49:17.35 ID:0t2okMHa0


玄「でも、この頃また元気になって良かったよ」

宥「そうかな?」

玄「うん、だって少し前までいっつも悲しそうな顔してたもん」

宥「うーん、自分では気づかなかったなぁ」

玄「それも、彼女さんのおかげかな?」

宥「も、もう///またそうやって茶化して///」

玄「でも、私もありがたいよ」

玄「あんな事合った後にちゃんとした人と会えて」

宥「うん....」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 20:53:23.06 ID:0t2okMHa0


玄「ねえ、また今日もその人の事聞きたいな」

宥「えー、今日も?」

玄「お姉ちゃんの彼女は妹の私が見極めなくてはいけないのです!」フンス

宥「.....分かった、ただ十時までね」

玄「今日も?」

宥「うん、それから今日も会う約束してるから」

玄「分かった.....それじゃあ、どうぞ」

宥「えーと、あの人に会ったのは...」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 20:57:38.38 ID:0t2okMHa0


幼宥「ヒッグ....エッグ...」

???「どうしたの?悲しい事でもあったのですか?」

幼宥「誰?」クスン

???「それよりも、まずアナタが泣いてる理由が知りたいのです」フンス

幼宥「.....言いたく...無い」

???「そうなのですか...」

幼宥「ごめんね...」

???「大丈夫、また今度教えてくれたらいいのです」

幼宥「うん...」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:02:37.36 ID:0t2okMHa0


幼宥「それで、アナタは誰なの?」

???「うーん...名乗りたいのはやまやまなのですが、知らない人には名前を言ってはいけないので」

幼宥「そう...」

???「それじゃあ、アナタが私の名前を決めてください」

幼宥「え?」

???「それで、私がアナタの名前を決めれば万事解決なのです」

幼宥「そうかな?」

???「はい」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:04:34.57 ID:0t2okMHa0


???「私の名前を考えてきてくれましたか?」

幼宥「うん...」

???「それじゃあ、アナタの方から発表してください」

幼宥「うん...えーと、アナタの名前は...」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:07:36.84 ID:0t2okMHa0


幼宥「黒」

???「黒?」

幼宥「うん、黒ちゃん」

黒「黒....、私の名前と同じなのです」

幼宥「ホント?」

黒「はい、凄い偶然ですね」

幼宥「気に入ってくれた?」

黒「はい!とても気にいったのです!!」

幼宥「よかったー」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:09:59.16 ID:0t2okMHa0


黒「それで、何で黒という名前にしたのですか?」

幼宥「え!?えーと、その」

幼宥「アナタと会う時はいっつも真っ黒だから...」

黒「なるほどなるほどー」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:12:07.00 ID:0t2okMHa0


幼宥「それで、黒ちゃんは私の名前を考えてくれた?」

黒「はい、ちゃんと、考えてきました」

幼宥「よかったー、それで、私の名前は?」

黒「アナタの名前はー」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:17:30.77 ID:0t2okMHa0


黒「有」

幼宥「有?」

黒「はい、有なのです」

黒「もしかしたら、気にいりませんでしたか?」アタフタ

有「ううん、私と同じ名前だからビックリしちゃった」

黒「そうなのですか?」

有「うん、スッゴク気にいっちゃった」

黒「それは、よかったのです」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:20:38.87 ID:0t2okMHa0


有「ねえ、黒ちゃん」

黒「どうしたのですか?」

有「なんで、私は有なの?」

黒「はい、それはアナタが真っ黒の中でも有りますので」

有「ああー、なるほどー」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:27:24.97 ID:0t2okMHa0


有「ねえ、黒ちゃん」

黒「どうしたのですか?」

有「黒ちゃんはどれくらいの年齢なの?」

黒「私?」

有「うん、いっつも会ってるから何才なのかなーって」

黒「えーと、私は小学二年生なのです」

有「そうなの?」

黒「はい」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:34:21.18 ID:0t2okMHa0


黒「それで、有さんは今何才なのですか?」

有「えーと、私は、小学三年生」

黒「なるほどー、私の一つ上ですね」

有「うん」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:42:50.50 ID:0t2okMHa0


黒「もう、初めて会ってから一年は経ちましたね」

有「うん、黒ちゃんとも、もうすっかり仲良しだね」

黒「はい、有さんはとても大切な友達なのです」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:47:03.30 ID:0t2okMHa0


宥「この頃になると、あの人の事を色々と知ってたなぁ」

宥「家族関係も知ってたし」

宥「学校での事も知ってたよ」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 21:51:14.79 ID:0t2okMHa0


有「ねえ、黒ちゃん」

黒「なんですか?」

有「黒ちゃんは私の妹にとても似てるね」

黒「そうなのですか?というより妹いたんだ」

有「うん、全然話さなかったけどね」

黒「何でなのですか?」

有「少し、気がかりな事があって」

黒「そうなのですか...」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 22:01:23.34 ID:0t2okMHa0


黒「それで、なんで今、言おうと思ったのですか?」

有「えっとね、まだ会った時は言えなかった理由があったの」

黒「そうなのですか...」

有「でも、黒ちゃんが良い人だって分かったから今なら妹の事も話せるかなって」

有「それでも、その.....隠し事してもいいかな」

黒「別にいいのです、私だって隠し事の一つや二つしているのです」

有「そうなんだ、それじゃあ私も隠し事しちゃおう」

黒「言いたくない事は言わなくて良いのです」

有「ふふっ、ありがとう」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 22:06:02.59 ID:0t2okMHa0


宥「その後は一年ぐらいは玄ちゃんの話題でいっぱいだったと思う」

宥「大丈夫だよ、名前までは言って無かったよ」

宥「うん、うん、そう」

宥「そうだよ、毎日毎日お話ししてた」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 22:16:18.83 ID:0t2okMHa0


宥「いつからだったかな?」

宥「私が黒ちゃんを意識し始めたのは」

宥「ええ!?そんな事無いよ///」

宥「確かに密着してたけど///」

宥「でも、不思議と変な気は起きなかったんだよね...」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 22:26:02.28 ID:0t2okMHa0


宥「それで、一時期玄ちゃんと関係が希薄になっちゃったでしょ?」

宥「その時も黒ちゃんが元気づけてくれたんだ」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 22:31:40.52 ID:0t2okMHa0


宥「でね、ある時に私は決心したんだ」

宥「うん、そうだよ」

宥「私達がまだ小さかった頃のあれ」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 22:37:35.42 ID:0t2okMHa0


有「ねえ、黒ちゃん」

黒「どうしたの?有さん」

有「私達もう会ってから何年経ったっけ?」

黒「もう五年はたったかな?」

有「うん、それくらいだね」

黒「どうしたの?改まって、また妹さんの事?」

有「うん、よく分かったね」

黒「ふふん、ロクに五年も一緒に居たわけじゃないのです」

有「ふふっ、ありがと」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 22:48:28.24 ID:0t2okMHa0


黒「それで、今日は妹さんの何の話するのですか?」

有「えっとね.....ねえ、黒ちゃん」

黒「なんですか?」

有「黒ちゃんはこれから私が言う事を聞いても笑わない?」

黒「有さんの事を笑うわけないのです」

有「ありがとう、それじゃあ」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:00:30.87 ID:0t2okMHa0


宥「そこで、初めてあの事を言ったんだ」

宥「ねえ、玄ちゃん」

玄「なに?お姉ちゃん」

宥「玄ちゃんは覚えてる?あの時の事」

玄「...覚えてるよ」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:04:58.47 ID:0t2okMHa0


宥「ねえ、玄ちゃん」

玄「何?....お姉ちゃん」

宥「玄ちゃんはあの事をどう思ってる?」

玄「・・・」

宥「玄ちゃん...」

玄「ごめんね、お姉ちゃん、お風呂入って来る」

宥「そう...それじゃあ、おやすみ玄ちゃん」

玄「うん、おやすみ」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:11:19.02 ID:0t2okMHa0


宥(うん、そうだよね)

宥(私が犯した罪を玄ちゃんが許してくれるわけがないのに)

宥(でも、玄ちゃんは妹で居てくれる)

宥(それだけで、私は幸せ者だと思う)

宥「それに、今は黒ちゃんが居るしね」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:16:59.04 ID:0t2okMHa0


黒「それで、有さんは妹に何をしてしまったのですか?」

有「....私のお母さんが死んじゃったのは言ったよね」

黒「はい」

有「それで、妹に甘えちゃったって」

黒「はい...」

有「そして、そのまま、やっちゃったの」

黒「・・・」

有「その...妹に...手を、出しちゃったの」

黒「・・・」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:25:55.99 ID:0t2okMHa0


有「黒ちゃんは、どう思う?」

黒「・・・」

有「やっぱり、最低なお姉ちゃんだよね...私」

黒「そんな事無いですよ...」

有「だって、玄ちゃんも私の事嫌いになったよね?」

玄「そんな事無いよ」

宥「だってっ、私は....」

玄「お姉ちゃんっ」


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:30:37.33 ID:0t2okMHa0


宥「私のせいで、私のせいで...」

玄「お姉ちゃんのせいじゃないよ」

宥「私のせいで、この関係もお父さんに...」

玄「違うよ、お姉ちゃんが悪いんじゃない...お姉ちゃんじゃない」

宥「違うの、全部全部私が悪い」

玄「違う、違うよ....」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:37:32.67 ID:0t2okMHa0


宥「あはは、ねえ玄ちゃん、私って、ダメなお姉ちゃんだよね」

玄「そんな事無いよ」

宥「だって、私は何もできなくて、努力もしないで挙句玄ちゃんに手を出して...」

玄「だめ、だめだよ...そんな事言ったら...」

宥「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

玄「・・・」

玄「ねえ、有さん」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:40:09.66 ID:0t2okMHa0


宥「え?どうしたの?玄ちゃん?」

黒「有さん、私と付き合おう?」

宥「だめだよ、私達は姉妹だもん」

黒「んーん、違うよ」

宥「違くないよ」

黒「だって、私は玄じゃないもん」

宥「そう...なの?」

黒「うん」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/29(土) 23:44:15.91 ID:0t2okMHa0


黒「だから、私とは付き合えるよ」

宥「そうなんだ」

黒「だから、私と付き合おう」

宥「うん、でも、お父さんが」

黒「私は玄じゃないから大丈夫」

宥「そうだよね」

黒「うん」

宥「それじゃあ、付き合おう」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/30(日) 00:15:49.21 ID:vZ1bQwEP0


宥「ていう事があったんだ」

黒「そうなんだ」

宥「やっぱり、玄ちゃんは私の事嫌いなのかな?」

黒「どうなんだろうね」

宥「うーん、でも、今は黒ちゃんがいるから恋人はいらないかな?」

黒「うん...」

宥「玄ちゃんは、好きだけど、黒ちゃんは愛してるよ」

黒「...ありがとう」ズキン




72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/30(日) 00:22:25.53 ID:vZ1bQwEP0


補足

幼い頃に宥姉は玄に手を出している

二人は父親に注意ウケる&引き離される

布団の中で二人とも別の人物に成りすまして話すようになる

また恋に落ちる

一回目手を出したことに負い目を感じて宥ねえが変になる

玄が別人成りすまして落ち着かせてた結果

玄は宥には愛を伝えられない状況になってしまった

こんな感じ、分かりづらかったかな、ごめん


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/30(日) 00:28:09.55 ID:vZ1bQwEP0


>>74

最初は二人とも自覚してた

でも、また恋に落ちたところで、宥ねえが不安定に

なので玄は玄は宥を好きじゃない、宥を好きなのは黒と言い聞かせて、黒として宥と付き合う事にする

でも、玄は玄のままでも宥を好きなのに、それを伝えられないように


補足の補足    俺文才ないな


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/30(日) 00:37:23.08 ID:vZ1bQwEP0


ありがとう、でも一回書き溜めてくる

また咲総合に代行頼むから、タイトルは

玄「私の愛はそこに有」

になると思う


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/30(日) 00:28:04.65 ID:tSCXfBvw0





79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/30(日) 00:30:46.84 ID:nnSOB0Bk0


乙!



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ちなつ「今回だけですよ!京子先輩!!!」