ケロロ「巨人の惑星を侵略であります!」
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:52:17 ID:4a6PiCLI
- 850
エレン「アルミン、まだ起きてるのか」
アルミン「あ、ごめんエレン。もうじき寝るよ」
エレン「そんなところで何してんだ」
アルミン「星を見てたんだ」
エレン「星?」
アルミン「あの星の向こうには何があるんだろうって…そんなことを考えてたんだ」
エレン「…ほどほどにしとけよ。明日は固定砲の演習があるんだからな」
アルミン「うん…そうだね。じゃあお休み」
エレン「あぁ」
アルミン「…」
アルミン(…エレン、最近壁の外の話をしなくなったな…)
アルミン(…)
アルミン(…僕も寝よう…) - 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:52:59 ID:4a6PiCLI
- 20XX 地球
冬樹「うーん…」カチカチ
ケロロ「冬樹殿ー!ちょっとお願いがあるんだけどー!」ピョコピョコッ
冬樹「うんー何ー?」カチカチ
ケロロ「あのねー!今週末、新しいガンプラが発売されるんだけど一緒に買いに行ってくれないー?」
冬樹「うんー」カチカチ
ケロロ「しかもしかも!限定生産の超レア物!これを逃したら次は無いであります!」
冬樹「うんー」カチカチ
ケロロ「ペコポン人スーツは今メンテ中だし、お願いであります!」
冬樹「うんー」カチカチ
ケロロ「ゲロ…」 - 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:53:34 ID:4a6PiCLI
- ケロロ「もうっ!冬樹殿さっきからパソコンばっかりいじって吾輩の話聞いてるでありますか!?」ピョイーン
冬樹「わぁ!軍曹?何?」
ケロロ「ゲロ…やっぱり聞いてなかったでありますな…さっきから何を熱心に見てるでありますかー?」
冬樹「うん。巨人伝説について調べてたんだ」
ケロロ「巨人?」 - 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:54:12 ID:4a6PiCLI
- 冬樹「アフリカやメキシコなんかで昔から目撃情報はあるんだけど、実際にいたという明確な証拠はないんだ」
ケロロ「大方ちょっと大きい人か動を見間違えただけでありましょー?よくある話であります」
冬樹「うん…他にも巨人の骨や写真なんかはほとんど捏造されたもので信憑性はないんだ」
ケロロ「ちょっと大きいだけでUMA扱いされるなんて気の毒でありますなー」
冬樹「あはは…でももしいたら会ってみたいなぁ」
ケロロ「そうでありますか?凶暴な性格だったら恐ろしいだけであります」
冬樹「でも友好的な性格の巨人もいるかもしれないよ」
ケロロ「巨人なんて日向家の夏美巨人だけで十分でありますよー」
冬樹「ちょ…軍曹…」 - 5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:55:14 ID:4a6PiCLI
- ケロロ「夏美の巨人のおかげで吾輩は毎日毎日労働の日々…まるで家畜であります」ヤレヤレ
冬樹「軍曹…後ろ…」
ケロロ「えー?何ー?」クルッ
夏美「…だーれが巨人ですって?」ガシッ
ケロロ「ゲロォ!?」
夏美「あんた、今日掃除当番でしょ?こんなところでサボってないでさっさとやりなさい!」ギリギリギリギリ
ゲロォー!!
冬樹「はは…」
二☆二☆二☆二☆
二☆二☆二☆二☆ - 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:55:50 ID:4a6PiCLI
- 地下基地
ケロロ「ゲロ…全くひどい目にあったであります…」ピョコピョコ
ケロロ「さぁーて、気を取り直して今日も侵略作戦でも考えるでありますかなぁ」
扉<プシューン
ケロロ「皆ーおまたせー…ってあれ?」ガラーン
ケロロ「なんだよー誰も来てないジャン。今日は侵略会議って言ってあったのにぃ」
モア「あの…おじさま…」
ケロロ「あ!モア殿ー!悪いんだけどさぁ、小隊の皆に召集かけてくれない?忘れてるらしくってさぁー」
モア「あのー…それがおじさま…みなさん、今日は欠席するそうで…」
ケロロ「えぇ!?なんでぇ!?」
モア「こちらにメッセージが…」
ケロロ「どれどれー」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:56:23 ID:4a6PiCLI
- ギロロ:最近のお前の弛みっぷりには反吐が出る。しばらく反省しろ。
タママ:ぶっちゃけ変な作戦ばっかりで着いていけないのでしばらくお休みするですぅ。
ドロロ:ケロロ君。またこの間の作戦で僕を仲間外れにしたね…
クルル:横須賀に行ってきます。 - 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:56:59 ID:4a6PiCLI
- ケロロ「キィァァ…」
モア「それとー…本部からペコポン侵略の催促メールが大量に…てゆーか四面楚歌?」
ケロロ「ひぃぃ!」
モア「侵略の進行、もしくはなにかしらケロン軍への得点稼ぎをしないとケロロ小隊はペコポン侵略権限を剥奪!他の小隊に引き継ぎされてしまうようです」
モア「…てゆーか最終通告?」
ケロロ「わぁぁぁ!どうしようー!小隊メンバーはいないしー!侵略は進まないしー!吾輩一体どうすればー!」オロオロオロ
モア「おじさま…」
ケロロ「ゲロォォォ!吾輩、もうおしまいでありま…」ハッ
ナレーター「その時!軍曹の灰色の脳みそに一つのひらめきが!」 - 9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:57:33 ID:4a6PiCLI
- ケロロ「ゲーロゲロゲロリ…吾輩、思いついたであります…」
モア「本当ですか!?おじさま!」
ケロロ「そうだ…ペコポン侵略が進まないなら、先に他の惑星を侵略してしまえばいいのであります!」
ナレーター「また突拍子のないことを言い出しましたね」
ケロロ「吾輩一人で一つの星を侵略することでケロン軍へのアピールはバッチリ!さらに隊長としての威厳も回復!完璧であります!」
ナレーター「いや、どうでしょう」
ケロロ「モア殿!早速手頃な惑星をサーチするであります!」
モア「はい!おじさま!」
二☆二☆二☆二☆
二☆二☆二☆二☆ - 10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:58:16 ID:4a6PiCLI
- モア「おじさま、ここなんていかがでしょう」
ケロロ「ふんふん…少し原始的だけど、この辺りが手頃でありますかな」
モア「それじゃあ、決定ですね」
冬樹「軍曹ー、姉ちゃんが…ってわぁ!何それ!?」
ケロロ「あ、冬樹殿!これはー…そのー…」ワタワタ
冬樹「どっかの惑星?わぁ!すごいなぁー!それにその荷物!もしかして…!」
ケロロ「え、えーっと…そう!ちょっと最近疲れ気味だし、旅行でも行ってリフレッシュしようかなーって思ったんであります!」
冬樹「わぁ!いいなぁー!」キラキラ - 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:58:52 ID:4a6PiCLI
- ケロロ「…そうだ!冬樹殿もよかったらどうでありますか?」
冬樹「え!?いいの!?」
ケロロ「もちろんであります!」
冬樹「やったぁ!ありがとう!軍曹」
ケロロ(ゲロゲロリ…侵略する惑星はデータによるとペコポン人そっくりの種族が暮らしているようであります…)
ケロロ(冬樹殿を連れて行くことで警戒心を解くことができるっていう寸法であります!)
ナレーター「いやぁ、相変わらずせこいですねぇ」
二☆二☆二☆二☆
二☆二☆二☆二☆ - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/25(金) 23:59:27 ID:4a6PiCLI
- ケロロ「それじゃあモア殿!行ってくるであります!」
モア「はい!いってらっしゃい、おじさま!」
冬樹「姉ちゃんたちには内緒にね!」
モア「はい!てゆーか合点承知?」
ケロロ「それじゃあ…ケロロ、いっきまーす!」
ゴォォォォ
モア「おじさまー!フッキーさーん!気を付けてくださいねー!」 - 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/26(土) 00:00:05 ID:.PWAt9HM
- ケロロ「まずは無事大気圏突破であります」
冬樹「わぁぁ、すごいや軍曹!宇宙に出たよ!」
ケロロ「あとは自動操縦に切りかえってっと…さぁ後は到着を待つだけであります」
冬樹「なんだかイースター島に行った時のことを思い出すね」
ケロロ「ゲロ…あれは散々だったであります」
冬樹「あはは…でもあれはあれで楽しかったよ」
ケロロ「そうでありますな。ま、今回はそんなトラブルとは無縁の穏やかな旅であります」
ケロロ(さくっと侵略して帰ってくるだけでありますからな…ゲロリ)
冬樹「どれくらいで着くの?」
ケロロ「まぁ次元ワープなんかを使って3時間ぐらいでありますかな。それまでのんびり宇宙の旅を楽しむであります」 - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/26(土) 00:00:47 ID:.PWAt9HM
- 冬樹「あれ?軍曹?向こうで光ってるのは何?」
ケロロ「あぁー宇宙嵐の一種でありますよ。次元ワープの切れ端がどこか遠い星の景色を映し出してるんであります」
冬樹「それじゃあの中に入ればそこへ行けるの?」
ケロロ「正直おすすめはしないでありますな…時空が歪んだものだからどこにワープするのか分からないのであります」
冬樹「へぇー…それにしてもここ、変な物がたくさん浮いてるね…」
ケロロ「不法投棄でありますよ。最近はマナーが悪くて問題になってるであります。しかも時空を超えて飛んでくる物もあるから厄介であります」
冬樹「そっか…宇宙でもゴミ問題はあるんだね…」
ケロロ「最近ではケロン製の兵器も不法投棄されているらしいでありますからなー…ケロン人として他人事じゃないであります」 - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/26(土) 00:01:34 ID:.PWAt9HM
- ドン
ケロロ「ゲロッ!?」
冬樹「わわ!?な、何?」
ケロロ「ゲロ…どうやらゴミの一つがかすったみたいであります。でも大したことはなさそうでありますな」カチカチ
冬樹「よかったぁ」
ケロロ「さぁて、それじゃあ着くまでに持ってきたガンプラでも組み立てるでありますかなぁー!」
冬樹(持ってきたんだ…)
ケロロ「ケロッケロッケロッ♪ふふふふんふーん♪」パチンパチン - 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/26(土) 00:02:21 ID:.PWAt9HM
『×キルルシステム・作動開始』- 17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/26(土) 00:03:00 ID:.PWAt9HM
- 二☆二☆二☆二☆
二☆二☆二☆二☆
冬樹「軍曹ーまだー?」
ケロロ「もうそろそろでありますよー。ここからまた手動に切り替えっと…」
冬樹「どの星?」ワクワク
ケロロ「あそこに見えてる次元ワープを使えばすぐであります!」
冬樹「楽しみだなぁー」
ケロロ「それじゃGO!…ってあれぇ?」カチカチ
冬樹「どうしたの軍曹?」
ケロロ「ゲ、ゲロ!?操縦が効かない!?」カチカチカチ
冬樹「えぇ!?」
ケロロ「な、なにかに引っ張られてるみたいであります!」
冬樹「ど、どうすんの!?軍曹!?」
ケロロ「どうしようもないでありまーす!!」カチカチカチカチ - 18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/26(土) 00:03:36 ID:.PWAt9HM
- ガタガタガタガタ
ケロロ「ゲロォ!!」
冬樹「軍曹!」
ケロロ「だ、大丈夫であります!このままワープにつっこめば…!」
冬樹「う、うん!」
ケロロ「冬樹殿!しっかりつかまるであります!」
ピカッ バチバチバチ
ケロロ「ゲロォォォォォ!?」
冬樹「軍曹!!」
冬樹(!?周りの景色が歪んで…?)
グニャァァァ - 19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/26(土) 00:04:16 ID:.PWAt9HM
コメント一覧
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- 2014年08月10日 23:04
- 「巨人の惑星」って米TVドラマが昔あったなあ
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- 2014年08月10日 23:18
- GANTZかと思った
-
- 2014年08月10日 23:33
- 正直アイキャッチのキラキラで笑った
-
- 2014年08月10日 23:58
- やっぱ進撃はいるとどんなに面白いはなしも糞になるね
-
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