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男「天使は休日を連れて」



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サシャ「月が綺麗ですね

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:31:58.36 ID:Cdp2vvGf0


駅前のロータリー

男「こんちわー、ただいまコンタクトの割引券をおくばりしておりますー」

男「こんにちはー、コンタクトの割引券ですー」

男「……はあ」

男(誰も貰ってくれない・・・・・・)

男「……」トケイチラッ

17:20

男(あと40分…)

男(あと39分59秒・・・…)

男(あと39分58秒……)


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:32:43.82 ID:Cdp2vvGf0


男(あと・・・…)

リーダー「おーい男くん!」

男「あ・・・・・・はいっ、何でしょう!」

リーダー「なんでしょうじゃなくて、さっきから手、止まってるよ」

男「す、すいません」

リーダー「しっかりしてよ。ビラも一枚しか手に持ってないし、もっといっぺんに何枚か手に持ってどんどん配って」

男「はい、すみません!」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:33:29.93 ID:Cdp2vvGf0


男(ポケットのビラを……)

男(あれ?手が抜けない)グッグッ

リーマン「兄ちゃん、邪魔だよ」ドン

男「うわっ」チラシバサー

男「拾わなきゃ」

リーダー「男くーん?大丈夫ー?」

男「はい、大丈夫です、すみません!」

男「……」トケイチラッ

17:23

男(あと、37分)


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:34:10.72 ID:Cdp2vvGf0


18:02

男(やっと終わった……)カタヅケ

先輩「よう男、おつかれ」

男「ああ先輩、お疲れ様です」

先輩「リーダーはなんか用があって少し残るって、先あがっていいとよ」

男「そうですか」

先輩「ところでこの後、ちょっとどうよ、飲みでも」

男「いいですね」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:35:29.34 ID:Cdp2vvGf0


コンタクトストア 事務所

ガチャ

先輩「失礼します。派遣会社フォーラム、本日の作業終了しました」

ストア店員(女)「……」携帯いじいじ

先輩「……。 あ、男、ユニフォーム頂戴、掛けるから」

男「あ、あざっす」

先輩「看板をしまって・・・…と」

先輩「……後ほど現場の責任者が報告に参りますので」

店員「……」

先輩「……では、失礼しました」ガチャ


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:38:20.56 ID:Cdp2vvGf0


町を歩く。

先輩「ったく、腹立つよなあ、あの女。いつもああだ」

男「しかたないっすよ、俺ら、派遣だし」

先輩「フリーターには返す言葉も無いってか」

男「……」

先輩「ま、飲んで忘れましょうか」

男「そうっす、それが正解。どこにします?」

先輩「チャンチャン、小竜、どこでもどうぞ」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:38:55.61 ID:Cdp2vvGf0


男「じゃあ、チャンチャンで」

先輩「倹約家だねぇ」

男「贅沢は敵なんで」

先輩「何言ってんだ、パチンコ中毒が」

男「先輩だってまえ朝から並んで新しいの打ったそうじゃないですか」

先輩「あれは買ったからいいんだよ」

男「えー、いくら」

先輩「よん」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:42:37.88 ID:Cdp2vvGf0


男「じゃあお金あるんだ、おごってくださいよ」

先輩「ばーか、それはイイコトするために使うんだよ。割り勘」

男「先輩のくせになあ」

男(……)

男(酒。 タバコ。 パチンコ。)

男(そんなのばっかりだな、もうずっと)

男「……はぁ」

先輩「?」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:43:35.36 ID:Cdp2vvGf0


先輩「おっ、綺麗なねーちゃん発見」

男「?」

男(ああ、看板のことか)チラ

『充実の9日間!ハワイ130000円~』

男(・・・・・・)

男(旅ねえ。もうずっと、縁なんかないんだろうな)

男「・・・・・・あの、やっぱり小竜にしましょうか」

先輩「お、どういう心境の変化かね」

男「いやあ、なんだか馬鹿らしくなって」

先輩「? よし、じゃあ俺が7割払ってやる。残りの3がお前な」

男「お、やったあ。太っ腹すね」

先輩「じゃあ急ごう、早くしないと混む」

男(よーし、腹いっぱい食うか。 余計なことは忘れるのが一番)

男(そう、それが正解。 正解――)


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:45:10.37 ID:Cdp2vvGf0


翌朝 男のアパート

男(飲みすぎた、仕事・・・…)モゾモゾ

男「良かった、飯食う時間はありそうだ」

グサッ

男「痛っ!何か踏んだ!……ってあれ、ペン先?」

男「……まだ残ってたのか……こんなの」

男「……捨てよう」

夢はあった。もう昔のことだ。

あのころは、何でも出来ると思ってた。


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:48:57.36 ID:Cdp2vvGf0


男「はぁ……」

ピンポーン

男(なんだ、こんな朝早くから)

?「すいませーん」

男「はいはーい、今開けますよ」

ガチャ

青年「あなたが男さんでよろしかったでしょうか?」

男「・・・・・・? はい」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:49:42.75 ID:Cdp2vvGf0


男(なんだこいつ、スーツ姿でこんな早くに)

男「あの、何か用ですか」

青年「はい、実は男さんに頼みたいことがありまして」

男「? すみませんが、どちらさま?」

青年「天使です」

男「はあ? テンシ?」

青年「はい、天国の使いと書いて天使。ファンタジーでもおなじみ」

男「帰ってくれ」バタン


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:50:23.65 ID:Cdp2vvGf0


青年「ちょっと待って下さい、ドア開けて」バンバン

男「そりゃ閉めるよ、なんなんだお前は」

青年「だから、天使ですって!」バンバン

男「おい、あんまうるさくすんな、朝だぞ」

青年「じゃあドアを開けてください」

男「……あーもう、入れ!」ガチャ


青年「中々良いところにお住まいですね」

男「それ、嫌味か?」

青年「?」

青年「で、本題ですが」

男「あーちょっと待った、騒がれたくないから入れたけどな、話は訊かないよ」

青年「ひどい、どうしてですか」

男「色々理由はあるけど、第一に、時間が無いんだよ。仕事なの」

青年「ああ、それなら大丈夫です」

男「カチン」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:51:03.62 ID:Cdp2vvGf0


男(こういう非常識なやつは嫌いだ)

男「何が大丈夫だ、出てけ!」

青年「うわっすみません。でもどうか話を・・・・・」

男「だまれ、うるせえ、早くしないと警察呼ぶぞ!」

青年「警察!ひええ、出ていきます出て行きます」タッタッタッ

バタン

男「ふう・・・なんだあいつは」


ピンポーン

男「! また・・・・・・」

男「出てけっつったろ!!」ガチャ

大家「・・・はあ?なんだって?」

男「あ・・・・・・・、あれ、大家さん」

大家「あんた今それ私に言ったのかい!? 朝からうるさくしてもらっちゃ困るんだよ!」

男「いやあ・・・・・・はは(あいつもういない・・・やけに逃げ足の速い)」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:52:01.94 ID:Cdp2vvGf0


13:00 住宅街

男「あと5時間・・・・・・」ボー

男(看板持ちのバイトは楽だけど、暇だな・・・)

男(人通り無いし、俺いる意味あるのかこれ・・・・・・)

男「パズドラでもするか・・・」

テコテコテコテコテコテコテコテコテコ テンテンテンテンテン キュイーンキュイーンキュイーン

男「・・・・・・」

青年「だめですよ、お仕事サボってちゃ」

男「うわあ!!」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:52:49.59 ID:Cdp2vvGf0


男「なな、なんでいるんだよ、お前」

青年「天使は何でもお見通しなのです。なんて、それは嘘ですが」

男「後を尾けてたのか・・・?」

青年「先ほどは失礼しました。時間を改めたほうが良いかと思いまして」

青年「今は大丈夫でしょうか?」

男「だめだよ、仕事中だ。君にかまってる暇は無いの」

青年「・・・暇の塊みたいな仕事の癖に」ボソッ

男「? なんか言ったか?」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:59:02.29 ID:Cdp2vvGf0


青年「いえ、なんでも。では、お仕事が終わってからでよろしいですか?」

男「・・・いいよ、ずっと後尾けられても困るし」

青年「良かった!」

青年「では、ちょっと目を閉じててください」

男「はあ?」

青年「いいからいいから」

男「・・・?」パチッ


男「・・・・・・・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・」

青年「はい、目を開けて良いですよ」

男「・・・・うわっ!」

男「!?」トケイバッ

18:00

青年「終わりましたね、お仕事」ニコッ


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 01:59:34.63 ID:Cdp2vvGf0


男「!? !? !?」

青年「じゃあ、本題に入りますが・・・・・・」

男「待て、よ、寄るな。こっちに来るな」

青年「? なぜです」

男「な、な、なんでいきなり夜になってるんだよ。 なんなんだ、お前は」

青年「あ、ああ・・・。 何って、ですから――」

男「・・・・・・・・?」

青年「――天使です。」ニヤリ


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:00:07.59 ID:Cdp2vvGf0


19:00  居酒屋

幸せを運ぶ天使だと、その青年は言った。

天使「正確には、幸せの素を運ぶ天使です」

男「はあ・・・・・・」

男「それで、その天使が、俺に何の用が」

天使「それですよ、問題は」

天使「人違いなんです」


男「人違い?」

天使「これはお恥ずかしい話なのですがね」

天使「我々天使たちは、天国にある会社で自らの担当者、つまり幸せの素を配る相手ですね、を決められ、この下界へとやってきます」

男「ふむふむ」

天使「ところが私としたことが、ちょっとした手続きミスをしてしまいまして」

天使「誤った相手に、つまりあなたですが、取り憑いてしまったのです」

男「? どういうこと?」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:00:53.03 ID:Cdp2vvGf0


天使「つまりですね・・・、本当は男さんではない人に幸せを届けるはずが、男さんに取り憑いてしまったため男さんの近くから離れられず、職務を全うできないのです」

男「・・・なるほど」

男「でも、そんなのそっちで取り消せないの?また憑き直せばいいじゃない」

天使「それはできません」

男「なんで」

天使「それは・・・・・・」

天使「・・・・・・私が、怒られるからです」

男「はあ?」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:01:33.64 ID:Cdp2vvGf0


天使「自慢じゃありませんが、私は天国で仕事で失敗ばかりをしていました」

天使「そしてとうとう、この前部長に言われたんです」

男「部長とかいるんだな」

天使「ええ、とても怖い部長で・・・・・」

天使「『こんどちょっとでもミスをやらかしたらお前は首だ!この大馬鹿者!』」

天使「・・・って言われて。だから、このミスをばれるわけにはいかないんです」

男「なるほどね。帰ってくれ」


天使「そんな、ひどい!」

男「うるせえ、なあにが『私としたことが』、だ。常習犯じゃねえか!」

天使「お願いします、私を助けると思って!」

男「いやだね」

天使「天使の失業は、天上天下からの消滅を意味します。私は死にたくないんです」

男「そんな大げさな」

天使「嘘じゃないですよ、ほんとに!」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:03:00.43 ID:Cdp2vvGf0


男「大体、俺に何をしろってんだよ」

天使「具体的にはですね、本来の担当者の下へ私を連れて行っていただき、しばらくそちらに滞在していただきたいのです」

男「はあ?」

天使「幸せの素というのは、ある程度時間をかけて体になじませていく必要があるのです。貴方には担当者の近くで1日10時間×14日の間、過ごしていただきたいのです」

男「14日!? 無理だよ、仕事がある」

天使「心配ありません、あちらでの費用は全てこちらで負担いたします」

男「あのなあ、そういう問題じゃ・・・」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:04:29.46 ID:Cdp2vvGf0


男「仕事ってのは金があるからって休めるもんじゃないの。おれはフリーターだけど、派遣以外にだってバイトやらあるんだから」

天使「ああ、その辺は心配ありません」

天使「さっき時間をくるくるってやったでしょう?それを今度は、逆にくるくるっとするんで」

男「まてよ、わからん」

天使「ですから、あなたには明日の朝に出発していただくことになると思います。で、二週間後、また帰ってくる。そのときアパートの前についた時点で時間をくるくる早戻し。二週間時間を巻き戻して差し上げるということです」

男「つまり、時間的には一日も東京を離れなくていいと」

天使「そうです。まあ、あなたにとっては、タダで楽しめる旅行付きの休日と思っていただければ」

男「休日ね・・・・・・」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:12:14.46 ID:Cdp2vvGf0


翌朝 電車内

ガタンゴトン

男(本当に来てしまった・・・・・・仕事をほっぽって。いやほっぽってはないんだけど)

天使「じゃあ、今後の予定を確認しておきますね」

天使「現地に着きましたら、駅に担当者の方が迎えに来てくれるはずです」

男「え、連絡とれてんのか」

天使「いえ、そういうわけでは」

男「また不思議パワーか?よくわからんけど」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:12:44.61 ID:Cdp2vvGf0


天使「あなたには担当者のすぐ近くで寝泊りをしていただきます。隣人としてね」

男「空き部屋があったのか」

天使「いえ、私がこのために特別に作った空間です。そこに部屋を取ったのですが、まあお気になさらずに。下界での職務を全うするため、我々にはいくつか便利な力が備えられているのですよ」

天使「滞在期間の生活ですが、一日必ず10時間以上は、その方の半径30メートル以内にいてください。それ以外は何をしても自由ですが、一つだけお願いが」

男「なに?」

天使「騒ぎを起こさないでほしいということです。そうすると天国のチェックが入り、僕のミスが天国にばれる心配があります」

男(ああ、だから警察を嫌がったのか)


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:13:20.76 ID:Cdp2vvGf0


キキー

天使「つきました」

男「ああ」

男「うわ、中途半端な田舎だな・・・・・・」

天使「観光という感じではありませんが、まあ辛抱してください」

男「いいよ」

天使「あ、来ました!あの青年です」

男「改札を出て行く、あの?(なんだ、男かよ・・・・・・)」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:15:55.52 ID:Cdp2vvGf0


天使「じゃあ尾けましょう」

男「? なんだそのファイルは」

天使「天界のファイルです。担当者の情報が載っている。今日の行動も、これで調べました」

男「なんで尾行するんだ?」

天使「家を知るためです」

男「・・・そのファイルには書いてないのか?」

天使「・・・・・・・・・・・・・あっ・・・・」

男「ほんとに仕事できないんだな・・・・・・」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:20:00.35 ID:Cdp2vvGf0


天使「彼はアパートに住んでいるようです」

男「そうだな、そのファイルによるとな」

天使「もういいじゃないですか。とにかく、その隣に部屋を作りますから、私たちはそこで生活しましょう」

男「相部屋かよ」

天使「本来は、天使が住むために作る部屋なんですよ?」

男「おれ、別に帰ってもいいけど」

天使「うわあ、嘘です嘘です」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:21:22.38 ID:Cdp2vvGf0


アパート

天使「着きましたね」

男「着いたな」

天使「男は基本的に一日中家にいるようです。歳は20。一人暮らしの大学生」

男「ああ、そういや世間は春休みか。でも一日中家で何やってんだ?」

天使「漫画を描いてるようですね」

男「・・・・・・漫画?」

男(それって・・・・・・)


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:26:25.14 ID:Cdp2vvGf0


思い出したくもない。夢のこと。

なんでよりによって、漫画・・・・・・。

男「・・・・・・」

天使「どうしました?まあ基本的に担当者の方と直接接する機会はないと思いますし、お気になさらずに」

男「ああ、そうだな・・・・・・」

天使「?」


ガチャ

男「ぼろい部屋だな」

天使「そうですか?いいと思いますけど、男さんの部屋にも似ていて」

男「お前の好みが分からん」

男「まあいいや」ゴロン

男「ここで、ゆっくりさせてもらうよ。久しぶりの昼寝・・・・・・」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:32:05.99 ID:Cdp2vvGf0


アハハハハハハハハ!

男「うん?・・・・・・・」

男「隣の部屋から・・・・・・」

ガチャ

天使「男さーん!担当者の方連れてきましたよ」

男「は?」

天使「いやー、すっかり意気投合しちゃいましたよ」

学生「この人ギャグセンありますねー。突然部屋にいたと思ったら、天使だなんていいだして」

天使「こっそり近くで様子を見てたつもりが、姿を消すのを忘れてまして」

男(こいつは・・・・・・)

学生「新しく引っ越されてきたそうで。よろしくお願いします」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:32:54.60 ID:Cdp2vvGf0


22:00 学生の部屋

学生「あっはっはっはっはっはっは!」

天使「それでね、私は言ってやったんですよ。『まずはてめえ自身を幸福にするのが先だな』って」

学生「あっはっは!天使さん、サイコー!」

男(何が面白いのかまったくわからん)

学生「いやあ、楽しいなあ。ずっと人と話してなかったんでね」

天使「何をしてたか当てましょうか、天使は全てお見通しなのです。・・・ずばり、ずっと漫画を描いてましたね?」

学生「あはは、机の上の描きかけ、見たんでしょ?」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:36:16.28 ID:Cdp2vvGf0


天使「読ませてくださいよ」

学生「ダメですよ、まだ描きかけなんで」

天使「えー」

学生「持ち込んでみるつもりなんです。漫画家になるのが夢で」

男「・・・・・・」

天使(・・・・・・)

天使「・・・・・・じゃああなたはラッキーだ。天使の加護がある」

学生「はは」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/04/07(月) 02:41:29.59 ID:Cdp2vvGf0


天使「でも、それなら人に見せるの恥ずかしがってちゃダメでしょう、ねえ男さん?」

男「え?あ、ああ」

学生「そうなんですけど、人に見せたことがなくて・・・・・・」

天使「大丈夫ですって」

学生「はあ、じゃあ・・・・・・。笑わないでくださいよ」

天使「そうこなくっちゃ・・・・・・ほら男さん、一緒に読みましょう」

男「え?おれは」

天使「いいからいいから」


男(SFものか・・・・・・)

男(・・・うーん)

男(ストーリーはまあいいけど、絵がな・・・・・・)