男「ちょっとまって」幼馴染み「え?」
- 1: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 21:59:49.92 ID:uXJXbH970
過去作
店員「はい、コーヒー」男「ありがとうございます」
男「何の願いを叶えようか?」
今回も拙いssでちょっと長編です
また読んでくれると嬉しいです
- 2: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:03:02.83 ID:uXJXbH970
男「なんでお前朝から俺の部屋にいて俺の漫画読んでんの?」
幼馴染み「それはほら、幼馴染みだし」
男「世の中の幼馴染みが全て部屋に来るとしたら不法侵入の罪が増えるだろ」
幼馴染み「それはおいといて」
男「さらっと法に触れる行為をおくな。おい、俺の漫画もテキトーに置くな。元に戻せおい」
幼馴染み「男、神経質すぎ」
男「俺の漫画だから、そりゃ神経質になるわ」
男「で、何しにきたんだよ。まあ、どうせ窓から入ってきたんだろうけど。隣だし」
幼馴染み「いや?ちゃんと玄関から入ってきたよ。いいお母様でした」
男「なんで勝手に部屋に入れるんだよ母さん…………」
- 3: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:04:46.69 ID:uXJXbH970
幼馴染み「あと、起こしに。昨日遅刻したじゃん男」
男「まだ六時なんだけど…………」
幼馴染み「昨日も来たんだけど、結局起きなかったから」
男「昨日も来たのかよ!」
幼馴染み「いいお母様でした」
男「マジ母さん何してんの…………」
幼馴染み「いいお父様でした」
男「父さんにも会ったのかよ…………」
幼馴染み「あ、そうだ、朝練」
男「そういえば幼馴染み朝練あったな。ほら、行ってこい」
幼馴染み「男は行かないの?」
男「ねぇよ。文化部の特権だわ」
- 4: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:05:57.54 ID:uXJXbH970
幼馴染み「男って天文部だよね。幽霊部員が大量の」
男「ああ、大量だがちゃんと来てる後輩もいるぞ」
幼馴染み「そういえば夏行くんだよね。星見に」
男「後輩とな。お前は連れてかねーぞ」
幼馴染み「えー、行きたーい」
男「天文部入れ。てか夏は大会で忙しいだろ、そっち頑張れ」
幼馴染み「はーい」
男「朝練行ってこい、遅刻するぞ。俺は寝る」
幼馴染み「一緒に行こ?」
男「嫌だよ。メリットがねぇわ」
幼馴染み「宿題、今日はやってないんでしょ。見せたげる」
男「待っててください。準備してきます」
- 5: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:07:22.06 ID:uXJXbH970
――――学校
幼馴染み「じゃねー」
男「おう、またあとでな」
男「さってと、部室にでも行くかな」
男(邪魔がない場所っていったらそこしか思い浮かばないし)
男(あ、でも後輩がいたら困るな)
男(まあ、こんな朝っぱらからいないだろ)
- 6: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:08:57.48 ID:uXJXbH970
――――天文部部室
男「なんでだよ…………」
後輩「おはようございます!先輩!」
男「なんでいるの?後輩」
後輩「いやー、ほとんどここで宿題をやってるんですよ。朝から」
男「同じ考えだったとは」
後輩「あ、先輩も宿題をしにきたんですか?」
男「まあな、友達にノート借りたから写させてもらうだけだけど」
後輩「あ、先輩ダメですよ。ちゃんと宿題やらないと」
男「後輩には言われたくないな」
後輩「今日だけは先輩も同じです」
男「そうだった」
- 7: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:10:24.50 ID:uXJXbH970
後輩「そういえば先輩」
男「ん?なんだ?」
後輩「今日って、部活ありますよね」
男「ああ、うん、あるよ。今度の夏休みにどこ行くか決めなきゃだからさ」
後輩「でも、今日は先輩、生徒会ですよね」
男「……あ!そうだった、今日生徒会じゃん……。やっべ忘れてた」
後輩「だから私、部室で待ってるんで」
男「いや、別の日にしてもいいけど」
後輩「いやですよめんどくさい」
男「ですよね。うん、ごめんね」
後輩「大丈夫ですよ。先輩の事はもう慣れたんで」
男「なんか変な気分」
後輩「じゃ、宿題やりましょうよ。先輩」
男「そうだな。さっさと終わらせよう」
- 8: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:11:52.32 ID:uXJXbH970
男「終わったー」
後輩「えー、早いです先輩」
男「そりゃ、写すだけだし」
後輩「ちょっと、先輩手伝ってくださいよ」
男「まあ、少しくらいならな」
後輩「英語ですけど…………」
男「英語なら超得意だから余裕」
後輩「ほんとですか?」
男「代わりに歴史とかダメダメだけど」
後輩「暗記教科不得意なんですね」
男「そういうことかな?」
- 9: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:13:03.92 ID:uXJXbH970
後輩「終わったー」
男「もうこんな時間か」
後輩「ありがとうございます!今日のはほんとにやばかったです」
男「うん。すっげー量だった」
後輩「そろそろ私も行きますね」
男「あ、ちょっと待って。俺も荷物片付けるから」
後輩「じゃ、先輩。また放課後に!」
男「あっ、ちょ、待っ」
男「行っちゃったよ…………」
- 10: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:14:36.94 ID:uXJXbH970
――――教室
男「おはよう」
友「よっす」
女「おはよう、男くん」
友「幼馴染みに起こしてもらったんか?」
男「情報はえぇ」
友「おっ、ホントだった」
女「実際に聞くと引くね」
友「俺でもちょっと引く」
男「…………うぅ」
幼馴染み「おはよー!」
男「うあああああ!」
幼馴染み「え、な、なに。どうしたの」
友「いやべつに」
女「なにもないよ」
幼馴染み「なんでみんなよそよそしいの!?」
- 11: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:16:55.38 ID:uXJXbH970
――――放課後、生徒会室
男「こんにちは」
会長「今日は書記か。悪いね、今日はちょっと多いから君に負担をかける」
男「大丈夫です。会長こそ、女性なんですから、体調管理に気をつけてくださいね」
会長「ありがとう」
男「こんなルールが出来たせいで、会長は毎日働いてるじゃないですか」
会長「私は生徒会長なんだから、皆より働かなければならない。それに、私も会計とか副会長に助けられているからな。大丈夫だ」
男「でも……体調が悪いときは言ってくださいね。俺が代わりますから」
会長「…………書記には毎回助けられているな。ありがとう」
男「いいえ、他の奴は内申目当てですから、その分頑張らないと」
- 12: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:18:08.62 ID:uXJXbH970
男「終わりました」
会長「お疲れ様、あとは私の方でやっておくから、先に行ってもいいよ」
男「あとはって、まだ結構あるじゃないですか。その書類貸してください」
会長「…………君は本当に優しいな。はい」
男「ありがとうございます。これからも余計な遠慮はしなくていいですよ」
会長「ありがとう。すまないね」
男「いえ。これでもまだ会長の方が多く働いていますから、大丈夫です」
会長「あと少しだから、頑張ってくれ」
男「はい!」
- 13: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:19:05.32 ID:uXJXbH970
会長「ふぅ、終わったかな」
男「こっちも終わりました」
会長「ありがとう。今日は少し遅くなってしまったな」
男「大丈夫です」
会長「いや、今日は天文部があるのだろう?」
男「あー、はい。今からです」
会長「次は出来るだけ早く終わらせようか」
男「え!いや、そんな」
会長「大丈夫だ。先生に少し言っておく」
男「…………ありがとうございます」
会長「別に、負担ではないよ。君が気にすることはない。というより、君の方が負担だろう」
男「…………」
会長「私の負担を和らげるために君の負担が増えるのは私が困る。君には負担ではない範囲でやってほしいんだ」
会長「いいね?」
男「はい、分かりました」
- 14: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/15(金) 22:20:35.20 ID:uXJXbH970
ガチャ
男「ありがとうございました」
バタン
後輩「先輩、お疲れ様です」
男「え、後輩?もしかして待ってた?ごめん」
後輩「いえ、さっき来たとこなので。今日は遅いなーと思いつつ」
男「そっか、ごめんね」
後輩「じゃ、部室、行きましょう!」ガシッ
男「えっ、ちょ、ちょっと。腕引っ張らないで!」
- 21: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/16(土) 21:03:56.86 ID:1oqeFO3N0
――――天文部部室
男「この山とかいいかな」
後輩「いいかもですねー」
男「それともこっちか……?」
後輩「…………先輩」
男「ん?何?」
後輩「これって、今決めるべきなんですか?」
男「んー、まあ出来るだけ早くかな」
後輩「でも、行くのって夏休みですよね?」
男「うん」
後輩「今、六月ですよね?」
男「うん」
後輩「まだ決めなくてもいいじゃないですか」
男「まあ、そうなんだけど。遠いところだと泊まりになるから、その時は宿とか決めなきゃいけないし、あと展望台とか予約制のところがあるからさ」
後輩「でも、それって六月じゃなくてもいいじゃないですか」
男「…………うーん、まあ」
後輩「今日はまだいいですよね」
男「後輩はあれか。今日はサボりたいのか」
後輩「ぶっちゃけそうです」
男「……ま、しょうがないよな。俺も今日遅くなっちゃったし」
男「今日はいつも通りでいいよ」
後輩「やったー!」
- 22: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/16(土) 21:05:58.00 ID:1oqeFO3N0
後輩「ちょっと先輩聞いてくださいよー」
男「そこまでいつも通りにする必要はないんだけど」
後輩「えー、でもいつも話は違いますよ」
男「話の始めと結論はいつも一緒になるよな」
後輩「そーでしたっけ」
男「そうだよ」
後輩「なんですか。もしかして、内心話の中身ないなとか思ってたんですか?」
男「うん」
後輩「即肯定しちゃった」
男「いやー、もう全て同じ結論てのがね」
後輩「先輩なんてもう嫌いです」
男「はいはい」
後輩「ついに流されるように」
- 23: ◆QbejV3Yk9I:2014/08/16(土) 21:07:47.77 ID:1oqeFO3N0
後輩「先輩、ちょっとそっち行ってもいいですか?」
男「あれ、俺の事嫌いじゃないの?」
後輩「人の揚げ足をとるのが好きなんですか?」
男「うん」
後輩「やな性格ですねほんと」
男「そう?」
後輩「まあいいですけど」ガタッ
男「うん?そっち行くって言ったけど、別に隣じゃなくても。てか、なんでこっちに」
後輩「先輩は性格ちょっと嫌コメント一覧
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- 2014年08月17日 23:47
- 悪くない
-
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