大相撲の元小結・双津竜(ふたつりゅう)で、引退後は時津風(ときつかぜ)親方として

部屋を運営し、弟子を死亡させた山本順一氏が死去していたことがわかりました。

画像:【元「時津風親方」こと山本順一氏】
元「時津風親方」こと山本順一氏
http://news.livedoor.com/article/image_detail/9140118/?img_id=7021793

12日、本相撲協会関係者の話で判明したもので、享年64才。

死因は「肺がん」だったとのことです。

山本氏は2007年6月26日、17才だった序ノ口力士・時太山(ときたいざん)を稽古中に死なせ、当初、

時太山はマリファナを吸っていたなどと死因について責任転嫁。

画像:【時太山】
時太山

不審に思った両親が地元の新潟大学医学部に検死させたところ、暴行の事実が判明。

画像:【時太山が受けた暴行の跡】
時太山が受けた暴行の跡

画像:【当時公開された時太山の検死体 (※閲覧注意 クリックでモザなし)】
当時公開された時太山の検死体

検察の主張によると、山本氏がビール瓶で頭を殴打したり、数人の力士に

「かわいがってやれ」

と暴行を指示したとされています。

またその翌日にも時太山は蹴りを入れられたり、集団で金属バットを使って殴打されるなどの事実も判明

しました。

時太山が倒れた直後、山本氏は救急車をすぐに呼ばず、力士たちに口止めしたり、遺族に火葬の承諾を

取ろうとするなどの隠ぺい工作も発覚。

この事件で兄弟子3人と山本氏は「傷害」および「傷害致死」の容疑で逮捕され、山本氏は相撲協会を解雇。

2011年8月29日に「傷害致死罪」で最高裁で懲役5年の実刑判決を受けていました。

山本氏は北海道室蘭市出身。

子供のころより体が大きく、中学在学中に時津風部屋に入門。

翌年1月に大相撲デビュー。

全盛期には180キロと相撲界でも異例の巨漢で、ニックネームは「象さん」。

1979年7月場所で最高位の小結まで番付を上げましたが、1982年11月場所を最後に相撲界を引退。

引退後は部屋付きの親方をしていましたが、2002年、定年を迎えた先代から時津風親方の後継者に指

名されて、部屋を継承しました。

子供を殺された遺族の気持ちはどうなのでしょうか・・