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OCZの未発表SSD ARC 100が米Amazonに登場、GB単価0.5ドル割れながら上位機同等の基幹パーツ搭載 - Engadget Japanese


Crucial MX100の大ヒットにより一挙に価格競争が激しくなったバリューSSD市場ですが、東芝の傘下となったOCZもこのジャンルに参入する模様。未発表の新製品ARC 100が米国Amazonに登場しました。仕様は2.5インチ7mm厚、シリアルATA接続で、容量は120GB、240GB、480GBの3種です。

8月8日現在、Amazonのページはいわゆる「発売時期が判明したらお知らせします」状態となっており、一時表示されていた価格は120GB版が74.99ドル、240GB版が119.99ドル、480GB版が239.99ドルと、240GB版以上は1GBあたり0.5ドル割れ。従来のOCZ製品の動向からすると、日本でも発売は近いと予想されます。

OCZ ARC 100

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ライバルであるMX100の米国Amazon価格では8日時点で、128GB版が69.99ドル256GB版が108.99ドル512GB版が211.99ドルなので、発売からの値下がりで若干MX100が有利ですが、ARC 100も十分対抗できるレベルでしょう。




気になる速度ですが、最大リード速度は容量共通で490MB/秒、最大ライト速度は120GB版が400MB/秒、240GB版と480GB版が430MB/秒。最大ランダムアクセスは8万IOPSと、現状のシリアルATA SSDとしても水準。価格だけでなく、こちらもMX100などのライバルに対して十分対抗できる仕様です。

なお、コントローラーは上位モデルVertex 460と同じOCZ自社製となるBarefoot 3 M10を搭載、NANDフラッシュメモリは東芝製の19nmプロセス品と、こちらもVertex 460と同じ。MX100もそうですが、心臓部は上位モデルと基本的に共通です(ただし速度はVertex 460のほうが上で、最大リード速度は545MB/秒、最大ライト速度が525MB/秒、最大ランダムアクセスは9万IOPS)。



一方、注意が必要そうなのは耐久性に関して。現在Amazonの製品ページに表示されている指標は「典型的なクライアントPCでの使い方において、20GB/日で約3年間」とされています。ここから総書き込み容量を算出すると、365日換算として約21.9TB。MX100の「1日あたり40GBで約5年間」となる72TBに対しては少ない値です。

ただし、現在のOCZ製SSDは総書き込み容量の評価が比較的厳しく、上記の値はARC 100だけでなく、Vertex 460でも同等の値になっている点にも留意する必要があります。つまり、安いために理論上の耐久性が低いというわけではありません。




さて、OCZの低価格SSDと聞くと、安価ながら低速な非同期型(アシンクロナス)NANDフラッシュメモリを非公開で採用したことから、購入したユーザーの間などでいろいろと紛糾したAgility 3/4を思い出す方もいそうですが、ARC 100でのランダムアクセス仕様である最高8万IOPSという値は性能的に非同期型NANDでは達成できないレベル。この不安はなさそうです。

しかし一方で、NANDの動作モードが標準的なMLC(Multi Level Cell)タイプかTLC(Triple Level Cell)タイプかは、現状では明示されていません。TLCタイプはコストパフォーマンスに優れるのに対して、ライト速度や耐久性でMLCタイプに対して劣る傾向にありますので、気になる方もいるでしょう。このあたりは正式発表時の公開を待ちたいところです。

いずれにしても、賑わいを見せるバリューSSDに対して、東芝傘下の有力ブランドであるOCZが参入するという構図は、競争促進の意味でも喜ばしいところ。ここ数週間ではインテル製を中心に、上位モデルSSDの実売価格低下も目立ってきましたが、こうした動きもさらに加速しそうで、ユーザーにとっては好ましい動きです。
OCZの未発表SSD ARC 100が米Amazonに登場、GB単価0.5ドル割れながら上位機同等の基幹パーツ搭載

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