「南光太郎vs真・仮面ライダー」
- 1:1:2014/08/05(火) 21:09:05.89 ID:tTLgIMEf0
仮面ライダーBLACKRXと真・仮面ライダー序章のクロスssです。
舞台は真・仮面ライダー序章のお話の直後のお話になります。
このssをご覧になられる際は出来ましたら真・仮面ライダー序章の作品をご覧になってからにしてください。
- 2:1:2014/08/05(火) 21:09:33.50 ID:tTLgIMEf0
<1992年>
~日本支部・ISS~
ここはISS(Institute of Super Science)と呼ばれる生物学研究所。
その研究所内部で一人の男が逃げようとする三人の男女に銃を構えていた。
「所長…」
「どうせ帰っても責任取らされて処分されるんだ。貴様らを、道連れにしてやる!!」
((ダンダンダンッ!))
「「キャー!?」」
「愛!?」
銃弾は愛という名の女性に命中し彼女は愛する男の胸の中で息絶えようとしていた。
- 3:1:2014/08/05(火) 21:10:27.42 ID:tTLgIMEf0
「愛!しっかりしろ!」
「ゴメンね真…騙して…でも愛してた…真の事を本当に…」
「愛…」
「真…この子をお願い…助けて!」
「たとえ…どんな形で生まれようとも…私と真との結晶…」
「この子…この子さえ残せたら…私は安心して…お願い…この子を…この子を…」
そして彼女の命を繋ぎ止めていた生命の糸は絶たれてしまう…
だがその瞬間、真と呼ばれる男の怒りが爆発した!!
- 4:1:2014/08/05(火) 21:11:01.85 ID:tTLgIMEf0
「「ガァァァァァァァ!!」」
「来るな!来るな!?」
真は異形の戦士と化した。
その姿はまさに巨大なバッタ男そのものの姿、怒りに満ちた真の感情を物語っているかのような姿だ!
そして真は先ほど愛を撃ち殺した男を自らの鋭利な爪を突き立て…
((ドシュッ!)) ((ズバッ!))
「「グガァァァァァァ!!」」
惨殺してみせた!
しかし悲しい事にそれは無意味な行動でもあった。
何故ならこのような復讐を果たしても彼が愛した女性は生き返る事など決してありえないのだから…
(ナレーション:正宗一成)
- 5:1:2014/08/05(火) 21:11:56.87 ID:tTLgIMEf0
~都内某所~
ここは都内某所。今この場所ではある街頭演説が行われていた。
坂田「国民の皆さま、この坂田!この坂田龍三郎をどうか何卒よろしくお願い致します!!」
大宮「この坂田くんは日本の未来を第一に考える誠実な男です!どうか彼に清き支援を!!」
そこにいるのは坂田龍三郎と呼ばれる代議士ともう一人は彼の支援者でもある、
大宮幸一という大宮コンツェルンの会長が演説を行っていた。
「フン…」
そこに一台のバイクが立ち止りそんな彼らをまるで軽蔑するような目で見る男が一人いた。
バイクに跨り彼らを見つめるその男とは…
(ナレーション:正宗一成)
- 6:1:2014/08/05(火) 21:12:37.45 ID:tTLgIMEf0
光太郎「清き支援か、まったくどの口で言うのやら…」
そう、彼こそ暗黒結社ゴルゴム、そして地球支配を目論んだクライシス帝国を倒した南光太郎である!
クライシス帝国を滅ぼした光太郎は一時自分を鍛える旅に出たのだが…
坂田と大宮の噂を聞きつけてこうして東京に戻って来ていた。
さて、実はこの坂田と大宮という男は以前彼が叩き潰した暗黒結社ゴルゴムのゴルゴムメンバーの一員だった。
しかし光太郎がゴルゴムを壊滅したと同時に彼らもこの数年間は音沙汰が無かったのだが、
ここ最近になりまたもや活動を再開したというのだ。
(ナレーション:正宗一成)
光太郎「坂田に大宮、二人とも以前はゴルゴムメンバーだった者たちだ。
そのおかげで財を成しえて社会的地位を獲得した彼らだが既にゴルゴムの恩恵は無いはず…
しかしここ最近再び表舞台に姿を現し始めている、彼らは更生して真っ当に生きるつもりなのか?
それとも他に何かよからぬ事を企んでいるのでは…」
疑惑の眼差しで彼らを見つめる光太郎。
だがその時、光太郎の脳裏に奇妙な声が響いた!
(ナレーション:正宗一成)
- 7:1:2014/08/05(火) 21:13:38.29 ID:tTLgIMEf0
『………』
光太郎「むっ…?これは声なのか?しかし他の人たちは何も聞こえてないみたいだが…?
まさかこれは俺にしか聞こえないモノなのだろうか?」
光太郎は謎の声に導かれるまま愛用のバイクを走らせてとある研究所へとやってきた。
その研究所こそ、先ほどの凄惨な惨殺が行われた場所でもあった!
(ナレーション:正宗一成)
((バタバタバタバタ!))
光太郎「あれは…ヘリコプター!?」
((ドルルルルルルル!))
「「ギャァァァァァァ!?」」
光太郎「あのヘリコプター…な、何をしているんだ!?」
謎の声に導かれ研究所にやってきた光太郎…
だがそこにはヘリコプターが機関銃を取り出して下にいた人間たちを次々と射殺していた!
(ナレーション:正宗一成)
- 8:1:2014/08/05(火) 21:14:53.84 ID:tTLgIMEf0
「ハァ…ハァ…!」
((ドンッ!))
その中にいたリーダー格の女がミサイルランチャーを発射させヘリコプターに命中する!
だがそれと同時に女は力尽きて倒れてしまう。
光太郎は急いで彼女に駆け寄って介抱するのだが…
(ナレーション:正宗一成)
「うぅ…」
光太郎「よかった気絶しているだけだな、生存者は彼女だけか。だがどういう事だ?
殺された者たちはこの女性を含めてみんな武装している。ここで一体何が起きたんだ!?」
しかしそんな疑問を抱いている場合ではなかった。
大破したヘリコプターは研究所へと突っ込み研究所諸共爆発で吹っ飛んでしまったのだ!
(ナレーション:正宗一成)
- 9:1:2014/08/05(火) 21:16:29.27 ID:tTLgIMEf0
((ドッガァァァァァン!!))
光太郎「まずい!?このままでは…うん?あれは…」
光太郎は燃え盛る研究所建物周辺で一人の横たわっている女性を発見する。
その女性は既に血塗れの状態で息はしていなかった。
それもそのはず、この女性こそ冒頭で撃たれ死亡した愛という名の女性だからだ。
(ナレーション:正宗一成)
光太郎「既に息はないか、しかしこんな場所に置いとくのは忍びない…待ってろ!今…」
光太郎が彼女を運ぼうとしたその時であった!
「「彼女に触るな!」」
光太郎「お前は…緑のバッタ怪人!?」
燃え盛る研究所から一匹の怪人が現れる!
その怪人こそ先ほど愛を殺した男を容赦なく惨殺してみせた異形の戦士であった!!
(ナレーション:正宗一成)
- 10:1:2014/08/05(火) 21:18:10.86 ID:tTLgIMEf0
((シュゥゥゥゥ))
「愛…」
屍と化した愛の姿を見て怒りより虚しさが残る真。
その所為なのか先ほどまでの怒りは消え去り真は元の人間の姿に戻ってしまう。
光太郎「今度は人間に変わった…お前は一体何者なんだ!?」
真「…」
光太郎と真、対峙する二人の男たち。
不思議な運命の導きにより出会った彼らは、
これから自分たちに纏わるある大きな事件に巻き込まれる事になるのだが…
この時はまだ知る由もなかった。
(ナレーション:正宗一成)
- 11:1:2014/08/05(火) 21:26:52.46 ID:tTLgIMEf0
~警察署~
光太郎「………そういう事ですのでお願いします!」
ここは研究所周辺にある警察署。
結局先ほどの研究所で対峙した男はそのまま何処かへと去ってしまい、
仕方なく光太郎は女性を病院に運んだ後で警察署に駆け込み通報するのだが…
警官「わかりました、それではさっそく捜査を…え?なんだと!?」
光太郎「どうしましたか?」
警官「そ、それが…」
- 12:1:2014/08/05(火) 21:27:49.71 ID:tTLgIMEf0
セーラ「今からこの事件は我々CIAの管轄となったわ。日本警察はこの事件に関わる事を一切禁止よ!」
光太郎「あ、あなたは…俺が助けた女性…?もう動けるんですか!?」
セーラ「初めまして南光太郎さん、私はセーラ深町。CIAの者よ。
助けてくれた事には感謝しているわ、けどこの事件への詮索はやめなさい。
さもないと…」
光太郎を睨みつけるセーラ。
恐らくあの施設で起きた事件は表沙汰には出来ない事なのであろうと光太郎は直感した。
光太郎「でもあの怪人が!」
セーラ「怪人?そう、彼は…やはり生きていたのね…」
光太郎「彼…?あなたはあの怪人の事を知っているんですか!?」
セーラ「やめなさい!………これ以上の詮索は命に係わる事よ!!」
光太郎にきつく忠告を促してセーラは警察署から出て行ってしまった。
だが彼女と入れ替わるように一人の青年が血相を変えて警察署へとやってきた。
(ナレーション:正宗一成)
- 13:1:2014/08/05(火) 21:29:54.50 ID:tTLgIMEf0
卓也「あ、あの!研究所で事故があったと聞いたんですが本当なんですか!?」
光太郎「あの…失礼ですがあなたは?」
卓也「す、すみません。俺は結城卓也と言って…研究所に友達がいるんですよ!」
光太郎「友達…?」
卓也「名前は風祭真、あの研究所で働く風祭大門博士の息子なんです!」
光太郎「風祭真?それに風祭大門…?」
光太郎は二人の名前に聞き覚えがあった。
まずは風祭真、彼は城南大学出身のオートバイレーサー。
500ccロードレースの日本予選で初出場初優勝を果たして世界制覇も夢ではないと言われていた人物であるが…
突然引退してその後の足取りは不明であった。
それに父親の風祭大門、臨床免疫工学の権威。学会でも注目を浴びている人物だったのだが…
(ナレーション:正宗一成)
- 14:1:2014/08/05(火) 21:32:06.73 ID:tTLgIMEf0
光太郎「風祭真、あのバイクレースの期待の新星と呼ばれていた彼がここで父親が行っている研究の被検体になっていたとは…」
卓也「真は親父さんの研究に協力して被験者になってたんです。
でも最近のあいつはどこかおかしいというか情緒不安定で…」
光太郎「情緒不安定?それはどういう事ですか?」
卓也「光太郎さんは知ってますか?
最近、都内で発生しているあの連続女性殺人事件について…」
光太郎「連続女性殺人事件?それってあの!?」
卓也の言う連続女性殺人事件とは…
ここ最近都内において若い女性が次々と殺害されるという連続殺人が発生。
その手口はまるで獣のような爪による刺殺で警察も総力を上げて捜査しているが犯人の正体は全くの不明であった。
(ナレーション:正宗一成)
- 15:1:2014/08/05(火) 21:33:56.55 ID:tTLgIMEf0
卓也「俺も詳しい事は知らないんですけど真は自分がその事件の犯人じゃないかって…」
光太郎「なんだって!?」
卓也「その事で真の恋人の愛さんは凄く心配していて…
あ、ちなみにこれこの前三人で撮ったコメント一覧
-
- 2014年08月21日 14:53
- 素晴らしいッ!
-
- 2014年08月21日 15:01
- 君てつを好きかい?
-
- 2014年08月21日 15:11
- うん、大好きSA!
-
- 2014年08月21日 15:22
- とにかく挟まる(ナレーション:正宗一成)がうっとうしい
-
- 2014年08月21日 15:38
- ※5そんなんじゃまだまだよ
>その時、不思議な事が起こった!!
実にいいタイミングの胸熱な展開だった
けどロボライダーも怒りの王子になってたのは痛恨のミスだったな…
-
- 2014年08月21日 16:36
- ロボライダーは最初は悲しみの王子だったけど途中から炎の王子になったよな
-
- 2014年08月21日 18:54
- 正宗の正はこっちな→政
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- 2014年08月21日 19:12
- お前らてつをばかりじゃなく真さんの事も少しは触れてやれよと…
-
- 2014年08月21日 19:55
- ライダージェネレーションシリーズでの真さんのVSボス戦前会話の重苦しさとかっこよさは異常
一応子供向けに漢字一切使ってないのになんなんだ
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- 2014年08月21日 20:24
- どうでもいいがシンが普通の人間まで殺してるけど正義の仮面ライダー(?)が人殺していいのか?
-
- 2014年08月21日 20:30
- ※11
死んでたっけ?
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- 2014年08月21日 20:48
- ※16
>>167
>>シンのハイバイブ・ネイルが坂田と大宮の首を切り裂いた!
普通に殺してるがな、しかも首刎ねてるし!
映像化したらグロイ事になるよ
-
- 2014年08月21日 20:48
- シンが殺した博士、人の皮をかぶった怪人だから良くも悪くもライダーさ
-
- 2014年08月21日 21:02
- RXが主役のssなのに結構グロい話だな
何故こうなった?
-
- 2014年08月21日 21:31
- 今んとこ財団Xが支援してたのがWからフォーゼまでだから鎧武最終回かドライブで顔見せないと空気になっちまう
てつをが絡んでこの有様、原作はどんだけ暗いんだよw
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- 2014年08月21日 22:21
- ※15 ※16
悪徳企業に騙され知らぬ間に改造され、連続殺人の毒電波受信してノイローゼになり、回り全てが敵となる中父親と彼女を助けようとする物の、目の前で妊娠してる彼女が軽く蜂の巣にされ、彼女殺した所長を惨殺し、改造された敵の首を折り脊髄をぶっこ抜いて殺し、墜落するヘリから父親を助けようとしても間に合わず、父親と共に研究所に突っ込み自分だけが生き残る
そんなお話な真・仮面ライダー
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- 2014年08月21日 22:23
- ※17に追加
続編構想に、真と息子が殺しあう話も持ち上がったんだとか
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- 2014年08月21日 22:34
- ※18
それ考えたのって今の平成ライダーシリーズの生みの親である白倉Pなんだろ
あの人が作るヒーローモノの殆どが報われないな
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- 2014年08月21日 23:14
- 俺得過ぎる組み合わせ
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- 2014年08月21日 23:58
- ※19
石ノ森章太郎が描きたかったライダーは不条理を押し付けられた人間の悲哀だから
報われない方が元々のコンセプトには近いんだろうとは思う
ただ平成ライダーからは石ノ森よりも手塚とか藤子・Aっぽさを感じるんだよなぁ
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- 2014年08月22日 00:02
- あえて真を仮面ライダーとしないところにこだわりを感じた
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