千葉県の市議が、「輸血」について批判した内容で、炎上し、離党する騒動となっています。
画像:【船橋市の高橋宏市議】
http://funabashi.gijiroku.com/g07_giinlist_s.asp?sflg=2&SrchID=28
15日、「ふなっしー」で有名な船橋市の市会議員・高橋宏(たかはしひろし 38才)氏が、所属する「結いの
党」に離党届を提出したと発表。
離党のきっかけとなったのは約1週間前の出来事。
今月7日、高橋氏はブログで、厚生労働省が輸血用血液への放射線照射を推奨(※)していることに触れ、
https://www.flickr.com/photos/82066314@N06/9621992679/
PT-GVHDは輸血用血液に含まれる献血者のリンパ球が元の体以外を異物として拒絶する免疫機能を働かせ、患者の体内組織にくっ付いた後に増殖し、発熱・肝障害・下痢・下血・敗血症などの症状を引き起こし、重症の場合は死に至らしめる病気です。
放射線を1度照射することで95%以上の確率でこのリンパ球を消滅できます。
画像:【高橋宏市議のブログ】
http://ameblo.jp/takahirominfuna/
「放射線照射した血を輸血しているという現実」
「この血液、自分の体に入れたいという方いらっしゃいますか?(笑)いや、笑いごとじゃないんですけど、今更放射線についての危険性を述べるまでもなく、こんな死んだ血を輸血してもまたすぐに輸血しなければならないのは明らかです」
「本当に医療業界というのは『腐り切っているなあ』というのが実感です」
(引用元:http://ameblo.jp/takahirominfuna/entry3-11906106544.html)
と批判。
これに読んだ閲覧者や実際の医療関係者から
- 「死んだ血液って何?」
- 「放射線照射を恐れてそれを拒否するなら、代替案は輸血よりもリスクの高いものになる」
- 「私は医師ですが、輸血によって失われる命の数よりも輸血によって救われる命の数の方が圧倒的に多い」
- 「放射線照射をしていない血液など危険で使えないのは常識だ」
- 「科学・医学のごく基本的な知識もないくせに知った風なことを言うな」
- 「エホバの証人か」
- 「貴殿の言わんとされている危惧につきまして理解はできますが、医療業界は腐り切っているとの断言は見直されてはいかがでしょうか」
- 「もういちどよく考えて、政治家として国民に恥じない行動を心がけてください」
- 「放射線を受けることは危険ですが、放射線を受けた物が危険になる訳ではありません。
まさか、レントゲンを受けた人に近づきたくないとか、放射能がうつるとかおっしゃいますか?」 - 「回復すれば再輸血は不要ですし、造血機能が弱れば何度でも必要になります」
など多くの批判が寄せられました。
批判を受けた高橋氏は13日、ツイッターを更新し、
放射線照射した血の輸血について書いたところついにブログが炎上しました(笑)勉強不足、削除と謝罪をしろ、恥を知れ、呆れてものがいえない、などなど。もうぼろ糞です。
しかし、この程度の批判で主張をやめるようなら最初から発言しません。
私は覚悟を持って発信しています。逃げも隠れもしません。
(引用元:https://twitter.com/takahirominfuna/statuses/499562242224840706)
と強気の姿勢。
しかし、14~15日になると、態度を一変。
ブログで
お詫び
こんばんは。この度は、大変多くの皆様にお騒がせしましたことをまずお詫びいたします。大変申し訳ありませんでした。いろいろな方から沢山のアドバイスを頂戴しました。
議員の仕事は啓蒙活動ではない等の指摘を頂き、深く反省しました。本来であれば、お一人お一人にお返事を差し上げるべきだと感じていますが、ブログ、ツイッターのコメント件数が膨大になってしまい、お返事が追いつかなくなってしまいましたことをお詫びいたします。
今後も議会活動の中で職責を果たして参りたいと考えております。この度は、本当に申し訳ございませんでした。
高橋 宏
(引用元:http://ameblo.jp/takahirominfuna/entry-11910004698.html)
と謝罪し、前述のように離党届を「結いの党」に提出したと報告しました。
その上で今回の騒動について、次のように再反論しました。
輸血の件について
高橋宏です。
これだけの反響があるとは想像もしておりませんでしたので、その点についてはお騒がせして申し訳ないという気持ちでお詫びを申し上げてきました。
しかし、私は発信した内容に間違いがあったなどとは考えておりません。そして、医療関係者の方からと思われる、「輸血が危険なのは当たり前だ」「放射線照射しているのは当たり前だ」というような主旨のご批判があったかと記憶していますが、私達一般人にとって、これらのことは当たり前の話なのでしょうか。
「放射線照射しないとGVHDの危険があるということをどれだけ多くの方がご存知だったのでしょうか。私はこのような問題提起をさせて頂くことができたということについては、皆さんが知らなかったことを知って頂けたということは本当に意義のあることだったと考えております。
GVHDの予防のため放射線照射が必要であるということは理解をしています。
しかし、放射線照射しないで1990年代まで輸血をしていたということも事実のようです。
「輸血は被爆しているから危険!」などと拡散されていますが、どこにそのようなことを私が記載しましたでしょうか。
輸血そのものが危険だとは書きましたが。。何も間違ったことは言っていません。輸血で助かっていると思っているのは実は、輸血という行為によって水分が補給され、電解質ミネラルが適性に回復しているためであるということです。
その証拠に海外では多くの事例が存在しています。
アメリカ、ニュージャージー州のイングルウッド病院では、血液の90%以上を失い、ヘモグロビン値が1.7に急落しても輸血せず、治療された例もあります。
「今すぐ全ての輸血を中止せよ」などとは一言も申し上げていません。
言ってもいないことを言ったかのように批判するのは止めて頂きたいのです。輸血が必要となる基準は本当に今のままで良いですか?そもそも輸血をしない無輸血や無血といった選択肢もあるのではないですか?と問題提起させて頂いているだけで、「私が発信した情報で輸血を拒否する人がいたら私の責任だ」となるのは、あまりにも飛躍し過ぎではありませんか?
今、この瞬間、事故が起こり、大量に出血した方が輸血をするという考えをお持ちでも、そのことを否定している訳ではありません。
「放射線照射しているから輸血するな」などということも一言も申し上げておりません。ただ、今後は輸血をするという選択肢以外にも検討すべきことがあるのではないかということを申し上げているのです。
今回の件を反省しまして、私自身、情報発信の仕方についても再度、検討してみたいと思っています。
(引用元:http://ameblo.jp/takahirominfuna/entry-11910115293.html )
生年月日:1976年6月26日生まれ
血液型:B型
市立船橋高校卒
在校時に同校サッカー部所属
最近、地方議員の騒動が目立ちますが、失言はさておき、高橋市議が反応や声を聴いた上で即座に責任
を取って離党届を提出し、謝罪した点は一応評価できると思います。
野々村竜太郎県議の「政務活動費」不正使用疑惑を発端に地方議員へも国民の目が光っています。
議員さんは気をつけたいところですね。