1: 依頼スレ@道芝 ★ 2014/08/06(水) 19:38:02.12 ID:???.net
元幹部が語るサムスン 日本負かしたワクワク感創出力 サムスンの競争力、日本の競争力(1)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO74851570Y4A720C1000000/ (※一般公開された文章を引用)
日経テクノロジーオンライン 2014/8/5 7:00

< 日本のものづくりが韓国や中国に押されているのは、グローバル化の時代に必要な「何か」が
決定的に欠けているためである。しかし同時に、日本企業は韓国や中国の企業が逆立ちしても
かなわないような強さを持っているのも事実である。1994年に韓国サムスングループ会長の
李健熙(イ・ゴンヒ)氏に請われてサムスン電子(Samsung Electronics)に入社し、同社のその後の成長に大きく貢献した
東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員の吉川良三氏に、日本のものづくりが
再び繁栄するために必要なもの、もっと大事にすべきものなどについて、連載形式で解説してもらう。>(中略)

 筆者は1994年から約10年間、サムスン電子に在籍し、同社が成功を収めるまでの過程を内部で直に見てきた(図1)。
日本ではしばしば、ウォン安誘導や各種の優遇策など、韓国政府の国を挙げての支援にその要因を求める声が上がる。
だが、それだけではこれほどの成功と、同時に生じた電機分野を中心とする日本メーカーの地盤沈下を説明することはできない。

 一方で、サムスン電子もまた多くの弱点を抱えている。今回の連載では、同社の事例を基に、
日本メーカーが再び成長軌道を歩むために、どのような方向に進むべきかを考えていきたい。

■競争力は「安いこと」だけにあらず (中略)

 競争力とは、「選ばれる力」のことだ。(中略)

■ワクワク感があるか

 今日では、ユーザーが製品を選ぶ基準は多様である。機能で製品を選ぶユーザーももちろんいる。
例えば、液晶テレビのバックライトにLED(発光ダイオード)を採用し、率先して大々的に売り出したのはサムスン電子だ。
開発で先駆けたのは日本メーカーだが、価格が高くなるからと製品化では後手に回った。

 しかし、LEDバックライトの明るさは、一度見たら他のものは見られなくなるほどの魅力がある。
サムスン電子はその点をコストよりも重視して、高くても売れる製品を造ることに成功した。(中略)

 ユーザーの多くは今、ワクワク感を望んでいる。心が躍りドキドキするようなもの、
それを買ったら自分の人生が変わるんじゃないかと思えるような製品を手に入れたいという傾向が
強まっている。こうしたワクワク感のあるものを考案できるのがサムスン電子の大きな長所だ。
価格が高くてもワクワク感を付与すること消費者に受け入れられている、米アップル(Apple)の
「iPad」や「iPhone」、英ダイソン(Dyson)の遠心分離方式の掃除機のものづくりと似たところがある。

■新興国市場で躍進(中略)

 ブラジルでは当時、日本メーカーのシェアが高かったが、高付加価値の領域ばかりに力を
入れていたため、サムスン電子は中間層を対象にボリュームゾーン領域の製品づくりの
マーケティングを積極的に仕組んだ。語学に堪能な「地域専門家」と呼ばれる社員を
育成して派遣し、マーケティングによって現地のニーズを徹底的に把握した。

 ニーズを把握したら、それを実現する手段は「リバース・エンジニアリング」(ハードウェアなどを分解、解析し、
その仕組みや構成部品、要素技術を明らかにする手法)だ。リバース・エンジニアリングを用いれば、既存の技術を組み合わせることによって
製品を開発できる。それでワクワク感を出せばよい、と割り切っている点が、多くの日本企業の技術者にはない視点だろう。

 このリバース・エンジニアリングでは、スタート時に日本メーカーの製品を持ってくる。
ただし、日本メーカーが開発する、機能てんこ盛りの製品をそのままコピーするのではなく、
機能単位に分解して再構成する。これにより、新たな技術を開発せずに多様な製品を生み出すのだ。
部品も独自に開発するのではなく、汎用部品ばかりを組み合わせることで短期間に設計する。

 ここで、単純にもの真似をするのなら、ただのコピー商品にしかならない。製品の形や構造をそのまま真似るのではなく、
機能まで戻って、その機能がなぜ設けられているのかを検討する。その上で、要らない機能を外したり、
あるいは冷蔵庫のカギのように機能を追加したりして、派生モデルを造り出す。
250px-Samsung_headquarters

(>>2-へ続く)
引用元: http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1407321482/


2: 依頼スレ@道芝 ★ 2014/08/06(水) 19:38:26.81 ID:???.net
>>1より)

図3 no title


 こうした手法によって新興国で実績を築いた後、2004年ごろからは日本の技術者も
相当数が入社するようになってきたため、先進国向けの高級品も造れるようになった。
前述の、ワイングラスをモチーフにした薄型テレビなどがその典型例だ。現在では、
先進国においてもかなりの収益を得ていることは言うまでもない。

■「もの」と「つくり」を分ける

 こうして見てくると、日本メーカーが得意とする生産技術や生産管理、現場の改善といった
能力とは別に、ワクワクするものを考え出す能力が改めて重要であることが分かってくる。

 というよりも、「ものづくり」はワクワクするものを考える局面と、それを物理的に
製作・製造する局面の2つがあって初めて成立するもの、と理解すべきではないか。
筆者は前者の「ワクワク感」を「もの」、後者を「つくり」と呼んでいる(図3)。
こう分けるとサムスン電子は「もの」に非常に長けていると言える。

 一方、昨今の日本メーカーは残念ながら「もの」を考える力を失っているのではないかとすら
筆者は考えている。特に日本の中小企業は、これまで取引先から出てきた図面通りに、
言われたままの品質で造ることを要求されてきた。だから、「つくり」を厳しく鍛えられた半面、
何を造るべきかという「もの」を考える必要がなかった。「もの」を考える能力がないというより、
「もの」の概念そのものが希薄だったと言えるかもしれない。

 サムスン電子に多くの日本メーカーが負けてしまった理由は、ものづくりを「つくり」に
限定して考えている限りは決して見えてこない。だから日本メーカーではいつまでも、
技術的に高度ならば売れるはずだとか、それでも売れないのは営業が悪いのだ、あるいは
売るためにひたすらコスト競争力が必要だとかいった本質から外れた議論に終始してしまう。
日本は「つくり」で負けているわけではなく、「もの」で決定的に負けているという本質を直視すべきだ。

 そして、「もの」で成功しているのは何もサムスン電子だけではなく、韓国のLG電子(LG Electronics)も
現代自動車(Hyundai Motor)も、アップルもダイソンも同じである。世界中の成長企業が、グローバリゼーションの進展に伴って
「もの」を重視しているのに、日本企業は「もの」の意識が薄すぎるのだ。

■「つくり」はサムスンの弱点

 しかし、裏返して言えば、「つくり」はサムスン電子の弱点である。製造装置は
ほとんど日本頼みだ。半導体も携帯電話機もディスプレーパネルも、日本の装置を使い、
大量に造って製品1個当たりの固定費を下げることで成り立っている。もし中国が
サムスン電子を真似て同じ手法を採ったら、同社はたちまち吹き飛ぶ可能性がある。

 さらに、韓国には技術面でのイノベーションを起こすことができないという
もっと大きな弱点もある。イノベーションは長期にわたって安定した国でなければ
落ち着いて取り組むことができないからだ。ところが、地政学的に北朝鮮が背後に
控えている韓国ではその条件が整っていない。中国も同じで、優秀な人材の多くが
欧米に移住してしまう。そうしないと研究開発にはじっくりと取り組めないからだ。

 イノベーションでは日本に勝てず、一方で中国が量産技術を獲得すれば、サムスン電子をはじめとした韓国企業は
日本と中国に挟まれてしまい、何をしたらいいのか分からなくなる。これは企業と国家の存亡にも関わる切実な問題だ。

 筆者は、サムスン電子と韓国の弱点を明らかにし、そこに付け入ることを主張しているわけではない。
むしろ「つくり」を勉強し始めている韓国企業に対して、日本企業が得意な「つくり」を指導し、
逆に日本企業は韓国企業から「もの」を考える力を補ってもらうといったように、互いに補完することで
Win-Winの関係を築けるのではないかと考えている。

 韓国人は中国人に負けないほど世界にネットワークを持ち、ものを売ることにも長けているから、その力を借りることも考えられる。 (以下略)

関連書籍:サムスンを変えた吉川氏が語る『ものづくり維新』世界で勝つための10箇条
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/STORE/20140604/356146/

70: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 21:04:24.94 ID:1z50nr2U.net
>>1
デザインが優れてたよね、日本のメーカーは20世紀を引きずってる様なデザインが多かった。

11: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 19:48:26.67 ID:ullVqu/X.net
日本メーカと同じ部品、製造装置を使って
日本メーカーより3〜4割安く作れる理由は?

13: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 19:49:30.79 ID:f4az/T/e.net
>>11
円安で日本からの輸入が3割安くなった

17: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 19:55:45.82 ID:f4az/T/e.net
2010年韓国の対日約361億ドル
   ↓
2013年韓国の対日約253億ドル
   ↓
2014年1-6月の対日赤字は約79億ドル

もしかしたら数年後日本は対韓赤字になってるかもな

19: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 19:57:21.04 ID:xDFwmT3J.net
マジコンはワクワク感があったね。
でも日本はワクワク感で対抗せずに権力で握り潰して対抗した。
世界で戦うには程遠いわけだ。

29: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 20:09:16.39 ID:f4az/T/e.net
世界市場ならソニーとサムスンなら
サムスンのほうが同じような製品でも高いからな
世界ブランド力はトヨタを抜いて9位だからか
ソニーは47位・・昔は2位まで行ったのに

40: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 20:24:43.99 ID:OhrWPSG4.net
日本企業側になんにもメリットのないwin-winの関係って,
いったい何言ってるのか意味が分からんのだが誰か解説してくれ

42: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 20:30:03.17 ID:f4az/T/e.net
>>40
日本は韓国の下請けで頑張ろうって話
だが実際は対韓黒字は減りまくりだから
日経の思惑とは別の方向に行ってる

47: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 20:38:09.96 ID:f4az/T/e.net
日本の2013年の貿易収支は
輸出額は68兆8000億円
輸入額は81兆2600億円 ←これが異常、数年前なら60兆円ぐらいで貿易黒字だった

韓国の2013年の貿易収支は
輸出額は5,596億ドル
輸入額は5,156億ドル

65: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 21:12:41.01 ID:VQXMo0XBx
そしてSONYは沈んだ

78: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 21:10:37.51 ID:P5US5VTy.net
日本企業の経営陣が無能なだけだろ。
昭和時代に築いた資産を食いつぶすのみ。

90: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 21:23:53.13 ID:NO0BAPoz.net
Win-Win って言う奴に限って、相手を潰して利益総取りばかり考えている法則

101: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 21:37:53.11 ID:XCNWYUr/.net
なあに、日本にはわくわくさん創出力がある

105: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 21:43:25.43 ID:f4az/T/e.net
たとえば
当時ソフトバンクとアップルはiphoneでWin-Winの関係だが
今じゃ2014年1-3月はアップルのシェア67%
逆に考えれば国内メーカーはシェア激減、外貨流出
Winはアップルで完全に日本国民がlose

114: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 22:01:17.66 ID:m1e6xFB4.net
韓国の貿易黒字のホルホルコピペ見て思ったけど
韓国って不況型黒字で貿易黒字だけは増えていって
その結果さらに通貨高が進んでご自慢の輸出財閥が
苦境に陥るという悪循環になってるんじゃないの

前の日本も不況型黒字で通貨高で輸出企業は苦しくて
空洞化が進んでいくという流れだったね

134: 名刺は切らしておりまして 2014/08/06(水) 22:42:42.66 ID:WNUvg3sx.net
確かサムソンに取締役として移籍した技術者がいたよね その人の発言かな

164: 名刺は切らしておりまして 2014/08/07(木) 01:18:08.18 ID:Ii0ftPAK.net
日本製品にワクワク感が無いのは同意する

168: 名刺は切らしておりまして 2014/08/07(木) 01:51:37.57 ID:3abTWdHA.net
すっかり日本が負け組になっちゃったな
韓国には敵わないわ

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