2014年08月25日21:24
『バレットガールズ』が未だにD3P公式から発送されてなくてキレそう(挨拶)
『リアリティのダンス』
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
主演:ブロンティス・ホドロフスキー、イェレミアス・ハースコヴィッツ
2014年7月公開
http://www.uplink.co.jp/dance/
評価
★★★★★★★☆☆☆(7/10)
(※他の映画と比較できるものではない気もするが便宜的に)
●あらすじ
1920年代、チリ・トコピージャ。
共産主義者の父・ハイメ、息子を自身の父の生まれ変わりと信じる母・サラに挟まれ、少年アレハンドロ・ホドロフスキーは過ごしていた。ロシア系ユダヤ人として学校でも苛められる息子を男らしく育てるため厳しく接する父に愛されたいがため、アレハンドロはなんとか合わせようとする毎日。
しかし、ある日ハイメはチリ大統領であるイバニェスを殺しに行くと言い出し……
少年期の自らをカルト的人気を誇る、アレハンドロ・ホドロフスキー監督が振り返る。
●レビュー
アレハンドロ・ホドロフスキーって何者だ。
一言で言えば、「カルト的人気を誇る映画監督」である。
でも肩書きだけでいうなら漫画原作者とかパントマイマーとか山ほどある。
けど、よくわからないがなんかスゴイ。そんな感じの映画を撮る男である。
そして、僕にとってはいつまで経っても「よくわからない人」である。
本作は監督の少年時代を映像化した作品だ。
というのは嘘っぱちで、これは監督による過去の「再構成」である。
監督によれば「過去は主観的なものだから再構成できる」だそうである。
というわけで、父親も母親も物語も全て再構成されている。
描かれているのは少年時代の監督と、共産主義者の父、オペラ歌手崩れの母の関係、そして一念発起して大統領殺害に出かけた父が家族の元に帰るまでの冒険である。
が、冒頭から少年が海に投げた石が原因で津波が起こり、大量の魚が陸に打ち上げられて死ぬという非現実的にもほどがあるシーンが巻き起こる。どこからどこまでを信じていいのか、初っ端からして混乱してしまう。その後も、夢か現か分からない演出はしばしば入り、登場人物たちの異常さも相まって、実話を原材料にした(「実話をベースにした」ではない)ホドロフスキーワールドが展開していく。
ぶっちゃけ、「ペストにかかった父に母が放尿し、サクッとペストが完治する」流れは病んでるとしか思えない。
よくもまあ自分の肉親をこんな描き方が出来るものだ、と思ってしまうような「過去の再構成」に監督の息子(監督の父役)を初めとするホドロフスキー一族がしっかりと起用されまくり、色んな意味である種の「サーガ」めいたものすら感じる。
ただ、結局のところ、やっぱり「よくわからない」。
「よくわかんない映画撮る人だけど、さすがに実話ベースならなんとか・・・」
そう思って観に行ったが、やっぱり「よくわからない」。
シーン毎の意味がわからない、とかではないのだけれど、全体像を俯瞰しようとすると自分が今相対してる映画が何者なのかがよくわからなくなってくる。ただただ、何か正体不明の力に満ちた映画である。
しかし僕は一度観たらもう満腹になってしまった。
この記事へのコメント
1. Posted by カオスな名無しさん 2014年08月25日 21:29 ID:PkJRfVJ50
エル・トポの監督やってた人か
この人の作品はよくわからないって
感想が一番合うホントよくわからん
この人の作品はよくわからないって
感想が一番合うホントよくわからん
2. Posted by カオスな名無しさん 2014年08月25日 23:34 ID:NJ83abkyO
自分自身の過去に対する感想を衝突事故起こす勢いで直訳したらこうなる……わけねーか。
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