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科学者もSFが好き。現存する科学者15人が選んだお気に入りのSF小説や映画 : カラパイア

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 科学とSFは全くの別物であるが、昔からSF小説や映画は多くの科学者を引きつけてやまない。実際に科学者らが見て憧れたSFの中にでてきたアイテムが実現化されたり、新たなる技術が開発されている。

 「優れたSF映画はそのテーマにおける好奇心をかき立ててくれます」とニューヨーク・ヘイデン・プラネタリウムのディレクターを勤める宇宙物理学者ニール・ドグラース・タイソン博士は最近のインタビューの中で語っている。

 ここでは一線で活躍している科学者たちのお気に入りのSF小説や映画を見ていくことにしよう。君が将来科学者を目指していて、夏休みの宿題の読書感想文が終わっていないのなら参考にするといい。
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1. 順列都市 (グレッグ・イーガン著)

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MIT宇宙物理学教授 :マックス・テグマーク博士
 グレッグ・イーガン原作の「順列都市」が大好きだね。現実の究極の姿がテーマなんだけど、目から鱗が落ちたよ。自分の研究テーマのヒントにもなっている。

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)



2. ドリトル先生アフリカゆき (ヒュー・ロフティング著)

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霊長類学者、ジェーン・グドール研究所および
国連ピース・メッセンジャー創立者 :ジェーン・グドール博士

 私の人生に一番影響を与えたのは子供の頃に読んだ3冊の本ね。動物の気持ちを理解しようと思ったのは「ドリトル先生アフリカゆき(ヒュー・ロフティング著)」と「ターザン(エドガー・ライス・バローズ著)」のお陰だし、アフリカに渡って動物の研究をする決意もしたわ。それから「奇跡の生命(The Miracle of Life)」は祖母がシリアルの箱に付いていたクーポンを貯めて、もらってくれた思い出の本よ。

ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))



3. 竜の卵 (ロバート・フォワード著)

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カリフォルニア工科大学理論物理学者 :ショーン・キャロル博士
 ロバート・フォワードの「竜の卵」で描かれた想像力に富んだ世界は大好きだよ。中性子星を舞台とした物語なんだけど、本当に変わっているんだ。「命」が必ずしも自分達の想像通りである必要はないってことを思い出させてくれるよ。

竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)



4. スタートレックシリーズ

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動物学者、「自閉症の脳を読み解く」著者: テンプル・グランディン博士
 私はスタートレックのファンなの…どれも好きだけど一番はクジラが出てくる話。クルーが地球にやってきて地球人に紛れ込むやつよ。最近ではイマイチなのもあるわね。演出が派手すぎるのよ。

スター・トレックIV 故郷への長い道/リマスター版スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]



5. Golem XIV (スタニスワフ・レム)

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SETI研究所上級研究員兼ディレクター :セス・ショスタック博士
 「宇宙人ってどんな姿?」と聞かれれば、いつもスタニスワフ・レムの「Golem XIV」を紹介する。痩せっぽちで髪のない灰色のやつじゃなくて、知性に富んだ機械さってね。レム自身は宇宙人のことなんて書いていないんだけれど、私は地球外生命は生物の脳からサイバー脳に移し替えているはずだと悟ったんだ。あとはH・G・ウェルズの「宇宙戦争」かな。

宇宙戦争 (創元SF文庫)



6. 映画、未来世紀ブラジル(テリー・ギリアム監督)

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ロンドン自然史博物館人類学者 :クリス・ストリンガー博士
 テリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」だね。奇想天外で面白さと恐ろしさが上手く詰め込まれている。世界観がいい感じだ。それからマイケル・ペイリンが演じた善人の変貌振りも際立っているね。

未来世紀ブラジル [DVD]



7. 映画、ジュラシックパーク

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モンタナ州立大学古生物学者
映画「ジュラシックパーク」のアドバイザー : ジャック・ホーナー博士

 「ジュラシックパーク」さ。だってこの映画が僕の言いたいことを全部言ってくれるから!

ジュラシック・パーク [DVD]



8. コンタクト (カール・セーガン著)

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ジョンズ・ホプキンス大学宇宙物理学者 :アダム・リース博士
 私は現実味のあるSFが好きなんだ。荒唐無稽な話でもきっちりした科学的な根拠がないといけない。そんな私のお気に入りは、カール・セーガンの「コンタクト」、アーサー・C・クラークの「楽園の泉」、「幼年期の終わり」、「遥かなる地球の歌」、レイ・ブラッドベリの「火星年代記」、「華氏451度」、アイザック・アシモフの「ファウンデーション」シリーズ、ヒュー・ハウイーの「サイロ」シリーズ、スティーブン・キングの「ザ・スタンド」、リチャード・アダムスの「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」、ジョン・ウィンダムの「人類SOS!」だね。

COSMOS 上 (朝日選書)



9. アンドロメダ病原体 (マイクル・クライトン著)

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コーネル大学数学科教授 :スティーブン・ストロガッツ博士
  「アンドロメダ病原体」を読んだときは「双眼鏡を手にした男が…」っていう最初の一行から釘付けになった。それから僕は冷戦末期に子供時代を過ごしたから「地球爆破作戦」も怖かったね。あとみんなと同じように「2001年宇宙の旅」の謎解きもいまだに続けているよ。

アンドロメダ病原体〔新装版〕(ハヤカワ文庫NV)



10. スターウォーズシリーズ

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物質学者、「ニュートンのサッカー(Newton's Football)」著者
:アイネッサ・ラミレス博士

 「種をまく人の寓話(Parable of the Sower、オクタヴィア・E・バトラー著)」は衝撃的だったわ。本当にリアルな未来を描き出しているんですもの。それから「スターウォーズ」を見たときは大興奮して、何だって可能なんだって思わせてくれた。

スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイBOX (初回生産限定) [Blu-ray]



11. 八十日間世界一周(ジュール・ヴェルヌ著)

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宇宙望遠鏡科学研究所 宇宙物理学者: マリオ・リビオ博士
 子供の頃一番ワクワクして読んだのがジュール・ヴェルヌの本だね。特に「八十日間世界一周」、「地底旅行」、「海底二万里」がお気に入りだよ。映画だったら、「2001年宇宙の旅」、「博士の異常な愛情」、「未知との遭遇」が印象に残っているね。

八十日間世界一周 (創元SF文庫)



12. 映画、ゼロ・グラビティ

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ロケット学者、「マサフォビア(Mathaphobia)」著者
: オリンピア・ルポワン博士

 私の好きなSF映画はサンドラ・ブロック主演の「ゼロ・グラビティ」ね。ロケット学者として、ビジュアルエフェクトと3次元空間の動きにぶっ飛んだわ。女性の宇宙飛行士を登場させてくれたことも嬉しいわね。それからマイケル・J・フォックス主演の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。以前にもタイムトラベル物はあったけど、地上を走るデロリアンによるタイムトラベルってアイデアは、宇宙工学を始めるきっかけになったのよ。

ゼロ・グラビティ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]



13. 映画、砂の惑星

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生物学者、「科学的なアメリカ人は都会の科学者(Scientific American's The Urban Scientist)」著者: ダニエル・リー博士
 砂の惑星」だね。スティングが出ていた古い方のやつ。帝国主義や環境保護、社会的正義についてのメッセージが良かったよ。

デューン 砂の惑星【HDリマスター版】 [DVD]



14. 映画、地球の静止する日(1951年)

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科学史家、「スケプティックマガジン」創刊者: マイケル・シャーマー博士
 僕のベストSFは1951年の「地球の静止する日」だね。キリストの寓話で、異星人クラトゥが人類に核による絶滅を警告し、それを持つ限り惑星コミュニティには入れないと伝えるっていうストーリーさ。

地球の静止する日 [DVD]



15. 映画、地球の静止する日(1951年)

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宇宙物理学博士:ニール・ドグラース・タイソン博士
「地球の静止する日(1951年)」だよ。とてもよくできたストーリーで、派手な特殊効果はおろか、怪物や暴力抜きで希望と恐怖を見事なまでに描いている。それから「2001年宇宙の旅(1968年)」、「猿の惑星(1968年)」、「ターミネーター(1984年)」、「クワイエット・アース(The Quiet Earth、1985年)」、「コンタクト(1997年)」、「ディープ・インパクト(1998年)」 、「マトリックス(1999年)」、「アイランド(2005年)」、「ウォッチメン(2009年)」だね」

via:huffingtonpost・原文翻訳:hiroching

 ということで、科学者2人が支持しているという1951年版の「地球の静止する日」。ちょっと興味がわいてきたので見てみようかな。

▼あわせて読みたい
SF小説が予言した未来の科学技術が実現したケースを時系列で見ることができるイラスト図


映画の中で予測されていた16のテクノロジー


はっと息をのむようなSF未来空間、世界の実験部屋10


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SFの世界がついに現実に!?失った記憶を回復させる脳埋め込み型装置がいよいよ発表間近(DARPA)


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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2014年08月23日 23:21
  • ID:MVx2QzeCO #

………。

まあ、意外と安直なリストの傾向なんだなと思った。
私は『宇宙船ビーグル号の冒険』が好きだったが。

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