東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べるため、当時18才未満だった県民約37万人を

対象に行われている「甲状腺がん」検査で、疑いのある患者を含め、104人となったこと

がわかりました。

画像:【甲状腺がんの検査を受ける子供】
甲状腺がんの検査を受ける子供
http://www.businessinsider.com/towns-near-fukushima-power-plant-photos-2013-10?op=1

甲状腺(こうじょうせん)
…のど仏の両側にあり、体全体の新陳代謝を促すホルモンを分泌している器官。
蝶がはねを広げたような形をしている。

画像:【甲状腺】
甲状腺
http://health.howstuffworks.com/human-body/systems/endocrine/why-thyroid-important.htm

24日、福島県が発表した6月末時点での集計数で、検査対象地域は原発周辺の13市町村、沿岸部、中部

となっており、特に地域による差はみられなかったとのこと。

104人のうち、「甲状腺がん」と確定したのは前回調査時の5月と比べ、7人増の57人(前回50人)、疑いの

ある人数も同じく7人増の46人(前回39人)となりました。 (10万人あたり約30人の割合)

県医師会常任理事の星北斗座長は会見で

「地域差がないことから、現時点で原発事故との因果関係は考えにくい。
ただ詳細な分析は必要だ」

検査を担当した福島県立医科大学の鈴木眞一医師は

「がんが見つかった理由は、症状のない人も含めて精度の高い検査を行っているためで、被ばくの影響を受けやすい0~5才の発症も少ないことから、これまでのところ、原発事故による被ばくの影響とは考えにくい。
年齢が上がれば通常でも甲状腺にしこりが見つかる確率が高くなるので、慎重に見続ける必要がある」

とそれぞれ見解を述べました。

画像:【「甲状腺がん」の子供(チェルノブイリ)】
「甲状腺がん」の子供(チェルノブイリ)
http://wiadomosci.gazeta.pl/wiadomosci/51,114873,8815686.html?i=2

福島県では今後も検査を継続し、長期にわたって子どもへの健康影響を調べることにしています。

きちんと検査を続けて、原発の影響とがんの脅威への不安が払拭されるのはよいことですね。