「100kgが軽々」を目指すロボットスーツ、実用へ
実用に向かってるところが評価高し。
この男性、30kgの金属のかたまりをまるでスーパーの袋みたいにひょいっと持ってます。それは彼がアイアンマンだからじゃなく、ものすごく強力なロボットスーツを装着しているからなんです。
New Scientistによれば、この外骨格型ロボットをテストしているのは大宇造船海洋です。人間に超人的な力をもたらすロボットスーツは話としては目新しくもありませんが、実際使われているケースはまだ多くありません。でもこの大宇造船海洋のスーツは、造船所で実際普通に使えるようにすべく準備中なんです。
このスーツ、身長160cmから185cmまでの人なら誰でも着られます。重量は約28kgありますが、スーツ自体が自重を支えているので、普通のペースで歩いたり、自然な動きができる範囲です。それでもこの水圧式のカーボンとアルミ合金、鉄でできたフレームが、30kgの重量を楽に持ち上げさせてくれるんです。目標は近い将来、持てる重量を100kgにまで増やすことです。
このスーツを装着すれば、造船所の作業員は重い機械でもシンプルな工具と同じくらい軽々と持てるようになり、生産性が高まります。バッテリーは現状でも1回の充電で3時間持っています。
ただし課題もあります。滑りやすい場所や傾いた場所ではうまく働かなかったり、ひねりの動きにも付いてこられなかったりしています。
それでも、ロボットスーツが実際作業現場で使われようとしていること自体が大きな前進です。トニー・スタークだってうらやんでいるかもしれません。
source: New Scientist
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(miho)
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