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地球最後の日は2880年3月16日かもしれない。1950 DAと呼ばれる小惑星が地球に衝突する可能性があるというのだ。
この小惑星を研究する研究者によれば、小惑星本体は高速で回転しているため分解するはずだが、原因不明により地球の重力を受ける軌道上に残っているという。研究チームは小惑星がファンデルワールス力という凝集力によって形を保っていると見ており、このアイデア自体は秘密を解き明かす突破口になると思われるが、衝突に対しては打つ手がない。
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これを発見したのは米テネシー大学の研究チーム。これまでの研究において小惑星が重力と摩擦力で破片が集合したものであることは既に判明していた。
しかし今回、1950 DAという小惑星が高速で回転しており、そうした力を打ち破っていることを発見した。小惑星の直径は1kmほどで、2時間6分で一回転する。この速度で回転を続けた場合、いずれは分解するはずなのだ。しかし、今のところその兆候はまったく見られない。
研究チームは1950 DAの温度や密度から、崩壊を防ぐ凝集力の存在を検出。「回転の早さは、この密度で一体化していられる限界を超えています」と博士研究員 のベン・ロジティス氏は語る。
「これらをまとめている力が重力だけなら、分解しています。ですから粒子間に作用する凝集力があるはずです」
事実、小惑星の回転は非常に高速で、その赤道において反重力すら発生している。仮に宇宙飛行士がその表面に降り立とうとすれば、宇宙まで振り飛ばされるだろう。
小惑星1950 DAがとる可能性のある軌道予想アニメーション
ロシアで隕石が落下、激しい閃光と爆発音で住民パニック
凝集力の存在は小型の小惑星においては予測されていたものの、これまでその証拠は発見されていなかった。今回の発見は地球を大規模な小惑星の衝突から守る大切なヒントとなるかもしれない。
「2013年2月にロシアのチェリャビンスクで起きた隕石騒動は、隕石の衝突による大災害に対する関心を高めてくれました。小惑星が分解しない原因を理解すれば、将来起こりえる衝突から地球を守る戦略を練ることも可能となるでしょう」とロジティス氏。
Meteor Hits Russia 2013 - ロシアの隕石落下
本研究で明らかとなったのは、小惑星と衝突する軌道上に大きな物体を送り込んだりすれば、事態がさらに悪化するかもしれないということである。例えば、これにより小惑星をまとめる力が阻害され、大量の小さな破片に分解し、地球の軌道に乗る恐れがあるのだ。これは実際にあり得たことであり、2013年と2014年にハッブル宇宙望遠鏡で観測された小惑星P/2013 R3は隕石と衝突し、大災害をもたらす危険があった。
小惑星1950 DAは地球と相対的に秒速15kmで飛行しており、地球に大きく接近するため大西洋に時速約61,000kmで衝突する可能性がある。その破壊力はTNT爆弾44,800メガトンに相当する。
衝突の可能性はわずか0.3%でしかないとは言え、他の小惑星に比べれば50%も高い確率である。地球が誕生して以来、隕石の衝突はたびたび発生してきた。例えば「K-Tインパクト」として知られる隕石の衝突は、6500万年前に恐竜の時代に幕をおろしている。
小惑星の写真。地球に大きく接近し、大西洋に時速約61,000kmで衝突する可能性がある
小惑星1950 DAは2880年3月16日地球に20分間大接近し、その間は衝突の可能性を否定することができない。
小惑星1950 DA衝突による津波予想
だが科学者は心配には及ばないと話す。仮に1950 DAの進路をそらす必要があるのであれば、数百年後の技術でその表面にホコリをまくのだそうだ。これによって小惑星の反射率が低まり、太陽光がその進路をそらしてくれるのだ。
NASAでは現在、将来衝突し大災害を引き起こす可能性のある1,400もの小惑星を追跡している。その一環として、小惑星の追跡機能を向上させた地球近傍天体カメラ(NEOCam)という赤外線センサーも開発中だ。
この地球近傍天体カメラ(NEOCam)はPHA探索を目的とし、従来の赤外線センサーより解像度や感度に優れるNEOCamチップという新型センターを搭載している。
これが実用化されれば、宇宙の地球と月間の4倍の距離にある地点に設置される。ここからNEOCamは雲や日光に遮られることなく、潜在的に危険な小惑星(PHA)など、地球に接近する物体を観察することになる。
2013年初頭の時点で1,400個以上もの潜在的に危険な小惑星(PHA)が発見されている。140m以上と比較的大きく、地球の軌道に接近するため危険性が指摘されている。
現時点で判明している潜在的に危険な小惑星(PHA)の全軌道。
via:dailymail・原文翻訳:hiroching
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コメント
1. 匿名処理班
人類は既に絶滅してそう
2. 匿名処理班
それだけ先なら軌道変えて何とかしそうやね
3. 匿名処理班
リアルアルマゲドーン!
あなたの心の隙間を埋めます
4. 匿名処理班
むしろそれまで人類が地球上にどれだけ生き残っているかのほうが気がかりなんですけど。
5. 匿名処理班
いつもの事です
6. 匿名処理班
現段階の技術でも隕石進路をそらす方法はあるけど
問題はそれを実行できる組織がないということ
またNASAやJAXAなどの組織は宇宙開発組織であり軍隊じゃない
もし地球規模で組織作ったら可能だが、隕石を吹っ飛ばすよりも
難しい作業かもしれない
7. 匿名処理班
流石に800後も人類が繁栄しているようなら、
隕石くらいは対応できる位には発展していると思いたい・・・w
8. 匿名処理班
どうせ、その年までいきられへんから、どうでもいい。
9.
10.
11. 匿名処理班
なーに、いずれは滅びるのさ
12. 匿名処理班
いつもの例のアレか
13.
14. 匿名処理班
ギリギリ生きてないかな…
15. 匿名処理班
とある宇宙海賊
「…と、いうわけだ、小惑星落としを防ぐ、奥の手があった訳だなぁ
ちょっと温めただけで、ボン!アハハハハハ!」
16. 匿名処理班
まあ正直、800年後までには隕石より人類が自分で隕石衝突クラスに何かやらかしちゃってる可能性が実際大。
17. 匿名処理班
実はでっかい宇宙船なんじゃないの
18. 匿名処理班
たかが石ころひとつ、ガンダムで押し出してやる!
19. 匿名処理班
あと800年で人類滅びるなら
人類のライフプランも建てやすくていいじゃないか
おーい、戦争してる場合じゃないぞー
20. 匿名処理班
2880年3月16日・・・!!2880ねん!!!
その頃まで地球上の生物は
単細胞を除き絶滅してるだろうから心配はいらないw
もしかすると地球その物が消滅してるかもww
21. 匿名処理班
ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、
自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん
22. 匿名処理班
あと半世紀もすれば俺は確実に死んでるからどうでもいい 笑
俺の子孫達もそれくらい自分でなんとかしてくれ 笑