こんな方法があったのか。

先日、アイ・オー・データ機器が発表したCDドライヴ「CDレコ Wi-Fi」の記事「来るか？ PCレス時代。Wi-Fiで音楽CDを取り込めるドライヴ」が大きな反響を呼んでいるようです。

この記事を書いた僕にも問い合わせがきているのですが、特に女性からの引きが多いんですよね。イマドキの女子はスマホは簡単に扱えても、家にある音楽CDをパソコンに取り込むって作業が苦手なんですって。

そして僕はこう思いました。もしかしたらこの「CDレコ Wi-Fi」を通じて女性ともっと仲良くなれるかもしれない。

そうだ、キラキラ女子をデートに誘おう！

思い立ったら即行動するのが恋愛の必勝法です。というわけで、ギズモードの兄妹メディアであり、恋を楽しくする恋愛スタイリングメディア「Glitty（グリッティ）」編集部の木之本もよさんに思いきって声をかけることにしました。まずは仕事の相談のフリをしてですが……。

ガジェットマニアとキラキラ女子が公園デート

「メディアが持つ役割というものを分析するとですね…」

まずは誘い通り真面目な仕事の話を振ります。ここでいかに自分が真摯に物事に取り組んでいるかを猛烈にアピール！ 宙でろくろを回す手にも力が入ります。

それにしても僕のこんな話にも目をキラキラさせて聞いてくれる天使のような女子・木之本さん、まじかわいい。

うまく話を持たせて、下見済みの公園へと到着しました。ここまでは想定通りです。さぁ、ここからが本題。ここで、万人にウケる仕事以外のテーマを振ります。モアベターなのは、手軽に盛り上がれる音楽の話！ それも意外性のある内容で興味を引きます。

「それはそうと木之本さん、スマホでCDが聴けるって言ったら驚きますか？」

「えー。ふつうじゃないですかー？ 私もパソコンで取り込んでスマホで聴いてますよー」

「それがパソコンを使わずにCDをスマホに取り込めるとしたら？（どや1）」

「うっそー。そんなことできるんですかぁ〜？」

「それがケーブルも繋がずにできるとしたら（どや2）」

「またまた小暮さん、夢みたいな〜……」

「実はこれが取り込んだ曲なんですよ！ ちょっと聞いてみませんか？」

「じゃあせっかくなのでいっしょに聞きましょう〜。はいどーぞ」

なんと、彼女はイヤホンの片方を僕に！ ああ、これカップルがやってるやつだ…。コレって本気で脈ありでしょうか？ まさかこんなに親密になれるなんて！

「あ、あ、ありがとうございます！ では再生しますね！」

もちろん、この時のためにスマホには2人のムード作りのための最適な曲を取り込んであります。それはさっき、誰も居なくなった編集部の会議室で……。

Wi-FiでCDがスマホに入る「CDレコ Wi-Fi」で根回し

（よし出かける前にCDをスマホに取り込んでおこう。デートって言ったらコレだよな。これ以上の名盤、僕知らないし。絶対にムードも盛り上がるよね）

（Wi-Fi通信設定を済ませて、「CDレコ」アプリを起動して取り込みっと）

ブゥウ……ン。

（おー、取り込んでる取り込んでる。さて、あとは放置しておいてもスマホに曲が入ってるから、僕は彼女ともっと仲良くなるための構想を練ろう…。スマホで直接CDを取り込めるなんて、きっと驚くだろうな）

と、根回しに根回しを重ねて、お気に入りのCDをスマホに取り込んでおいたのです。Wi-Fiを使ってPCレスで音楽CDをスマホに取り込める「CDレコ Wi-Fi」なら、取り込みボタンを押すだけでOKです。PCからの転送なんて作業は必要ありません。

さらにFLAC/ALAC形式の高音質ロスレス取り込みにも対応！ その曲の深みをそのまま表現することができるんです。

大好きな曲を、思い人に、最高音質で届けたい！

さぁ、届け。僕の心の名曲よ、想い人の心に！

ー再び公園にてー

「こ、これは何の曲でしょう〜？」

「はい！ ドラゴンクエストⅢより、『おおぞらをとぶ』です！」

「…？」

「勇者が苦戦の末集めたオーブをレイアムランドのほこらに備えることで復活する伝説の不死鳥ラーミア。その背中に乗った時に流れる曲です！」

「…はぃ？」

「ラーミアの入手で、一気に行けるところが広がります。この曲には、これから始まるさらなる冒険と、そこに生まれる新たな出会いを励ますかのような思いが詰まっていると思うんです」

「そ、それはステキですね…」

「はい！ 新たな出会いを励ますかのような思いがある曲です！」

時は来たり。きっとこの荘厳華麗な曲を聞いて、彼女の心は感動に打ちひしがれているはずです。ここで押しに行きます。もっと仲良くなりたいんだ！…と。

「新たな出会いですかぁ……。あ、そうだ私、気になることがありまぁーす！」

まさか！ 彼女の方から？ やったぜラーミア！ お前の翼がキラキラ女子の心を僕の元へ届けてくれたんだ！

「このパソコンなしで取り込める子と、出会いたいです！ これほんとにすごいですね。この子のこともっと詳しく教えてくれませんか？」

あちゃー。そっちかー…。

「えっと、ですね。これでWi-Fiがつながったので、取り込みボタンを押すと、僕のスマホに取り込まれるんです」

「わー、スゴイ。これだけでいいんですねぇ〜。スゴイ子ですねー！ 」

まずい展開になりました。明らかに興味が僕ではなく、「CDレコ Wi-Fi」の方に向いています。いつの間にか、単なるレクチャーの時間となってしまっています。

しかしまだあわてるような時間ではありません、柔軟に方向修正を行えばいいんです。CDレコ Wi-Fiに興味を示したなら、そちらの話題で膨らませましょう。

「そう、優秀な子なんですよ。実はこれ、書き出し機能も付いていて、取り込んだ曲をCD-Rにまとめてマイ・ベストCDとして書き出すこともできるんですよ！」

「おおー！ ますますスゴイ子」

「これからオリジナルCDを作ってみるので、僕のクルマで流しながらお台場までドライヴデート、とかしませんか!?」

「あはははー。それは無理でーす♪」

「ソウデスカー。そうですよねー。アハハハ……」

「あはははははー」

「アハハハハハー…」

キラキラ女子。侮るなかれ。

キラキラ女子も食いついた！「CDレコ Wi-Fi」はすごかった

僕は敗れましたが、「CDレコ Wi-Fi」が敗れたわけではありません。いえ、あえて言うなら「ワイヤレスで、ロスレスで、PCレス」という、「CDレコ Wi-Fi」の脅威のレス性能に負けたのです。

今後の為に、その優秀さを参考にしたい。そう考えた僕は、CDレコの特長をまとめあげてみました。

・Wi-Fiで音楽CDを取り込み可能
・取り込み時は音質を選択できる（320kbps〜96kbps）
・ロスレスでの取り込みにも対応
・インターネット上のデータベースからトラック情報、アルバムジャケットを自動取得
・取り込んだ曲から音楽CDの書き出しに対応
・CD作成時は自動で音量を平均化して耳にも優しく
・iOSとAndroidに両対応
・Androidは有線での接続も可能
・利用にはドライヴに電源を接続する必要がある

「CDレコ Wi-Fi」はiPhone&Android両対応ですが、Androidスマホ＆タブレットのユーザでしたらAndroid専用モデルCDレコ（CDRI-S24A）というのもあります。こちらは有線のみの接続で、お求めやすい価格となっています。

それにしてもこんなに簡単なら今頃、彼女は1人で使えているんだろうなぁ。わたくし小暮が優っている点と言えば、電源なしで稼働できるところくらいしかありません。

つまりは、完敗。いえ、それはあくまでも現時点での話です。いつかは僕も「CDレコ Wi-Fi」を超えてみせますとも。そしていつの日か、キラキラ女子と仲良しになるんだ！

まずは、Wi-FiでCDを取り込めるようになるところから始めましょうか。ピピピピピ……

source: CDレコWi-Fi CDRI-W24AI、CDレコ CDRI-S24A（アイ・オー・データ機器）

（小暮ひさのり）