八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語は間違っている」
- 2014年08月27日 14:10
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
- 17 コメント
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- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:22:21.01 ID:LRCyQILQ0
-
キーンコーンカーンコーン
いつも通り学校が終わり、義務を終えた生徒達はそれぞれ帰り支度を始めたり、部活動へと向かったりする。
八幡「さて、部室に向かうとするか」
八幡「ん……あれは……」
リア充女「ちょっと○○く~ん。こんなとこでくっつかないでよ~」
リア充男「いいだろ~? どうせ誰も見てないんだし~」
リア充女「でも~」
ちょっと? 俺ここにいるんですけど? ステルスヒッキー効果高すぎだろ。
八幡「けっ……」
八幡「リア充、爆発しろ」
リア充男「あれ? なんか踏んだような……」
リア充女「カチカチ言うんだけど~?」
ドカーンッッ!!!
八幡「!?!?」 - 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:24:13.71 ID:LRCyQILQo
- あ…ありのまま今、起こった事を話すぜ!
俺は今目の前のリア充に対して爆発しろと思った!
そしたら爆発した!
な…何を言っているのかわからねーと思うが
未来予知だとか超能力だとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
……おっと、現実逃避をしていた。
何が起こったかを整理しよう。
部室へ向かう途中、イチャイチャしているリア充を見つけた。
俺はそいつらに対して爆発しろと、呟いた。
爆発した。
なんだこれ、わけがわからん
- 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:25:21.47 ID:LRCyQILQo
- 八幡「こういう時はどうすんだっけ……!? 110番? 119?」アタフタ
ポチッ
八幡「ん、今変な音が……」
チッチッチッチッ……ゴビョウマエ
八幡「」
ドカーンッッ!!!
- 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:29:23.18 ID:LRCyQILQo
- テッテッテレレーテレレーテレレー
テッテッテレレーテーンテレーン
タモリ「人を呪わば穴二つ、という言葉があります」
タモリ「他人への呪いは必ず自分に返ってくるという意味で有名ですが」
タモリ「誰かへの呪いの言葉が飛び回る現代は、呪いが呪いを生むループに陥っているのかもしれません」
タモリ「おや、ここにいくつか穴がありますねぇ……」
タモリ「今宵、奇妙な世界に迷い込む少年は、何の呪いが返ってきたのでしょうか……?」
テレレッテッテレレーテッテッ
テレテッテッテッテッテレレレレーレー
テッテッテレレーテレレーテレレ
テーンテレレレレレン - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:32:33.84 ID:LRCyQILQo
- 現実でファンタスティックな事は起こらない。
異次元の世界から美少女がやって来て世界を救って欲しいと言われる事なんてないし
偶然作り出してしまったタイムマシンで、タイムリープを繰り返すなんて事もない。
突然特集能力に目覚めたりはしないし
名前を書けば人が死ぬノートは落ちて来ない
俺はそんなどこまでも現実的な世界に生きているが、それを嘆いちゃいない。
むしろ大歓迎。
この平穏なボッチ生活こそが最高なのだ。
万一、何か漫画で起きるような大事件があったって、俺はどうせ名前すら貰えないモブキャラあたりだろう。
いや、そもそも登場するのかどうかすら怪しい……やだ、俺の存在感薄すぎ……! - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:34:27.70 ID:LRCyQILQo
- 雪乃「そろそろ時間ね」
八幡「おう、じゃあ俺は帰るな」
雪乃「ええ、私は鍵を平塚先生に返しに行ってくるわ」
結衣「ゆきのん! 私は下駄箱で待ってるね!」
雪乃「えっ、由比ヶ浜さん、別に先に帰っててもいいのよ?」
結衣「いいの! 今日はゆきのんと一緒に帰りたいんだー!」
いつも通り仲の良いことで。お邪魔虫はそそくさ退散するとしますか。
八幡「じゃあな」
結衣「うん、ヒッキーまた明日ね!」
八幡「おう」
ガララーピシャッ
- 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:35:19.52 ID:LRCyQILQo
- 八幡「さてと」コツコツ
…マーン
なんか聞こえたような……いや気のせいだな。
…チマーン
うん、気のせい。幻聴だ。
ハチマーン
幻聴……だと思いたかった。
「はぁぁちぃぃぃまあああああああああああああんんん!!!」
八幡「うっせーよ、材木座」
材木座「ようやく我に気づいたか! 八幡!!」
八幡「気づきたくなかったけどな。で、なに?」 - 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:37:39.73 ID:LRCyQILQo
- 材木座「ふふふ……ついに我の新作の…」
八幡「あっそいや用事あるんだ、帰らねーと」
材木座「待って! せめて最後まで聞いてっ!」
八幡「お前キャラブレすぎだろ」
材木座「ゴラムゴラム。これこそが我の真の姿……剣豪将軍!! 材木座義輝っ!!!」
八幡「あーそういうのいいから」
今一瞬後ろから光が見えたが気のせいだなきっと。
材木座「八幡! 今回は設定集などではない! ちゃんと本編を書いてきたのだ!!」
八幡「わーったよ。読めばいいんだろ、読めば」
材木座「うむ! 早く感想を聞かせるがいいっ!!」
- 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:42:05.37 ID:LRCyQILQo
- 今回の材木座の小説は今までのようなファンタジーものではなく、作風を変えてホラーだった。
しかもなかなか怖い。本当にこいつが書いたのか? コピペかなんかじゃねーの? オボカタなの? STAP細胞はあります。
八幡「いろいろつっこみたいところはあるが……」
材木座「うむ、何でも言うがいい」
八幡「……何で主人公俺なの?」 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:47:19.02 ID:LRCyQILQo
- 材木座「たまにはリアルなのもいいと思ってな。どうだ! 八幡!」
八幡「リアルなのとリアルの人物を使うのは違うって事をお前には教えなきゃいけないようだな」
材木座「まあそこはお遊びだ。八幡に見せるために書いたからな! あとで直しておくとも」
八幡「あっそ。まあそこ以外はなかなかいいんじゃないか?」
材木座「ほっ本当か!? 八幡!」
八幡「で、あれなんのパクり?」
材木座「ぐほぉっ!!」
空には綺麗な赤いアーチがかかりました。 - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/17(日) 23:55:29.69 ID:LRCyQILQo
- 八幡「あいつなんだかんだ書く毎に成長してるよな……」
初めこそ誤字脱字があったり、文法の基礎から崩壊していたが、最近はそれを反省してかまともな文章を書けるようになっている。
八幡「俺はちょくちょく読んでたからあれだけど、雪ノ下が今の材木座の読んだら驚くだろうな。あいつは最初のあれ以降読んでないし」
八幡「本当、今日のは俺も驚いた。最後のページなんか鳥肌たったし」
本人に言うとめんどくさいから言わないが。今回もあくまで批評で、褒めるのはなるだけ控えた。あいつも欲しいのはそういう意見のはずだし、褒めすぎるのもよくない。
所謂飴と鞭ってやつだ。……鞭が多すぎな気もするが。 - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/18(月) 00:07:02.18 ID:+qAfeWGoo
- 八幡「おっそういや教室に教科書忘れてたっけ。明日小テストあるから取りに行かねーと」
放課後の教室はリア充のたまり場だ。彼らしかいない時にその中に入るのには勇気がいる。ドアとか閉まってる時だと最悪。開ける時に全員一斉にこっち見るのは本当やめて欲しい。ボッチは視線に敏感なの。
八幡「なんだ、誰もいないのか」
陽が落ちかけているこの時間帯にも関わらず教室から光は漏れていない。つまり中には誰もいないという事だろう。
八幡「助かった……」
目的のブツを手に入れ、すぐに教室を出る。なんか泥棒みたいでやだね! - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/18(月) 00:15:21.82 ID:+qAfeWGoo
- 教室を出た瞬間、俺は強い違和感を感じた。
八幡「静かすぎ……じゃないか……?」
この階には教室が七つある。そのどこからも電気の光が漏れていないのだ。
俺はよく部活のあとにこの教室の前を通る。そしていつもいくつかの教室の光がついているのだ。なのに、どこも光っていない。
どこからも声が聞こえない。
他の階から少しくらい声が聞こえてもいいはずなのに、それもない。
八幡「!」
俺は校庭が見える窓に走った。そこには……
八幡「なんで……誰もいないんだよ……!?」 - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/18(月) 00:22:33.73 ID:+qAfeWGoo
- この時間はまだ外の運動部は活動をしているはずだ。なのに誰もいない。
八幡「どうなってんだ……?」
しかし気になっていても仕方がない。早く家に帰ってマイプリティーシスターの小町に会いたいしな。
階段を降りて、下駄箱へ向かう。
八幡「!?」
しかし、下駄箱へ向かう道が、机で出来たバリケードのようなもので通れなくなっていた。
八幡「なんだよ……これ……!」
しかもいくつも重なって出来ているせいで、ちょっとやそっとじゃ動きそうもない。少なくとも一人では不可能だ。
八幡「職員室……! 平塚先生に聞けば何かわか……」
「比企谷くん……」 - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/18(月) 00:31:54.85 ID:+qAfeWGoo
- 八幡「!?」
雪乃「どうしたのかしら……? まるで幽霊でも見ているかのようよ……?」
八幡「あっああ……雪ノ下か……。なんだ、驚かせやがって……」
雪乃「驚き方が尋常じゃなかったわよ、ビビり谷くん……」
八幡「うっせーな、てかこんなの見ていたら驚くに決まって……」
……おかしい。なぜ雪ノ下が今ここにいる?
俺は材木座の小説を読んでいたせいで、かなりの時間を廊下で過ごしていた。
ならば今は雪ノ下は既に由比ヶ浜と帰っているはず……。
八幡「おい、雪ノ下。由比ヶ浜は? 待たせてるんじゃないのか?」
雪乃「由比ヶ浜さん……? 何の事かしら……?」
八幡「はっ? さっき一緒に帰るって言ってたろ?」
雪乃「そんな事……言ってたかしら……? いえ、言ってないわ……」
八幡「おいおいからかうのもいい加減にしろよ」
雪乃「ふふふ……比企谷くんはおかしいわね……。その頭の中――」
雪乃「ミテミタイ」 - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/18(月) 00:37:54.47 ID:+qAfeWGoo
- 雪ノ下はそう言うと、後ろに隠していた右手を俺に見せる。
その手には、包丁が握られていた。
八幡「雪ノ下……何を……?」
雪乃「わからないの? 本当にあなたは低脳ね。その頭の中に脳みそ入っているのかしら?」
雪乃「……それを確認するのよ」
雪ノ下はニヤァっと笑うと、包丁を向けて俺に突進し始めた。
八幡「くっ……!」
小学校のドッジボールで鍛えた反射能力で間一髪躱す。
雪乃「どうして、避けるの……?」
雪ノ下のその目は、イカれていた。 - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/18(月) 00:43:09.82 ID:+qAfeWGoo
- 雪乃「ねぇ、どうして……どうして……」
八幡「う、うわあああああああ!!!」
俺は恐怖で逃げ出した。あいつは雪ノ下じゃない。ついさっきまで部室で話していたいつもの雪ノ下じゃない!
八幡「とりあえず職員室に……!」
しかし職員室へ行くための道も、さっきと同じように机のバリケードで塞がれている。
八幡「くそっ! マジかよ!」
ここで何かが思い当たる。
俺は似たよコメント一覧
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- 2014年08月27日 14:34
- 出だしのこれじゃない感がすごくて読むのやめた。
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- 2014年08月27日 14:54
- 途中まで読んだけどこれじゃない感がすごくて読むのやめた
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- 2014年08月27日 15:11
- コメント見てこれじゃない感がすごくて読むのやめた
-
- 2014年08月27日 15:18
- 全体的に世にも奇妙なっぽさが出てて良かった
一番最後の話が好きかな
-
- 2014年08月27日 15:56
- 面白かった
コーヒーの話好き
-
- 2014年08月27日 16:07
- 最後まで読んでこれじゃない感が
したから読むのやめた
-
- 2014年08月27日 16:10
- 最後のは結局八幡の前に使ってた人関係なかったのね
小ネタ・ホラー・ちょいギャグ・しんみりの定番な流れでぶっちゃけ最近の世にも奇妙なより面白かった
-
- 2014年08月27日 16:35
- 急に俺ガイルss増えて嬉しいわ
-
- 2014年08月27日 17:14
- ゆとりコメントは無視していいよ
-
- 2014年08月27日 17:39
- リトバスのパクリかよ氏ね
-
- 2014年08月27日 17:47
- 冒頭のこれじゃない感
-
- 2014年08月27日 18:14
- ちょいちょい理解不能だったけど面白かったよー
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- 2014年08月27日 19:29
- 博士がコナンのアガサ博士で再生されるからなんとか切り替えたら今度は木原くんになった
最後みたいな話きっついけど結構好き
でもやっぱりキツいから相模と友だちになった辺りで完結したことにしとく
-
- 2014年08月27日 20:25
- 金魚じゃ無いんだから水ばっかり飲めないよ
この台詞好き
-
- 2014年08月27日 21:41
- コーヒーの話見て
┌(┌^o^)┐ホモォ…
-
- 2014年08月27日 22:21
- つまんねええええ
-
- 2014年08月27日 23:26
- 読み込んでないからなのか辻褄が合わないところが何個かあるように思えたけどなかなか面白かったです!
-
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