天才数学者、探求の始まりはルービックキューブから
フィールズ賞と言えば、数学の分野におけるノーベル賞のこと。今年の受賞者の中には、なんと弱冠28歳にして名門スタンフォード大学で教鞭をとるマンジュル・バルガヴァさんも含まれています。同大学において最年少で教授になった一人である彼の天才ぶりにも注目が集まる中、より周囲の人々の興味を集めたのは彼の研究の源でした。それはなんとルービックキューブだったのです。
New Scientistのインタヴューに、マンジュルさんはインスピレーションについてこう答えています。
ガウスの理論では、数の2乗として考えられる二次形式を作成でき、それをもとに3乗の数を得られるとの事でした。1998年の夏、私は2×2×2のルービックキューブとともにカリフォルニア州にいました。 そこで私は、ルービックキューブのそれぞれの角に数字を与える事で、3つの2変数の二次形式を作り出していました。 私はその日一日中、それらの間に見られる関連性について考えていましたよ。えぇ、それは最高の一日でしたとも!
楽しそうにそう語るマンジュルさんは、ルービックキューブのおかげで数学を視覚的に見る事が出来るようになったとも。
マンジュルさんの他にも、今年のフィールズ賞受賞者にはサプライズがありました。なんと史上初の女性の受賞者が現れたのです。彼女の名前は、マリアム・ミルザハニさん。マンジュルさんと同じくスタンフォード大学に属しているそうです。New Scientistによると、研究テーマはモジュライ空間の幾何学についてのもので、複雑な幾何と代数で構成される分野であるそうです。
source: New Scientist, New Scientist
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
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