>おそらく「G-セルフ」はメチャクチャ強いと思うので、楽しみにしてください。
安田朗
カプコン時代はアートディレクターとして数々のタイトルに携わり、
『ファイナルファイト』『ストリートファイターII』などでプランナーとしても才能を発揮。
キャラクターデザイナーとして有名だが、主にドット絵を制作するドッターとして手腕を発揮し、
『ストリートファイターIII』のリュウや春麗などに代表される緻密で職人的なグラフィックは、ゲーム業界内外に多くのファンを持つ。
現在はフリーランスとなり、愛称であるあきまんを主に著作者名として使用している
∀ガンダム:キャラクターデザイン
コードギアス 亡国のアキト:ナイトメアデザイン原案
コードギアス 反逆のルルーシュ:ナイトメアフレームデザイン
オーバーマンキングゲイナー:メインメカニックデザイン(wiki)
富野由悠季総監督が、TVシリーズとしては『∀ガンダム』以来15年ぶりに手がける新作ガンダムとして話題騒然だ。
その『G-レコ』の要となるモビルスーツ、主人公ベルリが搭乗する謎のモビルスーツ「G-セルフ」のデザインを手がけたのが、
ゲーム、アニメ、イラストなどで多才な活躍を続ける安田朗氏だ。
富野総監督とは、『∀ガンダム』のキャラクターデザイン原案でもともに仕事をしている。
安田朗氏に『G-レコ』「G-セルフ」誕生の秘密、『∀ガンダム』について、
そして富野総監督と仕事をすることについてなどを話していただいた。
■ 「G-セルフ」、デザインのコンセプトは“光ガンダム”
>―『ガンダム Gのレコンギスタ』(以下『G-レコ』)の話からお伺いしたいと思います。
本作での安田さんのお仕事についてまず教えていただけますか?
安田朗さん(以下安田)
主役メカの「G-セルフ」を担当して、一部のメカの方向性もだしています。
―本作は「ガンダム」シリーズの最新作となりますが、
ガンダムというと多くのかたがそれぞれのガンダムのイメージを持っています。
それをデザインするときに、安田さん自身のガンダムは、どのようにデザインされようと思いましたか?
安田
富野ガンダムは、そこから新しい発展をするための、ひとつの分岐点となるものであるべきだと思いました。
何かを加えていくための元デザインです。肩に加えたりとか、
ここからまた進化するための素体的なものになるべきだと思いました。
―そのときに富野監督から、何か具体的なオーダーはあるのでしょうか?
安田
富野監督は具体的にオーダーしないタイプですね。
富野監督が僕が出したものを背負い投げで返して、投げられた僕が立ち上がって(笑)。
カウンター系の人なんです。僕は何回も立ち直ってやっていきます。
もしくは富野監督が一回も背負い投げできないものを、「もう出来ました」と決めて出す。
そのふたつしかないです。僕は後者ができなかったんです。
それとデザインは富野監督のヒントをもとにやりました。そのヒントは、「フォトン・バッテリー」でした。
―フォトン・バッテリーというのは、どういうものなのでしょうか?
安田
今回のガンダムは核融合エンジンではなくて、フォトン・バッテリーで動いているんです。
フォトン・バッテリーがモビルスーツの中に入っています。『G-レコ』では、
ビーナス・グロゥブという謎の場所から軌道エレベータを通してフォトン・バッテリーが送られて来て、
それがエネルギー問題を解決しています。
小さな部屋ぐらいのフォトン・バッテリーがあれば街全体が1年ぐらい暮らせる、そんな感じだと思ってください。
―それをモビルスーツが利用すると機動性があがるという発想ですか?
安田
いや、他のものがないんですよ。核融合エンジンはもう存在してないから。
フォトン・バッテリーは、光を物質のなかに閉じ込めて、それをちびちび使うためのシステムだと僕は認識しました。
つまり光じゃないですか。
そこで次のガンダムは「光ガンダムなんだ」と思い、デザインコンセプトを“光ガンダム”にしました。
では“光ガンダム”に何が必要かというと、要はこの頭にある赤い部分です。光である記号なんですね。
そして「G-セルフ」は全体がフォトン装甲というので出来ているらしいんです。
そこで僕はこれをインビジブル・チタニウムというふうに決めました。透明装甲です。
全体が積層されたディスプレイ装甲です。ディスプレイが何枚も重なっているのがG-セルフの装甲なんです。
ディスプレイ装甲ですから、光を全部制御することができます。これ自体が光回路であり、バッテリーであるという感じです。
―エネルギーの心臓部はないんですね。
安田
はい。フォトン・バッテリーを、たくさん積んでいる。
そしてG-セルフは他のモビルスーツよりもでかいフォトン・バッテリーを積んでいる。
僕自身ではフォトン・バッテリーは一世代、二世代、三世代というふうにあってと決めて、
最高圧縮のフォトン・バッテリーが積まれているのがG-セルフで、ほかの機体とは違うと設定しています。
■ メカはキャラクター:顔を意識してデザイン
>安田
僕が意識しているのは、顔の造形ですね。僕はすごく顔を重要視します。
そこが他の人と違うと思います。
―その結果が、『G-レコ』ではG-セルフの顔になったということですね。
安田
はい。僕はメカをキャラクターだと捉えているので、とりあえずキャラクター性が強くなるまで描くという感じです。
人型であることをものすごく意識しますね。
>―最後にこれからはじまる作品『ガンダム Gのレコンギスタ』について、ファンにメッセージをお願い出来ますか。
ここを見ておくと面白いよというポイントはありますか?
安田
今回はモビルスーツがたくさん出るので、物量があって見応えがあるんじゃないかと思います。
おそらく「G-セルフ」はメチャクチャ強いと思うので、楽しみにしてください。
フォトン装甲と聞くとメカデザイン繋がりでキングゲイナーのフォトンマットを思い出すね!
宇宙世紀でずっと使われてきた核融合エンジンはもう既になくなっている模様。
代替エネルギーのフォトンバッテリーは軌道エレベータから得ているらしいので軌道エレベータはやっぱりかなり重要なポジションみたい。
宇宙世紀以後千年は科学技術は進歩してないらしいですがどういう扱いなのか気になるところ。
最後の締めで「MSがたくさん出る」「物量があって見応えがある」「G-セルフはめちゃくちゃ強い」とのことなので、
かなりバシバシ敵を倒してくれる感じなのかな?ロボアニメのカッコいい戦闘シーン見るのが生きがいみたいなとこあるので楽しみですww
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