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最初のネコ科の動物が現れたのは始新世のことであり、4000万年も昔と言われている。人間にとってもっとも身近な種であるイエネコが飼われ始めたのは約1万年前からとされている。
ネコ科の全ての種は捕食動物(プレデター)であるため、狩りに適した身体的特徴をもつ。ところが、野生に生きる猫たちのほとんどが何らかの理由によって絶滅の危機に瀕しているという。ここではそんな絶滅の恐れのある猫たち26種を見ていくことにしよう。
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1. アジアチーター
アジアチーターはかつて、中東から中央アジアにわたって広く生息し、狩りのパートナーとして多く飼育されたりもしていた。しかし近代の工業化に伴って、生息地は破壊され、家畜を襲う害獣としての駆除対象となり、またその美しい毛皮を狙った密漁が絶えず、現在はイラン高原にわずか70頭から110頭ほどが生息しているのみだ。
2. ユキヒョウ
中央アジアの山脈や岩場地帯に広く生息しているユキヒョウは、不毛な高地での生活に最適な美しく暖かい毛皮を持っている。しかし不幸なことに、その毛皮のせいで乱獲され、今では4,000から6,500頭が残るのみだ。
3. スナドリネコ
ほとんどの猫は水に濡れることが大嫌いだが、スナドリネコは水なんて全然怖くない。マングローブの湿地帯や川の近くに住んで魚を捕り、泳ぐことだって大得意だ。しかし近年異常なスピードで進む環境破壊が原因でその個体数を大きく減らすこととなり、2008年に国際自然保護連合(ICUN)から絶滅危惧種の指定を受けることとなった。
4. ボルネオヤマネコ
ボルネオ島のみに生息するボルネオヤマネコは、謎に包まれている。大規模な森林伐採によって彼らは住処を追われ、ICUNのレッドリストに絶滅危惧種として載っている。この写真は、そんなボルネオヤマネコの姿をはっきりと捉えた貴重な写真だ。
5. マレーヤマネコ
ちょっと変わった頭の形をしている小型のヤマネコ。水辺に生息しているせいか魚が大好物だ。生息地域の破壊や汚染により、2008年に絶滅危惧種に指定された。現在では、わずか2500頭も残っていないと見られている。
6. アンデスネコ
アンデスネコはヤマネコの一種で、名前の通りアンデス山脈一帯に生息している。ICUNのレッドリストに載ってはいるものの、莫大なお金をかけて保護されている他のヤマネコたちと比べて、アンデスネコの保護活動資金はまだまだ少ない。
7. スペインオオヤマネコ(イベリアオオヤマネコ)
スペインオオヤマネコは、もはや100頭ほどしか存在しておらず、現在地球上で最も絶滅に近いヤマネコ、そして最も貴重な哺乳類でもある。その原因は1950年代にもたらされた兎粘液腫と呼ばれる病気によってスペインオオヤマネコの食料となる野ウサギが大量に死んだことによる食糧不足が挙げられる。
8. マヌルネコ
マヌルネコは普段は洞窟や岩の割れ目、マーモットなどが掘った穴などで生活し、夜になると狩りにでかける。しかし食料不足や環境破壊により、今すぐにではないが将来的に絶滅の可能性があるとして、2002年にICUNから準絶滅危惧の指定を受けた。
ふっさりワイルドなヤマネコ、マヌルネコの「だるまさんがころばない」【百面相画像追加】
9. マーゲイ
マーゲイは、木の上で生活している猫。他のネコ科の動物とは違って、後ろ足を反転させることができるため、リスのように頭から木を降りられるし、片足で木にぶら下がることだってできる。その美しい毛皮のために毎年14,000頭以上が殺されているが、2年に一度しか子供を産まないため、個体数の回復が難しいと見られている。
南アメリカに生息するまん丸お目目の野生ネコ「マーゲイ」・「オセロット」
10. サーバル
ネコ科の中でも最も脚長なサーバルは、主にアフリカのサバンナに生息してる。彼らも他の大型の猫たちと同じように毛皮のために乱獲されているのだが、悲しいのはそれがチーターやヒョウの毛皮と偽って売られていることだ。
サーバルキャットに愛されたければ、今すぐカーリーヘアにせよ!
11. カラカル
別名、砂漠のオオヤマネコとしても知られている。非常に警戒心が強く、吠えて威嚇することもある。北アフリカでは絶滅に瀕しているとされ、中央アジアやインドでも滅多に見かけることはない。
驚異の跳躍力!耳が男前なカラカルキャットの大ジャンプ
12. アフリカゴールデンキャット
アフリカゴールデンキャットは、私たちが家で飼っている猫の2倍程の大きさだ。飼育環境で12年ほど生きることはわかっているのだが、実際この猫が野生で生活しているのが捉えられたのはごく最近のため、その生態についてはほとんど何もわかっていない。
13. アジアゴールデンキャット
熱帯雨林などの常緑樹林が生い茂る場所や、落葉樹林がある乾燥した地域など様々な条件下に生息している。他の猫同様、その毛皮と骨を狙った乱獲と近年の砂漠化のせいでその個体数を大きく減らしている。
14. スナネコ
スナネコの特徴は、他の猫に比べて幅広な頭と、砂漠の熱から身を守るため足の裏までびっしり生えている毛だろう。絶滅の危険があるため、この猫を狩ることは多くの国で禁止されている。
スナネコフォルダ充実画像。生後3週のスナネコの赤ちゃんがお披露目(イスラエル)
15. アムールヒョウ
シベリアから中国北東部にかけて広範囲に生息していたが、環境破壊と乱獲のせいで、今となってはわずか30頭ほどが生存するばかりとなってしまった。
16. スマトラトラ
インドネシアにはかつて他の種類のトラも存在したが、現在生息しているのはこのスマトラトラ、400頭程度のみになってしまった。規制の強化や乱獲禁止の法律があるにも関わらず、毛皮やトラの骨を狙った密猟者は絶えない。
17. ウンピョウ
ウンピョウは、大型と小型の中間で進化してきたと考えられている。大規模な森林破壊により住処を奪われたことと、その雲のような美しい毛皮を狙って乱獲されたことにより、大人の個体は10,000頭にも満たないと考えられている。
コチョコチョされると足が反応してしまう絶滅危惧種「ウンピョウ」の赤ちゃん
18. マーブルキャット
ウンピョウとよく似ているが、マーブルキャットはずっと小さく、しっぽも独特でもっとふさふさしている。このマーブルキャットを脅かしている主な原因は、東南アジアで驚異的なスピードで進む森林破壊だ。それは生態系全体にも影響を及ぼしているのは言うまでもない。
19. ベンガルヤマネコ
灰色から赤色にかけた色の毛皮を持ち、お腹の部分は真っ白または明るい色になっている。実は、ベンガルヤマネコは家猫と交配させることで、フレンドリーでとても美しい「ベンガル」という品種を生み出すことに成功した初のヤマネコでもある。
「その辺の猫とは違うんだぜ?」ベンガルヤマネコの鳴き声が小さくても肉食獣
20. マルタタイガー
「ブルータイガー」としても知られるこのトラは非常に貴重かつ神秘的である。このトラは南中国のトラの亜種と見られているが、その生息は危機的状況にある。違法にも関わらず、今でも中国では伝統的な薬として珍重されている。どうやら「青い」生物は絶滅する運命にあるようだ。
21. ゴールデンタイガー
ゴールデンタイガーは、毛の色が金色をしている以外は普通のトラだ。この美しく輝く毛皮は交配の結果だが、インドでは1900年台にまで遡る歴史があるという。
22. ホワイトライオン
ホワイトライオンはアルビノではない。その真っ白な毛皮は、地球上のある場所でしか引き継がれることのない特別な遺伝子なのだ。生息地の南アフリカのクルーガー国立公園周辺を除いては、ほぼ20年にわたって絶滅状態にあった。しかし近年になって、その特異性を守りながらホワイトライオンを保護しようとする世界初の組織が立ち上げられた。
23. アナトリアヒョウ
30年以上にわたって、トルコ原産のこのヒョウは絶滅したものと思われていた。2013年、ディヤルバクル南西部に住む羊飼いが羊たちを襲おうとした大きな猫を殺したところ、後にそれが実はアナトリアヒョウだったということが生物学者らによって確認された。悲しい話であるが、アナトリアヒョウがまだ残っているかもしれないという希望はある。
24. サビイロネコ
尻尾を入れても60〜70センチ程度で1.5キロにも満たないサビイロネコは正真正銘、野生に住む世界最小の猫の一種である。この猫についてはほとんど何も解明できてないまま、その生息地域がどんどん農地開発されてしまった。行き場をなくしたサビイロネコはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト入りになっている。
25. スコットランドワイルドキャット
「ハイランドタイガー」としても知られるこの猫は、現在400頭以下と推測され、間違いなく絶滅の危機に瀕している。
26. クロアシネコ
アフリカ最小の野生猫であるクロアシネコは、文字通り、足の裏に黒い毛が生えていて灼熱の砂漠から身を守っている。ゴミ漁りをよくするので、その中に混じっている殺鼠剤や他の動物用に仕掛けられた罠にかかってしまい、結果絶滅の危険にさらされている。
ニヤニヤが止まらない。世界最小の猫、クロアシネコの赤ちゃんが一般公開に(米フィラデルフィア動物園)
via:distractify ・原文翻訳:rumita
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コメント
1. 匿名処理班
どれも本当に失いたくないな。
2.
3. 匿名処理班
イリオモテヤマネコは?
4. 匿名処理班
毛皮て生きたまま剥ぐんてすよね。
5. 匿名処理班
犬派だけど、猫科の動物の独特の神秘的な感じはすごく素敵だと思う
綺麗だからこそ狩られてしまうんだろうけどいなくなってしまうのは悲しいね
マルタタイガーの顔見てたらなんか涙出てきた
6. 匿名処理班
すごい!
かわいくないのがいない!!
7.
8. 匿名処理班
政府や関係機関の教育と資格を得て、うちで繁殖保護したい!と思う同胞も多い事だろう。
絶滅させるのも人間、保護するのも人間って、ちょっとエゴな考えだった。
25と26の画像のどちらかが張り間違い
9.
10.
11.
12. 匿名処理班
ウナギ見てれば分かる
野生動物の保護なんて無理
人間も結局猿と変わらないね
13. 匿名処理班
紛らわしいからネコ科と表記したらどうよ
14. 匿名処理班
こういうの見ると毛皮とかは絶対買いたくない!!
15. 匿名処理班
ぜったいにどれひとつ失いたくない!!!
毛皮のためにあんな美しい素晴らしい動物を殺すだなんてあまりにも愚かだよ、毛皮は本来の動物がまとっているからこそ美しいのに…悔しい。
16. 匿名処理班
そして人間が美しいと判断したもののみが地球上で生き残ってゆくにちがいない。
17. 匿名処理班
毛皮なんか剥いじゃったらなんの魅力も無いだろ
生きてるからこそ綺麗だったり愛らしかったりするんじゃねえの
18. 匿名処理班
買いたいけどこっちが食い殺されそう。スナイロネコにすら勝てない自信があるわ。
19. 匿名処理班
ネコ科の生物の赤ちゃんはみんなメチャクチャ可愛い
抱っこしてモフモフしてころんころんさせたい
とくにクロアシさんのこぬこは鼻血出そうなくらい可愛い
20. 匿名処理班
どの猫ちゃんもすごくかわいいし、これからもずっと大切に保護されて欲しいです。ところで、「ブルータイガー」って初めて見ました。こんなきれいな毛色の虎がいるんですね。神秘的です。
21. 匿名処理班
ユキヒョウはすべての動物の中で一番美しく、かっこよく、かわいい。
22. 匿名処理班
貴重なもふもふも我が家のデブもふも失いたくないもふもふです
23. 匿名処理班
2mくらいありそうなアジアチータを飼って、狩のパートナーとかすごっ!!
24.
25. 匿名処理班
密猟者本当消えろよ
26. 匿名処理班
多くの人はは可愛かったり知能が高い動物だけ保護しようとするがそれがいかに愚かなのかわかってほしいね
植物とか軟体動物とかな
27. 匿名処理班
※21
ユキヒョウって他のネコ科に比べて短足じゃないか?
環境に適応した結果なんだろうけど
28. 匿名処理班
ツシマヤマネコは?
29. 匿名処理班
毛皮もだが金持ち連中のハンティングも絶滅の要因の一つだという事を
無視してはいけない!
30. 匿名処理班
スコットランドワイルドキャットってうちの猫と何が違うのか
31. 匿名処理班
密猟や環境破壊でこの猫たちに消えて欲しくはないが
多くの生物が絶滅していく中で、可愛いから保護っていうのは
あまりにもエゴイスティックで好きになれない。
32. 匿名処理班
毛皮のこと考えると憂鬱になってくる…
33. 匿名処理班
マルタタイガー初めて知ったよ。かっちょえー。
34.
35. 匿名処理班
密漁者は死刑にすればいい
割に合うから密漁するんだ
って考えるのは短絡なんだろうか
絶滅寸前の動物の方が人の命より重いとおもうんだが、、
36. 匿名処理班
見てるだけで悲しくなる
37. 匿名処理班
イリオモテヤマネコもツシマヤマネコも含まれていないなんて全く理解に苦しむ
38. 匿名処理班
Mac OSマヌルネコ 出して欲しかった
39. 匿名処理班
マレーヤマネコってメガネザルみたいな顔してるな
40. 匿名処理班
どれも、みんないい顔してるな〜。
昔、上野動物園にウンピョウがいたみたいだけど……
41. 匿名処理班
オスの三毛猫を期待してた
42.
43. 匿名処理班
野生のネコ科の殆どが絶滅危惧種だからなあ、亜種レベルも含めたら膨大な数になる。ここに挙がっているのは氷山のほんの一角なんだよ…
44. 匿名処理班
密林の罰を厳しくすればいいと思ってるアホ
普通にしてたらまともな生活できないから密漁に走る人が出てくるんだよ
密漁をしなくても安定した生活ができるような社会を作るのが1番早い
45. 匿名処理班
みんな消えて欲しくない。
46. 匿名処理班
守りたいその命
47. 匿名処理班
これが虫だったら皆絶滅してもいいやとか書き込むんだろうな
48.
49. 匿名処理班
マルタタイガーの美しさが半端ない
50. 匿名処理班
どれもイケメン(ギャルかな)だな
ミュージカル「CATS」思い出した。
51. 匿名処理班
ユキヒョウさんかっけえ・・・
52. 匿名処理班
毛皮を買うセレブを許さんぞ