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撫子「白のガーベラ」


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アルミン「セックス」




1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 17:42:07.01 ID:XwcSWpMp0


七森大学


撫子「えーと、私の番号、私の番号は」

撫子「あった!」

撫子「あとはめぐみだけだ」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 17:44:43.49 ID:XwcSWpMp0


撫子「おーい、めぐ…」

めぐみ「…」ポロポロ

撫子「めぐみ…」

めぐみ「私の番号が… 無い…」ポロポロ

めぐみ「何度見ても私の受験番号が…」ポロポロ

ダキッ

めぐみ「撫子…」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 17:47:02.82 ID:XwcSWpMp0


撫子「めぐみ、よく頑張ったよ…」

撫子「バカだったお前がここまで頑張れるなんて…」

撫子「今日はいつでも私を抱きしめてもいいよ…」

撫子「めぐみの悲しみも全部受け止めてやるから…」

めぐみ「うっ…うっ…うっ…」

めぐみ「うわぁぁぁぁぁん、撫子ーーー」ポロポロ

撫子「お、おい、あまり強く抱きしめるなよ…」

めぐみ「ごめんなさい… ごめんなさい…」ポロポロ


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 17:50:13.37 ID:XwcSWpMp0


帰り道


めぐみ「うっ…うっ… うっ…」ポロポロ

撫子「もう泣くの止めてよ…」

めぐみ「だって、撫子と一緒に大学に入りたかったのに、私だけ落ちちゃって…」ポロポロ

撫子「めぐみはよく頑張ったよ」

撫子「赤点ばっかり取って、先生からは「赤点女王」「99.9%無理」、美穂からは「全裸でエベレストを登るような物」と言われていたんだから…」

撫子「でも、私は信じていたよ」



撫子「めぐみが私と同じ大学に合格する事を」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 17:53:37.65 ID:XwcSWpMp0


めぐみ「だから、ごめんなさい…」ポロポロ

撫子「めぐみ…」

めぐみ「そんな撫子の期待と希望を全て裏切ってごめんなさい…」ポロポロ

めぐみ「あたしが受験に落ちるようなこんなバカな子でごめんなさい…」ポロポロ

めぐみ「ごめんなさい… ごめんなさい…」ポロポロ

めぐみ「うわぁぁぁぁぁん」


撫子「…」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 17:57:27.64 ID:XwcSWpMp0


次の日

藍「そんな事があったの…」

美穂「だから今日、めぐみはお休みなのね」

撫子「あいつはよく頑張った…」

藍「「赤点女王」と言われていたのに、秋に入ってから急激に成績が伸びていたもんね」

美穂「初めて赤点を脱した時は先生が答案用紙を何度も確認していたし」

撫子「「園川さん、替え玉やっていませんよね?」とか「カンニングをしてませんよね?」とも言われていたよな」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 17:59:21.03 ID:XwcSWpMp0


藍「めぐみ、大丈夫かな?」

撫子「帰り道もずっと泣いていたから心配だな」

美穂「さっきから何度も電話をしても出ない…」

藍「メールを出しても返事が無い…」

ALL「…」

撫子「何かめぐみがいないと」

美穂「会話がいつもより弾まないよね…」

藍「何かいつもより楽しくないよね…」

ALL「…」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:04:13.02 ID:XwcSWpMp0


さらに次の日


めぐみ「おはよーー!」

ALL「めぐみ!」

藍「めぐみ、大丈夫なの?」

めぐみ「大丈夫!大丈夫!」

美穂「本当に大丈夫?」

めぐみ「大丈夫だよ!一日中寝てたら元気になったから」

撫子「本当か?」

めぐみ「本当だよ!私は元気だよ!」

撫子「…」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:09:49.12 ID:XwcSWpMp0


撫子「(間違いない)」

撫子「(めぐみは無理をしている)」

撫子「(本当はまだショックを引きずっているんだ)」

撫子「(だけど、みんなに心配を掛けないために明るく振る舞っているんだ)」

めぐみ「撫子、どうしたの?」

撫子「いや、なんでも…」

撫子「…」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:15:32.69 ID:XwcSWpMp0


撫子「(もうすぐ卒業式だし、何とかめぐみを励まさなければ…)」

撫子「(でも、言葉だけではめぐみの傷は癒えない。他にも何かをしなければ…)」

撫子「そうだ!」

めぐみ「撫子、どこに行くの?」

撫子「ちょっと職員室に」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:20:45.30 ID:XwcSWpMp0


撫子「という訳で先生、お願いします!」ドゲザ

先生「ああ、いいよ」

撫子「(あれ、あっさり)」

撫子「えっ、いいんですか?」

先生「いいよいいよ。私も大室さんと同じような経験があるから」

撫子「そ、そうなんですか…」

先生「私だけでなく、校長先生、教頭先生を始め、ここにいる多くの先生は大室さんと同じような青春を送ってたよ」

先生「だから、大室さんがやろうとしている事にはすぐに理解してくれるはずだよ」

撫子「(先生たちにそんな青春時代があったなんて知らなかった)」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:25:18.82 ID:XwcSWpMp0


先生「で、園川さんとの交際は順調ですか?」

撫子「せ、先生、何で知っているのですか?///」カアー

先生「先生は生徒の事は何でも知っているわよ」

先生「大丈夫だよ、他の生徒にはバラさないから」

先生「で、交際は順調なの?」

他の先生「教えて、教えて」

撫子「…」

撫子「えぇぇ… 順調です…///」カアー

ほとんどの先生「おー!」

撫子「は、恥ずかしい…///」

撫子「土下座をするよりも恥ずかしい…///」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:30:20.54 ID:XwcSWpMp0


卒業式当日


撫子「では、先生、よろしくお願いします」

先生「上手く行くといいね」

先生「校長先生を始め、先生方みんな、大室さんを応援しているわよ」

撫子「他の生徒が近くにいる所でそれは言わないでください…///」カアー

藍「撫子、何をしているの?」

めぐみ「そろそろみんな出るよ」

撫子「分かった。すぐに行くよ」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:35:28.44 ID:XwcSWpMp0


卒業式


卒業生ALL「♪いつのまにか 時は流れ もう今日は~ 卒業の日」

卒業生ALL「♪人は~ いつか 旅立つ者だけど~」

卒業生ALL「♪いつの日にか またどこかで 会える気がするからね」

めぐみ「♪輝く日々を 忘れないで~~」


撫子「…」

撫子「(めぐみ、まだ引きずっているみたいだな)」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:40:20.30 ID:XwcSWpMp0


先生「只今より卒業証書授与を始めます」

藍「いよいよ卒業証書もらうのね」

美穂「緊張するわね」

めぐみ「うん」

撫子「(私は別の意味で緊張する)」ドキドキ

撫子「(上手く行って欲しい)」ドキドキ

先生「大室撫子!」

撫子「はい!」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:44:20.18 ID:XwcSWpMp0


藍「次はめぐみの番ね」

美穂「めぐみ、失敗しないでね」

めぐみ「し、失敗しないわよ」

美穂「(めぐみ、かなり緊張しているね)」

藍「(めぐみのドキドキした心臓の音がこっちまで聞こえるわよ)」

先生「園川めぐみ!」

めぐみ「はい!」


ガタッ


めぐみ「えっ」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:47:12.22 ID:XwcSWpMp0


撫子「…」タッタッタッタッ

ザワザワザワザワ

撫子「(やはりどよめいているな)」

撫子「(でも、台まで上手く行けたな)」

撫子「(あとはめぐみに卒業証書と共に「あれ」を渡すだけだ)」


撫子「園川めぐみ!」

めぐみ「はい!」

めぐみ「(何で撫子が…)」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:50:31.87 ID:XwcSWpMp0


撫子「卒業おめでとう!」

めぐみ「(何で先生じゃなくて撫子があたしの卒業証書を渡しているの?)」

めぐみ「あれ、撫子から渡された卒業証書の中に何かが入ってる」

めぐみ「これ、白い花だ」

めぐみ「撫子、これ、どういう事なの?」

撫子「(よし、上手く行った)」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:55:16.09 ID:XwcSWpMp0


卒業式後、校舎裏で


めぐみ「撫子、これ、どういう事?」

めぐみ「あたしの時だけ卒業証書を撫子から渡された上にこの白い花まで貰って」

撫子「…」

撫子「…めぐみを元気づけたかったんだ」

めぐみ「えっ」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 18:59:37.82 ID:XwcSWpMp0


撫子「受験に落ちた後、ずっと元気が無かっただろ」

撫子「みんなの前ではいつものように明るく振る舞っていたけど、私には分かったんだ…」

撫子「めぐみがまだ落ちたショックを引きずっていることを…」

撫子「だから、めぐみに元気になってもらうためにめぐみの時だけ私が卒業証書とその花を渡すようにお願いしたんだ」

めぐみ「じゃあ、この白い花は?」

撫子「それはガーベラだよ」

撫子「めぐみは「白のガーベラ」の花言葉を知っているか?」

めぐみ「何?」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:05:31.75 ID:XwcSWpMp0


撫子「「白のガーベラ」の花言葉は「希望」なんだよ」

撫子「つまり、これは「希望の花」なんだよ」

撫子「めぐみには希望を持って欲しいんだ」

撫子「めぐみはきっと出来るよ。七森大学に入る事が」

撫子「めぐみは頑張れば出来る子だよ。あんなに赤点ばかり取っていたのに、受験の頃には成績を大きく伸ばしていたし」

撫子「私はいつまでも待っているよ」

撫子「めぐみが七森大学に入って来る事を」

めぐみ「撫子…」ポロポロ


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:09:34.65 ID:XwcSWpMp0


撫子「めぐみが落ち込んでいる姿をずっと見ていたくないからね」

撫子「めぐみがいるからみんなが明るくなれるんだ」

撫子「だから、めぐ…」


チュッ


撫子「め…めぐみ…」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:15:53.38 ID:XwcSWpMp0


めぐみ「ありがとう、撫子」

めぐみ「あたし、次の入試まで一杯勉強するよ」

めぐみ「そして来年の春には撫子と一緒に大学生活を送って見せるよ」

撫子「おー、えらい自信あるな」

めぐみ「当然だよ!撫子から慰めの言葉とこの希望の花を貰ったんだから」

撫子「それでこそ私の彼女「園川めぐみ」だよ」

めぐみ「そうだよ!この元気一杯の女の子があたし、園川めぐみだよ」

撫子「でも、ドMだけどね」

めぐみ「そこは言わなくていいの」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:20:04.75 ID:XwcSWpMp0


撫子「藍と美穂が待っているからそろそろ二人が待っている場所へ行こう」

めぐみ「でも、卒業式のあれはどうやって誤魔化すの?」

撫子「まあ、適当に何か言うわ」

撫子「「むしゃくしゃしてやった」とか「めぐみに頼まれてやった」とか」

めぐみ「さ、最後のは言わないで…」

撫子「冗談だよ。ところで今、誰も見ていないよね」

めぐみ「撫子、まさか…」

めぐみ「あたしもやるからしっかり重ねてね」


チュッ


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:24:13.93 ID:XwcSWpMp0


撫子「////」カアー

めぐみ「/////」カアー

撫子「めぐみのくちびる、凄い柔らかいね」///

めぐみ「な、撫子こそ柔らかかったわよ」///

撫子「めぐみの胸くらい柔らかかった」///

めぐみ「撫子のお尻くらい柔らかかったよ」///

撫子「////」カアー

めぐみ「////」カアー

撫子「何言ってるんだろう」///

めぐみ「あたしたち」///


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:26:31.64 ID:XwcSWpMp0


撫子「手を繋いだらバレるから少し離れて歩こう」

めぐみ「じゃあ、撫子の後ろを付いて行くね」

撫子「めぐみ」

めぐみ「何?」



「私はめぐみが来るのをいつまでも待っているからね」


「めぐみと大学生活を送るのをいつまでも待っているからね」


「そして、めぐみが大学に入ったら一緒に暮らそうね」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:35:04.98 ID:XwcSWpMp0


「うん、あたしも頑張るよ」

「だから撫子、大学で待っていてね」


こうしてあたしは好きな人から希望という名の花とキスを貰った。
そしてあたしには夢が出来た。
その夢はあたしの好きな人の夢でもある。
その夢をかなえるためにあたしはバイトと共に勉強も頑張る。
来年の春にはあの木に咲いている桜のようにあたしも桜咲いてやるんだから。
そして、あたしが好きな人の夢を叶えてやるんだから。


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:40:27.73 ID:XwcSWpMp0


翌年の春・七森大学にて


めぐみ「お待たせ!」

撫子「遅いよ」

めぐみ「えっ、時間通りに来たよ」

撫子「めぐみは1年も遅刻してきたんだよ」

めぐみ「ごめんごめん」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:46:21.14 ID:XwcSWpMp0


撫子「でも、無事に合格出来て良かった」

めぐみ「でも、1学年離れてしまったね」

撫子「いいよ、私はめぐみが合格出来てここに来た事が嬉しいんだよ」

めぐみ「あたしの合格が発表された時にあたしよりも泣いていたからね」

バシッ

めぐみ「いったーい」

撫子「思い出すなそれ、恥ずかしいんだから…」///


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:52:09.92 ID:XwcSWpMp0


撫子「終わったら私たちの新しい部屋に行こうか」

めぐみ「うん、今夜からはあたしたちは夫婦だね」

撫子「夫婦って…」///

めぐみ「妹さんたちもいないし、今夜からはあたしと一緒に同じ布団で寝れるわね」

撫子「そうだな、櫻子や花子の目を気にせずに一緒に寝れるな」

撫子「めぐみ…」


「私たちの夢を叶えてくれてありがとう」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:59:17.91 ID:XwcSWpMp0


めぐみ「撫子…」


「こんなあたしに希望を与えてくれてありがとう」

「だからあたし、夢をかなえたよ」

「この夢、いつまでも終わらせないからね」

「撫子はずっとあたしのそばにいてね」

「私もずっとめぐみのそばにいるよ」


チュッ



おしまい


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 19:59:28.37 ID:IMOb89NF0


おつ



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/26(火) 20:04:50.09 ID:8C4cWZyY0


おつ






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中野梓「なんですか、これ」