ドルベ「あれを見ろ、ナッシュ」
- 1 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:11:28.02 ID:3y/0gmbp0
-
・『遊戯王ZEXAL』のSSです
・時間軸は本編の最終回後でドルベは神代家に居候している設定です(他の七皇も平和に暮らしてます)
・若干(?)のキャラ崩壊注意です - 2 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:14:01.78 ID:3y/0gmbp0
- ハートランドシティ・昼下がり……
仔猫「ニャー」
ドルベ「ニャンコだ」
凌牙「確かに猫だな。だがニャンコってお前……」
ドルベ「ナッシュよ、このニャンコはなぜダンボールに入れられているのだ? もしやこれから何処かに出荷されるのか?」
凌牙「ねえよ。これはどう見ても捨て猫だろ」 - 3 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:17:11.75 ID:3y/0gmbp0
- ドルベ「捨て猫だと? だがまだ子供だぞ?」
凌牙「だけどここに手紙もあるぞ。えっと……『訳あって飼えなくなりました。誰か大切に育ててあげて下さい』だと」
ドルベ「こんな小さな生き物を捨てるなんて……」プンスカブックス
凌牙「まあ人にはそれぞれ事情ってもんがあるからな。もっとも猫からしたらたまったもんじゃないだろうけどな」
ドルベ「可哀想に……おーよしよし」ナデナデ
仔猫「ニャーン♪」 - 4 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:19:39.15 ID:3y/0gmbp0
- ドルベ「おお、私の手に頬杖してくれているぞ。やはりニャンコは可愛いな~」ホッコリチュア
凌牙「お前って猫好きだったけ?」
ドルベ「うむ、何だか妙な親近感すら抱いている」
凌牙(そういやバリアン態の姿は何処となく猫に似てるよな、こいつ)
ドルベ「ところでナッシュ、相談なのだが……」
凌牙「駄目だ」キッパリ
ドルベ「私はまだ何も言ってないぞ?」 - 5 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:23:42.09 ID:3y/0gmbp0
- 凌牙「言わなくても分かる。その猫をウチで飼いたいんだろ?」
ドルベ「おお、言わずとも私の心の内を読み取るとは……さすがバリアン七皇のリーダーだ!」
凌牙「やめろ。とにかくウチじゃ飼えねえよ。諦めろ」
ドルベ「なぜだ? 神代邸は広いし、ニャンコ1匹を飼うスペースなら十分にあるだろう? 面倒も私が見るし……」
凌牙「それでも璃緒の奴が絶対に許してくれねえよ」
ドルベ「む、そういえばメラグはニャンコが苦手だったな」 - 6 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:25:51.52 ID:3y/0gmbp0
- 凌牙「苦手ってレベルじゃねえよ。こいつを家に持ち帰ってみろ。あいつ、たちまち発狂して全盛期の征竜くらい大暴れするぜ?」
ドルベ「そこまでか。しかし……」
凌牙「それに生き物を飼う事はそう簡単に決めて良いもんじゃねえ。残念だが俺達に出来る事はない」
ドルベ「くっ、非力な私達を許してくれ、ニャンコよ!」
仔猫「ニャー?」キョトン - 7 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:29:58.40 ID:3y/0gmbp0
- ドルベ「しかし私達が拾わないとなるとこのニャンコはどうなるのだ?」
凌牙「さあな。運が良ければ他の誰かに拾われるかもしれないが……運が悪ければ保健所に連れられて処分されちまうだろうな」
ドルベ「そんな!?」ショックリボー
凌牙「だがそれもこいつの運命だ。さっきも言ったが俺達にはどうしようもねえよ」
ドルベ「本当に何も出来ないのか、我が友よ」
凌牙「こういう事に一々手を差し伸べていたらキリがねえ……それよりもう帰るぞ。何時までもここに居たら俺達が猫を捨てたと勘違いされちまう」 - 8 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:32:05.41 ID:3y/0gmbp0
- <ニャーニャー
ドルベ「……本当にこのままにしておくのか、ナッシュ?」
凌牙「ああ」
ドルベ「私達の事をジッと見ているぞ?」
凌牙「気にするな」
ドルベ「何だか私にはあのニャンコの鳴き声が我々に助けを求めている様に聞こえる」
凌牙「それはお前の妄想だ」
ドルベ「あ、ダンボールから必死に出ようとしている……やはり私達と一緒に居たいのだろう」
凌牙「だから気にするなって言ってんだろ」
ドルベ「ナッシュ……(´・ω・`)」
凌牙「……ああ、畜生! 分かったよ、分かりましたよ、クソが!!」 - 10 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:36:51.09 ID:3y/0gmbp0
- 神代家……
ドルベ「よし、どうやらメラグはまだ帰っていない様だな」キョロキョロ
凌牙「良いから早く入れよ。誰かに見られてそれが璃緒の耳に入ったらやばいだろうが」
仔猫「ニャーン」←ドルベに抱かれてる
凌牙「しかし改めて見ると結構汚れてるな、その猫。今タオル濡らして持ってくるからちょっと待ってろ」
ドルベ「フッ……」
凌牙「……何だよ、何笑ってんだよ?」
ドルベ「いや、色々と厳しい事を言いながらもいざ面倒を見るとなるとやはり君は優しいなと思ってな」
凌牙「うるせえ、黙れ、イラッとするぜ」プイッ - 11 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:39:23.51 ID:3y/0gmbp0
- 凌牙「こら、暴れんな。うまく拭けないだろうが」
仔猫「ニャーニャー」ジタバタ
凌牙「ふぅ、何とか拭けた……たくっ、手間取らせやがって」タメイキング
ドルベ「だがおかげで先ほどまでとは見違えるほど綺麗になったぞ。さて次はご飯をあげようと思うのだが何が良いかな?」
凌牙「普通はキャットフードだがウチにはそんなもんないからな……仔猫だしミルクで良いんじゃないか?」
ドルベ「ミルクか。しかし私とナッシュは共に男だし……」
凌牙「誰が母乳って言った。普通の牛乳で良いんだよ、牛乳で」
ドルベ「成る程。ではすぐに小皿に注いで持って来るとしよう」トコトコ - 12 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:42:34.56 ID:3y/0gmbp0
- 仔猫「~♪」ペロペロ
凌牙「おー舐めてる、舐めてる」
ドルベ「やはり空腹だった様だな。しかし本当に可愛いな、ニャンコという生き物は」ウットリチュア
凌牙「否定はしねえよ。さて、この猫の処遇だが……」
ドルベ「やはり我が家で飼うのは無理か?」
凌牙「まあぶっちゃけると俺は構わないんだが璃緒がな」
ドルベ「メラグはなぜこんな可愛い生き物が苦手なのだろう? あ、そういえば古代エジプトではニャンコは神の使いと言われていたがもしや……」
凌牙「人の妹の猫嫌いの理由を不完全なイムホテップと一緒にすんなよ。とにかく璃緒が帰って来る前にどうするか方向性だけでも決めて……」
<タダイマー
凌牙&ドルベ「!?」ビックリボー - 14 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:44:51.24 ID:3y/0gmbp0
- <リョーガードルベーイナイノー?
凌牙「(ヒソヒソ)くっ、思ったより早く帰ってきやがったな」
ドルベ「(ヒソヒソ)ど、どうする? もしメラグに見られたら……」
凌牙「(ヒソヒソ)とりあえずお前は猫を連れて自分の部屋に行け。後は俺が何とかする」
ドルベ「(ヒソヒソ)頼むぞ、我が友よ」タタタッ
……ガチャ!
璃緒「あ、凌牙」
凌牙「よ、よう。おかえり、璃緒」 - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/10(日) 20:45:17.22 ID:BmnLcU/Zo
- 小さい子猫に牛乳はあかん、下痢になるぞ
ある程度成長してたら平気みたいだけど - 16 :ハートランドシティで作られたスペシャル牛乳は仔猫が飲んでも大丈夫 2014/08/10(日) 20:54:57.79 ID:3y/0gmbp0
- 璃緒「もう、居るなら居るってちゃんと返事しなさいよね」ホッペプクー
凌牙「わ、悪い。少し新聞を読むのに集中していてな」
璃緒「何か面白い記事でもあったの? って、それ経済面じゃない」
凌牙「……俺もこの国の人間として経済についてはキチンと知っておくべきだと思ってな」
璃緒「何だか凌牙らしくないわね……ところでドルベは?」
凌牙「ドルベなら自分の部屋に居るぞ」
璃緒「そう、ならすぐに呼んで来て。ケーキ買って来たからみんなで食べましょう」
凌牙「え? いや、その、今部屋を離れるのはまずいと思うんだが……」アセアセイクリッド
璃緒「へっ、何で?」 - 18 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 20:59:17.12 ID:3y/0gmbp0
- 凌牙「えっと、実は今朝からドルベの奴は体調が悪いみたいなんだよ」
璃緒「あらやだ、夏風邪?」
凌牙「ああ、そうかもな」
璃緒「仕方ないわね。ならちょっと様子を見て来るわ」トコトコ
凌牙「いや、お前が行く必要は無いだろ?」
璃緒「何でよ? 本当に夏風邪なら病院に連れて行く必要もあるでしょ?」
凌牙「だ、だがお前にうつる可能性もあるし……」 - 19 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 21:02:52.39 ID:3y/0gmbp0
- 璃緒「凌牙、貴方さっきからおかしくない?」
凌牙「……別におかしくなんかねーよ」
璃緒「本当かしら……あら?」
凌牙「ど、どうした?」
璃緒「何か床に……これは?」ヒョイ
凌牙(まずい! さっき猫の身体を拭いてやった時に床に毛が!?)
璃緒「……これ、明らかに人間の毛じゃないわよね?」 - 20 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 21:04:40.96 ID:3y/0gmbp0
- 璃緒「凌牙、私に何を隠しているの?」ジィー
凌牙「……何も隠してねーよ」ドキドキマイラ
璃緒「嘘ね。私は凌牙の事なら何でもお見通しなんだから。正直に話した方が身の為よ?」
凌牙「くっ、だから何も隠してねえって言ってんだろ!!」テーブルドン
璃緒「怒鳴るところがますます怪しいわね。ドルベの部屋に行けば分かるのかしら?」
凌牙「お前が行く必要なねえよ!」
璃緒「必要かどうかは私が決める事よ。凌牙、そこ退いて」
凌牙「だ、だからだなぁ……」
璃緒「――退けって言ってるでしょ?」ギロリ
凌牙「…………」スッ - 21 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 21:07:08.10 ID:3y/0gmbp0
- ドルベの部屋の前……
凌牙「璃緒、考え直せ。部屋に入るのは止めろ。これはお前の為でもある」
璃緒「何を隠しているのかは知らないけど、私にはそれを知る権利があるわ。凌牙は邪魔しないでちょうだい」
凌牙(くっ、すまん、ドルベ。こうなっちまった以上、俺にこいつを止める術はねえ!)
璃緒「さて……ドルベ、私ですわ」コンコン
ドルベ「メ、メラグか!?」ビクッ←ドアの向こうから
璃緒「ちょっと話したい事がありますの。入っても良いかしら?」 - 22 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 21:08:52.06 ID:3y/0gmbp0
- ドルベ「えっと、すまない……今は、その……」ゴニョゴニョ
璃緒「……あら、やはり『腰』の具合そんなに悪いのかしら?」
凌牙&ドルベ「え?」
璃緒「凌牙から聞きましたの。少し前に階段から落ちて腰を痛めたと……それで部屋に籠っているのでしょう?」
ドルベ「そ、そうなのだ。あまりに強く打ってな、今もベッドから動けない状況で……」
璃緒「あー……やはり貴方も凌牙とグルですのね。私に嘘をつくなんて」ニヤッ
ドルベ「!?」
凌牙(汚い! さすが氷の女王、汚い!) - 23 : ◆6lM76zkyEU 2014/08/10(日) 21:11:48.70 ID:3y/0gmbp0
- 璃緒「嘘は駄目ですわよ、ドルベ。そんな悪い子は部屋に上がってお説教ですわね」
ドルベ「ま、待ってくれ、メラグ! 今は、今は駄目だ!!」アタフタキオン
璃緒「だが断りますわ。この神代璃緒の最も好きな事の1つは他人のプライベートを白日コメント一覧
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- 2014年08月10日 23:14
- ドンサウザント絶許
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- 2014年08月10日 23:25
- もう最初から腹筋が耐えられなかった
遊戯王SSとか……
許してやるよォ!!!
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- 2014年08月10日 23:29
- 姑息なSSを・・・(サ灯墓送)
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- 2014年08月10日 23:31
- このニャンコ捨てたのドン・サウザンドって奴なんだぜ
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- 2014年08月10日 23:33
- 何やってもドルベとかいうインチキキャラ
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- 2014年08月10日 23:35
- もうドルベの名前だけで笑えるのがおかしい
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- 2014年08月10日 23:38
- 画伯やめろw
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- 2014年08月10日 23:38
- キャットちゃんの名前が書き換えられてるのもドン・サウザンドって奴の仕業なんだ!
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- 2014年08月10日 23:46
- ドルべがニャンコとか考えただけで腹痛いわwwww
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