理化学研究所(埼玉県和光市)が「嫌な記憶」を消して、「楽しい記憶」に書き換える
実験に成功したと発表しています。
画像:【マウス(イメージ)】
https://www.flickr.com/photos/sarahakabmg/4841983154/
28日に報じられたもので、理研-MIT神経回路遺伝学研究センター長を務める利根川進博士(日本人初の
ノーベル医学生理学賞受賞者)らの研究チームが、イギリスの科学誌『ネイチャー』電子版(27日付)に発表
したもの。
マウスは「海馬」と呼ばれる脳の特定領域に出来事を記憶すると考えられています。
研究チームによる実験では、小さな箱に入れたマウスに微弱ながら不快な電気ショックを与え、
「小部屋は怖い」
という感情を、海馬の神経細胞群に記憶させました。
箱から出したマウスの神経細胞群に光をあてて活性化させると、マウスはこの「嫌な記憶」を思い出し、恐怖
で身をすくめる反応を示しました。
ところが、光をあてながら1時間ほどメスのマウスと一緒に過ごさせ、楽しい経験をさせると、今度は「嫌な記
憶」が「楽しい記憶」に書き換えられ、ふたたび小部屋に入れても恐怖反応を示さなくなったとのこと。
利根川センター長は
「反応は(楽しい側面または不快な側面が)どれほど強く一方を圧倒するかによって決まる。
今後はネガティブな感情を伴う記憶を多く持つ、うつ病のような症状のマウスで実験を行い、さらに脳の詳しい仕組みの解明を進めていきたい」
と話しています。
うつ病では、楽しい記憶を思い出しにくくなっているケースが多いとされ、将来の治療法開発などに役立つ可
能性があると指摘されています。
今回の件に【ネットの声】は・・
- 理研ね・・
- ノーベル賞の学者だから信憑性はある
- 科学的に上書きできたらいいな
- 小保ちゃん「私にもおねがいしまぁす」
- 興味深い
- こういう映画あったよな
- でも書き換えたらほかの部位に悪影響出たりはしないの?
- マウスも楽しいとか嫌だとか感情あるんだな
- 行動療法みたいなもんだね
- 逆に悪用されたら怖いな・・
などがあるようです。
研究が進めば、さまざまな方面で役立ちそうな発見ですね。