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サンディスクもウルトラII SSDでバリュー市場に参入。ライト500MB/秒、120GB 80ドル〜960GB 430ドル - Engadget Japanese


Crucial MX100のデビュー以降、続々と参入メーカーが登場するバリューSSD市場に、フラッシュメモリー業界の超大手サンディスクが『サンディスク ウルトラII SSD』で参入しました。

形状はバリューSSDとしては標準的な2.5インチ、7mm厚。米国での発売は9月で、市場想定売価は120GB版が79.99ドル、240GBが114.99ドル、480GB版が219.99ドル、960GBが429.99ドル。コストパフォーマンスで最高となる960GB版は1GBあたり約0.44ドルです。

Sandisk Ultra II SSD

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3 枚



特徴は1セルあたり3ビット記録となる、TLC(Triple Level Cell)タイプのNANDメモリチップを採用する点。これをサンディスクは『X3 NAND Flash Technology』とネーミングしています。
本来TLCタイプのフラッシュメモリは、書き込み(ライト)速度や信頼性において、一般的なMLC(1セルあたり2ビット記録)タイプに比べて不利ですが、本機のカタログスペックはそうした不利を覆すかのような性能です。

速度に関しては容量別の差などは不明ながら、連続リードは最高550MB/秒、連続ライトは最高500MB/秒とバリューSSDとしては比較的高速。

また、耐久性の目安に関しては、総書き込み容量のデータこそ明示されていませんが、MTBF(平均故障間隔)は175万時間を謳います。バリューSSDにおいては、Crucial MX100のMTTF(平均故障時間、SSDに関しては近い条件と見ていい数字です)が150万時間。カタログスペック上でですが、MX100に対して、速度ならず耐久性でも有利な数字です。
さらに保証期間は3年間。バリューSSDとしてのみならず、SSD全体の中でも標準的な設定です。



この性能と信頼性に大きく関わるのが、サンディスクSSDで特徴的な技術、nCache 2.0を搭載する点。バージョン2.0は本機が初めてとなるため技術的詳細は不明ですが、以前のnCacheは「(他社SSDで一般的な)DRAMメモリキャッシュに加えて、耐久性と速度に優れるSLC(Single Level Cell、1セルあたり1ビット記録)のフラッシュメモリもキャッシュとして備える」という技術でした。

リリースではnCache 2.0に関して、2段階のキャッシュメモリを搭載する点、信頼性と速度を高めるために導入している点をアピールしているため、基本的には同種の技術と思われます。

さらにユニークなのが、ソフトウェアダウンロード権が充実している点。ドライブコピー(クローン作成)ソフトとしてApricornのEZ GIG IV、アンチウイルスとしてトレンドマイクロのTitanium(日本ではウイルスバスター)といった定番に加え、盗難防止(データ保護)ソフトとしてAbsoluteのLoJackまでが付属します。

加えてサンディスクオリジナルの管理用ユーティリティ『SSD Dashboard』で、ドライブの性能表示やTRIMコマンドの手動発行と行ったメンテナンスも可能です。

なお、TLCタイプのフラッシュメモリを採用するSSDは、コンシューマー用ではサムスンに続いて2社目。フラッシュメモリではサンディスクと数々の面で提携をしている東芝も参入を予定しています



またサンディスクのSSDは、従来日本では公式には個人向けには販売されておらず、直輸入製品のみという扱いでしたが、ウルトラIIは製品情報ページに「Japan」と明記された型番が入っているため、日本でも間を開けずに発売されるものと思われます。

バリューSSD市場は、挑戦者が続々と名乗りを上げつつも、速度と信頼性、ブランド力に優れるMX100がまだ中心となっているのが実情ですが、その全ての要素で負けていないウルトラIIは、実売価格次第では王位交代も十分狙えるパワーを持った存在。間違いなく注目モデルとなりそうです。
サンディスクもウルトラII SSDでバリュー市場に参入。ライト500MB/秒、120GB 80ドル〜960GB 430ドル

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