キュリー夫人の遺品のノートは鉛の箱に収納されている
20世紀の科学を語る上で、絶対に欠かす事の出来ない人物の一人キュリー夫人。しかし彼女は、自分自身の研究のせいで、現代の科学技術だけではなく、自らの健康状態にも重大な影響を与えていました。
なんと彼女の研究室はあまりにも強い放射線レヴェルだったため、彼女の遺したノートブックは未だに放射能を持っており、そのため現在でも常に鉛製の箱に入れておく必要がある、というのです。
ノートブックだけではありません。フランスのビブリオテーク・ナショナルにあるピエール&マリー・キュリーコレクションでは、彼女の家具や料理のレシピ本までもが、触るのに防護服の着用を必要とし、そして免責同意書へのサインももとめられます。
キュリー夫人の生活はポロニウムやラジウムと共に過ごしていたようなもので、放射線への過度な曝露が彼女の健康状態を悪化させたと考えられます。彼女はその他の危険物質も棚に保管していたそうです。 彼女の自伝にはこう記してあります。
私たち夫婦の楽しみの1つは、夜に実験室に戻って、暗闇にぼわっと弱々しく光る、薬品カプセルをながめることでした。(中略)それはとっても素晴らしい眺めで、まるで妖精をみているようなんです。
クリスチャン・サイエンス・モニターによると、キュリー夫人の身の回り品が100年以上たった今でも放射能を帯びている事は当然とも言えると記しています。その理由としては、彼女の扱っていた物質の1つラジウムの最も一般的な同素体の半減期は1,601年もあるのですから。
Images via ThinkStockPhoto / Wellcome Trust
Adam Clark Estes - Gizmodo FACTUALLY[原文]
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