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御坂妹「自分の顔に欲情するなんてお姉様はとんだナルシストですね」


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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 11:37:34.06 ID:vTuSFogj0


御坂妹「とミサカはお姉様を蔑みます」

美琴「いいから解きなさいよ!怒るわよ!」

御坂妹「どうしよっかなぁー、とミサカはそんなつもりはないくせに悩むふりをしてみます」

御坂妹「だって」

チュ

美琴(!?キ、キス!?あ……舌が……入って……)

チュプ……クチュクチュ……ズズズッ

御坂妹「…ぷぁっ」

御坂妹「だっ、てお姉様はやめてほしがってないのですから、とミサカは本心を見透かします」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 16:31:22.35 ID:ZJduQG1Q0


御坂「いやぁ、本当にそっくりよねぇ」ペタペタ

御坂妹「そんなベタベタ触らないで下さい、とお姉さまはとんだナルシストですね」

御坂「だってさ、容姿端麗、スポーツ学業共に優秀。んでもっと、教師からの受けが良くて全校生徒の憧れの的だもの!」スリスリ

御坂妹「だから…、そんなにほっぺたをスリスリしないで下さいと、ミサカは手でガードします」

御坂「うーん、完全無欠よねぇ…。ずっと眺めてても飽きないわよ!」ペタペタ

御坂妹「……ならば、一つ欠点を教えて差し上げましょう、とミサカは指を突きつけます」

御坂「欠点って何よ…?そんなのあるわけないじゃない、この私が」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 16:42:59.26 ID:ZJduQG1Q0


御坂妹「あの男に固執している事です、とミサカは上条当麻に対し不快を示します」

御坂「な、なんでソコでソイツが出てくるのよ!? 私とは関係ないでしょ」

御坂妹「大有りです。そこまで完璧なお姉さまには彼は邪魔なだけです、とミサカは世間体を指摘します」

御坂「べ、別に…私はアイツとは何でもないんだから…」

御坂妹「ならばコレからは彼に関わらないと誓って下さい、とミサカは約束します」

御坂「そんな……」

御坂妹「出来ないのですか?、とミサカは完全無欠のお姉さまに問いかけます」

御坂「わ、分かったよ! 約束するわよ、すればいいんでしょ!!」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 17:15:34.63 ID:ZJduQG1Q0


黒子「あら、どうしましたのお姉さま? 随分と元気がないようですが」

御坂「いや…、別に何でもないわよ」

黒子「ははぁん…。さてはまたあの殿方に勝負を挑んでヘコまされたのですね」

御坂「アンタはさ。私がアイツとつるんでるのオカシイと思う…?」

黒子「あら、今頃気づきましたのぉ? 前々から黒子は言ってましたでしょう。
 スタイル容姿ともに抜群、スポーツ優秀のお姉さまがあのような無能力者の類人猿と会話している事すら…」

御坂「……………」

黒子「っと…!? つい言い過ぎてしまいましたのよ!電撃は無しですの!」

御坂「…やっぱりそうよね」ボソッ

黒子「はい…? あの、お姉さま…?」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 18:33:38.91 ID:ZJduQG1Q0


御坂「分かったわよ。私だって常盤台のお嬢様なんだから」

黒子「ほ、本当ですの…?ホントにホントですの? どうせお姉さまの事ですからフェイントでこうビリビリーっと」

御坂「しつこいわねっ! 分かったって言ってるでしょうが!」ジジジ…

ズバンッ!

黒子「はふぅ…! ……あ、あら?」ピク

御坂「ほら、さっさと行くわよ。佐天さん達待ってるんだから」スタスタ

黒子「あ、ちょっと待って下さいましよお姉さま!」ダッ


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 18:40:07.26 ID:ZJduQG1Q0


=ファミレス=

佐天「ほら見てくださいよ御坂さん。このジャンボパフェ頼むとゲコ太ストラップ貰えるみたいですよ!」サッ

御坂「へぇ、そうなんだ…?」

佐天「あれ? それだけですか、なんかリアクション薄いですね」

御坂「そ、そんな事ないわよ!? う、うん。美味しそうなパフェじゃない」ビクッ

佐天「いえ…、私の言ってるポイントはそこじゃ無いんだけどなぁ」

御坂「…へ?」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 18:46:41.53 ID:ZJduQG1Q0


黒子「ほら、早くこっちに来なさいましな!」グイッ

初春「ちょっと、何ですか急に?私もジャンポパフェ食べたいのに…」フラフラ

黒子「そんなもの、後で二個でも三個でも食べさせてあげますわよ」

初春「えー、普通は十個や二十個じゃないんですかー」

黒子「どれだけ食べますのよ…。ポンポンが痛くなりますわよ」

初春「別に私胃腸強いから大丈夫ですよ」

黒子「だからとっても限度が…。って、わたくしはそんな話をしたいのではありませんの!」

初春「あれ?今気づいたんですか」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 19:02:44.04 ID:ZJduQG1Q0


百合かぁ。難しそうなんだよ


初春「いはい!いはい! はなひてふははいよ…!」ジタバタ

黒子「だったら、しっかり刮目なさいな。…どうも様子が可笑しい様ですのよ」サッ

初春「可笑しいって…? 白井さんはいつもだから心配しなくても」サスサス

黒子「だ・か・ら! 私ではなくお姉様ですわ!」

初春「御坂さん…? うーん、そういわれれば何だか今日は元気が無いような」

黒子「ですのよ。先程も電撃の直撃を受けたのに大して痛くなかったですの…」

初春「ふーむ。メンタル面が不安定になってるから出力が上がらないのかな」

黒子「メンタル面…ですの?」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 19:21:32.51 ID:ZJduQG1Q0


初春「まぁ一時的な物と思いますけど…。何か心当たり無いですか?」

黒子「心当たりですの…。うーん、黒子にはサッパリですのよ」

初春「意外と自分の事は気づかないですからねぇ」

黒子「ちょっと、どういう意味ですのよ!?…そういえば」

初春「何かありました?」

黒子「いえ、大したことではありませんけど。ご友人の選び方について少々進言を…」

初春「友達? 私達の事ですか」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 19:25:41.06 ID:ZJduQG1Q0


黒子「違いますわよ。ここの所変な殿方に付き纏われているというか…」

初春「ストーカーですか!? 任せてくださいよ、そういう事なら私の得意分野です」

黒子「お姉さまが付き纏っているというか…」

初春「……はい?」

黒子「とにかく、それを止めさせるようにいいましたのよ!」

初春「で、御坂さんは従ったんですか?」

黒子「ですのよ。だって黒子のお願いですもの」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 19:33:14.12 ID:ZJduQG1Q0


初春「ふーむ。ところで白井さんこんな話を知ってますか?」

黒子「なんですの。今は初春のお話を聞いてる場合では」

初春「とある所にある夫婦がいたんですが。そこの旦那さんは鉄道マニアだったんですよ」

黒子「鉄道…?そんな電車の何が良いんですのよ」

初春「それと同じ事をそこの奥さんが思って。……コレクションを全部捨ててしまったんです」

黒子「それがどうしましたの? 良い事ではありませんのよ」

初春「ところが、その後そこの旦那さんがどうなったと思いますか…」

黒子「ど、どうって…何がですの…」ゴクリ


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 19:39:59.53 ID:ZJduQG1Q0


初春「服などの消耗品以外何も買わなくなって…。まるで精気が全て失った幽霊みたいになったんですよ」

黒子「はぶぅぅ!?…ちょっと初春、いきなり怪談は止めてくださいましよ!」ビクッ

初春「この話と御坂さん…、似ていると思いませんか?」

黒子「そ、そう言われれば…。ま、ま、まさかお姉様もこのまま幽霊になりますの!?」グイッ

初春「ちょ、落ち着いてくださいよ。…その可能性もないんじゃないかなぁと」

黒子「そんな事この黒子が許しませんのよ!」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 19:48:42.88 ID:ZJduQG1Q0


ウェイトレス「はいー、超お待ちどうさまでした。ごゆっくりどうぞー」ガタッ

佐天「おぉ、きたきた! けっこー量あるなぁ。御坂さんも少し食べます?」

御坂「……ふぅ」カタカタ

佐天「あの、御坂さーん。聞こえてます?」

御坂「え!? な、何かな佐天さん!」パタン

佐天「あっるぇー。さっきから携帯いじってるのって、もしかしてカレシからだったりですか?」

御坂「カ、カ、カレシィ!? そんな訳ないじゃないのっ!」ジジジ!

ズバスバッン!!

ウェイトレス「へふんっ!?」ビクンッ

佐天「ちょ、御坂さん!? 漏電!漏電してますよ!」サッ


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:00:38.53 ID:ZJduQG1Q0


=上条家=

インデックス「おぉ! やっぱりダブルカナミンライザーは無敵なんだよ!」ジー

姫神「それで。ここのサイトの…。この上の部分をクリック」

上条「えーっと…ここか。…なぁインデックス、テレビ見るのはいいけどちょっと音量下げてくんないか」

インデックス「えー、大音量で復習しておきたいかも!」

上条「誰の為に時間調べてやってると思ってるんだよ」

インデックス「うー、分かったんだよ…」ポチ


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:07:51.02 ID:ZJduQG1Q0


上条「そんなに文句言うなら自分でやりなさい。上条さんも怒るんだぞ」

インデックス「ふっふん。私は自然を愛するシスターなんだよ、メカなんて人類に必要ないかも!」

姫神「素直に機械オンチって言えばいいのに…」

上条「すまねぇな姫神。わざわざ手伝ってもらって」

姫神「別に大丈夫。後はここをクリックすれば上映時間が出るから」サッ

インデックス「そうだ。どうせだから秋沙も一緒に来たらいいんだよ! タダ券があるんだから」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:17:20.79 ID:ZJduQG1Q0


姫神「何見るの…?映画」

インデックス「勿論、機動少女カナミン00完結篇なんだよ!」

姫神「最近流行の劇場商法ね…。それで。DVDで復習してたの?」

インデックス「そうなんだよ! 凄く楽しみかも、ねぇ秋沙!」

姫神「……私は遠慮しておくわ」

インデックス「えぇ!? なんでー? 秋沙は楽しみじゃないのかな、カナミン00」

姫神「私はマジカルウィッチ吸血殺し派だから」

インデックス「秋沙あんなの見てたのかな!? 土日の朝枠以外の魔法少女は邪道なんだよ!」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:22:19.42 ID:ZJduQG1Q0


上条「えっと…、この時間からなら夕方のっと…」カチカチ

姫神「…視聴率的にはそっちが裏番組なんだから。くだらない妄言は止めて」

インデックス「秋沙は間違ってるんだよ!? 私が見てる番組が表なの。それ以外は裏なんだよ!」

上条「コラ。今から電話するだから、大きな声出すならベランダに…」

姫神・インデックス「何ぁにか言った(かな)ッ!?」クルッ

上条「出ればいいでしょ……。俺が」スタスタ


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:28:24.15 ID:ZJduQG1Q0


=ファミレス=

黒子「ちょっと、何の騒ぎですのよこれは!」ダッ

御坂「な、なんでも無いわよ…。ねぇ、佐天さん」

佐天「あはは…。御坂さんが少し漏電しただけですね…。ま、いつもより痛くなかったからいいけど」パクパク

初春「わぁ、佐天さんのパフェ美味しそうですねぇ。ちょっと食べていいですか!」

黒子「こら、初春。先程の話、もう忘れましたの?」

初春「って言われても…。詳しい原因が分からないことにはどうしようもないですよ」ボソボソ

黒子「うーん……、仕方ありませんわねぇ。悔しいですがここはあの殿方に」ボソボソ

佐天「うん? 二人ともテーブルの下でなにコソコソしてるのさ」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:36:16.42 ID:ZJduQG1Q0


ピロッロロロン♪

御坂「…あっ!?」ガバッ!

佐天「う、うわ! びっくりした…。どうしたんですか急に」

黒子「ふふふ…。やっと来ましたのね、驚かせまして」

初春「白井さん心当たりがあるんですか、あの電話…?」

黒子「昨日盗聴した会話では、お姉さまは今日あの類人猿と映画に行きますのよ」

初春「映画…? だから今日は夕方までしか無理だったんだ御坂さん」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:38:34.21 ID:ZJduQG1Q0


黒子「色々と妨害方法を考えていましたのですが…。お姉様が幽霊になる位ならば黒子は血の涙でお見送りますのよ…」グッ

佐天「なになに? やっぱり御坂さんデートだったんだ!」ヒョイ

黒子「こ、こら! 声が大きいですのよ佐天さん!」グイッ

初春「何はともあれ、これで解決って事なんですか?」

黒子「背に腹は代えられませんもの…」

佐天「デートかぁ。さすが年上だよねぇ。それじゃ私達は邪魔にならないように退散しよっか」

初春「ですねぇ。馬には蹴られたくないですから」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:47:08.14 ID:ZJduQG1Q0


うむー。百合は出来そうにないんで、今回は王道ルート目指してみます


=駅前=

佐天「さてさて、お腹も膨れたし次はどこにいこっか?」

初春「私はあんまりパフェ食べられなかったですけど…」

佐天「本当に初春は色気より食い気だね。あんまり食べると太るよん」

初春「大丈夫ですよ。そしたら、科学的に一番効率の良いダイエットメニューを作成しますから」

黒子「いくらメニューを作っても、それを実行しなければ意味ありませんのよ?」

初春「はぐっ…!」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 20:53:14.07 ID:ZJduQG1Q0


佐天「ちょうど三人だし。ゲーセンのガンシューティングでもしよっか?」

初春「いいですねぇ、運動もできますし。久しぶりにチーム組みましょうか」

黒子「ふふん。お二人とも私達の足を引っ張らないで下さいましよ」

佐天「んじゃ、ゲーセンにレッツゴー!」

初春「はーいー!」

黒子「了解ですのよ」

御坂「………わかったわ」


………………………………


黒子・佐天・初春「はぶぅぅぅううううぅっ!?」ビックゥ!


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 21:05:11.37 ID:ZJduQG1Q0


黒子「お、お姉さばぁぁっ!? どうしてここに。まさかもうゴーストになりましたの!!」ガダダッ

初春「落ち着いてくださいよ、白井さん! 一応脚はあるみたいです」バッ

佐天「あ、あるぇー…? み、御坂さん確かデートに行ったんじゃぁ…」

御坂「……何の事?……早くゲーセンに行きましょうよ…」フラフラ

初春「ちょ、ちょっと。どうなってるんですか白井さん。元通りどころか、むしろ悪化しているみたいですよ…」ボソボソ

黒子「そんなの黒子が聞きたいのですよ…。昨日からあんなに楽しみにしていましたのに、どういう見解ですのよ」ボソボソ

御坂「……どうしたの。…はやく…。いきましょう…」フラフラ

佐天「は、…はぁい…」ダラダラ


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 21:17:40.78 ID:ZJduQG1Q0


=映画館前=

インデックス「どうしたの当麻? 短髪はまだなのかな!」

上条「いや。それが急に用事が出来て行けなくなったって」ピッ

インデックス「えー!? カナミン00の最後を見届けないなんて、シスターの風上にもおけないんだよ!」

上条「御坂はシスターじゃねぇだろ…。ま、急用じゃ仕方ないか」

インデックス「ふっふふ。後でネタバレしそうで、しない感じにカラかってやるんだよ」

上条「止めなさい…。つか、アイツが見たがってたのは、カナミンじゃなくて恋愛映画だったろ」

インデックス「そうだったかも。でも、そんなのよりカナミンの方が面白いんだもん!」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 21:36:15.74 ID:ZJduQG1Q0


上条「にしても、これじゃタダ券余っちまうな。…やっぱり姫神を誘うか?」

インデックス「お断りしますなんだよ!! あんな、キッズアニメを過大に評価して本質を見抜けない秋沙なんて」

上条「おいおい。ケンカすんなよ…、たかがアニメでさぁ」

インデックス「た・か・がぁ?」ギロリ

上条「なんでもないです…。しょうがねぇな、勿体無いけど」

「その心配は無用です、とミサカは丁度いいタイミングで出逢えたことに運命を感じずにはいられません」サッ


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 21:46:57.13 ID:ZJduQG1Q0


インデックス「あれ…短髪? はっはーん、さてカナミン00の結末が知りたくて飛んできたんだね!」

御坂妹「アナタの両目はどこについてやがるのですか、とミサカは額のゴーグルを指しながら答えます」

上条「御坂妹か?久しぶりじゃねぇか。どうしたんだ今日は」

御坂妹「いえ、当ても無くブラブラしていた所で偶然お会いしたので、とミサカはアナタの手を見つめながら答えます」

上条「ん、これか? そうだ、暇ならお前も来ないか。これタダ券なんだよ」サッ

インデックス「遠慮すること無いんだよ! 映画はみんなで見るもんなんだからね」

御坂妹「…それでは喜んでご一緒させて頂きます、とミサカはほくそえみながら呟きます」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 21:54:18.53 ID:ZJduQG1Q0


=ゲームセンター=

佐天「ちょいさぁぁあぁあっ!!」ブォン

ズッガン!

初春「おぉ、凄いですね佐天さん! 新記録じゃないんですか」

佐天「ま、私にかかればこんなもんだね。…んじゃ次はっと」サッ

御坂「………頑張るわ」グイッ

佐天「あ……はは…。無理しないで下さいね…」ダラダラ

黒子「ちょっと、初春。ういはるカモンですのっ!」グイッ

初春「っとと…! 引っ張らないでくださいよぉ」フラフラ


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:01:43.50 ID:3Jdg9SUC0


黒子「これ以上は無理ですわよ。黒子間がもちませんの…!」

初春「確かに…、こんな暗い御坂さん久しぶりですね…」

黒子「こうなったら強硬手段に出るしかありませんわよ」グイッ

初春「強硬手段…? ですか」

黒子「無理やりにでもあの殿方を連れてきて、お姉さまを充電させますのよ!」

初春「連れてくるって…、白井さんその人がどこにいるか分かってるんですか?」

黒子「……あ」ピク


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:07:10.51 ID:3Jdg9SUC0


黒子「そうですわ! 確か映画館に行く予定でしたのよ、そこを探せば」

初春「探すって、どの映画館ですか? それに何を映画を、何時に見るか分かってるんですか?」

黒子「そ、そんなの黒子が知ってるわけないですわよ! 意地悪な質問は止めてくださいましよ」

初春「意地悪で言ってるんじゃないですよ。そんな情報不足で、白井さん一人に見つけられると思ってるんですか!」ビッ

黒子「それを言われると、耳が痛いのですよ…」

初春「ここは冷静に考えないとダメですよ」

黒子「うぅー…。ジャッジメントが二人も揃って、この体たらくは何ですのよ。……うん?」ピクッ

初春「ん? どうしたんですか白井さん」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:14:41.96 ID:3Jdg9SUC0


=ファミレス=

フレンダ「結局、ここのジャンボパフェを頼むとゲコ太ストラップ貰える訳よ」

滝壺「そうなんだ。じゃあ私それにしようかな」

ウェイトレス「痛たたた…。ちょ、超お待たせしましたーご注文をお受けしますー」フラフラ

フレンダ「ジャンボパフェとこの季節タルトを二人前お願いって訳よ」

ウェイトレス「ご注文繰り返し。…って何やってるんですか二人とも…?」

フレンダ「せっかくバイト姿を拝みに来たのに、その言い方は無いんじゃない?」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:21:40.87 ID:3Jdg9SUC0


絹旗「はいはい、超ありがとうございましたー。…これでいいですか?」

フレンダ「結局そんな態度な訳? お客様は神様なのよ」

絹旗「お客様って…。二人ともそんなお小遣いに超余裕ありましたっけ」

フレンダ「そんな訳ないでしょ。勿論アンタのオゴリに決まってるって訳よ」

絹旗「えーぇ!? ダメですよ、そんな事したら私が店長に超怒られ…、はぐぅ」ガクンッ

フレンダ「随分ノリがいいじゃない。コメディアンに目覚めた訳?」

絹旗「ち、違いますよ…。さっき来てた常盤台のお客さんに、超電撃喰っちゃて」サスサス

滝壺「おしりに直撃したんだ」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:28:42.43 ID:XibudgjG0


フレンダ「ふっふーん…、それは良い事を聞いた訳よ」ニヤリ

絹旗「超全然良くないですよ。…労災適用されるのかなぁ」

滝壺「きぬはた、可愛そうだね」

フレンダ「ま、安心して良いわよ。私達アイテムに手を出してタダで済む訳無いって事よ!」

絹旗「………はい?」

滝壺「フレンダの言葉を直訳すると。ちょうひまってわけだね」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:38:23.87 ID:XibudgjG0


=映画館内=

インデックス「えー、ダメなんだよ!? なんでそんな映画見ないといけないの!」

御坂妹「そんなとは心外ですね、とミサカは『それでも恋するアトランタ』の素晴らしさを説いてあげます」

インデックス「そんなのつまらなそうなんだよ。当麻もそう思うよね!」

上条「いや…俺は別にどっちでも…」

インデックス「良くないんだよ! 劇場版なんだよ、すっごい絵が綺麗なんだよ!」

御坂妹「……仕方ありません、それならば私は諦めます、とミサカは潔さをアピールします」

インデックス「ほ、本当かな!」クルッ


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:47:37.37 ID:XibudgjG0


御坂妹「構いません。アナタにはそのお子様が喜ぶ映画が一番適切だと、ミサカは判断しましたので」

インデックス「……今何を言ったのかな」ピクッ

御坂妹「だから、私はお子様が喜ぶアニメ映画を鑑賞する事を了承したと、ミサカは何度でも答えます」

上条「あ、あのぉ…、インデックスさん。どうしたのかな?」

インデックス「そこに土下座して私に二回謝るんだよっ! 機動少女カナミンは子供向けじゃないもん!
 むしろ、大人にしか理解できない複雑で重厚な物語なんだよ!」ガバッ


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:50:38.13 ID:XibudgjG0


御坂妹「…でもアニメ映画ですよね、とミサカはバッサリ斬り捨てます」

グサンッ!

インデックス「あぶしっ…!!」グブッ

―――――――――

姫神「ずべぶぅっ!!」グブッ

青髪「うおぉ!? どないしたんや姫やん、いきなり…」

姫神「いきなり。胸の深いところ抉られたような…。まさか魔術師の仕業…」

土御門「な、何をいってるんだ…。ま、魔術師なんているわけないんだぜい」

青髪「あはは! まぁ、それもそうやな。気のせい気のせい」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:01:31.05 ID:XibudgjG0


上条「おい、良いのかよインデックス。お前コレ随分まえから楽しみにしてたんじゃ…」

インデックス「は…、はっはーん! そんなのおこちゃまが見る物なんだよ。大人のレディは恋するアトランタなんだもん!」

御坂妹「主な観客層は、女子大学生やOL、若いカップル等です。まさに大人の私達には最適ですね、とミサカは追加補足します」

インデックス「そ、そういう事なんだよ! 第一当麻だって、どっちもで良いって言ってたじゃない」

上条「それはそうだけどさ…」

インデックス「ほら、早くポップコーン買ってきて欲しいんだよ!」ダッ

上条「…やれやれ。素直じゃねぇな、相変わらず」

御坂妹「それでは早く買いに行きましょう、とミサカはアナタの手を取ります」ギュ

上条「あぁ…、そうだな」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:58:56.76 ID:XibudgjG0


=駅前広場=

黒子「という訳で、お姉様はお願いしますわよ。今一人にすると危なっかし過ぎるますので」ダッダッ

佐天『えぇ!? ちょっと、待ってよ! それじゃあのダークミサカさんと二人きりって事!?』

黒子「事態は一刻を争いますの。お姉さまがゴーストになる前に…、その前に」

佐天『そ、それは分かるけどさぁ…』

初春「大丈夫ですよ、佐天さん。ちゃんと対抗品を用意しておいてますから」

佐天『ほんと!? ありがとね初春!』


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:03:36.27 ID:zgYQGVI30


初春「いえいえ。カバンにマンガン電池とアルカリ電池を入れておきましたよ」

佐天『………え?』

黒子「それで充電を行えば、まだ少しの猶予はありますのね…」

初春「でも、到底レベル5の御坂さんを補える電力とは思えませんが」

黒子「当然ですのよ…。あの超電磁砲を賄おうを思えば、原子力発電所がいくらあっても足りませんの…」

佐天『ちょ、ちょっとー…二人ともー…』

黒子「それではまた追って連絡をしますの。御武運を』サッ

佐天『待ってよ! ミニ四駆じゃ無いんだ――』

ブツン―――


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:11:41.45 ID:zgYQGVI30


初春「それで、秘策って何なんですか…?」

黒子「あまり使いたくありませんでしたが…。学園都市の全ての監視カメラにアクセスしてあの殿方を探しますのよ」

初春「監視カメラって…! 無理に決まってるじゃないですか。
 いくら私達がジャッジメントだからって、非番の時に私用で使っていい訳ないですよ!」

黒子「そんな初歩の々、わたくしも重々承知しておりますわよ」

初春「だったら…!」

黒子「……そう。だったら私用で無くすればよろしいんですの」

初春「私用じゃ無くって…。一体どうやって」

黒子「お忘れですの? あの殿方は被害者ですのよ…、安全の為に身元の確保をするのは当然ですの」

初春「被害者って…? 何のですか」

黒子「―――勿論。超電磁砲、御坂美琴ストーカー事件のですの」ニヤリ


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:23:14.10 ID:zgYQGVI30


=映画館内=

―――――――――

上条「…おぉ、ここで元妻が登場かよ。なんかドロドロ過ぎて混乱してくるよな」クルッ

インデックス「……むにゃむにゃ…。かにゃみん…ここで…とらんざみゅなんだ…よ」コクコク

上条「…いわんこっちゃない。完全に熟睡してるじゃねぇか…」

御坂妹「ロマンチックな話術に心を奪われますね…、ミサカはアナタの手に自分の手を重ねます」スッ

上条「…へ!? ちょ、御坂妹…」ピクッ

御坂妹「映画館ではお静かに…、とミサカは人差し指を口に当てて忠告します」

上条「あ、すまん…。少しビックリしたからさ…」

御坂妹「こういうのはお嫌ですか…?、とミサカは上目遣いでアナタの顔を覗き込みます」

上条「…え? いや、別に嫌じゃねぇけどさ」

御坂妹「そうですか…、良かったです、とミサカはニッコリ微笑みかけます」

上条「あ、あぁ…。う、うん」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:31:36.51 ID:zgYQGVI30


黒子「あんのぉクソ類人猿野郎はぁ…! 人が必死に飛びまわってるというなに何をデレデレとラブコメってますの…!」ギリギリ

初春「ちょっと、白井さん。あんまり大きい声出さないで下さいよ。見つかっちゃいますよ…」サッ

黒子「お姉様の誘いを断って別のお方とデートですの…? 万死に値しますわ」

初春「どうするんですか。状況を説明しにいきます?」

黒子「ダメですのよ…! 正直に事を伝えれば、お姉様の弱みに付け込まれて、何を勘違いするか分かりませんのよ」

初春「…ん? どういう事ですか」

黒子「初春は知らなくても結構です。こうなれば無理やりにでもテレポートを…」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:41:40.33 ID:zgYQGVI30


初春「何するつもりですか!? こんな人の多いところでそんな事したら大事になりますよ!」

黒子「それがどうしましたの。構いませんのよ、お姉様の為なら」

初春「構うに決まってるじゃないですか。ただでさえあやふやな理由で捜査って事になってるのに」

黒子「公には出来ないという事ですのね…。こうなればあの殿方が一人になったところで拉致を」

初春「あはは…は。言い方は悪いけど様はそう言う事ですね。ま、白井さんのテレポートがあるから、後はタイミングだけかな」

黒子「……はっ!?」ビクッ

初春「どうしたんですか?」

黒子「しまったですのよ!? あのお方には異能の力は無効化されてしまうのですよ!」

初春「もう! だから静かにしてくださいってば!!」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:48:35.12 ID:zgYQGVI30


=駅前 路地裏=

御坂「う、ぅえぇぇぇ…。気持ち悪ぃ…」ガクッ

佐天「だから、マンガンとアルカリのチャンポンは止めておいた方がって言ったんですよ」サスサス

御坂「ご、ゴメンね佐天さん…。でも随分マシになったわ…」フラフラ

佐天「あはは…。なら良かったですよ」グイッ

ザッ――

フレンダ「あらあらー、中学生のクセに昼間っから飲酒って訳?」

滝壺「とんだ悪党だね。きぬはたが可哀想」

絹旗「あ、この人ですよ! 私に超電撃食らわせたのは!」ビッ


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:56:29.76 ID:zgYQGVI30


御坂「スキルアウト…?ったく、こんな時にゾロゾロと…」グッ

佐天「ちょっと! 貴方達この人が誰か分かってるんですか。怪我しないうちに止めたほうが身の為ですよ」

フレンダ「そんなの関係ないわ。それはこっちの台詞って訳」

滝壺「私達アイテムの力を甘く見ないほうがいいよ」

絹旗「ふっふーんだ! 先程は遅れを取りましたが。三人揃えば超完全無敵なんですからね!」ビッ

佐天「…あれ、あの人確か昼間のファミレスで」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:03:49.32 ID:zgYQGVI30


御坂「下がってて、佐天さん。私が必ず守ってあげるから」グッ

滝壺「…そんな必要ないよ」

御坂「なんですって…?」ピク

フレンダ「結局、私達の狙いは…」

絹旗「超、アナタって訳ですよっ!!」バッ

グォォオオン…

佐天「なっ!? 嘘、素手で車を持ち上げたの!」

御坂「くそっ! こいつらも能力者!」ジジジジ…!

絹旗「いっきますよぉぉお! 怪我しても超恨まないでくださいねぇっ!」シュォン!

ズッガァァアアァンッ!!


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:17:33.94 ID:zgYQGVI30


=公園= PM07:14

御坂妹「随分と熟睡しているのですね、とミサカはアナタが背負った背中のシスターを眺めます」

上条「あぁ。昨日、楽しみで寝られなかったみたいだからなぁ」

御坂妹「そうですか。ならば、ゆっくり寝かせてあげましょう、とミサカは気遣いをします」

インデックス「むにゃ…にゅうにゃ…。かにゃみんの…たいわのときなんだ…よ…」スヤスヤ

上条「ふふ…。やれやれ、俺の気も知らないで嬉しそうな寝顔しやがって」

御坂妹「それでは、向こうのベンチに少し腰をかけましょうか、とミサカは提案します」

上条「そうだな。ちょっと脚が疲れちまったぜ」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:27:19.38 ID:zgYQGVI30


黒子「全く…ベタベタと。いつになったら一人になりますの!」ゴソゴソ

初春「…しかし、あれですねぇ」ゴソゴソ

黒子「なんですのよ?」

初春「傍から見たら完全に私達出歯亀ですよね…。みつかったら即ジャッジメントされそうな」

黒子「別にお姉様以外の人間を出歯亀しても嬉しくもなんともありませんの」ゴソゴソ

初春「…でも星空の下の公園で、男女が二人っきりだなんて…。なんだかロマンチックで羨ましいですね」

黒子「なーにをメルヘンチックな事を言ってますの。頭までお花畑ですの?」

初春「そこまで言わなくてもいいじゃないですか! 白井さんは夢がないなぁ」

黒子「恋愛に夢もメルメンもありませんのよ。お姉さま相手に一瞬でも気を抜けば消し炭ですの…」


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:40:01.61 ID:zgYQGVI30


ピロロロッロン♪

黒子「はふぅ!?」ビクッ

初春「ちょっと、白井さんマナーモードにしてて下さいよ!」

黒子「全く…、どなたですのよ。こんな時に」ピッ

初春「……って、うわっ。凄いですね」クルッ

黒子「うん…? あ、あの類人猿はぁ…! 公共の場で何をしてらっしゃいますのよ!」

初春「こ、これはまさか。キ、キ、キッスを…!?」ガバッ

黒子「五月蝿いですのよ、初春。静かになさいまし! ネンネちゃんじゃあるまい」

初春「で、でもぉ…」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:55:31.94 ID:zgYQGVI30


上条「ちょ、ちょっとタンマ…! これはどういうつもりなのでせうか…」グイッ

御坂妹「どうもこうも見ての通りです…、とミサカはゆっくりアナタの身体に近づきます」スッ

上条「だから待てってば…。急にそんな事されても訳分かんねぇって」

御坂妹「急…ではありませんよ。私は、私という存在を頂いた時から、ずっとアナタの事を想っていたのです、とミサカは気持ちを告げます」

上条「あの実験の時か…」

御坂妹「この気持ちは御坂妹ではなく…、私自身の個体の気持ちです。と、ミサカは嘘偽りのない、純粋な瞳で見つめます」

上条「あぁ、その気持ちは嬉しいんだけど…」

御坂妹「私は嫌われているのでしょうか…。やはり、お姉さまの方が好きなのでしょうか…と、ミサカ寂しく呟きます」

上条「バカなこと言うなよ…! そんな事思ってる訳ねぇだろ」

御坂妹「ふふ…。嬉しいです、とミサカはゆっくりとアナタの唇に惹き寄せられます…」


上条「でもな――、一つだけその幻想をぶち壊さなきゃなんねぇ」


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 13:20:40.69 ID:zgYQGVI30


=駅前 路地裏= PM07:02

御坂は振り下ろされた渾身の一撃を紙一重で避けると、お返しとばかりに紫電の槍を解き放つ。
だがその全ては、絹旗の返す刀で相手の身を焦がす事無く防がれてしまう。

御坂「くそっ…、出力が上がらない…!?」

絹旗「威勢だけは超良いみたいですけど…」

再び襲い掛かってくる軽自動車の一閃を後方に跳ね回避する。…が、瞬間に側腹部に激しい衝撃が走る。

フレンダ「結局行動が伴ってなきゃ、滑稽な訳よっ!」

御坂「うっぷ…!」

その目に映ったのは、めり込んだフレンダの右足。そのまま彼女は慣性の法則に身を任せ御坂の身体を打ち抜いた。
吹き飛んだ御坂の身体は、勢い良く備え付けのダストボックスに激突する。


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 13:32:26.86 ID:zgYQGVI30


佐天「御坂さんっ、大丈夫ですか!?」

滝壺「…近づかないほうが良いよ。アナタも前線の能力者じゃないみたいだし」

佐天「もう、うるさいわね! 皆が々能力者だと思わないでよ」

滝壺「…何か気に障ること言ったかな?」

目の前に広がる戦場と激昂した佐天の言葉の前にも、滝壺はあくまでも何時もどおり飄々と応える。

佐天「何してるのよ御坂さん…。いくら二人掛りだからって、あの人はあんなもんじゃないはずだよ」

滝壺「…頑張ってるみたいだけど。あのAIM拡散力場だとレベル2から3の間かな」

佐天「2から3…? 何言ってるのよ、御坂さんは常盤台の超電磁砲なんだよ!」

滝壺「…それは知らないけど。私達アイテムの方がレベルなら上だね」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 13:43:32.24 ID:zgYQGVI30


佐天「そんなの、妄言に決まってるよ!…御坂さん、受け取ってくださいっ!」

佐天は自分のカバンから、マンガン電池を取り出すと御坂に向かって投げた。
瞳は相手の動向を窺ったまま片手で器用に電池を受け取ると、一言を礼を言いギュっと力を込めて握り締める。

御坂「サ、サンキュー佐天さん…! た、助かったわ…」

フレンダ「何よそれ…? それがアンタの秘密兵器って訳」

絹旗「関係無いですよ…。いくら低能力が何をしようとも…!」

絹旗は再び地を駆け、軽自動車からバンパーを引き剥がし、相手に向かって巨大な剣の様に振りかざす。

御坂「はぁぁああぁぁッ!!」

御坂は手にした乾電池を地面に投げ捨てると、すぐ様空いたその手に砂鉄の剣を生成する。


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 13:56:24.93 ID:zgYQGVI30


佐天「よしっ! いっけぇ御坂さん!」

御坂「せいぜい、気をつけなさい…。この切っ先、触れれば斬れるわよっ!!」

勢い良く身体を捻ると、相手の動きに合わせて手にした剣を的確な動きで斬り付けようとする。
だが、対する絹旗は表情一つ変えることなく、己の得物を迷う事無く叩き付けた。

御坂「……なっ!?」

絹旗「何を超驚いているんですか…? そんな玩具の剣が…」

目前でぶつかり合う二つの得物。…だが、御坂の生成した剣はいとも簡単に絹旗の手により元の砂鉄に粉砕されてしまう。

絹旗「タントのバンパーに、超勝てるわけないでしょうがぁあぁぁっ!!」

迫りくる絹旗の得物は、その動きを止める事無く御坂の右肩に直撃し、彼女は受身も取れずに側壁に叩き付けられる。


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 14:11:17.21 ID:zgYQGVI30


御坂「…はぁ……はぁ…。参ったわね…、こうも上手く能力を使えないなんて…」

フレンダ「さーて、もうそろそろいいかしら? これ以上は弱いものイジメみたいな訳よ」

絹旗「そうですね。いくら悪党でも可哀想ですから。ま、コレに懲りたら無闇に能力を振るわない事ですね」

御坂「はっ…冗談? 誰が……、弱いですってぇ!!」

フレンダ達の言葉に耳を貸すこともなく、御坂は壁に背を持たれかけたままの状態で、大きく目を見開き再び紫電の槍を前方に撃ち放った。

絹旗「超往生際の悪い人ですね…! いくら撃った所で、そんなヘナチョコ電撃無駄ですよ!」

絹旗は再びバンパーを構えて、目前に迫る雷の槍を受け止めようとする。
…だが、その軌道は彼女達の身体に触れる事無く地面へと突き刺さった。


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 14:26:37.04 ID:zgYQGVI30


爆発の衝撃で巻き散った破片の粉塵に紛れ、御坂は瞬時に上空へ跳び外壁に両脚を固定する。

御坂「たとえ出力が上がらなくったって…、視野外から無防備な一撃を加えればっ…!」

身体に残る僅かな力を振り絞ると、両手に電撃の渦を出現させる。
そして相手の生体電気を感知し、その狙いを定めようとした所で。――ゾクリ…と背中に悪寒が走る。

いくら彼女の能力が低下していようとも、精度が鈍ることがあっても、誤認をすることなどありえない。
だから正しいのだ、と彼女は数手遅れて理解する。この情報が――。相手が己よりも更に上空に位置しているという事が。

フレンダ「結局、相手の位置を捉えるのが、自分だけの能力と思わない訳よっ!」

自分よりもさらに高々度から、フレンダは己の両手を組み、ハンマーの様に勢い良く振る下ろした。
その一撃は御坂の後頭部に直撃し、そのまま落下のスピードを加えて地面に激突する。


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 14:42:08.92 ID:zgYQGVI30


佐天「御坂さんーっ! ダメです、動きは全てAIM拡散力場から捉えられているみたいですっ!!」

滝壺「…さてん。ばらさないって約束したのに」

佐天「うるっさいわねっ。敵同士なのに馴れ馴れしく名前呼ばないでよ」

御坂「う、動きが捉えられてる…。じょ、冗談じゃないわよ。何でこんなヤツらが無名で罷り通ってるのよ…」

絹旗「片手がふさがっちゃうのが超難点ですけどねぇ。…さて、もう気が済みましたか?」

絹旗は先程のバンパーに代わりに、カエルのストラップが付いた携帯を弄りながら御坂に告げる。

御坂「はぁ……はぁ…。後残ってるのって言えば…」

苦しげに左手で胸を押さえながら、御坂は片方の手でポケットからコインを取り出す。


94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 15:06:17.66 ID:zgYQGVI30


佐天「そ、そうだよ!? レールガンだよ、御坂さんにはまだ超電磁砲が残ってじゃない!」

滝壺「れーるがん? それは何かな」

佐天「絶対無敵の必殺技に決まってるでしょ。早く謝った方がいいじゃないの? こうなったら誰にも止められないよ!」

御坂「はぁ…はぁ……はぁ…!」

フレンダ「何よ、そんな息を切らしててまだ何かやろうって訳?」

絹旗「全く…、超言う事を聞かない人ですね。…仕方ないですねフレンダ」

絹旗はチラリとフレンダに目で合図を送る。彼女もそれにコクリと頷くと自分の首根っこを差し出す。

御坂「さっきの超高度からの攻撃は…、アンタの仕業って訳ね」

絹旗「超ご名答…。でも、先程のは移動用…」

そして、一人の人間を軽々と片手で掴み上げると、絹旗はまるで大リーグ選手の様に大きく振りかぶった。


95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 15:44:49.10 ID:zgYQGVI30


フレンダ「そしてこれが攻撃用。ボトムアタックって訳よっ!」

まるで綿毛で出来たかのような軽やかな動作で、その右手から彼女を射出する。

絹旗「フレンダにはこういう超使い方もあるんですよぉおおぉっ!」

放たれたフレンダの身体は、超高速のドロップキックとして御坂に対し牙を向き襲い掛かった。

佐天「何してるんですか御坂さん! 早く、レールガンを!」

御坂「くっ……! 超電磁――――」

震える指でコインを弾き。今まさに常盤台、御坂美琴の必殺の一撃が咆哮をあげようとした。その瞬間――

天空から舞い降りた一筋の神槍が、二人の目前に突き刺さる。――その衝撃波により、辺り一面の空気は瞬く間に吹き飛された。


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 16:01:40.73 ID:zgYQGVI30


全てを薙ぎ払ったその神槍。レベル5一方通行が、御坂の腕とフレンダの両脚を掴み、表情一つ変えずその場に佇んでいた。

一方通行「ったくよォ…。折角人気のねェ場所選んでやってンのに…、ンなトコでドンパチやってンじゃねェよ…」

御坂「ア、アクセラレータ…? …邪魔しないで頂戴よ…!」

一方通行「バカか。テメェは自分の身体の異変に気付いていた。…にも関わらず超電磁砲を撃とうとしやがって」

佐天「身体の異変…? どういう事よ!」

一方通行「ンな精神と肉体が一致してねェ不安定な状態でぶっ放せば、能力の暴走は必至って訳だ。分かったかァ三下」

吐き捨てるように呟くと、フレンダの身体を無造作に地面に放り投げ捨て、御坂に向き直る。

絹旗「フレンダ、超大丈夫ですか!」

フレンダ「あ、あの威力を全て受け止めるだなんて…。どうなってる訳よ」

一方通行「慈悲深ェだろ…。テメェらに反射する事も出来ンのに、『受け止める』事を選択した俺はなァ」

絹旗「ちょ、超ヤバイですよコイツ。あの顔まさに超悪党ですって…!」


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 16:43:23.89 ID:zgYQGVI30


フレンダ「ふ、ふん。アンタもお仲間って訳!? 少しは出来るみたいだけど、私達が本気を出せば」

一方通行「勘違いすンなァ…。別にコイツの味方でも、お前らの敵でもねェよ」

滝壺「…? だったらアナタは何を」

一方通行「超電磁砲の、その情けねェ面を拝みに来たって言ったらどうすンだ?」

御坂「な、なんですって…」

一方通行「ンな雑魚相手に苦戦するたァな。だから三下止まりなんだよォ」

御坂「ち、違うわよ……!」

一方通行「何が違うってェンだ。常盤台の超電磁砲だァ? 学園都市第三位だァ? 笑わせンじゃねェよ。
 結局テメェはアイツがいなきゃ、何一つ出来なねェ。あの刻から何一つも変わってねェ。ただの三下って事だ」

御坂「違うって言ってるでしょ!? 私は…、私はあぁぁぁああッ!!」

刹那、滝壺の身体がビクリと震える。その動きに追従するように、御坂の周辺で燻っていた雷撃が、まるで神の怒りに触れた

かのように辺りに降り注ぐ。


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 16:44:10.59 ID:zgYQGVI30


佐天「うわぁぁっ!? ちょっと待って。御坂さんタイム! タイムですって!」

滝壺「さてん、こっちだよ。付いて来て」

滝壺は慌てて佐天の手を掴み、絶え間なく降り注ぐ神雷の射程範囲外まで案内をする。

フレンダ「ちょ、ちょっと、待ちなさいよ! これがレベル2や3って訳!? ふざけるんじゃ無いわよ!」

御坂「言ってなかったかしら…? 私のレベル。だったら教えて上げるわよ……」

ニヤリと口角を上げ不敵に微笑む。その様子に、フレンダと絹旗はただ小動物の様にプルプルと身体を震わせる事しかできなかった。


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 16:53:51.02 ID:zgYQGVI30


=公園= PM07:23

御坂妹「何故…、何故ですか…? 私はアナタの言葉を理解する事が出来ません、とミサカは強くアナタの手を掴みます」ギュ!

上条「確かにお前が嫌いなんて事は神様に誓ってもねぇよ…。でもな、だからと言ってそれが答えとは限らねぇんだよ」

御坂妹「ミサカには分かりません。私はお姉様はとは違う。私はアナタと対等の立場で付き合う事が出来る。
 なのに何故ですか、とミサカは動揺を隠し切れません」

上条「…対等とかそうで無いとか、必要な事なのかよ?」

御坂妹「必要です。アナタにお姉さまは不釣合いなのです、それは分身である私が一番良く知っています。
 だから、アナタは私と付き合うべきです。付き合うべきなのです…」

上条「…いいぜ。テメェがまだそんな幻想を抱いているんなら、俺は」

ズッガァァアアアンッ!!


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 17:04:06.65 ID:zgYQGVI30


御坂「っざけんなあァァ!! さっきから聞いてりゃ釣り合うだの、釣り合わないだのゴチャゴチャとッ!」ビッ

御坂妹「お…、お姉さま? どうしてここが…、とミサカは驚きを隠せません」

御坂「そこで伸びてるヤツらに聞いたのよ! アンタがこの完全無欠の御坂美琴様を出し抜こうなんて十万年早いわよ」

上条「って馬鹿かテメェは!? 颯爽と登場する演出に、軍事兵器なみのモンぶっ放すんじゃねぇよ!」

御坂「…そうよ、アンタの言う通り私はバカよ! 大バカよッ! ったく、何を柄にも無くグジグジ悩んでんだか」

上条「はぁ…? な…、何の話だよ」


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 22:25:33.84 ID:zgYQGVI30


御坂妹「それで…、お姉さまは一体今頃現れて何の様なのでしょうか、とミサカは冷静を装い問いかけます」

御坂「アンタに聞きたいのよ。完全無欠の私って何? 容姿端麗、スポーツ学業共に優秀。んでもって、教師からの受けが良くて全校生徒の憧れの的!
その上、ジャッジメントの手伝いなんかもやっちゃって、皆から頼られる…。そんな私の事ッ!?」

御坂妹「そう、その通りです。だからミサカは最初に言いました。そんなお姉様に…」

御坂「…ゴメン、それ勘違い。コンビニで立ち読みだってするし、寮則破って毎回寮監にぶっ飛ばされるわよ!
ストレスが溜まったら嫌がる黒子のツインテール引っ張って解消しちゃうわよ!
でもね、誰が何と言おうとそれが私なのよ。レベル5だの常盤台のお嬢様だの、そんなのは結果でしかないのよ!
…そのどれかが欠けたら私が私じゃ無くなっちゃうのよ!!」

御坂妹「私が…私で無くなる…」


108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 22:37:14.05 ID:zgYQGVI30


御坂「アイツがいなきゃ、何一つ出来無いですって…、ふざけんじゃないわよ!
アイツがいるから何だって出来るのよ、アイツがいるから私が私で居られるのよ。
だから、いくらアンタが忠告してくれても止めないよ…、絶対に!
私は三下じゃない。超完璧で、超カッコ良くて、超可愛くて、超電磁砲の…! 超御坂美琴なんだから!」

御坂妹「し、しかし…、とミサカは必死に反論材料を…」

御坂「反論したきゃ幾らでもすればいいわよ! でもね、いくらアンタが何て言おうと…、私にどんな幻想を頂いていようと…。
どんな障害だって、どんな壁だって。この右手で全部ぶち壊してやるわよッ!!」

御坂妹「ミ、…ミサカは…ミサカは」


111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 22:51:00.12 ID:zgYQGVI30


上条「…ったく、人の台詞勝手に取りやがって。でもまぁ、これで分かっただろ? お前はお前だし、ビリビリはビリビリなんだよ。
妹達が一人々違うように、全く同じ人間なんていねぇんだ。そんなもの比べられるわけ無いだろ」ポン

御坂妹「……、それは私とお姉さま。どちらかを一つを決められないので両方美味しく頂くと言う事ですね、とミサカは甘んじて受け入れます」

上条「違ぇよっ! なんでそうなんだよ!? 人の話聞いてたのかよお前っ」

御坂「そうよ。なんで超完璧で、超プリティで、超人気者の私が選ばれる立場なのよ!」

上条「…別に反論はしねぇけど、凄ぇ自信だなお前…」

御坂妹「本当に…。お姉さまはとんだナルシストですね、とミサカは呆れ顔で眺めます」

御坂「ふっふー。勿論よ、文句があるならいつでも掛かってきなさいよ!」ビッ!


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 23:13:54.66 ID:zgYQGVI30


=駅前 路地裏= PM08:12

絹旗「はぁ…はぁ…。本当に超死ぬかと思いましたよ…」ペタリ

フレンダ「アンタが防がなかったらビル一つくらい吹き飛んで無かった訳…?」

一方通行「ま、それ位で止まったら上等ってもンだがな」

滝壺「でも、皆無事で済んで良かったね」

結標「無事で済んだんじゃないわよ。超電磁砲が無事に済ませたの…。相変わらず関わり合いたくない化け物ね」ザッ

フレンダ「ん…? ちょっと、誰よコイツって訳」グイッ

一方通行「袖を引っ張ンな…。最初に言ってたろォが、人気のねェ場所選んでたって。…待ち合わせだ」


114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 23:24:17.38 ID:zgYQGVI30


絹旗「隠れて見てたんなら加勢してくださいよー。超腰抜けな人ですねぇ」

結標「だから化け物には関わりたくないの…。無知っていうのは幸せなのね」

フレンダ「それに比べてコイツは中々見所あるって訳ね。褒めて上げるわよ」グイッグイッ

一方通行「だから、袖を引っ張ンな…」

滝壺「はまづらの下でいいなら、アイテムに入れてあげてもいいよ」ペタペタ

一方通行「ペタペタ触ンなァ、うっとォしィ!!」


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 23:36:19.67 ID:zgYQGVI30


結標「ホント…、無知って幸せね」

絹旗「どうしたんですか? 超眉をひそめて」

フレンダ「心配しなくてもアンタも雑用位ならさせて上げるって訳よ」

結標「激しく結構よ。用が済んだのならさっさとココから立ち去って頂戴」

滝壺「むすじめさん、まじくーるだね」


佐天「ま、それはともかく。次会った時は覚悟しなさいよ。――超電磁砲」ニヤリ

結標「…………誰?」

佐天「あはは…、いやぁ。この中に混じってたら私も凄い能力者っぽくみえるかなぁ…なんて」

一方通行「…なンだそりゃァ」

滝壺「大丈夫だよ。さてんはさてんのペースで頑張ろう」ポン


116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 23:50:04.75 ID:zgYQGVI30


=上条宅= PM10:03

『イチゲン♪キゲンも♪幸せも、守りますー♪ 』

        『ウー、サンハイ!』
インデックス「ウー、サンハイっ!」

上条「おい、インデックス。もう遅いんだから音量下げてくれよ、俺もなんか疲れたから早く寝たいし…」

インデックス「全然大丈夫なんだよ! 何故かお目目がパッチリかも。このまま徹夜でDVD鑑賞しても平気なんだよ!」

上条「何故かじゃねぇよ! お前がずっと俺の背中で眠ってたからだろ」

姫神「私も夜型だから。全然平気。…むしろ望むところ」

上条「そして、何故ナチュラルに姫神さんがここにいるでしょうか…? お前ら喧嘩してたんじゃねぇのかよ」

インデックス「何を言ってるのかな当麻。私と秋沙はこのアニメを布教させる為に熱い絆で繋がれているんだよ!」ガシッ

姫神「これは久々の良作…。子供は勿論。大人にも見て欲しい癒しの作品ね」ガシッ

上条「今すぐテレビの電源を消してくれる事が、上条さんにとって何よりの癒しなんですが…」ゴロン


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 00:01:13.08 ID:t6B9T5Op0


バッターン!

打ち止め「やっほー! 初回限定版の『ゲソ娘』買ってきたよ!ってミサカはミサカは得意気に見せびらかしてあげる」サッ

姫神「初回限定…。しかも。ブルーレイだなんてリッチね」

打ち止め「ふふーん。謀反を起こした妹達の動向をリークしたお礼に、お姉さまが買ってくれたんだよ、ってミサカはミサカはネットワークを有効活用」

舞夏「おぉーやってるなー。喜べーインデックス。お前の観たがってたカナミン00完結篇なんだが、年末にはDVDになるらしいぞー」サッ

インデックス「そ、それは本当なの舞夏!? 見逃した私には信じられない朗報かも!」

舞夏「今月のアニメディアに載ってたんだぞー。ほら、ここを観るんだぞー」ペラ

ガヤガヤ

上条「な、…なんなんだ…こりゃ一体…」


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 00:15:38.97 ID:t6B9T5Op0


インデックス「よーし、それじゃまずはブルーレイで美麗なイカちゃんを見るんだよ!」サッ

打ち止め「何回も見直して、OPはバッチリなんだよ、ってミサカはミサカは得意気に胸をはるの」グイ

姫神「…私はCDで二番まで完璧。カラオケもばっちりよ」

舞夏「それ位で満足してたら甘いのだー。私なんか昼休みに校内に流してるんだぞー」

ガヤガヤ

上条「あーぁ゛、もう。テメェらいい加減にしろよ!! 良いぜ…、テメェらがいつまでも人ん家で、ガキが見るようなアニメなんかに興じてるっ

てんなら…!
 まずはこの右手でッ――――」


インデックス・打ち止め「ガキが見るようなァ…?」ギロリ

姫神・舞夏「アニメ『なんか』ァ…?」ギロリ


上条「――ドアノブ回してバスタブで寝ればいいんでしょ……。俺が」スタスタ


120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 00:28:11.61 ID:t6B9T5Op0


=アイテム隠れ家= PM10:26

滝壺「……………」カチカチ

フレンダ「さっきから、何やってる訳? 滝壺は」

滝壺「さてんとメールアドレス交換したから、送ってみたんだ」ポチッ

絹旗「はぁー。随分辛酸を舐めちゃいましたね」

フレンダ「過信は禁物ってって訳ね。いい勉強になったわよ」

滝壺「大丈夫だよ。私達がもっと力をあわせれば」

絹旗「ふふっ。ですね、チームワークは超最大の武器ですから」

フレンダ「それじゃ、今度フォーメーションを見直してみようか?」


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 00:38:34.49 ID:t6B9T5Op0


絹旗「何にしても疲れたですねぇ。…超ただいまですー」

ガチャリ

麦野「あらー。おっかえり、随分遅かったのね」ニコニコ

絹旗「おぉっ…!」ビクッ

滝壺「むぎの、やけに機嫌がいいね…」

フレンダ「大方パチンコで買ったとか、その辺りじゃ無い訳?」

麦野「絹旗ちゅぁーん、ちょっとこっちに来てくれるっかな?」クイクイ

絹旗「うん。何ですか? もしかして、超お土産とか?」スタスタ


122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 00:45:27.69 ID:t6B9T5Op0


麦野「夕方さぁ、アンタのバイト先の店長から電話掛かってきたんだけどさぁ。勿論心当たりあるよねぇ?
 私必死に謝って大変だったんだけどさ」ニコニコ

絹旗「………ふぇ」ピクッ

滝壺「…そういえば、コンビニに用事があったの忘れてたよ」クルッ…

フレンダ「わ、私もツタヤでレンタルするDVDがあったって訳よ」クルッ…

絹旗「ちょ、ちょっと超待って下さいよっ!? さっきチームワークを誓ったばかりじゃないですか! 私達三人揃ってアイテムですよー!」グイ



麦野「じゃかましイィィッ!! いつからアイテムはトリオになったんだァアア! 私をディスってんじゃァねェぞ、オッラァァアァッ!!」ブォン

ドッガァァァアアァンッ!!


浜面「……、時給980円か。まぁココよりかはマシな事は確かだな…」ペラペラ


123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 00:57:46.65 ID:t6B9T5Op0


=河川敷前= 翌日 AM07:13

春上「佐天さんお待たせなのー」タッタッ

佐天「いいっていいって。準備運動は済ませて置いたからさ」グイグイッ

春上「それじゃ行こう。今日は二キロ位が目標なの」サッ

佐天「え? ちょっと待ってよ肝心の初春はどこさ。あの子がこのメニュー作ったのに」

春上「いくら起こしても起きなかったの。ごめんね…」

佐天「あはは…。三日坊主どころか二日も持たないなんて。ホント白井さんの言うとおりだね」


124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 01:08:10.72 ID:t6B9T5Op0


=常盤台寮= AM09:23

黒子「全く…、あんな公共の場所で超電磁砲をぶっ放すなんて何を考えてらっしゃいますの。黒子思いっきり頭打ちましたのよ」サスサス

御坂「だから何度も謝ってるじゃない。抑えてた分、出力が上がりすぎちゃってさ」

黒子「…で、あの殿方に付きまとっていた方はお姉様のお知り合いでしたの? 途中で意識を失って、結局お顔をちゃんと拝めませんでしたし…」

御坂「…え? あぁー、うん。別にいいじゃない。そんな細かい事はさ!」アタフタ

黒子「とにかく、これに懲りたら今度は気をつけて下さいましよ!」ビシッ

御坂「大丈夫、大丈夫! 今日も駅前で見かけたから、ちゃんとコイン三枚ぶっ放して来てやったわよ」

黒子「相変わらず絶好調で……、って黒子の言いたい事はそういう事ではありませんのっ!?」


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 01:16:05.11 ID:t6B9T5Op0


御坂「な、何よ? 別にいいじゃない。また電池切れになるのは懲り懲りなんだから」

黒子「はぁ…、やれやれですのね。ま、それを含めてわたくしのお姉様…、と言った所でしょうか」

御坂「そいうことー。さっすが黒子ね、よく分かってるじゃないの」ポン

黒子「…あんまり素直に喜べませんのよ」

御坂「ま、何はともあれ、これで何時もどおりって事かな」

スタスタ

寮監「あぁ、そこに居たのか御坂。随分探したぞ」


126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 01:25:04.02 ID:t6B9T5Op0


黒子「あら、寮監。お姉様がまた何か悪さを致しましたの?」

御坂「ちょっと、人聞きの悪い事言わないでよ!」

寮監「お前が男子高校生をストーカーしている件でジャッジメントが動いていると耳に挟んでな」

黒子「………すとーかー…ですの?」ピクリ

御坂「ま、待って下さいよ寮監!? この容姿端麗、スポーツ学業共に優秀。んでもって全校生徒の憧れ的である私がそんな事するわけ!」

寮監「被害者は上条当麻。この顔に見覚えはあるか」ペラッ

御坂「……カミジョーって、まさか」


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 01:47:35.53 ID:t6B9T5Op0


黒子「りょ、寮監…。つかぬ事をお聞きしますが、何故その情報を…? あれは表に出る前に、内々で全てのデータを初春が消去したはず…」ダラダラ

寮監「うむ…。今朝私のパソコンにミサカネットワークというアドレスでメールが届いてな。詳しい資料も添付されていた」ペラッ

御坂「お、落ち着いてください寮監!? これはきっと罠ですよ。だってこの超完璧で、超カッコ良くて、超可愛くて、超電磁砲の私がストーカーなんて。ねぇー黒子ぉ…」グイッ

黒子「ちょ、ちょっと…。黒子のツインテールを引っ張らないで下さいましよ…」ダラダラ

寮監「あぁ、分かっているさ…。お前が超完璧で、超カッコ良くて、超可愛くて、超ストーカー。全てを含めて御坂美琴。私は理解しているぞ」ガシッ!

御坂「わ、分かってないです!? 最後は要らないです! 黒子ぉ、アンタも何か言いなさいよ!」グイグイッ

黒子「はふぅん! だ、だからツインテールを…」ジタバタ

寮監「そい・やぁああぁぁああぁッ!!」ギュリン!

――――――――

『ふ、不幸よぉぉぉぉおぉおッ』ボッキンッ!


御坂妹「拝啓、美琴お姉様。お言葉通り情報戦にて掛からせて頂きました、とミサカは貴方の妹はこんなに可愛いわけがない感じで不敵に微笑みます」

=おしまい=


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 01:50:35.86 ID:kM0f6xh/P


ほう




130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/07(日) 02:18:43.16 ID:10MaUeyD0


おつ






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