ジャーナリストの櫻井よしこ(68才)氏が、朝日新聞を痛烈に批判しています。

画像:【櫻井よしこ】
櫻井よしこ
http://news.livedoor.com/article/image_detail/9153176/?img_id=7042778

いわゆる「慰安婦問題」をめぐり、約32年前に報じた内容を朝日新聞が今ごろになって、大きな誤報(※)

があったと公表しつつも、謝罪をかたくなに拒んでいる騒動。

朝日新聞の「慰安婦」特集紙面
http://sankei.jp.msn.com/politics/photos/140805/plc14080510230007-p1.htm

(※ 5日、朝日新聞が突如、朝刊1面と16~17面で慰安婦問題の特集を組み、事実関係の一部に誤報があり、裏づけ取材が不十分だったと認めたもの。
中でも16回も記事に取り上げた自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏の「慰安婦を強制連行した」との証言については「虚偽だと判断し、記事を取り消します」と記されました)

画像:【吉田清治】
吉田清治

15日、櫻井氏は自民党議員連盟の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」(会長・古屋圭司国家公

安委員長)の会合に出席。

下村博文文部科学相、稲田朋美行政改革担当相ら現職閣僚も出席する中で、朝日新聞の対応について、

糾弾しました。

「朝日新聞の姿勢は極めておかしい。
5日の1面には、朝日があたかも被害者であるかのようなことを書いている。
「言われなき中傷」を浴びたのは日本国だ。先人たちだ。私たちだ。未来の子供たちだ。
朝日ではない」

「なぜ日本国の過去と現在と未来に対してこんなひどい中傷や言われなきことを報道した責任について、社長自ら、もしくは編集局長自ら表に出てきて釈明し謝罪しないのか。

「慰安婦をめぐる誤報を掲載した当時の社長、記事を書いた記者全員が名乗り出るべきだ」

と厳しく糾弾した上で、「慰安婦」が強制連行されたとの誤解を朝日新聞が世界中に拡散した責任を取ろう

としていない点につき、

「世界中の人々が日本に対して非常に悪い印象を抱いた。
そのもとをつくった責任者として、世界にさまざまな言語で自分たちの間違いを発信するべきだ」

「朝日はこの32年間にどんな記事を書いてきたかを明らかにするのが先決であろう。
それによって世論を動かしたのだから。テレビを動かしたのだから。韓国を動かし、世界を動かし、日本をおとしめたのだから」

「こんなメディアはメディアではない。プロパガンダ新聞というものだ。
私は、朝日はまず1つ2つやるべきことをやった上で、廃刊にすべきだと考えている」

と語りました。

また櫻井氏の批判は朝日新聞のみならず、当時、自民党総裁だった河野洋平官房長官の談話をまとめた

いわゆる「河野談話」(※)について、

画像:【河野洋平】
河野洋平
http://www.chinadaily.com.cn/hqgj/2009-08/19/content_8587436.htm

※ 慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話
宮沢改造内閣の河野洋平内閣官房長官が発表した談話。通称「河野談話」。
慰安所の設置は日本軍が要請し、直接・間接に関与したこと、慰安婦の募集については軍の要請を受けた業者(日本人・朝鮮人)が主としてこれに当たったが、その場合も甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に官憲等が直接これに加担したこともあったこと、慰安所の生活は強制的な状況の下で痛ましいものであったとし、慰安婦の存在を認めた。
ただし、日本軍が強制連行を行ったことを認める内容であった否かは意見が分かれている。
ウィキペディアより)

「日本維新の会」が河野氏の参考人招致を要求したのに対し、自民党が

「犯罪関係を除き、議員(経験者)を参考人として呼んだ例はない」

と拒否している件にも向けられました。

そして、櫻井氏は

「一日も早く教科書を書き換え、韓国の人々にも強制連行はなかったと伝えてほしい。
申し訳ないという気持ちを、朝日も自民党も表明してほしい」

と訴えかけました。

なお、「慰安婦問題」については今後、日本政府が改めて意思表明するための調査を自民党が行い、安倍

晋三首相直属の検証機関の設置も検討するとされています。

櫻井よしこ氏の発言は厳しい口調ですが、まさに正論だと思います。

「慰安婦」をめぐる騒動では、朝日新聞の報道や河野談話などにより、世界中から誤解を受ける状態となっ

ています。

朝日新聞は相応の責任を果たすべきですし、自民党にも日本政府が誤解を解くための礎となる活動などを

期待したいところです。