今は忘れられた偉大な映画作りの秘訣
80年代の技術はいまはもう?
「ロボコップ」や「死霊のはらわた」など、だいたいの人が一度は見たことがある良作が多数作られてきた80年代。ところで80年代の映画って、今の映画業界で再現出来るものなのでしょうか?
特殊効果の技術は当時とは比較にならない程進歩しましたが、80年代の映画には今とは違う何かがあるのです。
今回は兄弟メディアコタクジャパンに掲載されていた「今は忘れられた80年代の偉大な映画作りの秘訣10選」からいくつか抜粋してみましょう。
プラクティカル・エフェクト
クローネンバーグのボディ・ホラーからアクション映画に登場する気色悪いクリーチャーにいたるまで、80年代では素晴らしいクリーチャーエフェクトが使われてきました。
今でも使われているスペシャル・エフェクトではありますが、VFXがこうも幅をきかせてきている昨今では、80年代ほどプラクティカル・エフェクトは一般的ではなくなってきています。
勿論、CGのクリーチャーだって素晴らしいには変わりありません。しかしCGでは、シリコンやゼラチン、串やワイヤーといったもので作られたクリーチャーの気持ち悪さや不気味な食感を表現しきれない時が少なからずあるのです。
プラクティカル・エフェクトで作られたクリーチャーの映画が増えることを望んで止みません。
登場人物の設定に時間をかける
80年代の映画は、今よりもゆっくりとしたペースで物語が進みました。今の映画やドラマやゲームのスピードに慣れている人が古き良きクラシック映画を見たら、その慎重で丁寧な脚本に驚くかもしれません。
近年は、テキストメッセージなどのコミュニケーションツールを使えば簡単に関係性を説明出来たりするからか、登場人物同士がじっくりと向き合いながら、設定や人間関係を構築することが珍しくなってきているようです。
しかし、もう少しだけ登場人物の人間性や関係性を表現するのに時間をかけたなら、視聴者は彼らの今後の展開により注目したり、感情移入しやすくなるでしょう。
兄弟メディアコタクジャパンでは更に細かく解説を行なっていたので、これを読めば、今の映画に足りない何かが分かるかもしれませんよ。
source: コタクジャパン
(ギズモード編集部)